検索クエリとは、ユーザーが検索する際に入力するキーワードやフレーズのことです。検索エンジンはクエリに関連するWebページやコンテンツを検索結果として表示します。
検索クエリは多様でニーズによって異なるため、各クエリとニーズとの関連性を把握しておくことで、コンテンツの質の向上に役立てられます。
そこで今回は、検索クエリの種類や調べ方、SEO対策における活用方法などについて詳しく解説していきます。
「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
またキーワード選定の具体的な方法について、以下の記事で網羅的に解説しています。
目次
検索クエリとは
検索クエリとは、検索エンジンの検索窓に入力された語句のことです。「東京」「東京駅」「東京駅に行く方法」など、単語・文章問わずさまざまな検索クエリがあります。
検索クエリは、ユーザーが求める情報や質問、要望を表す重要な語句です。そのため、関連するWebページやコンテンツを作成する際の主要な判断材料となります。
検索クエリとキーワードの違い
似た語句に「キーワード」があります。Webマーケティングにおけるキーワードとは、マーケティング担当者や広告運用担当者が、顧客をターゲティングする際に使用する語句です。一般的には、ユーザーニーズの把握や成果の測定などに使います。
一方、検索クエリはユーザーが入力した語句や文章のことを指します。キーワードは、マーケティング視点で用意するものですが、検索クエリは検索をするユーザーが思いついたままに入力する語句です。
キーワードと検索クエリが同じ語句であるケースもありますが、以下のように、文章や単語として成立していないものが検索クエリには存在します。ただ、検索クエリにはユーザーの検索ニーズがあらわれているため、マーケターにとって重要な材料といえるのです。
- 東京駅ならばない
- 東京駅新幹線入口どこ
- 東京駅 ランチ 新店
検索クエリの種類
検索クエリには、主に次のような種類があります。
クエリの種類 | キーワードの例 |
---|---|
Knowクエリ (インフォメーショナルクエリ:情報型) | 自転車 メンテナンスのやり方 / 自転車 塗装方法 |
Doクエリ(トランザクショナルクエリ:取引型) | 自転車 メンテナンス 依頼 / 自転車 自作パーツ ツール |
Buyクエリ(トランザクショナルクエリ:取引型) | 自転車 購入 / 自転車 おすすめ 比較 |
Goクエリ(ナビゲーショナルクエリ:案内型) | 株式会社〇〇 自転車販売 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Knowクエリ
Knowクエリは「~について知りたい」というユーザーの意図がある情報収集系のクエリです。
- 〇〇の方法
- 〇〇の使い方
- 〇〇とは
など
これらは基本的にコンバージョンから遠いクエリとなるため、集客用の記事に設定するのが一般的です。
Doクエリ
Doクエリは「~したい」というユーザーの意図がある行動系のクエリです。
- 〇〇 相談
- 〇〇 依頼
- 〇〇 資料請求
など
ユーザーが特定の行動を検討しているため、コンバージョンに近くなります。回答となるコンテンツには、具体的な行動を促進するための手順や指示などを含めるのが一般的です。商品紹介ページやランディングページの対策ワードとして設定するといいでしょう。
Buyクエリ
Buyクエリは「~を買いたい」というユーザーの意図がある購買系のクエリです。
- 〇〇 購入
- 〇〇 比較
- 〇〇 価格
など
具体的な商品やサービスに関連する語句が該当するため、コンバージョンにもっとも近くなります。収益・販売目的のワードに設定すると効果的でしょう。
Goクエリ
Goクエリは「~に行きたい」というユーザーの意図があるクエリです。指名検索とも呼ばれ、特定のサイト名が該当します。
- Amazon
- Microsoft サポート
- ヤフーニュース
など
特定の場所への道順や行き方もGoクエリに含まれます。移動手段や時間などの情報を記載したコンテンツを作成することで、検索順位の向上が期待できるでしょう。
検索クエリの調べ方
ここからは、検索クエリの調べ方と調査に役立つツールを紹介していきます。代表的なツールは以下の3つです。
