「被リンクの獲得」は、SEOの中でも重要な施策の一つです。他の多くのサイトから自社のサイトに対してリンクが張られることで、Googleなどの検索エンジンに「このサイトは多くのサイトからリンクが張られている良質なサイトだ」と、高い評価を得られます。
多くのサイトから自社サイトに対してリンクを張ってもらえれば、サイト全体がさまざまな検索キーワードで上位表示されやすくなり、サイトに多くのアクセスを集められます。また上位表示されれば被リンク数が増えやすくなり、さらなる上位表示、また安定的な上位表示を実現しやすくなります。
しかし被リンクは他のサイトから自社のサイトに対して張ってもらうものであるため、自社が直接被リンク数をコントロールできるわけではありません。そのためSEOに精通している企業のWeb担当者の多くが、「どうすれば被リンク数を増やせるのか」と悩んでいます。
本記事ではそもそも被リンクとは何か、被リンクを獲得することにどんなメリットがあるのかをはじめ、SEOに効果的な「良質な」被リンクと、効果がないだけでなく悪影響を及ぼす可能性がある「悪質な」被リンクについて解説します。そして本題として被リンクの具体的な獲得方法を解説するため、本記事を読めば被リンク獲得のために誰でも効果的な施策を打てるようになるでしょう。
「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
被リンクを獲得する施策は、SEOの中で「外部SEO」に該当します。以下の記事で網羅的に内部SEOについて解説しているため、こちらも興味があればぜひお読みください。
SEOにおける被リンクとは
SEOにプラスの効果をもたらすといわれている「被リンクの獲得」ですが、まずは「被リンクとは何か」というところから説明します。
被リンクとは「他のサイトから自社(自分)の運営サイトに対して張られたリンク」です。リンクとは、以下のようにクリックすることで別のページに移動できるものです。
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リンクにはページ間をつなげる機能・役割がありますが、実はいろいろと種類があります。上のリンクは「内部リンク」と呼ばれるものであり、同じサイト内の別のページに移動するためのリンクです。対して、「外部リンク」とは別サイトに移動できるリンクです。
例えば以下は、東京都の公式ホームページに対してのリンクです。
弊社シンプリックのサイトから、別サイトである東京都の公式サイトに対して張られたリンクであるため、これは「外部リンク」です。
そして被リンクとは、他のサイトから自社のサイトに対して張られた「外部リンク」です。例えば上で東京の公式ホームページに対して弊社シンプリックがリンクを張りましたが、これにより東京都の公式ホームページは「弊社シンプリックから、被リンクを1件獲得した」わけです。
被リンクの「被」は「こうむる」と読むことができ、リンクを被(こうむ)る、つまり「リンクされた」ということです。弊社シンプリックから見ると「東京都の公式ホームページに対して被リンクを提供した」となり、東京都の公式ホームページから見ると「シンプリックから被リンクを獲得した」となります。
例えば以下は、他のサイトから弊社シンプリックに対して張られたリンクです。
これにより、弊社は上のサイトから被リンクを獲得できたわけです。こうして被リンク数を増やすことにより、Googleなどの検索エンジンからの評価が上がり、サイト全体、また被リンクを獲得したページが検索結果で上位表示されやすくなります。
被リンク獲得のメリット
「被リンクとは何か」を理解できたところで、次に被リンク獲得のメリットを確認しましょう。メリットは、大きく以下の4つです。
当然ながらSEOで重要なのは、被リンクを獲得することだけではありません。弊社シンプリックでは現在、SEOで成果を出したいWeb担当者様向けに「SEOの無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「SEOで成果を出すために重要なこと」などSEOのノウハウを伝授しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ページを検索上位表示させられる
