SEOで成果を出すためには、Googleがどんな評価基準で検索順位を決めているのか知っておく必要があります。Googleの評価基準にはさまざまなものがありますが、その中でも特に重要なものの一つが「E-E-A-T」です。
E-E-A-Tとは、以下4つの英単語の頭文字を取ったものです。
- Experience:経験
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
検索エンジンのシェアの大半を占めるGoogleが「この4つの要素を満たしたサイト・ページを作ることにより、SEOで評価を出しやすくなりますよ!」といったことを公式に発表しています。
SEOで成果を出したいのなら、Googleの検索順位決めの評価基準の中でも特に重要なE-E-A-Tについて理解し、対策を行うべきです。
本記事ではE-E-A-Tの4つの要素それぞれについてお伝えし、E-E-A-Tの対策を行うにあたり知っておくべきことや、評価を高めるための具体的な方法を解説しています。本記事の内容を理解することで、E-E-A-Tを意識したサイト運営・コンテンツ作成ができるようになるため、SEOの成功確率を間違いなく上げられます。
「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
目次
E-E-A-Tとは
改めて、E-E-A-Tとは「Experience(経験)」、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の4つの英単語の頭文字を取ったものであり、Googleが公式にサイトの評価基準として発表しているものです。
SEOで成果を出すためにはE-E-A-Tの各要素について対策することが重要であり、逆にE-E-A-Tを全く意識せずにサイト運用・コンテンツ作成を行うと、どれだけ工数をかけてSEOに取り組んでも十分な成果を得られないかもしれません。
Googleが検索順位決めに関して公式に発表しているドキュメント・ガイドラインとして、Google検索セントラルのドキュメントやGeneral Guidelinesなどがありますが、これらにおいてE-E-A-Tについての重要性が言及されています。
以下は、E-E-A-Tについての重要性を言及しているGeneral Guidelinesからの引用文です。General GuidelinesはPDFで英語版のみ提供されていますが、以下引用文では「経験、専門性、権威性、信頼性が重要であり、最も重要なのは信頼性である」といった旨のことが書かれています。
Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most
引用元:General Guidelines
important member at the center of the E-E-A-T family is Trust.
さらにGoogle検索セントラルのドキュメントでも、以下のようにE-E-A-Tの重要性が言及されています。
Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。
引用元:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
実は2022年12月まで、E-E-A-Tは「E-A-T」と呼ばれていました。E-A-Tは「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の3つの英単語の頭文字を取ったものであり、2022年12月に「Experience(経験)」が追加され、E-E-A-Tが最新の評価基準となっています。
E-E-A-Tの各要素を満たしたコンテンツこそ「質の高いコンテンツ」です。質の高いコンテンツを継続的に作成してアクセスを集める「コンテンツSEO」について、理解が浅い方は以下の記事も併せてお読みください。
E-E-A-Tの各要素について適切な対策を行うためには、各要素がどんなものかをしっかり理解しておく必要があります。ここでは4つの要素について、それぞれ概要を解説します。
E:経験(Experience)
E-E-A-Tの「Experience(経験)」とは文字通り、発信する情報についてコンテンツ作成者が持っている経験のことです。情報発信を行うにあたり、客観的で事実に基づく情報を発信する姿勢は重要ですが、発信する情報のどれもが一般的で、他のサイトでも手に入れられるような情報であれば、独自性が薄くSEO的には評価されづらいです。
発信情報について、独自の経験に基づく内容や主張などがあれば、それが読者がサイトに訪れる理由になります。
