指名検索数の調べ方を3パターン紹介|ブランド認知を計測しよう

指名検索数の調べ方を3パターン紹介|ブランド認知を計測しよう

SEO対策や広告施策の効果を測るために、自社名やブランド名がどの程度検索されているか調べたいことがあると思います。指名検索数は、ブランド認知や広告・PR施策の効果を把握するための重要な指標です。

本記事では、GoogleサーチコンソールやGoogle広告のキーワードプランナー、ラッコキーワードを使った指名検索数の調べ方をわかりやすく紹介します。

指名検索数とは?なぜ調べるべきか

指名検索の定義と活用目的

指名検索とは、企業名・サービス名・ブランド名など、固有名詞をユーザーが直接検索する行動を指します。たとえば、「シンプリック」や「○○株式会社 採用」などが該当します。指名検索はすでにブランドを認知しているユーザーによる検索であるため、関心度が高く、成約や問い合わせに直結しやすいという特徴があります。

SEO評価やブランディング成果の指標

指名検索数が増えているということは、それだけブランド認知が進んでいる証拠でもあります。検索エンジンに対しても「このブランドはユーザーに求められている」という信号となり、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)評価に寄与する側面があります。また、PR施策や広告出稿の成果を定量的に測る指標としても有効です。

方法①:Google広告のキーワードプランナーで確認する

キーワード候補ツールにブランド名を入力

Google広告アカウントを開設していれば、無料で利用できる「キーワードプランナー」を使って、ブランド名や社名など指名キーワードの月間検索ボリュームを調べることができます。Google広告の管理画面から「ツールと設定」→「キーワードプランナー」を選択し、「新しいキーワードを見つける」をクリックします。

キーワードプランナー「新しいキーワードを見つける」

その入力欄に調べたいブランド名(例:「シンプリック」「(サービス名)」)を入力し、検索を実行することで、月間平均検索ボリュームや広告出稿した際の競合性などのデータが表示されます。

「シンプリック」の関連語

月間検索ボリュームと関連ワードの確認

キーワードプランナーでは、指定した単体のキーワードだけでなく、関連語やバリエーションが提案されるため併せて確認可能です。たとえば「○○会社 評判」「○○サービス 料金」といった組み合わせキーワードが出てくる場合、「評判を知りたい」「料金を知りたい」というように、ユーザーの検索目的や関心を推測できます。

このような関連ワードを把握することで、ブランドに対する検索意図の広がりや指名検索の質的傾向も分析できます。

他社ブランドとの相対比較も可能

自社ブランドだけでなく、競合他社のブランド名も同時に入力すれば、月間検索数の比較による相対評価も可能です。たとえば「A社」と「B社」のブランド検索数を比較し、差異や伸び率を指標化することで、市場での認知度の差を把握できます。ただし検索数の幅は「10〜100」「100〜1,000」などざっくりとした単位である点に留意が必要です。

※月に数千円以上、Google広告に出稿することで、30、780など精緻な検索回数を調べられるようになります

方法②:Googleサーチコンソールで確認する

「検索パフォーマンス」からクエリデータを抽出

Googleサーチコンソールでは、ユーザーがどのようなキーワードでサイトに訪れているかを確認することができます。左側メニューの「検索パフォーマンス」→「検索結果」をクリックすると、対象サイトの検索クエリ(検索語句)、表示回数、クリック数、CTR、掲載順位などが表示されます。

指名検索を調査するには、検索クエリの中から自社名やサービス名を含むキーワードをフィルタリングするのが基本です。画面上部の「+フィルタを追加」から「検索キーワード」を選択、ブランド名(例:「シンプリック」)を含むキーワードに絞り込みます。この操作で、ブランドに関連する検索語句だけを抽出できます。たとえば、「シンプリック」「シンプリック SEO」「シンプリック 評判」など、ユーザーが特定のブランド名を含めて検索しているクエリのリストを確認できます。

複数のブランドワードを同時に調べる場合は、「+フィルタを追加」より「カスタム(正規表現)」を選択し、キーワード間に「|(半角縦棒)」を入れることで出力可能です。

「検索パフォーマンス」での文字列での絞り込み方

表示回数・クリック数・CTRの見方と比較の仕方

表示回数は「検索結果に何回表示されたか」、クリック数は「実際に何回クリックされたか」を示します。CTR(クリック率)はこの2つの比率で、ブランドの信頼性や検索意図の強さを測る参考になります。

さらに「比較」モードを使えば、前月・前年同期などとの比較もできるため、施策前後の変化やキャンペーン効果を定点観測する際にも有効です。

方法③:ラッコキーワードで関連ワードから想起傾向を調査

ブランド名でのサジェスト表示を確認

ラッコキーワードは、Googleの検索サジェスト(予測変換)などのキーワードリストを一覧で出力できる無料ツール(有料版も有り)です。検索窓に自社のブランド名やサービス名を入力するだけで、ユーザーが実際にどんなワードを組み合わせて検索しているかを一目で確認できます。

たとえば「シンプリック」と入力すると、「シンプリック SEO」「シンプリック 評判」「シンプリック 採用」などの候補が表示され、ブランドに対する関心の方向性を把握できます。

「ラッコキーワード」のサジェスト検索結果画面

関連検索ワードで指名傾向を把握

サジェストワードは、検索エンジンが実際のユーザー行動を元に生成しているため、指名検索がどのように広がっているか、どのような情報を求められているかの参考になります。また、評判・価格・会社概要などの関連語が多ければ、それだけ具体的な検討段階にあるユーザーが検索している可能性が高いと言えます。

コンテンツ改善や出稿キーワード設計への応用

表示されたサジェストキーワードは、そのままSEO記事のテーマ選定や、広告キーワード設計にも活用可能です。たとえば「ブランド名+料金」「ブランド名+口コミ」などの需要が多ければ、それに応じた情報をオウンドメディアで発信することで、指名検索からの流入やCVをさらに高めることができます。

指名検索数の変化を評価するポイント

調査日を明記し定期的に数値をチェックする

指名検索数の調査は、一度限りではなく時系列での変化を追うことが重要です。そのためには、「調査日」「期間」「使用ツール」などを記録し、次回以降の比較ができるようにしておきましょう。特にキャンペーンや広告の実施前後など、節目ごとの比較が施策の効果を測る上で有効です。

施策ごとに数値変化と関連づける

検索数の増加が見られた場合は、それがどの施策と関連しているのかを明確にする必要があります。たとえば、プレスリリース配信やSNSキャンペーン、動画広告配信など、複数のタッチポイントがある場合、それぞれの影響範囲を推定することで、今後の予算配分や施策設計に役立ちます。

まとめ

指名検索数の調査は、ブランド認知度や施策の成果を定量的に把握するうえで非常に重要なプロセスです。GoogleサーチコンソールやGoogle広告のキーワードプランナー、ラッコキーワードなど、複数のツールを活用することで、検索ボリュームや関連ワードを素早く確認できます。

定期的にデータを確認し、施策ごとの変化をモニタリングすることで、SEOや広告の改善にもつなげられます。シンプリックでは、こうした分析設計から施策改善まで一貫して支援可能です。ご興味のある方は、ぜひご相談ください。

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