あるページに対して多くの被リンクが貼られることにより、ページが検索上位表示されやすくなります。例えば本記事は「被リンク 獲得方法」という検索キーワードでの上位表示を目指して作成していますが、他の多くのサイトから本記事ページに対してたくさんリンクが張られると、間違いなく「被リンク 獲得方法」のキーワードで検索された際に上位表示される確率が上がります。
そもそもGoogleがどのようにして検索順位を決めているか、ご存知でしょうか。インターネット上に膨大な数のWebページが存在する中で、例えば「サイト流入 増やす」というキーワードで検索すると弊社の作成した記事が検索順位1位に表示されますが、これはなぜでしょうか。
検索順位を決めているのは、検索エンジンのロボットです。インターネット上の膨大な数のWebページをロボットが超高速で巡回しており、あるページを見つけたら、そのページに関するさまざまな情報を登録します。そして例えば「サイト流入 増やす」というキーワードで検索された際、このキーワードと関連性が高く、かつ質が高いページから順に検索結果に表示させます。
ここで、「ページに関するさまざまな情報を登録する」という文言がポイントです。ページに関するさまざまな情報には、ページのタイトル(上の画像の例でいうと「Webサイトの流入アクセスを増やす方法を解説」)や内容、作成日時、更新日時、さらには運営元のサイトの運用年数やページ数など、ありとあらゆる情報が含まれます。
そしてそのうちの一つに「被リンク情報」があります。被リンク情報とは、例えば以下のようなものです。
- どのサイトの、どのページから被リンクを獲得しているか
- 被リンクの総数は何件か
- 被リンクが張られているサイト数(ドメイン数)は何件か
基本的にはさまざまなサイトから被リンクを多く獲得しているほど、検索エンジンからのページの評価が高くなります。なぜなら、検索エンジンは「このページは多くのサイトから被リンクを獲得している、つまり多くのサイトから紹介・参照されているページであるため、質が高いのではないか」と予測するからです。
そのため作成したページに対して他の多くのサイトから被リンクを獲得できれば、ページを狙ったキーワード(本記事の場合は「被リンク 獲得方法」)で上位表示させられる可能性が上がります。
ドメインパワーを強化できる
被リンクをたくさん獲得することで、ドメインパワーが強くなります。その結果、被リンクを張られたページだけでなく、サイト全体のあらゆるページが検索結果で上位表示されやすくなります。
ドメインパワーについて理解するためには、まず「ドメイン」が何かを理解する必要があるでしょう。ドメインとは「サイトに一つ割り当てられた、URLに含まれる固有の文字列」であり、インターネット上の住所のようなものです。弊社シンプリックのドメインは、以下の赤文字の部分です。
サイト内のどのページにアクセスしても、基本的にはドメイン名が前半に付いています。そして「ドメインパワー」とは、サイトに紐付けられているドメインの強さ(パワー)のことです。Googleが検索順位決めにあたり特に重要視している要素であり、ドメインパワーが強いサイトほど、検索上位表示されやすくなります。
以下のような言葉を見たこと・聞いたことがあるかもしれませんが、これらは全てドメインパワーに関するものです。
- サイトの運用年数が長いほど、上位表示されやすくなる
- サイト内の記事数が多いほど、上位表示されやすくなる
例えばサイトを立ち上げてから1週間のサイトよりも、10年間運営されているサイトのほうがドメインに蓄積されたパワー(ドメインパワー)が強いため、上位表示されやすいです。また記事数が3個のサイトよりも、500個のサイトのほうが基本的には上位表示されやすいです。
これと同じく、被リンクを多く獲得しているサイトのほうがドメインパワーが強くなる傾向にあり、上位表示されやすくなります。
ドメインパワーを強化する方法は、被リンクを獲得することだけではありません。詳しくは以下の記事で解説していますので、興味があればぜひお読みください。