基本的にはより経験が豊富な人が発信する情報のほうが、質が高い情報になることが多いです。例えば筋トレに関する情報を発信している「サイトA」と「サイトB」があるとします。サイトAから発信される情報は筋トレ初心者が書いたものであり、サイトBから発信される情報はパーソナルジムでトレーナーをしており、専門的な資格を保有していてボディビルの大会に出場するような人が書いたものだとします。
この場合、筋トレについて成果の出る有益な情報を求めている人のほとんどは、筋トレ初心者が情報発信を行っているサイトAではなく、筋トレ熟練者が発信しているサイトBを好むでしょう。
検索エンジンでより高くサイト・ページを評価してもらうためには、検索エンジンから何かキーワードを入力し、検索してサイトに訪れる読者に喜ばれる情報を発信する必要があります。あるジャンルにおいてより経験豊富な人が発信する情報を読者は好むため、「経験豊富な人がコンテンツを作ること」と「経験を豊富に盛り込んだ、独自性・説得力のあるコンテンツを作ること」の2点が重要です。
E:専門性(Expertise)
E-E-A-Tの「Expertise(専門性)」とは文字通り、サイト・ページにおいて専門性がどれくらいあるかというものです。基本的には、より専門性が高いサイト・ページを検索エンジンは高く評価します。
サイトの専門性を高める方法には、以下のようなものがあります。
- より専門的な知識・スキルを持つ人がサイトの企画・設計(どんな情報をどのように発信するか)を行う
- サイトを特定のジャンルに特化させ、特定ジャンルに関する情報に絞って発信する
- 特定ジャンルにおいて、網羅的に情報を発信してサイト全体の専門性を高める
サイト、ページの専門性を高めるためには、サイト・ページのトピックについて専門的な知識・スキルを持つ人が企画・設計したり、コンテンツ作成に取り組むのが効果的です。
またサイトの専門性を高めるためには、雑多にいろんなトピックの情報を発信するよりも、特定ジャンルに関する情報に絞って発信していく必要があります。例えば法律関連のキーワードで検索された際にサイトを上位表示させたいのなら、「法律 + 金融」のテーマで情報発信を行っているサイトよりも、法律に絞って情報発信を行っているサイトにしたほうがいいです。
さらに特定ジャンルに特化したサイトにおいて、ジャンル内のあらゆるトピックを網羅的に発信することで専門性を高められます。基本的には質の高いコンテンツがより多く存在するサイトのほうが、検索エンジンから専門性が高いと評価されます。
次に、サイト内の各ページ・コンテンツの専門性を高める方法には、以下のようなものがあります。
- コンテンツのトピックについて、より専門的な知識・スキルを持つ人がコンテンツを作成する
- コンテンツの情報網羅性を上げ、他のサイトが真似しづらく専門性の高いコンテンツに仕上げる
専門性の高いコンテンツは、ほとんどの場合において読者に有益なコンテンツとなります。各コンテンツにおいて手抜きせず、専門性の高いものに仕上げましょう。
専門性の高いコンテンツとは、専門用語がずらりと並んでいる、有識者でないと理解できないようなコンテンツのことではありません。読者のことを第一に考えて、読者が知りたいことを専門家の知見から、正しく網羅的に伝えるコンテンツが専門性の高いコンテンツです。
コンテンツのトピックにおいて専門的な知見を要する人が、読者のことを第一に考えて十分に時間をかけ、作成したコンテンツは基本的に専門性の高いコンテンツとなるはずです。
A:権威性(Authoritativeness)
E-E-A-Tの「Authoritativeness(権威性)」とは、第三者からの評価のことです。権威性、つまり第三者からの評価が高いほどサイト・ページが検索エンジンでより上位表示されやすくなります。
第三者からの評価とは、以下のようなものです。
- 被リンクの数が多い
- サイテーションの数が多い
- サイトや運営元の会社、また著者の社会的な知名度・信頼度が高い
被リンクとは「他のサイトから自社のサイトに対して張られたリンク」であり、被リンクの数が多いとはつまり「他の多くのサイトから紹介・引用されている」ということです。検索エンジンは「多くのサイトから紹介・引用されているということは、それだけ質が高いサイトなのだろう」と判断し、検索結果でより上位に表示させようとします。
またサイテーションとは日本語で「言及」のことであり、これはサイト・企業・著者に関する情報がどれだけ他の各種媒体で言及されているかというものです。これも被リンクと同じく、数が多いとSEOに有利に働く可能性が高いです。
さらに「どのサイトから発信されている情報か」「サイトはどの企業が運営しているものか」、そして「誰が書いた情報なのか」といった点も重要です。例えば経済に関する情報を発信しているサイトがあった場合、大学で経済学を勉強し始めたばかりの大学1年生が運営しているサイトよりも、公的機関が運営しているサイトのほうが、仮に全く同じ内容を発信していたとしてもよりSEOで評価されます。
