Web集客活性化のために効果的な施策は数多く存在しますが、その中でも「記事LP」は、LP(ランディングページ)でありながら記事形式であるため広告感がほとんどなく、コンバージョン獲得に向けて効果的に購買意欲を醸成できます。
しかし企業のWeb担当者でも、記事LPがどんなものか理解できていない方は多いです。記事LPを活用することで商品・サービスの販売数や問い合わせ数を上げたり、見込み客リストの獲得数を上げられたりするため、まだ理解できていない場合はWeb施策の一つの選択肢として検討できるよう、必ず理解しておくべきです。
本記事では記事LPとは何か、また活用のメリットをお伝えし、記事LP作成のステップや成果を出すためのポイントを解説しています。本記事の内容を理解して効果的な記事LPを作れるようになれば、Web集客を活性化させられるはずですので、ぜひ最後までお読みください。
記事LPとは
記事LPとは、主にネイティブ広告経由で遷移される記事形式のLP(ランディングページ)です。LPであるにも関わらず広告感を抑えられ、コンバージョン獲得につながるよう効果的に購買意欲を醸成できます。
すでにご存知の方も多いかと思いますが、LPとは主にネット広告から遷移される、商品・サービスの販売や問い合わせ獲得などの「コンバージョン」獲得を目的としたWebページです。
例えば以下は弊社シンプリックのサービス紹介ページですが、これがまさにLPです。
コーポレートサイトの会社紹介ページや、Webメディアのコラム記事などと違い、コンバージョン獲得のために不要な要素がすべてそぎ落とされたページとなっています。LPを活用することで訪問者の行動意欲を効果的に高められるため、商品・サービスを販売している多くの企業がLPを活用しています。
またネイティブ広告とは「PR」や「プロモーション」などの表記が付けられた、他のコンテンツに馴染むように表示される広告ですが、あまり広告感を出さずにLPに誘導できるため、多くの企業が活用しています。
例えば以下は経済メディア「NewsPicks」内にあるネイティブ広告です。「This space is sponsored(これは広告枠です)」と小さく表示されていますが、他のコンテンツと馴染んでおり、あまり広告感がないことがわかるでしょう。
ネイティブ広告は「他のコンテンツと馴染んでおり、広告感がなくクリック率が高い」ことが特徴の一つですが、仮にネイティブ広告をクリック後、遷移先のページが企業の商品紹介を行う「THE・広告」のようなページだったら、どう思うでしょうか。
「普通の記事だと思ってクリックしたのに、広告だったじゃないか!」といったような不信感を抱き、すぐにページから離れるかもしれません。またネイティブ広告自体が他のコンテンツに馴染んでいたとしても、クリックした遷移先のページが広告感の強い通常のLPページだと、少し違和感を感じるかもしれません。
このようにネイティブ広告が他のコンテンツと馴染んでいる性質上、遷移先のページも他のコンテンツと同じようなフォーマット・デザインであるほうがユーザーの違和感・不信感を抱かせず、自然に読み進めてもらえます。
ここでネイティブ広告の遷移先ページとして効果的なのが、「記事LP」です。記事LPは他のコンテンツと同じようなフォーマット・デザインで表示される記事形式のページです。記事LPを活用することでユーザーに自然に読み進めてもらえ、効果的にコンバージョンへとつなげられるため、多くの企業がコンバージョン数を増やすためにネイティブ広告経由で記事LPを活用しています。
通常LPとの違い
記事LPについて理解するためには、「通常LP」との違いを理解する必要があります。通常LPとは文字通り通常の、一般的な意味で使われるLPであり、先ほど紹介した弊社シンプリックのサービス紹介ページがまさに通常LPです。
ここでは通常LPとの違いに焦点を当てた、記事LPの特徴を4つ紹介します。
テキスト主体の、読み物型である