ドメインパワーはどうやってあげる?確認方法、必要な記事数や被リンクについて解説
ユーザーから見つけてもらいやすくなる
被リンクを多く獲得するとは、つまり他のさまざまなサイトから自社サイト内のページを紹介してもらえるということです。これにより他のサイトに訪れた人たちに自社サイトを見つけてもらいやすくなります。
リンクを張ってくれたサイトが自社サイトと関連性が高かったり、自社サイトへの誘導を促すようなリンクの張られ方がされていた場合、リンク経由で他のサイトに訪れた人たちを自社サイトに取り込めるかもしれません。
検索エンジンから見つけてもらいやすくなる
検索順位決めにあたり、検索エンジンのロボットがインターネット上の膨大なページの中から自社サイトのページを見つけ、ページに関するさまざまな情報を収集して登録し、それにより検索結果画面に表示されるようになることをお伝えしました。
検索結果画面にページが表示されるようになるまでに、まずは検索エンジンのロボットにページを見つけてもらう必要があります。インターネット上に存在するページ同士は網の目のようにつながっており、ロボットはその網の目をくまなく巡回しているわけですが、ページ同士をつなげているのが「リンク」です。
ロボットはリンクを経由してあるページから別のページに移動しますが、他の多くのサイトから自社サイトに対してリンクが張られている場合、自社サイトに高頻度でロボットに巡回してもらえます。なぜなら、リンクを張ってくれているサイトから張られている自社サイトへのリンクを見て、ロボットが自社サイトに巡回しにくるからです。
検索エンジンのロボットの巡回頻度を上げることにより、例えば新たに公開したページが検索結果に表示されるまでの時間が早くなったり、ページを更新した際に、更新内容が検索順位に反映されるまでの時間が早くなったりします。
「良質な」被リンクと「悪質な」被リンクについて
一昔前、2010年頃より前のGoogleは、質の低い検索エンジンでした。どんなキーワードで検索をかけても質の低いページばかりが上位表示され、今のように何か知りたいことなどがあった際に、安心して使えるものではありませんでした。
このように検索エンジンが質の低いものであった理由の一つに、多くのサイト運営者がSEOをハックし、検索エンジンの運営元であるGoogleがこれに迅速に対処できなかったことがあります。「SEOのハック」とは、つまり「SEOの攻略法があり、それに則って対策すれば、質の低いサイト・ページでも上位表示させられる」ということです。
本来、検索エンジンは検索ユーザーのために存在するものであり、検索ユーザーがあるキーワードで検索した際、質の高い適切な回答を行う検索エンジンである必要があります。しかし多くのサイト運営者がSEOをハックし、「悪質な」SEO施策を行い、検索エンジンや検索ユーザーを欺いて無理やり上位表示を獲得しようとした結果、質の低い検索エンジンとなりました。
実際、悪質な施策によりあらゆるキーワードでサイトを上位表示させ、莫大な数のWeb集客を実現し、上場まで果たした会社も存在するほどです。しかしGoogleはこのような状況を重く受け止め、検索ユーザーにとって利便性が高い検索エンジンとするべく、悪質な施策を行うサイトの検索順位を下げたり、ペナルティを科して検索圏外に飛ばしたりといった対策を行いました。
悪質な施策の中で特に横行していたのが、被リンクに関する施策です。当時は「被リンク数さえ増やせば、サイトを検索上位表示させられる」という状態であったため、無理やり被リンク数を増やそうと多くのサイト運営者が悪質な被リンク獲得施策を行ったのです。しかし今では、「悪質な」被リンクによる効果が一切なくなり、「良質な」被リンクのみ効果を得られるようになりました。
被リンクの獲得方法について確認する前に、「良質な被リンク」と「悪質な被リンク」がどんなものか理解し、良質な被リンクの獲得こそ効果があるということを心に刻み込んでおきましょう。
「良質な」被リンク
それではまず「良質な」被リンクがどんなものかを、4つお伝えします。
自然発生的に張られた被リンク
