ブログコンテンツは自社の専門知識を発信する絶好の場所です。ただし、漫然と記事を書いても読者は集まりません。自社メディアの運営で重要なのは「SEO対策を意識したコンテンツの作り方を知っておくこと」です。
検索エンジンに優しいブログコンテンツの作り方をマスターすれば、ターゲットの読者からアクセスされる確率が格段に上がります。
そこで本記事では、SEOに強いブログコンテンツの作り方を7ステップに分けて解説します。人気ブログの特徴や外注する際のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ブログ作成はSEOを意識しよう
ブログコンテンツは基本的な作り方だけではなく、SEO対策における有利・不利を理解しておくことが大切です。SEOを意識すれば検索結果の上位に表示される可能性が高まり、多くのユーザーにアクセスしてもらえるようになります。
ブログとSEO対策の関係
定期的に更新されているコンテンツは検索エンジンに評価される傾向があります。そのため、ブログを継続的に発信することでメディア全体の評価が上がる可能性も高まります。特に関係が深いのは以下の4点です。
- キーワードを含められる
- 内外部リンク施策を展開できる
- 読者の滞在時間が長くなる
- ソーシャルメディアでのシェアが増える
1.キーワードを含められる
SEOに重要なキーワードを取り入れられるのもブログの特徴です。検索流入の増加を狙うなら、ブログの作成は必須と言ってもいいでしょう。
SEO対策でキーワード選定が重要な理由について、下記の記事で詳しく解説しています。
SEO対策でキーワード選定が重要な理由と料金相場を解説
https://simplique.jp/keyword-strategy-for-seo/
2.内外部リンク施策を展開できる
ブログは他記事へのリンクを貼る「内部リンク」によってブログ同士をつなげることができます。
内部リンクが多いコンテンツは、検索エンジンがサイト全体を評価しやすくなり、メディア全体の順位の向上が期待できます。
また、良質なブログ記事は、他のサイトからリンクされることもあります。このような「外部リンク」はブログ記事やサイト全体の信頼性を高めるため、検索エンジンの評価も上がります。
内部リンク:Webサイトの内のページ同士をつなぐリンクのこと。
外部リンク:Webサイトのページ内に張られている別のサイト(ドメイン)のリンクのこと。
3.読者の滞在時間が長くなる
役に立つ面白いブログ記事に読者は長時間滞在します。滞在時間が長いと、読者にとって価値がある情報を提供しているコンテンツと判断されるため、検索エンジンから高く評価されます。
4.ソーシャルメディアでのシェアが増える
良質なブログ記事はソーシャルメディアでシェアされやすくなります。シェアが増えると、ブログコンテンツの認知度が上がり、検索エンジンの評価も向上します。
人気のあるブログコンテンツの特徴とは?
人気のあるブログコンテンツには下記のような共通点があります。
- 読者のニーズに応えている
- コンテンツの質が高い
- 独自性が高い
1.読者のニーズに応えている
人気のあるブログは有益で価値のある情報を提供し、読者のニーズに応えています。企業のメディアにおいては単なる宣伝記事ではなく、読者の役に立つ情報提供が求められているのです。
2.コンテンツの質が高い
内容の充実度と読みやすさに優れたブログも人気があります。内容が浅く読みにくい文章では読者の共感を得られません。そのようなブログは読者に悪い印象を与える恐れがあるので注意しましょう。
3.独自性が高い
独自性の高いブログは他社と差別化を図ることができ、読者の記憶に残ります。リピーターの増加にもつながるでしょう。また、独自性の高い記事は検索エンジンにも高く評価されるので、他社との類似性が高い記事や「パクリ記事」は避けることが大切です。
ブログコンテンツの作り方
ブログコンテンツの作り方は下記のとおりです。
- ブログのコンセプトを決める
- ネタ出しをする
- 構成の作成
- 下書き
- 執筆
- 付加価値の追記
- 校正・編集
各ステップを詳しく見ていきましょう。
1.ブログのコンセプトを決める
魅力的で人気のあるブログを作るためには、コンセプトを明確にしておく必要があります。コンセプトを決めておかなければ方向性が定まらないので注意が必要です。
コンセプトを決める際に意識すべきポイントを見ていきましょう。
テーマを絞る
テーマを絞れば誰に向けた記事なのかを明確にでき、キーワードの選定もしやすくなります。反対にテーマが絞れていないと、一貫性のない雑多な記事になるので注意しましょう。
