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読者を引き込むコラムの書き方を”例文付き”で解説

コラムは、マーケティング戦略においても役立つ手法のひとつです。発信者の考えや視点を交えながらあるテーマについての情報を提供していくコラムを「効果につながる内容」にするためには、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。

そこで本記事では、読者を引き込むコラムの書き方や例文、SEOやコンテンツマーケティングを意識してコラムを書く際のポイントなどについて詳しく解説します。

「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。

【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!

コラムとは

コラムとは、特定のテーマやトピックに焦点を当てて、情報発信元となる企業の実績や著者の見解や経験、アドバイスなどを交えながら情報を提供する記事のことです。特定のテーマやジャンルに絞って書かれることが多いため、著者はその分野に精通している人や企業であることが望ましいでしょう。

単純に事実を伝えるニュース記事や、著者の気持ちや思いを自由に記述するエッセイとは異なり、情報提供と独自の視点の両方が含まれているのがコラムの特徴です。そのため、特定の事業領域に強みを持つ企業などがブランディング効果を狙ってWebサイト内に自社コラムを掲載するケースも増えています。

ページ内にコメント欄やSNSのシェアボタンを載せているコラムも多く、リプライが読者とのコミュニケーションのきっかけになったり、コメント欄での議論がリアルなユーザーの声を知れるフィードバックの役目を果たしてくれたりといった効果も見込めます。

コラムの基本的な書き方と例文

コラムには基本的に「伝えたい情報やメッセージ」が含まれています。そしてこれを読者に対して効果的に伝えるには、下記のような書き方の「型」が役立ちます。

  • PREP(プレップ)法
  • 序破急(じょはきゅう)
  • 起承転結(きしょうてんけつ)

それぞれの型に沿った例文や、型ごとのメリット・デメリットも含めて詳しく見ていきましょう。

PREP(プレップ)法

「PREP(プレップ)法」とは、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」という構成の文章です。特にSEO対策をする際によく使われている書き方で、冒頭で結論を簡潔に説明するためユーザーの満足度が高まりやすく、滞在率や検索エンジンからの評価向上も期待できます。

PREP法で書いた例文は次のとおりです。

テーマ: インターネットの必要性

Point(結論)
インターネットは現代社会において必要不可欠なツールです。

Reason(理由)
なぜならインターネットには、情報への迅速なアクセス、遠距離でのコミュニケーション、オンラインショッピングなど多くのメリットがあるためです。

Example(具体例)
私たちはインターネットを介して、自分の住んでいる国だけでなく海外のニュースにも簡単にアクセスできますし、ソーシャルメディアを通じて遠方の友人とも簡単にコミュニケーションを取ることができます。店舗が開いていない深夜に、ECサイトで買い物をしたことのある方も多いでしょう。

Point(結論)
このように私たちの日常生活において多くの利点をもたらしているインターネットは、今後もその必要性を増していくはずです。

PREP法を用いるメリット

  • 理由や具体例を用いて論点を補強できる

例えば業務を行う中ですぐに解決したい疑問点があるユーザーに対し、「結論→理由→具体例→結論」という流れで情報提供すると、「何が問題なのか」「それを解決するにはどうすればいいのか」をわかりやすく伝えられます。また具体例を挙げることで、これを参考に実践に移してもらいやすくなります。

PREP法を用いるデメリット

  • 読了率が下がる、もしくは離脱率が高まる可能性がある

結論が冒頭に載っているため、知りたい情報が冒頭を読むだけで解決できた場合には、ページの最後まで読まないうちに満足してページを離脱してしまう可能性があります。

序破急(じょはきゅう)