- Google Search Console
- Google Analytics
- Google広告
それぞれ見ていきましょう。
Google Search Console
Google Search Consoleは、無料で利用できるネット検索の分析ツールです。検索クエリを調べる方法は以下となります。
1. 左メニューの「検索パフォーマンス」を選択する
2. 左メニューの「検索結果」を選択する
3. 「クエリ」を選択する
検索クエリの一覧だけではなく、クリック数や表示回数、平均順位なども確認できます。
こういったデータを把握できれば、ユーザーがどのようなワードでWebサイトにアクセスしているのかを確認でき、コンテンツの最適化やSEO戦略の立案に役立てられます。
データの活用次第では、アクセス数やコンバージョン率の増加にもアプローチできます。
Google Analytics(GA4)
Google Analyticsは、無料で利用できるアクセス解説ツールです。検索クエリを確認したい場合は、事前にGoogle Search Consoleと連携させておく必要があります。
両ツールを連携させれば、検索クエリのデータをより詳細に分析することが可能です。トラフィックのパフォーマンスと検索キーワードの関連性も総合的に把握できます。
両ツールの連携が完了したら、以下の手順で検索クエリを調べましょう。
1. 左メニューの「レポート」を選択する
2. 左下の「ライブラリ」をクリックする
3. 「ライフスタイル」の「コレクション編集」をクリックする
4. 「コレクションのカスタマイズ画面」が表示されるので、右側の「クエリ」というウィジェットを左側にドラッグする
5. 「保存」をクリックする
ホーム画面に戻ると「クエリ」を挿入した箇所に項目が増えているので、確認してみましょう。
Google広告
Google広告で検索クエリを調べる方法は、以下のとおりです。
1. Google 広告にログインする
2. 左側のナビゲーションパネルで「キャンペーン」を選択する
3. ページメニューの 「検索キーワード] を選択する
Google広告を使って分析すれば、広告のクリックやコンバージョンに寄与しているキーワードを特定できます。効果の高いキーワードの選定や広告配信の最適化に欠かせない作業といってもいいでしょう。
キーワードからユーザーの目的を推測することによって、魅力的な広告メッセージやランディングページも作成可能です。的確な広告戦略を展開ができれば、クリック率とコンバージョン率の向上にもつながります。
検索クエリの活用法
検索クエリは、SEO対策や広告戦略に活用できます。正しい活用方法を確認して、マーケティング施策の成果を最大化させましょう。
SEO対策
検索クエリに合わせてWebサイトやコンテンツの内容を最適化すれば、検索結果の順位向上が期待できます。
検索クエリの分析とキーワードのリサーチを行い、ユーザーのニーズを的確に把握しましょう。ニーズを把握できれば、タイトルやメタデータに最適なキーワードを使用できます。ユーザーの意図に応えられる有用な情報を提供することも可能です。
検索クエリの裏にあるユーザーの意図も理解できれば、網羅性の高いコンテンツを作成できるようになります。
広告戦略
検索クエリの分析結果は、ターゲットオーディエンスが検索するキーワードに基づいた広告キャンペーンの設計に活用できます。
特定の検索クエリに対して広告を表示するように設定すれば、不要な経費の削減にもつながるでしょう。
検索クエリの分析が成功の鍵!効果的な調べ方をマスターしよう
検索クエリの分析結果は、質の高いコンテンツの作成や効率的な広告戦略の展開に役立てられます。検索クエリの種類は多様で、それぞれにニーズが異なるため、各クエリの意図や活用シーンも確認しておきましょう。
Google Search ConsoleやGoogle Analyticsといったツールを活用して検索クエリを調べ、成果の最大化を目指すことも大切です。
効果的な調べ方をマスターして正確な検索クエリを把握できるようになれば、コンバージョン率の向上も期待できます。
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