また経済学部の大学1年生の人が発信している情報よりも、例えば経済産業省の人が発信している情報のほうが権威性が高いといえます。
T:信頼性(Trustworthiness)
E-E-A-Tの「Trustworthiness(信頼性)」とは文字通り、サイト・ページの内容について、第三者からどれだけ信頼されているかというものです。信頼性の高いサイト・ページは検索結果で上位表示を獲得しやすくなります。
以下のようなサイトは、信頼性が低いとみなされ評価を落とす可能性が高いです。
- 自社の商品を売るために、過度な誇張表現を使っている
- 人を欺くような情報を発信している
- あくまで一個人の主観であるにも関わらず、あたかも客観的事実であるかのように伝えている
- 著者情報や企業情報がどこにも掲載されていない
- サイトがSSL化されていない(URLが「https」ではなく「http」始まりになっている)
信頼性が高いサイト・ページであるとGoogleから評価してもらうためには、事実に基づく正確な情報を発信することに加えて、読者第一での誠実で有益な情報発信に努めることが重要です。
またサイトの安全性の面で、例えばサイトのURLが「https」ではなく「http」になっていたり、それ以外にも行うべきセキュリティ対策を行っていない場合、Googleから「訪問者に損害を与える可能性がある、セキュリティの低いサイトだ」と低評価を受ける可能性があります。
さらに「誰が発信している情報か」という点も信頼性において重要であるため、著者情報や企業情報を目立つところに明記するなどして、信頼性を上げることに努めなくてはいけません。
E-E-A-Tについて多くの人が誤解している点
Googleの検索順位決めの評価基準の中でも特に重要なE-E-A-Tを意識して対策することは、SEOで成果を出すために間違いなく重要です。しかしこのE-E-A-Tの重要性について、多くの人が以下のように誤解しています。
- E-E-A-Tは、直接検索順位に影響する評価基準である
- E-E-A-Tの対策をしないのは、論外である
この2点についてですが、結論そんなことはありません。これについて、順に解説します。
E-E-A-Tは、直接検索順位に影響するわけではない
Googleの検索順位決めの評価基準の中でもE-E-A-Tは特に重要であるとお伝えしましたが、実は直接検索順位に影響するものではありません。
E-E-A-Tはあくまで「指針」に過ぎず、直接Googleの検索順位決めのアルゴリズムに組み込まれているわけではありません。このことを、Googleが公式に明言しています。
E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。
引用元:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
E-E-A-Tが直接検索順位に影響するわけではありませんが、間接的には間違いなく良い効果を及ぼします。なぜこのように言い切れるかというと、Googleは読者にとってより有益な価値提供を行うサイト・ページを検索結果で上位表示させますが、E-E-A-Tの各要素(経験、専門性、権威性、信頼性)について対策することで、サイト・ページが読者にとってより有益なものとなるからです。
E-E-A-Tについて意識的に対策をしないと、SEOで成果を出せないわけではない
E-E-A-Tが直接検索順位に影響するわけではないことの関連ですが、E-E-A-Tの対策を意識的にしないからといってSEOで成果を出せないというわけではありません。
読者のことを第一に考えて、読者がサイト内で目的の情報を見つけやすく、かつ読者に満足してもらえるページ・コンテンツを作成しようとすると、E-E-A-Tについて網羅的ではないにせよ、自然と部分的に対策ができているはずです。
E-E-A-Tについては網羅的に対策することが望ましいですが、常にE-E-A-Tを意識して網羅的に対策するのは簡単なことではありません。そのためE-E-A-Tの対策に意識を最大限集中させるよりも、とにかく「読者に満足してもらえる質の高いコンテンツに仕上げること」を追い求めるのも一つです。それにより、多くの場合自然とE-E-A-Tについて対策ができているはずです。
E-E-A-Tの対策を実践する手順
E-E-A-Tについて網羅的に対策することで、より質の高いサイト運営・コンテンツ作成が可能になることは間違いありません。しかしE-E-A-Tの概要を理解できたとしても、いざ実践しようとすると手が動かなくなる人が多いでしょう。