通常LPは画像をふんだんに使用した、サイト内の他のページとはデザイン性が異なるページであることが普通です。例えばブログ記事と通常LPではデザイン性が全く異なり、ブログ記事と通常LPを並べて「どちらが通常LPだと思いますか?」と聞くと、誰でも直感的に当てられます。
しかし記事LPは「テキスト主体の読み物型」であり、サイト内のブログ記事と並べてもデザイン・フォーマットがかなり似ているため、場合によっても見分けがつかないこともあります。記事LPでも多くの場合画像は使いますが、基本的にはよくあるブログ記事のようにテキスト主体です。
流入元のメインがネイティブ広告である
通常LPの流入元はSNS広告やリスティング広告、また広告以外のサイト内リンクなどさまざまです。例えば弊社シンプリックのサービス紹介ページ(通常LP)は、サイトのフッターからアクセス可能です。
しかし記事LPの流入元は、ネイティブ広告であることが多いです。記事LPとネイティブ広告の相性は最高であるため、ネイティブ広告を使うのなら遷移先に記事LPを使うべきといえます。
記事LPはネイティブ広告だけでなく、SNS広告やリスティング広告、そのほかのさまざまな広告経由でアクセスできる導線となっていることも多いですが、流入元のメインはネイティブ広告であるとの認識で基本的には問題ありません。
広告感が弱く、潜在層に読んでもらいやすい
通常LPは、SNS広告やリスティング広告などの「いかにも広告ですよ!」といったようなリンク・ボタンをクリックした際に表示されることが多く、それに伴い広告感が強いページとなります。
企業が商品を販売したり問い合わせを獲得したりといったコンバージョンの獲得を目的として、すでに自社の商品を知っていたり、商品に関するニーズ・購買意欲が顕在化している人だったりに対して見せる場合が多いです。そのため、ページを開いて序盤からいきなり「弊社の商品はこれです!これが魅力です!」といったように商品の価値訴求を行うのが普通です。
しかし記事LPのメインの流入元であるネイティブ広告において遷移先のページを、全面的に商品の価値訴求を行う通常LPとするのは適していません。なぜなら、そもそもネイティブ広告を見てクリックする人は、広告が掲載されているメディア内をふらふら回遊して「たまたま少し気になったから」クリックするという人が多いからです。
そのような、まだ自社の商品のことを一切知らず、商品に関するニーズが顕在化していない人に対して「弊社の商品はこれです!」なんて伝えても、興味を持ってくれないでしょう。何か知りたいことなどがあり、ネイティブ広告をクリックしてページに訪れたにも関わらず、広告感が強いページだとすぐに離脱する可能性が高いです。
このような広告感の強さによる離脱を防ぐために記事LPは適しており、ニーズが顕在化していない潜在層にも効果的にリーチできるというわけです。
通常LPに遷移させる目的で作る
記事LPは、通常LPに遷移させる目的で作るのが一般的です。記事LPはあくまで潜在層や準顕在層に向けて購買意欲を高めるために作り、購買意欲が高まった顕在層に対して自社商品の魅力を最大限伝えるために、訪問者を記事LPから通常LPに流します。
このように潜在層・準顕在層に興味を持ってもらい、自社商品に価値があることを伝えるために記事LPを作成し、最終的なコンバージョン獲得は通常LPといったように役割分担をさせることで、よりスムーズに購買意欲を高め、コンバージョンにつなげられます。
ちなみに「潜在層」と「準顕在層」、「顕在層」の定義は、以下です。
自社商品のことを知らないし、自社商品に関するニーズも顕在化していない人たち
自社商品のことは知らないが、自社商品に関するニーズは顕在化している人たち
自社商品のことを知っており、自社商品に関するニーズが顕在化している人たち
このうち、記事LPで購買意欲を高めるのは潜在層と準顕在層です。まだ自社商品のことを知らない人たちのニーズを喚起して顕在層にし、通常LPに流すのが記事LPの役割であり、コンバージョンは通常LPで獲得する意識を持ちましょう。