テーマを絞る際には下記のようなポイントも意識します。
- ニーズを調査する
- 自社の専門性や知見に基づく
- トレンドも考慮する
ターゲット層を想定する
年齢層、性別、興味関心なども含めてターゲット層は具体的にイメージしましょう。ターゲット層がぼやけていると的を射たブログの作成は困難です。
「ペルソナ」を設定し、具体的な訴求ができるように計画を立案することも大切です。
ペルソナ:ターゲットの典型的な顧客像。年齢、性別、職業といったパーソナリティを設定します。
ペルソナを通して、ターゲット層が深く共感できるブログ記事を作成ができるようになります。
競合分析を行なう
同じジャンルで人気のブログがあれば事前に分析を行います。人気の理由を明確にして、自社のブログがどのように差別化できるのかを考えましょう。競合の内容を把握しておけば、ユニークな切り口や付加価値のアイデアも見つけやすくなります。
2.ネタ出しをする
コンセプトが決まったらネタ出しの段階に入ります。ネタ出しのポイントを詳しく見ていきましょう。
強みや経験を活かせるジャンルを選ぶ
自社の強みや経験を活かせるジャンルを選びましょう。専門企業ならではの情報や専門的な知識を発信することで、読者のニーズに応えやすくなります。深い内容の記事を書くためにも、専門外の話題は避けたほうが無難です。
キーワードのリスト化
自社の強みに関連するキーワードを事前にリスト化すれば、SEO対策に効果的なブログコンテンツを作成しやすくなります。ブログのネタ出しにも必須です。
たとえば、コーヒーショップが自店のブログを書く際には、下記のようなキーワードリストが考えられます。
一般的なキーワード | コーヒーショップ 価格コーヒーショップ 違いコーヒーショップ 安い |
地域のキーワード | 〇〇市 コーヒーショップ おすすめ東京都 コーヒーショップ 深夜 |
メニュー関連のキーワード | コーヒー 豆 種類自家焙煎 コーヒーコーヒー 豆 お取り寄せ |
ノウハウ関連のキーワード | コーヒー 淹れ方コーヒー豆 選び方コーヒー豆 自宅 焙煎 |
3.構成を作成する
ネタとキーワードが決まったら、ブログの構成案を作成する作業に入ります。スムーズに記事を書き進めるためにも事前の構成作成は不可欠です。
記事の主要なポイントを3〜5つ挙げ、それらを論理的な流れで並べましょう。上位記事や関連ワードも必ず参考にしてください。
例「コーヒー豆の種類と選び方」に関する記事の構成案
- コーヒー豆の主な産地
- 加工方法による違い
- 主なコーヒー種の特徴
- コーヒー豆選びのポイント
- 当ショップが選ぶおすすめのコーヒー豆
- まとめ
コーヒー豆の基礎知識からプロの視点でおすすめする銘柄までを詳しく解説し、読者のニーズに応えられるブログになっています。記事内容と関連度の高い「おすすめ」「特徴」といったキーワードが見出しに含まれているのもポイントです。
文章の具体的な書き出しは、後からの追記でも構いません。まずは見出しレベルでしっかりと構成を練り上げましょう。
4.下書き
構成案ができたら本文の下書きに入ります。下書き段階のポイントを確認していきましょう。
魅力的なタイトルを付ける
ブログのタイトルは非常に重要です。タイトルが魅力的でなければ、検索結果に表示されても読者にクリックされません。関連キーワードを取り入れつつ、簡潔でインパクトのあるタイトルを心がけましょう。
情報の信憑性をチェックする
ブログの情報に誤りがあれば読者からの信用を失ってしまいます。専門知識と数値データは、特にしっかりと確認作業を行いましょう。情報源には信頼性の高いウェブサイトや書籍を用いることが大切です。
独自の視点や経験を盛り込む
SEO対策に欠かせないのは「コンテンツの独自性」です。他社にはない経験や感想、視点をブログに積極的に盛り込みましょう。価値の高い情報は、独自性と専門的な主観が加わることで生まれます。他のブログと似たような内容にならないよう注意しましょう。
5.執筆
構成と下書きが完成したら本格的な執筆に入ります。
まず、導入部分をインパクトのある内容にしましょう。読者を惹きつけ、続きを読みたくなるような工夫が重要です。身近な事例の提示や問題提起など、読者が思わずピンとくる表現を使うと効果的でしょう。
文章は簡潔で平易な言葉遣いを心がけます。漢字の多用や難解な言い回しは避けましょう。短い文と長い文をうまく組み合わせたリズム感のある文章を意識します。
また、説明の際は抽象的にならないよう具体例を挙げるのもポイントです。実例や体験談、データなどのエビデンスを根拠として提示しましょう。