ここではE-E-A-Tの概要を理解した後の、E-E-A-Tの対策を実践するための手順をお伝えします。ここで紹介する手順通りに進めることで、E-E-A-T対策の第一歩を踏み出せます。
しかし上記の手順通りに進めるのがノウハウ的に難しかったり、リソース不足により継続的に質高くE-E-A-Tを考慮したコンテンツ制作に取り組むのが難しかったりする場合もあるでしょう。そのような場合は、ぜひ弊社シンプリックにご相談ください。
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手順1:まずはE-E-A-Tの評価を高めるための具体的な方法を知る
E-E-A-Tの概要を理解しただけでは、なかなか実践に移るのは難しいです。そのためまずはE-E-A-Tの評価を高めるための具体的な方法を知る必要があります。
実際のところ、E-E-A-Tの評価を高める方法はアイデア次第で膨大に存在しますが、その中でも特に重要な方法は9つです。後ほど「E-E-A-Tの評価を高めるための具体的な方法9選」のパートで紹介するため、一つ一つ確認して概要を理解しましょう。
手順2:成果の出ているサイトを、E-E-A-Tを意識しながらよく観察してみる
E-E-A-Tの評価を高めるための具体的な方法9つについて確認したら、次にSEOで成果の出ているサイトを、E-E-A-Tを意識しながらよく観察してみましょう。
E-E-A-Tに関することに限らずですが、SEOで精度高く施策を行うためには、すでにSEOで成果の出ているサイトをよく観察し、分析して部分的に真似るのが効果的です。自分でゼロから「こうすれば成果を出せるのでは」と考えるよりも、SEOに関しては成功例がインターネット上に膨大な数存在しているため、成功例を参考にして施策を行ったほうが絶対に良いです。
参考にするサイトはビジネス上の競合サイトとするのが普通ですが、競合サイトでなくても問題ありません。特にニッチな業界・分野の場合だとSEOで成果の出ている競合サイトの数が少なかったり、そもそも全く見つからなかったりします。
どの業界・分野においてもE-E-A-Tの実践ポイントはほとんど変わらないため、いろんなサイトに目を通して特に参考にするべきベンチマークとなるサイトを選び、注意深く観察してみましょう。そうすれば、E-E-A-Tに限らずSEOで成果を出すためのあらゆるヒントが得られるはずです。
手順3:手っ取り早く取り組めそうなところから、一つずつ取り組んでみる
E-E-A-Tの評価を高めるための方法を確認し、SEOで成果が出ているサイトを注意深く観察して成果を出すためのヒントを得られたら、E-E-A-Tについて手っ取り早く取り組めそうなところから、一つずつ取り組んでみましょう。
網羅的に対策するのが望ましいですが、さまざまな事情により網羅的な対策を行うのは難しいかもしれません。例えば対策にかけられる予算や人手、工数などの問題があります。しかしE-E-A-Tについて改善するべき点があるとわかっているにもかかわらず何も対策しないのは良くありません。
そのため「これなら手っ取り早く取り組めそうだな」というものから順に、一つずつ取り組んでみましょう。何はともあれ、まずは一歩を踏み出すことが重要です。例えば今後作成する記事に著者情報を載せるのはそこまで工数がかからないでしょうし、SNSアカウントを作って記事を宣伝するのも手っ取り早くできる対策の一つです。
E-E-A-Tの評価を高めるための具体的な方法9選
ここではSEOで成果を出すのに特に効果的な、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の評価を高める具体的な方法を9つ紹介します。
全てを網羅的に実践しないとSEOで成果を出せないといったことは一切ありませんが、どれも重要な要素であるため、可能な限り実践するといいでしょう。
1. 特定ジャンルに特化したサイトにする
情報発信を行うサイトは、特定ジャンルに特化したものとしましょう。これによりE-E-A-Tの中でも特に「専門性(Expertise)」の評価を高められます。
例えば当サイトは、企業向けにSEO・Webマーケティングの支援を行っている弊社シンプリックが運営していますが、ジャンルをWebマーケティングに絞っており、Webマーケティングに関連する情報のみを発信しています。これによりGoogleから「このサイトはWebマーケティングに関連する情報がたくさん発信されているから、Webマーケティングに関連するキーワードで検索された際に上位表示させよう」といったように評価されます。
特定ジャンルに特化することでSEO的に有利になるだけでなく、サイトの訪問者に対しても「このサイトは〇〇に関連する情報を発信しているサイトだ」と思われブランディングになり、サイトへの再訪問を引き起こせます。発信している情報の質が高ければ、サイト運営者に対して好感を持ってもらえ、問い合わせや商品・サービスの購入といったアクションを起こしてくれるかもしれません。