しかし場合によっては記事LPで直接コンバージョンの獲得を狙って商品購入や問い合わせの導線を用意することもあります。記事LPから通常LPへ遷移させるのは、あくまで効果が高いとされており一般的だからであり、例外もあることを理解しておきましょう。
記事LP活用のメリット
記事LPを活用することで、コンバージョン獲得までの流れをスムーズに進められます。ここでは記事LPを活用するメリットを4つお伝えするため、確実に記事LPをWeb集客施策の選択肢の一つに入れるべきということが理解できるでしょう。
通常LP遷移前に購買意欲を高められる
まず記事LPを活用することで、通常LP遷移前に効果的に購買意欲を高められます。先ほど「通常LPは、記事LPに遷移させる目的で作る」ことをお伝えしました。通常LPは自社商品の魅力をアピールすることに特化したページですが、仮に通常LPを購買意欲が高まっていない潜在層にいきなり見せても、コンバージョンにつながる可能性は低いです。
例えば喉が全く乾いていない人に飲料水を渡してもあまり喜んでもらえないでしょう。しかしアフリカの砂漠で異常に喉が乾いている人に飲料水を渡したら、間違いなく喜んでもらえるでしょう。
記事LPの目的は、見込み客を自社商品が欲しくてたまらない状態にし、通常LPに誘導することです。記事LPを活用することで通常LP遷移前に購買意欲を高められるのは、記事LPを活用する大きなメリットといえます。
広告感が弱いため、読み進めてもらいやすい
記事LPは、サイト内の他のブログ記事などと同じようなデザイン・フォーマットの記事形式であるため、広告感が弱いです。近年、世の中は広告であふれ返っており、多くの人は動画視聴やページ閲覧を邪魔してくる広告が嫌いです。
そのため記事LPの広告感の弱さにより広告嫌いの人も引きつけられ、自然に読み進めてもらえます。
コンバージョン獲得に向けて、共感や信頼を得やすい
記事LPには、訪問者に対して「こんな悩みがあるのではないですか?」と問いかけ、悩みの原因を提示し、「自社商品を活用すれば、その悩みの原因を取り除けます!」と伝える流れが一般的です。
記事LPはコラム記事のように悩み・課題解決型の読み物であるため、何かしらのニーズを持った人がネイティブ広告などに表示されているタイトルを見て訪れます。
例えばコンテンツ一覧の中に「3ヶ月で体重を5kg落としたい人必見!ダイエットに効果的な生活習慣とは」というタイトルのネイティブ広告が表示されているとします。このネイティブ広告をクリックする人は、ダイエットに関心がある人でしょう。
そしてダイエットに関心がある人に対して、体重を落とすのに効果的な生活習慣を記事LP内で伝えることで、喜んでもらえます。人は基本的に、何か価値を提供してくれた人に対して感謝の気持ちを持つため、記事LPでは読者のニーズを満たすことにより、共感や信頼を得られやすいです。
共感や信頼が得られたら、記事LPから通常LPに流して商品の価値を全面的にアピールしても、嫌がられず読み進めてもらえるため、コンバージョンにつながる可能性が高くなります。
Webデザイナーがいなくても、十分に魅力的なLPが作れる
通常LPは基本的に、サイト内の他のブログ記事などとデザイン性が異なり、訪問者をコンバージョンに誘導するため魅力的なクリエイティブを作成することが多いです。Webデザイナーでなくても手軽に使えるデザインツールが増え、通常LPは誰でもある程度簡単に作れるようになりましたが、「効果の出る」通常LPを素人が作るのは難しいです。
しかし記事LPにはデザイン性の高さは基本的に必要なく、ブログ記事などを作るのと近い感覚で作れるため、Webデザイナーでなくても十分に魅力的な効果の出るLPが作れます。記事LPは必ずしも通常LPに遷移させないといけないものではありませんから、記事LP内ででうまくコンバージョンの導線を用意できれば、WebデザイナーなしでLPを通じたコンバージョン獲得を実現できるかもしれません。
