インタビュー記事は、テーマに適した人物から直接ヒアリングした情報をもとに作成する記事コンテンツです。掲載メディアの独自性や信頼性を高める効果が期待される上質なインタビュー記事を作成するには、どのようなポイントに留意すべきでしょうか。
本記事では、担当インタビュー記事数3,500本以上・インタビュー記事作成20年以上の実績を持つプロの取材ライターが、「社員」や「経営者」、「著名人」などカテゴリごとに優れたインタビュー記事を事例として紹介しながら、記事作成の重要ポイントを解説します。
シンプリックの「インタビュー記事制作」は、編集職25年を誇る編集長・白石監修のもと、”AI時代に求められる商品・サービスの真の魅力”を引き出すコンテンツ制作サービスです。
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目次
- インタビュー記事をメディアに掲載する目的とメリット
- 上質なインタビュー記事を作成するための10の重要ポイント
- 1. 掲載メディアの特性を考慮し、記事のテーマ・目的を明確にする
- 2. 記事テーマに合った対象者を選定する
- 3. インタビューの事前準備から実施、記事作成、公開までのスケジュールを策定する
- 4. インタビューの想定質問項目の作成・共有を実施する
- 5. 記事テーマや対象者に関する事前リサーチを行う
- 6. 有益な情報をヒアリングするため、柔軟な進行と適度な緊張感を保つことを心掛ける
- 7. 重要項目は補足・追加質問で深掘りする
- 8. インタビューで得た情報を、記事テーマや読者のニーズに即して記事化する
- 9. 読みやすさと情報の正確性に留意して記事を作成する
- 10. タイトルや見出し、文体は掲載メディアや記事テーマに合致したテイストにする
- インタビュー記事 参考事例1【社員】
- インタビュー記事 参考事例2【企業経営者】
- インタビュー記事 参考事例3【顧客】
- インタビュー記事 参考事例4【専門職】
- インタビュー記事 参考事例5【著名人】
- 上質なインタビュー記事によって自社メディアの優位性を向上
インタビュー記事をメディアに掲載する目的とメリット
まず、インタビュー記事の定義・特徴を確認し、Webメディアにインタビュー記事を掲載する目的とメリットを説明します。
インタビュー記事とは?
インタビュー記事とは、1名~数名のインタビュイー(取材を受ける人)からオンラインを含めた対面取材によって得た情報をもとに作成する記事コンテンツです。
インタビュー記事の主な特徴
記事テーマに即した情報をインタビュイーから直接ヒアリングすることで、読者の興味や関心を高める、独自性の高い記事コンテンツを作成できることが、インタビュー記事の特徴です。
インタビュー記事を自社メディアに掲載する主な目的
経営者や社員、顧客、事業内容に関連する外部の有識者などを対象とするインタビュー記事を自社メディアに掲載する主な目的は、アピールしたい事柄を読者が興味を持ちやすいコンテンツによって伝えることにあります。
インタビュー記事の掲載によって期待されるメリット
独自性と新規性を備えたインタビュー記事を自社メディアに掲載することで、事業内容や経営姿勢への理解が高まることが期待されます。上質なインタビュー記事は、企業のブランド力や信頼性を向上させる有益なコンテンツです。
上質なインタビュー記事を作成するための10の重要ポイント

