Googleで会社名を検索したとき、検索画面に企業情報がナレッジパネルで表示されるケースがあります。ナレッジパネルの拡大は直接SEO効果に繋がることはありませんが、検索結果画面での存在感が強くなるため、クリック率の増加やユーザーの信頼感を高めるブランド効果が期待されます。
記事では、企業情報をナレッジパネルで際立たせるための手続きを解説します。まだ自社サイトで設定していないのであれば、記事を参考に対応されてみてください。
「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
Googleで企業情報をナレッジパネルに表示させる施策は、SEOの中で「内部SEO」に該当します。以下の記事で網羅的に内部SEOについて解説しているため、こちらも興味があればぜひお読みください。
目次
そもそもナレッジパネルとは?
Googleで検索を行なうと、検索画面に検索された人物やモノ・場所等に関する情報がボックス形式で表示されることがあります。これが「ナレッジパネル」です。(上記画像の赤枠部分)
Googleでは検索内容に最も関連性のある情報をナレッジパネルに表示するよう設計がされています。一般的なナレッジパネルの表示には、以下が該当します。
- 検索トピックのタイトルと要約
- 検索トピックに関するより詳しい説明
- 検索トピックの人物・場所・モノの写真
- 検索トピックに関する主要な事実(生年月日や所在地など)
- 検索トピックのソーシャルプロフィールや公式サイトへのリンク
- (検索トピックがミュージシャンの場合)楽曲の音源URL
- (検索トピックがスポーツチームの場合)所属選手の詳細
モバイルでの見え方
ナレッジパネルが導入された当初はPCでの利用が多かったのですが、現在ではモバイルの閲覧のほうが多くなりました。PCと違い、モバイルは画面の横幅が狭いため、ナレッジパネルは複数に分割され上記画像のように表示されます。
ナレッジパネルへ表示させるまでの基本の4プロセス
Googleの検索結果画面で会社情報をナレッジパネルで表示させるには、大きく分けて4つのプロセスを辿ることが推奨されます。「推奨」と表現したのは、全てに対応しなくても、クローリング・インデックスの状況によっては、ナレッジパネルに表示されることがあるためです。
とはいえ、「Google検索セントラル」の指示に従うことが推奨されますので、記事ではGoogle公式ブログに沿ってお伝えします。
※参考元:Google検索セントラル「Google でビジネスの詳細を際立たせる」
1. Googleマイ ビジネスで申請する
まずはじめに行なうのは「Googleマイ ビジネス」での申請です。Googleマイ ビジネスは、GoogleマップやGoogle検索にビジネスや店舗情報を表示させ、管理するためのツールです。
今回の企業情報のナレッジパネル表示だけでなく、Googleマップ上に店舗情報を表示させる際にも用いるツールです。なお、Googleマップ上の検索結果で上位表示を狙う施策のことは「MEO施策」と呼ばれます。
Googleマイ ビジネスで申請をし、リスティングの確認済みオーナーになると「住所」「連絡先情報」「ビジネスのタイプ」「写真」を指定または編集できるようになります。こうして、自社のローカル ビジネス情報をGoogleマップとGoogleナレッジパネルに表示可能となります。
2. コーポレートサイトをGoogle Search Consoleに登録する
Googleマイ ビジネスでの申請が完了したら、次にGoogle Search Consoleでコーポレートサイトの所有権を確認します。確認済みの所有者となると、サイトに関するプライベートなGoogle検索データにアクセスして、Google検索などのGoogleサービスにおけるサイトのプレゼンスや動作に影響を及ぼすことができます。
もう少し噛み砕いて説明すると、確認済み所有者になることで、サイトがGoogleでどのように表示されるか把握・確認できるようになります。サイトの所有権の詳しい内容については以下をご参考ください。
※参考元:Google検索セントラル「サイトの所有権を確認する」
3. ナレッジパネルの情報を更新する
Google Search Consoleで所有権が確認済みとなると、Google ナレッジパネルを更新することができます。コーポレートサイトの詳細情報・最新情報にあわせてナレッジパネルを更新することで、より広くリーチする信頼性の高いナレッジパネルの表示が実現できます。
ナレッジパネル更新の流れは、以下の通りです。
1. Google検索を開く
2. 所有権が紐づいているGoogleアカウントにログインする
3. ウェブとアプリのアクティビティが有効になっていることを確認する
4. 対象のエンティティをGoogle検索し、ナレッジパネルを表示する
(ナレッジパネルの上部に自分のエンティティのタイトルが表示されていることを確認する)
5. ナレッジパネル上部にある「情報の修正を提案」をクリックする
6. 変更する情報をクリックする
(複数変更する際は1件ずつ個別にフィードバックを送信する)
7. 表示されるボックスに簡単な説明を入力する
(変更内容・変更する必要性・変更内容の裏づけとなる一般公開情報のURL)
8. 「送信」をクリックする
※参考元:ナレッジパネル ヘルプ「ナレッジパネルの情報を更新する」
4. 構造化データを追加する
最後に行ないたいのが「構造化データの追加」です。構造化データとは、htmlファイル内の情報を検索エンジンが理解しやすいようにタグづけしたデータのことです。このように、検索エンジンにhtmlファイルの情報の意図を理解させようとする考え方を「セマンティックWeb」といいます。
構造化データのマークアップは、Googleがサポートされている「JSON-LD(推奨)」「microdata」「RDFa」のいずれかの形式で記述する必要があります。詳しいガイドラインについては、以下の参照記事に記載されていますのでそちらをご覧ください。
※ 参考元:Google 検索セントラル「構造化データに関する一般的なガイドライン」
ナレッジパネルの充実は企業の信頼性を高める
記事では、企業情報をナレッジパネルで表示させるための手続きについて解説しました。ナレッジパネルは、企業情報だけでなく、店舗情報や人物情報など幅広い検索トピックに適用されます。
企業情報がナレッジパネルに充実して表示されると、企業の信頼性が高まります。情報の薄いナレッジパネルより充実しているほうが、企業イメージが向上し長期的な流入数増加も見込めますので、自社サイトのSEO施策とともに対応されてみてください。
2005年よりSEOに従事、年間3000本以上のSEOコンテンツを制作しているシンプリックコンテンツマーケティング事業部の監修記事です。