記事LP作成の7ステップ
記事LPの定義やメリットを理解できたところで、次に記事LP作成の具体的な方法をお伝えします。記事LPで成果を出している多くの企業がこれから紹介する7ステップに沿って作成しているため、記事LPの作成を検討しているのなら必ず確認し、理解しておくべきです。
【ステップ1】記事LP活用の目的を言語化する
「なんとなく記事LPを活用するのが良いと聞いたから、とりあえず記事LPを作ってみよう」という姿勢では、十分に効果の出る記事LPは作れないでしょう。
記事LPの作成に取り掛かる前に、まずは記事LP活用の目的を言語化しましょう。目的はさまざまかと思いますが、多くの場合共通しているのは「潜在層・準顕在層の購買意欲を醸成し、通常LPに遷移させること」です。しかし記事LPから通常LPに遷移させない戦略とする場合もあるでしょうから、必ずしもこの限りではありません。
以下は、記事LP活用の目的の一例です。目的が何かと聞かれてもうまく言語化できない場合は、以下の項目を参考に目的を言語化してみてください。
- 記事LPから通常LPに遷移させ、通常LPでコンバージョンを獲得する
- 記事LPから直接コンバージョンを獲得する
- 潜在層・準顕在層の見込み客リスト数を増やす
【ステップ2】自社商品に関する情報をブレストし、整理する
記事LP活用の目的の言語化ができたら、次に自社商品に関する情報をブレストし、整理しましょう。ブレストとは「ブレインストーミング」の略で、端的にいうと「質よりも数にこだわり、とにかく大量にアイデアを出す」ということです。
記事LPは自社商品に関してのニーズを引き起こす(購買意欲を醸成する)ために作るわけですから、自社商品についてどんな情報を伝えるか、また訴求するかをよく考えなくてはいけません。まずは大量に情報を洗い出し、その中で「どんな情報を伝えると良さそうか」についてなんとなく目星を付けておきましょう。
以下は、自社商品に関して情報を洗い出すべき項目の一例です。
- 競合商品と比べての差別化ポイント・強みは何か
- 見込み客が自社商品を購入する理由は何か
- 自社商品を表すキーワードの中で、見込み客の購買ニーズを引き起こすために伝えるべき、重要なキーワードは何か
- 自社商品を購入する見込み客が持っている、最も重要なニーズは何か
【ステップ3】ペルソナを設定する
記事LPを通じて見込み客の興味・関心を喚起し、購買意欲を高めるためには「ペルソナ」を設定する必要があります。ペルソナとは「自社商品を購入するにあたり最も重要なニーズを持っている、理想の顧客像」のことです。
ペルソナを設定することにより、記事LPを通じて「誰に」情報を届けるかが明確になります。この「誰に」というのが曖昧な状態で記事LPの作成を進めてしまうと、誰にも深く刺さらない、つまりコンバージョンの獲得につながりづらいLPに仕上がってしまいます。そのため、ペルソナの設定は必須といえます。
改めてペルソナの定義である「自社商品を購入するにあたり最も重要なニーズを持っている、理想の顧客像」についてですが、まずペルソナを設定する前に「自社商品を購入する見込み客が持っている、最も重要なニーズは何か」を深く考えておく必要があります。
この「最も重要なニーズ」とは、「このニーズを持っている人は、自社商品に興味を持ってくれるはずだ!」と考えられるニーズの中で、最もコンバージョンにつながりやすいニーズのことです。例えば不動産投資の商材を扱っている場合、最も重要なニーズは「不動産投資に興味がある、もしくはしようと思っている」といったものです。
ペルソナと混同されがちな言葉に「ターゲット」がありますが、ターゲットが性別や年代、居住地などの大まかな属性情報を指すのに対し、ペルソナは属性情報に加えて趣味・嗜好や日々のライフスタイル、性格や価値観など、かなり細かく人物像を設定します。
以下は、飲料メーカーが新しい商品を開発する際のペルソナの例です。