SEOに取り組むにあたり、特定ジャンルに特化したサイトにすることは必須です。
2. 独自の調査や経験に基づいた、高品質なコンテンツを作る
独自性の高いコンテンツは、SEO的に高評価を得やすいです。一方、独自性が全くないコピーコンテンツはSEO的に評価されづらく、場合によってはGoogleからサイト全体のページにおいて順位下落のペナルティを受ける可能性があります。
独自性の高いコンテンツを作るためには、独自の調査や経験に基づいたコンテンツを作ることが重要です。これはE-E-A-Tの中で「Experience(経験)」にあたる部分であり、他のサイトが真似できない、経験に基づいた説明や主張を行うことにより、コンテンツの説得力が増して読者から満足してもらいやすくなり、SEO的に高評価を得やすいです。
3. 十分なファクトチェックを行い、正確な情報を発信する
意図的であるかどうかに関わらず、間違った情報を発信することは避けましょう。間違った情報を発信すると単純に読者が不利益を被る可能性があるだけでなく、読者に間違った情報であると悟られてすぐにサイトから離れられたり、再訪問してもらえなかったりし、SEO的にマイナス評価となります。
正確な情報発信については、E-E-A-Tの「Trustworthiness(信頼性)」にあたる部分です。特に人々の生活に大きな影響を与える可能性がある、医療や健康、安全などに関わる「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれる領域においては、この信頼性が特に重要です。
大前提としてコンテンツ作成者が正確な情報を発信する意識を強く持つことが重要ですが、自社が運営しているサイトから間違った情報を発信しないための仕組みとして、コンテンツ作成者と別の人が十分にファクトチェック(事実確認)を行うといった方法があります。
ファクトチェックのやり方については、以下の記事でより詳しく解説しています。
【ファクトチェックのやり方とは?】アプリやツールの使い方も解説
4. 記事に著者プロフィールや監修者情報を載せる
サイトから発信する記事について、著者プロフィールや監修者情報を載せることで「誰が書いた記事か」を伝えられ、これがE-E-A-Tの中で「Authoritativeness(権威性)」や「Trustworthiness(信頼性)」の評価を高めることにつながります。
著者プロフィールについては、以下のように記事の下部や、目次の前などに載せるのがいいでしょう。
ただし権威性を表せるような著者でない場合、無理に載せる必要はありません。また監修者情報を載せるのも効果的です。SEOにおける記事の監修者とは「記事の内容を確認してファクトチェックしたり、制作の指揮をとる人」であり、監修者に業界内で権威性のある人の情報を載せることで、記事の権威性・信頼性が上がりSEOに有利に働きます。
5. 網羅性を意識して、サイト内のコンテンツ量を増やす
E-E-A-Tの各要素(経験、専門性、権威性、信頼性)を意識して高品質なコンテンツを作ることで、そのコンテンツ自体が上位表示を獲得しやすくなるだけでなく、コンテンツの発信元であるサイト全体にプラスのSEO効果をもたらしてくれます。
しかしサイト内のコンテンツ量が少ないと、E-E-A-Tの中で特に「専門性(Expertise)」が弱いと評価されるかもしれません。例えば10ページしか存在しないサイトAと、特定ジャンル内のあらゆるトピックについて網羅した、500ページ存在するサイトBでは、基本的にサイトBのほうが専門性が高いと評価される可能性が高いです。
特定ジャンル内のあらゆるトピックについて網羅的に情報を発信し、サイト内のコンテンツ量を増やすことでE-E-A-Tにおいてより高い評価を得られます。
6. 同じドメインでサイトを長く運営する
同じドメインでサイトを長く運営することにより、E-E-A-Tの中で特に「権威性(Authoritativeness)」の評価を高められます。
ドメインとは、サイトのインターネット上の所在地を表す住所のようなもので、例えば弊社シンプリックの場合は「simplique.jp」がドメイン名です。このドメイン名で運営されているサイトは、世界中で当サイトしかありません。
同じドメインでサイトを長く運営することにより、検索エンジンからのドメインの評価を表す「ドメインパワー」が上がります。サイトを長く運営することでサイトの権威性が上がるため、サイト運営のシステム(CMS)を別のものに切り替えるような場合でも、ドメインを引き継ぎ、同じドメインでサイトを長く運営してSEO評価を高めるようにしましょう。
7. サイトのセキュリティを高める