「序破急(じょはきゅう)」とは、「序(序論)」「破(本論)」「急(結論)」という三部構成になっている文章のことで、この書き方も多くのコラムで採用されています。

先ほどPREP法でご紹介した例文を序破急の型に変換すると、次のようになります。

テーマ: インターネットの必要性

序(序論)
インターネットの登場によって、私たちの生活はどんどん便利になってきました。インターネットが日常生活の一部になっているという方も多いでしょう。

破(本論)
実際、私たちはインターネットのおかげで情報への迅速なアクセス、遠距離でのコミュニケーション、オンラインショッピングなど、多くのメリットを享受しています。自分の住んでいる国だけでなく海外世界中のニュースにも簡単にアクセスできますし、ソーシャルメディアを通じて遠方の友人とも簡単にコミュニケーションを取ることができます。店舗が開いていない深夜に、ECサイトで買い物をしたことのある方も多いでしょう。

急(結論)
このように私たちの日常生活において多くの利点をもたらしているインターネットは、今後もその必要性を増していくはずです。

序破急を用いるメリット

  • ファンの育成に効果的

「導入→本題→まとめ」と、話の流れが順を追ってスムーズに進む形式のため、内容理解が深まりやすい構成になっています。序論で読者の興味を惹きつけることで潜在ニーズを引き出す効果もあるため、「何か新しい知識を得たい」といった読者をファンに育成するのに効果的です。

序破急を用いるデメリット

  • 顕在ニーズを満たしにくい

文章を最後まで読まないと結論がわからないため、「今すぐこの情報が知りたい」といったユーザーにとっては冗長に感じられてしまい、離脱率が高まるおそれがあります。

起承転結

「起承転結(きしょうてんけつ)」は、「起(導入・序論)」、「承(発展・本論)」、「転(話の転換)」、「結(まとめ・結論)」の4段構成で構成された文章です。結論の前に「転」が入っている点が序破急との違いになります。

起承転結の形にあてはめた例文は次のとおりです。

テーマ: インターネットの必要性

起(導入・序論)
インターネットの登場によって、私たちの生活はどんどん便利になってきました。インターネットが日常生活の一部になっているという方も多いでしょう。

承(発展・本論)
実際、私たちはインターネットのおかげで情報への迅速なアクセス、遠距離でのコミュニケーション、オンラインショッピングなど、多くのメリットを享受しています。自分の住んでいる国だけでなく海外世界中のニュースにも簡単にアクセスできますし、ソーシャルメディアを通じて遠方の友人とも簡単にコミュニケーションを取ることができます。店舗が開いていない深夜に、ECサイトで買い物をしたことのある方も多いでしょう。

転(話の転換)
もし明日からインターネットが使えなくなったら、私たちの生活は一体どうなってしまうでしょうか。あらゆる業界でIT化が浸透している今、インターネットを使わずにできる仕事はほぼないと言っていいでしょう。プライベートに関しても、家族や友人との連絡手段にコミュニケーションアプリやSNSが欠かせないという方は非常に多いと思います。

結(まとめ・結論)
私たちの日常生活において多くの利点をもたらしているインターネットは、今後もその必要性を増していくはずです。

起承転結を用いるメリット

  • ストーリー仕立てで理解してもらえる

基本的な流れは序破急と同じですが、間に「転」の要素が入ることで、読者の興味関心を惹きつけたり、記憶に留めてもらったりしやすくなります。起承転結は古くからある漢詩(中国の詩)に由来する型で、映画、小説、四コマ漫画などにも使われている形式のため、理解がスムーズで時が経っても印象に残りやすいという特徴があります。

起承転結を用いるデメリット

  • 結論にたどり着くまでが長い

序破急と同様に文章を最後まで読まないと結論がわからないという課題があります。さらに「転」の要素も増えるため、「サクッと結論だけ知りたい」といったニーズは満たしにくいと言えるでしょう。

目的に合わせて型を使い分ける

このように、コラムの書き方にはいくつかの型があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、コラムを掲載する目的に合った型を選びましょう。