ペルソナについては以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひお読みください。
【ステップ4】広告の配信方法を決める
記事LPの作成に取り掛かる前に、広告の配信方法を決めておきましょう。記事LPはネイティブ広告と相性が良いとお伝えしてきましたが、ネイティブ広告にもさまざまな種類があります。扱っている商材やペルソナが抱えているニーズ、日頃使う情報媒体によっても適したものは異なります。
ここでさまざまな種類がある広告配信方法についてどれが適しているかをお伝えするとあまりにも長くなるため省略しますが、どんな種類の広告があるか理解しておくことで「この広告出稿方法が良さそうだな」と検討が付くでしょう。
以下は本記事で紹介してきた、他のコンテンツに馴染むように載せるネイティブ広告の一つである「インフィード型広告」です。
また他にも、ユーザーの興味関心に沿った広告を配信するツールを活用する「レコメンドウィジェット型」や、リスティング広告(検索連動型広告)を意味する「ペイドサーチ型」などがあります。
せっかく質の高い記事LPを作っても、広告の配信方法を間違ってしまうと期待した効果を得られない可能性があるため、しっかり調査したうえで適切な配信方法を選びましょう。
【ステップ5】記事内容を企画する
ペルソナ設定により記事LPを通じて「誰に」情報を届けるかが決まり、広告の配信方法が決まったら、次に記事内容を企画しましょう。
「【ステップ2】自社商品に関する情報をブレストし、整理する」で洗い出した情報を元に、記事LPに訪れたペルソナの購買意欲を高めるため、「何をどんな順番で、どのように伝えるか」をよく考えます。またこの企画の段階で、記事LPのタイトルや見出しの一覧を作りましょう。
タイトルはネイティブ広告上で表示されるだけでなく、記事LPのページにアクセスした際に最上部に表示されます。ネイティブ広告のクリック率だけでなく、ページ表示後に読み進めてもらえるかを大きく左右する要素であるため、非常に重要です。
さらに見出しの一覧を作ることで、記事の大枠が決まります。本記事は記事LPではありませんが、以下は本記事の見出し一覧の例です。基本的に見出しの付け方はコラム記事でも記事LPでも大きくは変わりません。
記事LPとは
記事LP活用のメリット
記事LP作成の7ステップ
記事LPで成果を出すためのポイント4選
【まとめ】効果的な記事LPを作成し、Web集客を成功させよう!
記事内容を企画したらExcelやGoogleスプレッドシートなどにまとめておきましょう。
【ステップ6】ライティングする
企画によりタイトルが決まり、見出しの一覧が作れたら、あとはライティングを進めていくだけです。記事LPに訪れたペルソナの購買意欲を高め、通常LPに誘導するため、興味・関心を駆り立てるような記事LPに仕上げましょう。
記事LPのパーツを細分化すると、主に以下となります。
- 導入文
- 各見出しの内容
- クロージング
記事の冒頭の導入文は、記事を読み進めてもらうために重要です。また各見出しの内容をライティング後、クロージングパートでは高めた興味・関心を通常LPに引き継げるよう工夫する必要があります。
ライティング時は「どうすればこの見出しブロックを読み終わった後、次の見出しに移ってもらえるか」を常に考えましょう。それが通常LPへの誘導率、さらには通常LPを経由したコンバージョン数に大きく影響します。
また記事を読み進めてもらうための工夫という点では、画像や図表などのグラフィカルな要素の活用も重要です。テキストばかりだとどうしても読みづらく読者から飽きられてしまうため、適宜画像や図表を挿入し、途中で飽きられないようにしましょう。
画像の中でも、特に重要なのは記事LPの最上部に表示する「アイキャッチ画像」です。「eye(目)」を「catch(キャッチ)」するとあるように、ページを開いた際に一目見て興味・関心を引きつけ、開いたページを下にスクロールしてもらえるよう、最高に興味を惹くアイキャッチ画像を設定しましょう。
