SEO対策において「記事の文字数が多いほど上位表示できる」は本当なのか?

長年、有効なSEO対策として「記事の文字数が多いほど上位表示しやすい」という噂があります。では、文字数が多ければどのような記事でも簡単に上位表示できてしまうのでしょうか。文字数が少なくても良いケースというのは存在しないのでしょうか。

コンテンツSEOを担当している方は、作成するSEO記事の文字数をどれくらいにするべきかと迷うこともあるでしょう。本記事では、具体的な文字数の決め方、考え方についてわかりやすく解説していきます。

SEOの評価は記事の文字数だけでは判断されない

SEO記事の文字数と上位表示の関係性には、いくつかの要素が絡み合っており、文字数だけで判断できるものではありません。まずは、SEO記事において重要となる検索クエリについてご説明します。

SEO記事において重要となる検索クエリ

SEO記事を作成する上で検索クエリへの理解は、非常に重要なポイントです。なぜなら、明確な根拠もなく1記事あたりの文字数を増やしただけのコンテンツでは、効率良く検索順位を上げることができないからです。検索クエリで主軸となるものは、以下の3種類です。

  • 【検索クエリ一覧】
  • ・情報収集型クエリ(インフォメーショナル)
  • ・案内型クエリ(ナビゲーショナル)
  • ・取引型クエリ(トランザクショナル)

ここでは、検索クエリとは、一体どのようなものなのか、3種類の検索クエリの詳細についてひとつずつ確認していきましょう。

検索クエリとは

そもそも、検索クエリとは、ユーザーが検索時に入力した検索語句やフレーズのことです。ユーザーの検索行動には、必ず明確な意図があります。その意図を言語化したものが検索クエリです。そのため、検索クエリとキーワードでは、概念が異なります。

この時、多くの人が「検索クエリとキーワードの概念は同じなのでは?」と疑問に感じます。実際は、ユーザーが入力するものを“検索クエリ”と呼び、広告主が設定する語句を“キーワード”と呼ぶケースが多いです。厳密に決まっているわけではありませんが、IT業界における用語の定義として覚えておきましょう。

情報収集型クエリ(インフォメーショナル)

情報収集型クエリとは、情報を知るために用いられるクエリのことです。ユーザーの「疑問を解決したい」や「わからないことを知りたい」という意図に基づくクエリで情報収集が目的であるため、“Knowクエリ”と呼ばれています。情報収集型クエリの具体例は、下記のとおりです。

  • 【情報収集型クエリ一覧】
  • ・手紙 送り方
  • ・腰痛 直し方
  • ・パソコン 選び方
  • ・ツイッター アカウント取得方法
  • ・キーボード おすすめ
案内型クエリ(ナビゲーショナル)

案内型クエリとは、特定のWebサイトやWebページを見つけるためのクエリのことです。検索ユーザーには、「このサイトにアクセスしたい」という明確な目的が存在します。そのため、IT業界では“Goクエリ”とも呼ばれており、指名検索キーワードなどが案内型クエリに該当します。案内型クエリの具体例は、下記のとおりです。

  • 【案内型クエリ一覧】
  • ・Amazon
  • ・Yahooニュース
  • ・Facebook ログイン
取引型クエリ(トランザクショナル)

取引型クエリとは、商品を購入する、またはサービスと契約するといった取引意図のあるクエリのことです。検索ユーザーは、「何か欲しい」や「何か行動を起こしたい」と考えており、行動に紐づく検索クエリであることからIT業界では“Doクエリ”と呼ばれています。

3種類のクエリの中でも、もっともコンバージョン率が高くなるのが取引型クエリです。収益性が高い分、上位表示が難しいケースが多いです。取引型クエリの具体例は、下記のとおりです。

  • 【取引型クエリ一覧】
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  • ・確定申告 資料請求
  • ・アニメ 無料会員登録
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クエリの満足度>文字数=検索エンジンの高評価

SEO記事において文字数が多ければ、上位表示すると断言できないのは検索クエリの重要度が高いからです。検索クエリのタイプによってユーザーニーズが異なるため、一概に文字数が多ければ検索エンジンに評価されるわけではありません。

むしろ、SEO記事の文字数に多くの注意を払うくらいなら、ユーザーの検索意図(インテント)を確実に満たすことに意識を向けた方が検索エンジンから高評価を受けやすくなります

SEO対策の文字数は記事の性質で変わる

SEO記事に最適な文字数は、記事の性質で異なってきます。一般的に、SEO記事を作成する際は検索キーワードに応じて、「網羅性タイプ」「的確回答性タイプ」の2種類のうちどちらに分類されるかを考えてコンテンツ作りを行います。

たとえば、“自動車保険”というキーワードならたくさんの保険会社を紹介して比較検討できる網羅性が求められます。一方で、“自動車保険 ネット”なら、ネットで申込みや契約ができる保険会社を比較検討できる的確回答性が重要視されます。

記事の性質上、たくさんの情報を掲載する必要のある網羅性タイプの記事は文字数が多くなります。逆に、的確回答性タイプの記事は、情報を網羅する必要がないため文字数が少なくなる傾向にあります。

記事の文字数を決めるポイント

検索ユーザーから求められる記事の性質を把握したら、SEO記事における最適な文字数を決めていきましょう。文字数を決める上で大切なポイントは、下記のとおりです。

  • 【記事の文字数を決めるポイント一覧】
  • ・TOP10記事の文字数を参考にする
  • ・競合する記事の「強み」を同質化し「弱み」を補強する

次に、それぞれのポイントについて、ひとつずつ確認していきましょう。

TOP10記事の文字数を参考にする

SEO記事において上位表示に必要な最適な文字数は、記事の性質によって異なります。そのため、現時点で上位表示しているTOP10記事の文字数を参考にしてみましょう。TOP10記事の文字数を合計し、そこから平均文字数を算出すれば上位表示に必要な文字数の目安がわかります。

平均文字数はあくまでも”目安”です。ユーザーの検索意図(インテント)を満たすコンテンツを用意することを優先しましょう

競合する記事の「強み」を同質化し「弱み」を補強する

SEO記事の文字数を決める際は、競合サイトの「強み(クエリの満足度が高い文章)」と「弱み(クエリの満足度が低い文章)」を分析してください。記事の核ともいうべき強みとなる部分は、同質化(リライト+補強)をしつつ、競合よりも文字数を1~2割程度増やします

一方で、競合記事の弱みとなる部分を抽出し、より問題解決のできる内容を補強した文章を作成していきます。競合記事から強みや弱みをリサーチした上で、検索クエリに対する必要なコンテンツを用意し、何文字くらいなら上位表示を目指せるのかを考えていきます。

競合文字数はあくまでも目安、インテントに応える独自性のある記事提供を

検索クエリは、ユーザーの検索意図を含んだ上位表示を目指す上で欠かせない重要なデータです。明確な根拠をもつことなく文字数や記事数を増やすことばかりに意識を向けていても、上位表示の可能性は低いままでしょう。Googleは、SEO記事の順位を決める要素として、文字数以外にも検索クエリに対するコンテンツの網羅性や的確回答性を重要視しています。

そのため、文字数の大小だけがSEO記事の評価を左右する要素とはなりえません。

SEO記事で用意する文字数は、競合となるTOP10記事の平均文字数から算出できますが、あくまでも目安です。競合分析を行い、検索クエリに対する満足度の高い記事を書くとともに、他社の弱みの部分を自社コンテンツとして補強し、最適な文字数を導き出していきましょう。

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