高品質なインタビュー記事作成を行う上で重要となる10項目について解説します。
1. 掲載メディアの特性を考慮し、記事のテーマ・目的を明確にする
まず、インタビュー記事のテーマや記事作成の目的を明確にする必要があります。記事のテーマや目的を絞り込む際には、掲載メディアの種類やユーザー属性などを慎重に考慮すべきです。
2. 記事テーマに合った対象者を選定する
人選を制作チームやライターがインタビュイーの人選を行う際は、記事テーマや掲載メディアに適した候補者を複数リストアップし、優先順位をつけて取材を依頼します。
クライアント側がインタビュイーを選定するケースでは、インタビュイーの基本情報を事前に共有してもらいます。
3. インタビューの事前準備から実施、記事作成、公開までのスケジュールを策定する
インタビュイーの選定作業と並行して、準備作業からインタビュー実施日、記事作成、クライアントチェック、修正対応、公開までのスケジュールを策定します。
4. インタビューの想定質問項目の作成・共有を実施する
インタビューの想定質問項目を作成し、クライアントやインタビュイーに共有します。制作側が想定する質問を事前共有することで、インタビュイーが回答に関連する情報をチェックでき、正確な情報をヒアリングしやすくなります。
5. 記事テーマや対象者に関する事前リサーチを行う
記事テーマとインタビュイーに関する情報を事前にWebリサーチし、インタビュー当日のヒアリングの参考資料を収集します。Webリサーチでは、企業や団体の公式メディアといった信頼できるメディアを中心に、最新の情報を確認することが重要です。
6. 有益な情報をヒアリングするため、柔軟な進行と適度な緊張感を保つことを心掛ける
事前に想定した質問項目や質問順にこだわりすぎず、当日の回答に即して柔軟な対応を行うことが大切です。柔軟な進行によって、価値ある情報をヒアリングしやすくなります。
インタビューは、医師の問診と同様、明確な目的のために専門職が行うコミュニケーションです。インタビュー前に無関係な雑談をするよりも、適度な緊張感を保って対話を開始するほうが効果的でしょう。インタビュイーが回答に集中できる雰囲気作りが重要になります。
7. 重要項目は補足・追加質問で深掘りする
重要な質問項目については、回答内容に応じて適宜、補足・追加質問を行い、正確で深みのある情報を引き出します。
8. インタビューで得た情報を、記事テーマや読者のニーズに即して記事化する
インタビュー完了後、メモや録音した音声を確認し、記事テーマや掲載メディアのユーザー属性を考慮しながら、記事の題材となる情報を整理します。
9. 読みやすさと情報の正確性に留意して記事を作成する
整理した情報を記事化する際には、インタビュー時の質問順にとらわれず、読みやすい順番で記事の構成を決めます。
インタビューで得た情報の中に、正確な情報かどうかの確認を要する項目があった場合は、クライアントやインタビュイーに確認を依頼しましょう。インタビュイーの記憶が不正確な事柄については、インタビュー当日に確認してもらうことをおすすめします。
10. タイトルや見出し、文体は掲載メディアや記事テーマに合致したテイストにする
記事のタイトルや見出しは、内容を端的に示すものにします。タイトルや見出し、本文の文体は、掲載メディアや記事テーマに合致したテイストにしましょう。
インタビューの事前準備や具体的な進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
インタビューの仕方を取材20年のプロが解説/事前準備・手順・注意点
ここからは「社員」「経営者」「顧客」「専門家」「著名人」と5つのカテゴリごとに、取材経験20年の私が良質なインタビュー記事を事例として紹介、また解説していきたいと思います。
インタビュー記事 参考事例1【社員】
社員を対象としたインタビュー記事は、採用活動のためのメインコンテンツとして数多くの企業が公式メディアに掲載しています。
記事の主な読者は就職活動中の大学生や転職希望者となるため、社員の業務内容や職場環境などを具体的に伝える必要があります。複数の記事を掲載するケースが一般的であるため、1本の記事を800~1,500字程度の読みやすい分量にし、要点を簡潔にまとめることが重要です。
事例1-1 株式会社JTB 採用サイト

引用:F.H.|JTB|PEOPLE|新卒・既卒者向け求人情報|JTBグループ
専門性の高い業務を担当する社員のインタビュー記事では、その分野に関する読者の知識レベルを問わずに興味をひく記事にすることが重要です。この記事は、担当業務の説明を簡潔にし、仕事のやりがいや社風などとのバランスを調整することで、読みやすい記事となっています。
事例1-2 三菱マテリアル株式会社 採用サイト

引用:社員インタビュー05:技術|採用情報|三菱マテリアル株式会社
こちらも製品開発という専門性の高い業務を担当する社員のインタビュー記事です。インタビュイーの考えや思いを軸にして業務を紹介することで、説得力のある興味深い記事作りを成功させています。
事例1-3 株式会社ジャックス 公式サイト採用ページ