サイトのセキュリティを高めることで、E-E-A-Tの中で「信頼性(Trustworthiness)」の評価を高められます。技術的な部分が多く、実際の対応はエンジニアなどに任せることになるかもしれません。
サイトのセキュリティ向上施策の中でも、SEOにおいて特に重要なのはサイトのSSL化(URLを「http」から「https」に変更する)です。SSL化を行うことでSEOの評価が上がり検索上位表示を獲得しやすくなるだけでなく、検索結果に表示された際のクリック率を上げられるため、まだURLが「http」のままとなっている場合は、必ず「https」に変更するSSL化の対応を行うべきです。
8. 関連するページ同士を適切に内部リンクでつなぐ
サイトの中で多くのコンテンツを発信していくと、「このページを見た人には、こちらのページも見てほしい」、もしくは「このページを見る前に、こちらのページを見てほしい」といったような、ページ同士の関連性ができます。
このような関連するページ同士を内部リンクでつなぐことにより、E-E-A-Tの中で「専門性(Expertise)」の評価を高められます。内部リンクとは「同じサイト内の、別のページへのリンク」のことであり、記事の内部や最下部に設置する場合や、ヘッダー・サイドバーに設置する場合などがあります。
関連するページ同士を適切に内部リンクでつなぐことにより、サイト内であるトピックについてのページ群(クラスター)を作れます。例えばダイエットに関する情報を発信しているサイトにおいて、「ダイエット 睡眠」のトピックで作成した記事同士を内部リンクでつなぐことにより、「ダイエット 睡眠」のトピックについてのページ群ができます。
これにより「ダイエット 睡眠」のトピックに関する検索キーワードで、検索上位表示を獲得しやすくなります。
内部リンクの効果的な張り方については、以下の記事でより詳しく解説しています。
内部リンクの効果的な貼り方とは?SEO効果を高める方法と注意点
9. サイトを見やすく魅力的なものにする
サイトを見やすく魅力的なものにすることで、E-E-A-Tの中で「信頼性(Trustworthiness)」の評価を高められます。デザインが悪くて、サイトが見づらく魅力的でないと訪問者から判断されると、訪問者はサイトの運営元に対して不信感を持ったり、サイトから発信されている情報を信頼できなくなるかもしれません。
実際のところ、本当に有益な情報発信を行っているサイトの多くは、デザインが良くて見やすく、魅力的なものが多いです。
【まとめ】E-E-A-Tを意識して、効果的なサイト運営・コンテンツ作成に取り組もう
本記事ではE-E-A-Tの4つの要素それぞれについてお伝えし、E-E-A-Tの対策を行うにあたり知っておくべきことや、評価を高めるための具体的な方法を解説しました。
以下3点は、本記事の要約です。
- E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの英単語の頭文字をとったものであり、Googleの順位決めの評価基準の中でも特に重要なものである
- E-E-A-Tを実践する際は、すでにSEOで成果を出しているサイトを注意深く観察し、実践のヒントを得ると良い
- E-E-A-Tの評価を高めるための9つの方法について、取り組めるところから取り組み、まずはE-E-A-Tの評価向上の第一歩を踏み出すことが重要である
E-E-A-Tは検索順位決めに直接影響するものではありませんが、対策することでサイト・コンテンツの質を高められるため、間接的には間違いなくSEOに有利に働きます。
可能な限りE-E-A-Tについての対策は行うべきですので、本記事で紹介した具体的な対策方法9つを参考に、取り組めるところから取り組んでみてください。
E-E-A-Tの対策は「信頼性を上げること」「専門性を上げること」といったように若干抽象的なものが多く、SEOに慣れていない人からすると適切に対策を行えるか不安に感じるかもしれません。本質的なSEOに取り組み、SEOの成功確率を上げたいのであれば、SEOのプロへの外注も検討すると良いでしょう。
弊社シンプリックはSEOに特化した編集プロダクションであり、長年の経験・実績を誇るSEOのプロ集団がコンテンツ作成をはじめ、戦略構築などの上流工程からSEOを全面的に支援いたします。
もし以下のような悩み・要望を抱えている場合、ぜひまずは弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。
- E-E-A-Tの具体的な方法や重要性について、SEOのプロから直接教えてほしい
- SEOに取り組むにあたり「これだけはやってはいけない!」といった、SEOのアンチパターンを教えてほしい
- シンプリックの具体的なサービス内容が知りたい