SEOやコンテンツマーケティングを意識してコラムを書くメリット

コラムを書く際は、SEOやコンテンツマーケティングを意識するのも効果的です。具体的には次のようなメリットがあります。

  • アクセスが増える
  • 信頼性が高まる
  • ブランディング効果も期待できる

SEOを駆使してコラムを書くことにより、Googleなどの検索エンジン経由でサイトにアクセスを集められます。SEO会社である弊社シンプリックでは現在、プロのSEOコンサルタントによる無料相談を受付中ですので、少しでもご興味があればまずはサービス資料をご確認ください。

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アクセスが増える

SEO対策を施したコラムは、特定のキーワードで検索結果の上位に表示される可能性が高まります。

広告宣伝費をかけずにアクセスが増えるのは大きなメリットです。検索エンジンからのトラフィック(流入)が増加すれば、新たな読者も獲得できるでしょう。

検索上位に表示されるコラムはSNSでも共有されやすいため、バイラル効果(ウイルスの感染が広がるように、情報が口コミによってどんどん広がっていく効果のこと)を生み出してトラフィックが急増することもあります。

信頼性が高まる

SEOを意識したキーワードの選定と高品質なコラムの作成を行なえば、検索結果の順位が上がって読者に信頼性を示せるようになります。

特定の分野や業界に関する専門知識を提供する場合は、その分野における信頼性を大きく高められるでしょう。他のサイトやブログから参照先として引用されれば、サイト全体の評価も上がります。

ブランディング効果も期待できる

SEOで高いランキングを獲得できれば、その分野における権威性と認知度が向上します。

SNSや他のメディアで取り上げられることによって認知度がより高まり、新たな読者とのタッチポイントを作る機会も増えるでしょう。

コラム制作をスタートするにあたっては、最初からブランディングの一環としてSEOとコンテンツマーケティングを活用するのも効果的な方法です。

SEOやコンテンツマーケティングを意識したコラムの書き方とコツ

SEOやコンテンツマーケティングを意識したコラムの書き方とコツは、次のとおりです。

  • ペルソナを決める
  • 興味と共感を高める導入文を書く
  • わかりやすい本文にする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ペルソナを決める

魅力的なコラムを作成するためには、まずペルソナを決めましょう。

ペルソナとは、ターゲット層を具体的に表現した仮想人物像です。ペルソナを作成しておくことで、コラム執筆をする際にもユーザーが抱えるニーズや課題、目標などを詳細にイメージした上で記事制作ができるようになります。

個人のニーズに合致するパーソナライズされたコラムは、読者の興味と関心を高め、共感や拡散にもつながります。

ペルソナについては「ペルソナの書き方をマスター!実例と活用方法で理解を深める」の記事でも詳しく解説しています。

興味と共感を高める導入文を書く

導入文は読者の注意を引き、コラムに興味を持ってもらうための大切な要素です。読者に向けて興味深い問いかけをする導入文は、好奇心を刺激して関心を引きます。

重要な問題や課題を導入文で提起し、読者の共感を得ることも大切です。読者がその問題に共感すれば、解決策を求める動機が生まれます。

わかりやすい本文にする

本文を書く際には、コラムの中で解説したい情報やコンセプトが的確に伝わるように、わかりやすい文章で書くことが重要です。コラムを読んで混乱したり、意味が理解できなかったりするような内容では、アクセス数が増えたとしてもトータルで見ると企業価値の低下につながりかねませんので、掲載する内容には十分な配慮が大切です。

また、段落や見出しを使って情報を整理すれば、読者が本文全体を理解しやすくなります。コラムの概要は見出しを読んだだけで把握できるようにしましょう。理解を深めてもらうためにもう少し情報を補足したいけれど、コンパクトに説明するのが難しいという場合には、記事へのリンクも活用できます。自社サイトの他のコラムにも積極的に内部リンクを貼れば、必要な情報を収集しやすくなります。

SEOやコンテンツマーケティングを意識したコラムを書く際の注意点

SEOやコンテンツマーケティングを意識したコラムを書く際には、次のような点に注意する必要があります。

  • 魅力的なトピックを選ぶ
  • 論理的に書く
  • 独自性のある内容にする
  • 具体例を挙げる
  • コメントやSNSでのシェアについても触れる
  • 外注も検討する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