広告が表示されるメディアにもよりますが、アイキャッチ画像は以下のように、ネイティブ広告上でも表示されます。クリック率を上げて一人でも多くの人に記事LPに訪れてもらうためにも、ペルソナの興味を惹くアイキャッチ画像を設定しましょう。
【ステップ7】見た目を調整する
ライティングが完了したら、最後に見た目を調整しましょう。見た目の調整項目としては、例えば以下のようなものがあります。
- 文字色
- 文字の背景色
- 太字
- 画像や図表の挿入
- 適切な位置での改行
全く装飾がなく、細い黒文字のテキストだけが並んでいると、どうしても読みづらい記事LPに仕上がってしまいます。見た目を調整し、ペルソナの興味・関心を最後まで離さないようにしましょう。
記事LPで成果を出すためのポイント4選
記事LP作成の7ステップをお伝えしましたが、最終的にできあがる記事LPの質を上げるために、重要なポイントが4つあります。
「成果の出る」記事LPに仕上げるため、ぜひここで紹介する4つのポイントをチェックリストとして記事作成時にご活用ください。
1. 次に読み進めてもらうための工夫を常に考えて作成する
記事LPは、タイトルやアイキャッチ画像、導入文、各見出しの内容、クロージングといった流れで進みますが、訪問者は別に常に集中して記事を読んでいるわけではないということを理解しておくべきです。
訪問者は自分がページから離れることによって記事LPから通常LPの誘導率が落ちるなんてことは、当然ながら一切考えていません。パッと見て「なんとなく面白くなさそうだな」と思ったらアイキャッチ画像を見ただけですぐにページを閉じますし、読み進めていく中で飽きたらその先は読みません。ページを離れ、二度と戻ってこないかもしれません。
せっかく貴重な時間をかけてページを開いてくれた読者に対して、興味・関心を常に引き寄せ、次へ次へと読み進めてもらうための工夫をできる限り行いましょう。
2. 離脱を防ぐため文字数は短く、1,500文字程度を目安とする
記事LPは、サイト内のブログ・コラム記事と同じようなデザイン・フォーマットで作成される記事形式のものであり、読者の悩み・課題を解決する情報を発信するという点で共通していますが、基本的に文字数は短く、1,500文字程度を目安とするべきです。
例えば本記事は1万文字を超えるコラム記事ですが、記事LPでここまで多い文字数にしてしまうと、ページから離脱されてしまい通常LPに誘導できません。潜在層・準顕在層の興味・関心を引きつけ、最後まで読み進めてもらい、購買意欲が高まった状態で通常LPに誘導するために、文字数は1,500文字程度、できればそれ以内に収めるべきです。
本記事のようなコラム記事では、読者がどんなニーズを持っているかが明確です。例えば本記事は「記事LP」というキーワードで検索された際に上位表示されることを目指して作成していますが、実際に上位表示され、「記事LP」と検索した人に本記事にアクセスしてもらった際、こちらから伝えるべき情報はある程度決まっています。
多くの場合「記事LPとは何か」という疑問を持っているでしょうし、「記事LPの作り方が知りたい」と思っている人もいるでしょう。このような明確なニーズ・疑問に対して完全な回答を示して最大限満足してもらおうと思うと、どうしても文字数が多くなるのが普通です。
しかし記事LPに訪れる人は、メディア内をふらふらしていた際にたまたまタイトルや画像が目に留まって、「なんとなく少しだけ気になってアクセスしてみた」という人がほとんどです。そのようなニーズが不明確かつ弱い人に対して、本記事のように1万文字の記事を見せても、最後まで読み進めてくれる人はほとんどいません。
このような事情もあり、記事LPの文字数は1,500文字程度、できればそれ以内に抑えるべきです。
3. 広告感をできる限り出さない
