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BardとGoogleアプリの連携を試してみた(Gmail,YouTubeなど)

2023年9月19日にBardのニューバージョンがリリースされました。GmailやGoogleドキュメントと連携できるようになり、より高性能となり活用の幅が広がったと説明されています。

新しいBardについてのGoogleの英語版公式リリースページを翻訳し、実際に使ってみた結果をレポートします。
※翻訳部分は背景色を水色としています
日本語の公式リリースページはこちら

Googleの各種アプリケーションやサービスに接続できるように

本日、Bardエクステンションを発表します。ニューバージョンでは、Bardとの対話やコラボレーションのまったく新しい方法が実現されました。自動で呼び出されるエクステンションでは、あなたが毎日使っているGoogleのツール(Gmail、Docs、Drive、Google Maps、YouTube、Google Flights and hotelsなど)から関連情報を検索して呼び出すことができます。

新Bardの利用シーン「旅行の計画」

ブラウザで多くのタブを開き情報収集をするとき、例えば、グランドキャニオンへの旅行を計画している際は、Gmailから全員の都合の良い日程を抽出し、リアルタイムでフライトの空席、ホテルの空室状況を調べ、利用する空港までの道順をGoogle Mapで確認し、現地での楽しみ方のビデオをYouTubeからピックアップするように頼むことができるようになります。

新Bardの利用シーン「仕事の応募」

新しい仕事に応募しようという時に、Bardは重宝します。Bardに「ドライブから2023年6月というタイトルの履歴書を探して、履歴書の内容から簡潔な自己紹介文を3つほどの段落に要約し出力して」と依頼し、新しい応募種類の作成作業に活用することもできます。

シンプリックでのBardに関するテスト内容と結果

「Bard Extensions」は英語版のみで先行リリースとのことでしたが、2023年9月21日時点ではどのような回答が出力されるか、テストを進めてみました。

おすすめのYouTube動画の抽出

「夏のクロダイ釣りを成功させるためにみておくべきYouTube動画を3本紹介ください」という依頼を投げたところ、以下の回答がありました。

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1つ目はタイトルをコピペしてGoogle検索したらすぐに出てきましたが、2つ目と3つ目はすぐには検索結果に出てこなかったため、YouTubeのURLのお願いを出力したところ、現状はAPIとの連携が必要とのことでした。

Gmailからの情報出力

「Gmailから株式会社シンプリックの社員メンバーの氏名を抽出してください」というリクエストを投げたところ、実際の抽出手順の案内のみがありました。再度リクエストしたところ、以下のような回答があり、まだGmailとの連携機能は改良中の模様です。

データをスプレッドシートに出力

「以下のデータをスプレッドシートに出力し、URLを教えてください」とリクエストをし、数行のデータを添えたところ、以下のような回答がありました。

出力されたURLが開けるものではなかったので、再度リクエストをしたところ、「大規模言語モデルとして私はまだ学習中であり、そちらについてはお手伝いできません。」とのことでした。スプレッドシートやドキュメントに回答が出力できるととても便利ですが、現状は機能していないとのことで今後に期待したいです。

回答をボタンひとつでダブルチェック、チャットが複数人でシェアできるように

英語での回答に関しては、Bardの「Google it」ボタンを押すことで、回答内容のダブルチェックをすることができるようになりました。G のアイコンをクリックすると、Bardは回答内容を読み、それを立証するWeb上のコンテンツがあるか確認します。立証できるコンテンツがあった場合は、ハイライトされたフレーズをクリックすることで、検索により見つかったファクトや矛盾する情報について確認することができます。

また、Bardとの会話を他の人と共有できるようになりました。公開リンクをシェアすることでBardのスレッド内で複数の人が質問をできるようになり、アイデアを共有したり複数人でより回答の精度を高めたりといった使い方ができるようになります。

Bardでのチャット共有手順

どのようにBardスレッドを共有するか試しました。
回答下の共有ボタンをクリックし、「特定の回答(このメッセージと回答)」か「チャット全体」を選び、「公開リンクを作成」することで共有ができます。

共有用のURLと4つのSNSへの共有ボタンが表示されます。

各種アプリケーションとの連携強化はまだまだこれから

社内でアプリケーションとの連携をいくつか試してみましたが、「Bard Extensions」自体が日本語ではまだ実装されていないとのことなので、リリース内容に紹介されていた利用はまだこれからという状況です。

また、新バージョンでは、生成AIを記事制作に活用する際にネックとなっていた情報の信憑性についてGoogle検索を使って簡単にファクトチェックできるような機能が搭載されました。これも英語版での先行リリースとのことですが、日本でもこれが利用できるようになると、記事コンテンツ制作現場でのBardの活用余地はまた拡がります。

特に、記事コンテンツの制作現場では、Googleドキュメントを利用することが多いため、Bardとの連携強化が進めば、大幅な作業の効率化が期待できます。

引き続き、さまざまな活用をトライしていきたいと思います。

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