魅力的なトピックを選ぶ

SEOやコンテンツマーケティングを意識したコラムを書く際には、読者の関心やニーズに合致する魅力的なトピックを選びましょう。トピックを選ぶ際には、キーワードや検索ボリュームの調査、競合度などを参考にするのが効果的です。

検索ボリュームや競合を調べる際は「Googleキーワード プランナー」が便利です。

業界の最新動向やトレンドに関するトピックを選ぶことも検討しましょう。時事的なトピックに関連するコラムは読者の関心を高めやすくなります。

トレンドを調べる際に役立つツールの一例としては「Google トレンド」があります。

論理的に書く

冒頭で解説したコラムの「型」も参考にしながら論理的な構造と展開を意識して、読者が情報を受け入れやすいコラムを書きましょう。段落やセクションを論理的な順序で配置すれば、読者がスムーズにストーリーを追えるようになります。

各段落に一貫性を持たせることも大切です。コラムの論理的な構造とキーワードの適切な配置が結びつくことで、検索結果の順位向上にもつながります。

独自性のある内容にする

検索エンジンは高品質で独自性の高いコンテンツを評価する傾向にあります。独自の洞察や専門知識を提供すれば、コラムの専門性も高まるでしょう。インターネット上には無数のコンテンツが存在するため、独自性のあるコンテンツは差別化されて読者の注意を引きやすくなります。

一般的なトピックに対して独自の視点から分析した内容を提供するのもひとつの方法です。

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また、独自に調査やデータ収集を行うのが難しい場合には、既存の公的なデータを新たな切り口でまとめるなどすることで独自性を出すといった工夫もできます。データの出典に外部リンクを設定すれば、関連性の高い相互リンクを狙うこともでき、他サイトからの評価も高まります。

具体例を挙げる

抽象的なアイデアやコンセプトは具体化して説得力を高めましょう。具体的な事例があれば、情報が現実的で信頼性が高いと判断されやすくなります。

例えば、特定のビジネス戦略について語る場合、その戦略を実際の成功事例に関連付けると、有効性を具体的に説明できます。また、読者は事例を通じて情報の正確性を確認したり、自社のビジネスに置き換えた場合のイメージをしたりしています。再現性が見込める記事はその分評価も高まるでしょう。

コメントやSNSでのシェアについても触れる

コラム内でコメントやSNSでのシェアについて言及し、読者とのエンゲージメントを促しましょう。意見や考えを共有できれば、コンテンツに対する興味が高まります。読者同士がコンテンツについて議論し、意見を交換するようになれば、アクセス数の増加と検索エンジンの評価向上にもつながります。

コメントセクションやSNSでのシェアは、コミュニティの構築にも役立つでしょう。コラム内にSNSでのシェアボタンを設置して、読者がコンテンツを共有しやすくすることも大切です。

外注も検討する

自社にリソースがなくコラムの執筆が難しい場合や、リソースが不足している場合は外注するのもひとつの方法でしょう。

記事作成の外注について詳しく知りたい方は、「記事作成の外注を成功させるための方法を徹底解説!ポイントは外注先選び!の記事もご覧ください。

コラムの書き方をマスターしてユーザーの満足度を高めよう

今回は、コラムの書き方と読者の満足度を向上させる方法について紹介しました。重要なのはターゲットを理解して魅力的な導入を作成し、明確な構造を意識することです。

具体例や事例を提供しながら簡潔でわかりやすい内容にすることも忘れないようにしましょう。読者の参加を促して共有・拡散につなげることも大切です。

「コラムが有益なのはわかったが、ビジネス拡大にどれくらいの効果があるのか、より具体的に知りたい」「執筆を外注した場合、どれくらい負担が減るのか気になる」といった疑問もあるかと思います。そのような場合は、ぜひ一度弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。弊社クライアントおよび弊社自身の成功事例をもとに、お客様にとっての最善策についてご説明させていただきます。

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