引用:INTERVIEW担当業務に精通したプロをめざし知識と経験を積み重ねていく
転職活動中の読者が知りたい具体的な業務内容や社風、福利厚生制度などの情報を明確に区分けした記事構成で、読者のニーズに対応する記事コンテンツ作りを行っている事例です。簡潔な見出しが目次としての役割も担っています。
シンプリックの「インタビュー記事制作」は、編集職25年を誇る編集長・白石監修のもと、”AI時代に求められる商品・サービスの真の魅力”を引き出すコンテンツ制作サービスです。
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インタビュー記事 参考事例2【企業経営者】
企業経営者のインタビュー記事は、自社の公式メディアのほか、社長インタビューを掲載する外部の情報サイトなど、さまざまなメディアで使用されています。読みごたえのある上質な経営者インタビューは、企業のブランド力や信頼性の向上につながるコンテンツです。
事例2-1 カゴメ株式会社 「社長名鑑」

経営者を対象としたインタビュー記事・動画をメインコンテンツとするサイト「社長名鑑」掲載の記事。経営者自身の実体験をベースに企業の歴史や現状、ビジョンが語られており、興味深い記事コンテンツとなっています。
事例2-2 YKK AP株式会社 採用サイト

採用サイトの経営者インタビューとしてはオーソドックスな構成ですが、企業としての目標や事業姿勢などが過剰に言葉を飾ることなく簡潔に記事化されています。完成度の高いコンテンツです。
事例2-3 株式会社カマン「Impact HUB Tokyo 公式note」

引用:リユース容器を地域で循環させてプラスチックゴミ削減に貢献。株式会社カマン/Megloo代表 善積真吾さん|Impact HUB Tokyo
起業家を支援する国際ネットワークImpact HUBの日本法人公式note掲載の記事。地域で循環利用するリユース容器事業を始めた背景やきっかけ、起業後の課題などが具体的なエピソード、ストーリーとして語られており、会社や経営者への興味を抱かせる上質なインタビュー記事になっています。
事例2-4 株式会社ピクニックルーム「スタートアップポートヨコハマ」

引用:異業種からの起業だからできる保育施設の運営に限らない新しい視点での事業展開株式会社ピクニックルーム 後藤清子さん | スタートアップポートヨコハマ
横浜市が運営する創業者支援サイト掲載の記事。公益性の高い子育て支援サービスという事業の立ち上げから現在までの経験が率直に語られています。起業の実情を示す上質なインタビュー記事です。
事例2-5 サスメド株式会社 「国立研究開発法人NEDO公式サイト」

引用:治療用アプリと治験を効率化するブロックチェーン技術で少子化が進む日本の医療をサポート/サスメド株式会社 | メディア | NEDO
NEDOの支援制度を活用したスタートアップ経営者のインタビュー記事。同社が手掛ける治療用アプリと治験効率化システムの概要、利用したNEDOの制度についての情報が、NEDOの担当者との対談形式で、わかりやすく語られています。
インタビュー記事 参考事例3【顧客】
自社の商品・サービスを購入した消費者や法人担当者のインタビュー記事は、企業のプロモーションやブランディングに効果的なコンテンツです。
実際の購入者が発信するインタビュー記事の品質の高低は、潜在顧客の判断や行動を左右する重要な要因となります。
事例3-1 Studio株式会社 公式サイト

引用:CVR昨対比139%・コスト6割削減。Studio導入による内製化でWebデザインのスキルも向上 | 導入事例
自社のノーコードWeb制作プラットフォームを導入した企業担当者へのインタビュー記事。記事本文の前に顧客の課題や導入後の効果のリストを記載しており、読者が知りたい情報を優先的に伝える構成を採用しています。導入前後の経緯を客観的に示した記事内容も、高い信頼性を感じさせるものです。
事例3-2 株式会社NTTデータビジネスシステムズ 公式サイト

引用:古河電気工業株式会社様:DXビジョン浸透支援|導入事例|imforce media
DX推進に関する顧客の課題をどのような手順・手法で解決させたのかを、わかりやすく明確に伝えるインタビュー記事です。この記事でも、詳細を示す記事本文のイントロ部分に顧客の課題と解決ポイントが簡潔に示されています。
事例3-3 株式会社TRUNK HOME 公式サイト