被リンクは、できる限り自然発生的に張られたものであることが望ましいです。例えば本記事に対して被リンクを張ってもらう場合、「こちらの記事で被リンクの獲得方法について詳しく解説しているため、ぜひご覧ください!」といったような文言と一緒に、筆者が「こちらの記事がおすすめです!」ということを純粋な気持ちで紹介してくれているような被リンクが最適です。
自社がSEOで有利に働かせるため、恣意的に画策して他のサイト運営者に張ってもらったリンクよりも、純粋な紹介の気持ちで張ってもらうリンク、つまり自然発生的に貼られる被リンクを目指して、ページ作成ならびにサイト運営をするべきです。
実際のところ、自然発生的に張られた被リンクであるかどうかをGoogleは完全に判断できるわけではありません。そのため仲の良いサイト運営者に「自社に対してリンクを貼ってよ!」とお願いして、自然な形でリンクを貼ってもらっても別に問題ないですし、これでも良質な被リンクとGoogleから見なされてプラスの効果を得られることもあります。
しかし基本姿勢としては、やはり「自然発生的に被リンクを獲得できるような、良質なページ作成ならびにサイト運営」を意識するべきといえます。
良質なページから張られた被リンク
良質なページから張られた被リンクは、SEO効果が高いです。良質なページとは、主に以下3つの要素を満たすページのことです。
- 読者の知りたいことに対して、必要な情報が網羅的に掲載されているページ
- 読者の滞在時間が長いページ
- 文字の量が少なすぎず、ある程度情報量が充実しているページ
Googleはページに関するさまざまな指標・データを元に、そのページが良質なページであるかどうかを判断できます。中身がなく読者にとって価値の低いページからよりも、上の3つの要素を満たす良質なページから張られた被リンクのほうがSEO効果が高いということを覚えておきましょう。
ドメインパワーの強いサイトから張られた被リンク
良質なページから張られた被リンクであることも重要ですが、これに加えて運営元のサイトのドメインパワーが強いことも重要です。Googleから高く評価されているドメインパワーの強いサイトから張られた被リンクは、SEO効果が高いです。
以下は、ドメインパワーが強いサイトの一例です。
- 公的機関や大企業が運営しているサイト
- 長年運営されているサイト
- 良質なページが数多く掲載されているサイト
- 多くのサイトから良質な被リンクを獲得しているサイト
ドメインパワーが強いサイトから被リンクを獲得できれば、大きなSEO効果が期待できます。
関連性の高いサイト・ページから張られた被リンク
自社サイトと関連性の高いサイト・ページから張られた被リンクは、良質な被リンクといえます。例えばWebマーケティングに関するサイトを運営しているにもかかわらず、ペットフードの効能に関する情報を発信しているサイトからリンクを張られても、関連性が高いとはいえません。
あまりにも関連性が低いサイト・ページから被リンクを張られた場合、Googleから不正を疑われる可能性があります。つまり自然発生的に張られた被リンクではなく、SEOの目的で恣意的に設置されたリンクなのではと、Googleが勘ぐるわけです。
実際のところ、自然発生的に張られた被リンクかどうかと同じように、関連性の高いサイト・ページかどうかを、全てにおいてGoogleは正確に判断できるわけではありません。しかし例えばメインで運営しているサイトと別で、自社で立ち上げた関係性の低いサイトからメインサイトに対してリンクを貼った場合、Googleから悪質とみなされてペナルティを受ける可能性もゼロではありません。
「悪質な」被リンク
次に悪質な被リンクがどんなものかを5つお伝えしますが、ほとんどが良質な被リンクの裏返しです。自社のサイトを上位表示させる目的で、検索エンジンや検索ユーザーを欺き、悪質な被リンクを獲得して被リンク数を増やす行為は絶対に避けましょう。
不自然に張られた被リンク
不自然に張られた被リンクは、検索順位下落のみならず、Googleのペナルティの対象となります。多くの場合、以下のような悪質な行為の結果、自社サイトに対して不自然に張られた被リンクが発生します。
- SEO目的のためだけに、メインサイトとは別でサイト(サテライトサイト)を立ち上げ、サテライトサイトからメインサイトに対してリンクを張る