記事LPでは、広告感をできる限り出さないようにしましょう。記事LPを活用するメリットの一つに「広告感が弱く、潜在層にも読み進めてもらいやすい」というものがありますが、記事LPではあくまで自社商品を知らず、自社商品を購入するためのニーズも顕在化していない潜在層などの興味・関心を引きつけ、購買意欲を高めて通常LPに遷移させることが目的です。
そのため記事LPでは自社の話はできるだけ行わず、記事形式のコンテンツを通じた訪問者の悩み・課題解決に注力しましょう。「あなたはこんな悩みを持っていませんか?その悩みの原因はこれです!」といったことが伝わる構成とし、「その悩みはこの商品で解決できます!詳しくはこちら!」といったように自社の話を出すのは基本的に最後のほうだけでいいです。
4. 通常LPへのCTAを適切に配置する
記事LPでは、通常LPへのCTAを適切に配置することが重要です。CTA(Call To Action)とは「行動喚起」のために設置するボタンなどの要素であり、配置のポイントは以下の4点です。
- 目立つ色、大きさのCTAを配置する
- CTAは最下部だけでなく、必要に応じて記事内に複数配置する
- CTAはテキストリンクよりも、ボタンで配置する
- 行動を駆り立てるような文言をCTAのボタンに設置する
例えば以下は経済メディア「NewsPicks」の、記事LPの最下部に設置されているCTAボタンです。
記事を最後まで読み進めた人に、コンバージョン獲得に向けて通常LP(上の画像の場合、遷移先はサービスサイト)に遷移してもらえるよう、クリックしたくなるようなCTAを設置することが重要です。
またCTAは最下部だけに設置するといった決まりはないため、途中での離脱を防ぐためにも、必要に応じて記事内で適宜設置しましょう。またボタンに設置する文言は、読者の行動を駆り立てるようなものとするべきです。
例えばダイエット器具を販売している企業が記事LPに設置するCTAの文言として以下の2つがあった場合、どちらをクリックしたくなるでしょうか。
- 商品説明
- 商品説明はこちらをクリック
ただ「商品説明」とするよりも、「商品説明はこちらをクリック」としたほうが強い行動喚起となります。文言次第で通常LPへの誘導率が大幅に変わる可能性があるため、よく考えてCTAの文言を設定しましょう。
【まとめ】効果的な記事LPを作成し、Web集客を成功させよう!
本記事では記事LPとは何か、また活用のメリットをお伝えし、記事LP作成のステップや成果を出すためのポイントを解説しました。本記事の内容を理解して効果的な記事LPを作れるようになれば、Web集客を大幅に活性化させられるでしょう。
以下3点は、本記事の要約です。
- 記事LPとは、主にネイティブ広告経由で遷移される記事形式のLPである
- 記事LPは、通常LPに遷移させる目的で作成するのが一般的である
- 記事LPを通じて潜在層・準顕在層の興味を引き付けるために、作成前の事前準備を入念に行い、次に読み進めてもらうための工夫を常に考えながらライティングを施す必要がある
記事LPは、SEOにおける通常のブログ・コラム記事などと比べて作成の難易度が高いだけでなく、ペルソナ設定や記事内容の企画などを精度高く行わないと「成果の出る」ものには仕上げられません。
もし「成果の出る」記事LPを作り、Web集客を最大限活性化したいのであれば、ぜひ弊社シンプリックにご相談ください。
弊社シンプリックはSEO・Webマーケティングに強みを持つコンテンツ作成のスペシャリスト集団であり、本記事で紹介した記事LP作成の7ステップに沿って、各ステップを精度高く入念に取り組み、「成果の出る」記事LPに仕上げます。
もし以下のような悩み・要望を抱えている場合、ぜひまずは弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。
- シンプリックの具体的なサービス内容が知りたい
- 記事LPについて、本記事で解説した内容以外で聞きたいことがある
- 記事LPではなく、SEOについて相談がしたい