注文住宅メーカーの利用者が家づくりに対する思いや完成後の生活について語ったインタビュー記事。モデルハウスを見学するだけでは判断できない、契約後のメーカーとのやり取りや竣工までに注意した点などが具体的に語られた、読みやすい記事です。
インタビュー記事 参考事例4【専門職】
学者や研究者、医師などの専門職を対象としたインタビュー記事は、読者の関心分野に関するエキスパートの知見を伝える役割を持つコンテンツです。専門家が提供する情報の正確性を保ったまま、わかりやすい記事にすることが、上質な記事作成の条件になります。
事例4-1 瀬谷いろどりハート内科クリニック院長「ドクターズインタビュー」

引用:いびきや眠気に加え、慢性的な酸欠を招く「睡眠時無呼吸症候群」 | 瀬谷いろどりハート内科クリニック
臨床医のインタビュー記事に特化した「ドクターズインタビュー」掲載の記事。専門医の立場から、睡眠時無呼吸症候群の症状や検査、治療などをわかりやすく解説しています。
事例4-2 慶應義塾大学イノベーション推進本部特任教授「IP BASE」

引用:知的資産部門と連携し、起業しやすい環境を整備。慶應ならではの学内スタートアップ・エコシステムの基盤を築く | IP BASE
特許庁が運営する知財コミュニティサイト「IP BASE」掲載のインタビュー記事。慶應義塾大学で学内スタートアップ・エコシステム作りに取り組む教授が、オープンイノベーションや知的資産といった難解なテーマを自身の取り組みに沿って具体的に紹介しています。
事例4-3 シニアエンジニア「paiza」

引用:プロボクサーからシニアエンジニアへ 生成AIで加速するキャリアチェンジとITSOの成長を追う
IT/Webエンジニアに特化した転職サイト「paiza」掲載のインタビュー記事。プロボクサーからエンジニアに転身したインタビュイーのキャリアとDX支援をメインとする現在の業務が、ひとつのストーリーにまとめられています。
インタビュー記事 参考事例5【著名人】
アスリートや文化人、芸能人などの著名人を対象としたインタビュー記事を作成する際の最大のポイントは、インタビュイーの人選です。
自社メディアにマッチした著名人へのインタビューが実施できれば、ブランディングやプロモーションにおいて大きな効果が期待できます。
事例5-1 プロ野球選手/大谷翔平 酒井医療株式会社 公式サイト

引用:大谷翔平 スペシャルインタビュー | 酒井医療株式会社
医療・介護・コンディショニングケア機器メーカーの公式サイト掲載のインタビュー記事。知名度の高いインタビュイーがプロスポーツ選手としての経験や価値観から、自社製品の利用状況までを語ることで、価値の高いコンテンツになっています。
事例5-2 劇作家・演出家/ピンク地底人3号 集英社文芸ステーション

引用:『カンザキさん』刊行記念インタビュー ピンク地底人3号「「わしのこと以外、書くことなんてないやろ」圧倒的な暴力と不条理の果てに見える世界」 | 集英社 文芸ステーション
集英社のオウンドメディア掲載の書籍執筆者へのインタビュー記事。書籍関連のトピックを導入に、インタビュイーの経歴や演劇界での活動姿勢などについても中身の濃い情報が収められています。
事例5-3 俳優/阿部寛 「Web LEON」

引用:阿部寛インタビュー。「俳優の仕事には人を幸せにしたり、何かに気づかせる力がある」 | 著名人 | LEON レオン オフィシャルWebサイト
日本を代表する俳優であるインタビュイーが考える演技という仕事を、長年にわたる活動の中で得た経験を踏まえて語る、読みごたえ十分なインタビュー記事です。掲載メディアのユーザーの嗜好にも合致した内容になっています。
上質なインタビュー記事によって自社メディアの優位性を向上
読者を引き付ける上質なインタビュー記事は、掲載メディアの独自性と信頼性を高める効果が期待されるコンテンツです。
インタビュー記事の作成をご検討の際は、インタビュー記事作成の実績とノウハウを豊富に持つシンプリックに、ぜひご相談ください。

IT、金融、不動産、教育等の分野を中心とした国内外の企業・団体の各種コミュニケーションツール用インタビュー記事作成に20年以上携わる。2025年3月までに担当したインタビュー記事数は3,500本以上。2024年よりシンプリックのエキスパートパートナーとして、インタビュー・取材記事制作を担当。