このような流れを意識すれば読了率が上がり、検索エンジンの評価も高まります。
6.付加価値の追記
記事の本文が書けたら、付加価値を高める作業に入ります。追加要素を盛り込めばブログコンテンツの魅力が格段にアップします。
画像や動画の挿入
文字だけの記事よりも、画像や動画を挿入した方が読みやすく見栄えも良くなります。本文中の適切な場所に効果的に画像や動画を組み込みましょう。
ヒートマップツールで解析するとよくわかりますが、図や画像で本文に緩急をつけると読者の離脱率が格段に下がります。
ヒートマップ:ユーザーがWebページ上でとった行動や反応を確認できるツールのこと。
料理のブログならレシピの手順ごとに写真を載せるといいでしょう。旅行関連ブログであれば観光地の様子がわかる写真や動画を挿入したいところです。
コラムやTipsを加える
本文の合間にコラムやTips、おすすめ情報などを追記して付加価値を高めましょう。ただし、本文の趣旨からは外れないよう注意が必要です。
旅行ブログなら「周辺の穴場スポットの紹介」、レシピの記事なら「アレンジ料理のアイデアを提示」といったイメージです。
7.校正・編集
最後に校正・編集作業を行います。文章をブラッシュアップして質の高いブログコンテンツに仕上げる重要なステップです。
誤字脱字や言い回しの癖などはしっかりとチェックしましょう。自分では気付きにくい部分も多いため、第三者に読んでもらい指摘を受けるのが確実な方法です。わかりやすさだけではなく、論理の順序立てや具体例の充実度など、文章の中身についても見直しを行います。
また、SEO対策のキーワード確認作業も必要です。キーワードの密度が高ければ検索流入数アップも期待できます。ただし、過剰な使用は逆効果になるので気をつけましょう。
ブログコンテンツの作り方がわからない場合は外注もおすすめ
自社でブログコンテンツを作成するのが難しい場合は、外注もひとつの選択肢になります。プロのライターや専門業者に執筆を依頼すれば、確実に質の高い記事を仕上げられます。
ブログ運営に囚われず、他の作業に集中できるのも外注のメリットです。コストはかかりますが、コンテンツの質を保ちながら効率的な運営をしたい場合は外注を検討してみましょう。
外注する際の注意点
外注に失敗しないためにも、事前に4つの注意点を確認しておきましょう。
- 実績を確認する
- 専門性を確認する
- 価格とサービス内容を比較する
- 口コミもチェックしておく
実績を確認する
依頼先の実績は必ず事前に確認しましょう。 実際に執筆した記事のサンプルも確認しておきます。合わせて実績の多い業界やテーマもチェックしておくと、自社にマッチしているかどうかを判断しやすくなります。
専門性を確認する
質の高いブログを作成するためにも、知見が深く経験豊富な業者を選びましょう。なお、専門業者は各社で得意分野が異なります。依頼する記事のジャンル、目的、対象読者層に合わせて最適な外注先を選びましょう。
価格とサービス内容を比較する
文字単価や記事単価は複数の業者間で比較しましょう。基本料金に構成の作成やSEO対策、修正・校正などが含まれているかどうかもチェックします。
納品までの時間と問い合わせの対応速度も確認しておきましょう。費用が安くても対応が遅ければ円滑な作成ができません。
口コミをチェックしておく
依頼先を利用した人の口コミも参考にしましょう。サンプル記事が良くても、実務の品質が伴わないケースは少なくありません。実際の評価を知るためにも、良い口コミだけでなく悪い口コミも参考にすることが大切です。
コンテンツSEOを外注するメリットなどについて、下記の記事で詳しく解説しています。
コンテンツSEOを外注する意義と成功のポイント
https://simplique.jp/keyword-strategy-for-seo/
ブログコンテンツの作り方をマスターしてアクセスアップを狙おう
本記事では、SEOに強いブログコンテンツの作り方を7ステップに分けて紹介しましたが、いかがでしたか?今回ご紹介した内容を参考にしながら質の高いブログを作成してみましょう。ブログコンテンツの作り方をマスターすれば、検索上位に表示されやすくなり、ターゲットの読者からアクセスされるようになります。自社対応が難しい場合は外注するのもひとつの方法です。
なお、弊社シンプリックでは、これまでに多くのブログコンテンツで上位表示を獲得してきた実績があり、ノウハウを活かしたブログの作成とSEO対策を行なっています。まずはお気軽にご相談ください。弊社クライアントおよび弊社自身の成功事例をもとに、お客様が今取り組むべきことをお伝えし、弊社がどのような支援をできるかご説明させていただきます。