- インターネット上の掲示板などでグループを作り、サイト運営者同士で相互にリンクを張る
- 業者にお金を払い、質の低い多くのサイトから、自社サイトに対してリンクを張ってもらう
また自社で被リンク数を上げる目的で恣意的に悪質な施策を行う以外に、自社サイトの評価を下げる目的で他社から大量に不自然な被リンクを張るという攻撃を仕掛けてくる可能性もゼロではありません。不自然に張られた被リンクはサーチコンソールというツールを使って確認できるため、確認後対処する必要があります。
質の低いページから張られた被リンク
質の低いページから張られた被リンクからは、SEO効果を得られません。
あまりにも情報量が少なかったり、中身がなく価値がない、誰のために作られたかわからないページから張られた被リンクは意味がありません。
中身がなく、価値の低いサイトから張られた被リンク
SEO効果を上げたい対象サイトへの被リンク提供目的で作成したサイトは、基本的に中身がなく、価値の低いサイトになります。業者にお金を払って被リンクを大量に設置してもらう場合でも、質の高いサイトから被リンクを貼ってもらえる可能性はほとんどありません。
また自社でサテライトサイト(メインサイトへの被リンク提供目的のサイト)を立ち上げた場合も中身がなく価値の低いサイトとなり、どうせ被リンクを設置してもSEO効果がないため、避けましょう。
関連性の低いサイト・ページから張られた被リンク
関連性の低いサイト・ページから張られた被リンクからは、SEO効果を得られない場合が多いです。検索ユーザーにとって価値があるコンテンツを発信し、検索ユーザーのことを第一に考えたサイト運営をしている場合、自然発生的に張られる被リンク元のサイト・ページは基本的に、関連性が高いものとなります。
一つのサイトから不自然なほど大量に張られた被リンク
被リンクは一つのサイトから大量に張られているよりも、複数のサイトから張られている状態のほうが望ましいです。
例えば自社サイトが、他のサイトAから5個被リンクを獲得しているパターンと、サイトB,C,D,E,Fの5つのサイトから、それぞれ被リンクを1個ずつ獲得しているパターンがあるとします。この場合、前者よりも後者のほうが、SEO効果が高くなります。
これについては、ページの評価を行う検索エンジンのロボットの気持ちになって考えればイメージできるでしょう。あるサイトを評価するにあたり、1つのサイトから支持されているサイトよりも、5つのサイトから支持されているサイトのほうが「質が高い」と判断しやすいのではないでしょうか。
一つのサイトから張られている被リンク数が5個ぐらいなら別に問題ないですが、仮に100個張られている場合、Googleのロボットから「不自然である」とみなされて、自社サイトがペナルティを受ける可能性があります。
そのため仲の良いサイト運営者に対して「自社サイトに対して大量にリンクを張ってほしい!」と依頼して張ってもらっても、SEOでプラスの効果を得られないどころか、ペナルティを受けたり検索圏外に飛ばされるといったようにマイナス効果を受けるかもしれません。このように被リンク数を増やす目的で、誰の目から見ても悪質な施策を行うのは避けましょう。
良質な被リンク獲得方法6選
ここまで、被リンクの定義や獲得することのメリット、また「良質な」被リンクと「悪質な」被リンクについて解説してきました。多くのサイトから良質な被リンクをたくさん獲得することでドメインパワーが強くなり、狙ったキーワードで上位表示を獲得しやすくなります。
ここでは具体的に、良質な被リンクの獲得方法を6つ紹介します。特に重要で効果的なのは最初の「質の高い情報を作成する」ですが、それ以外にも被リンクの獲得に効果的な施策がいくつか存在しますので、ぜひ実践してみてください。
1. 質の高い記事を作成する
良質な被リンクを獲得するために何よりも重要なのは、質の高い記事を作成することです。実際のところ、質の高い記事を継続的に作成することさえ行えば、SEOで十分に成果を出せます。
質の高い記事とは「読者に満足してもらえる記事」であり、満足してもらうことで「シェアしたい!」という思い・行動を誘発できます。
また質の高い記事は、狙ったキーワードでの検索上位表示を獲得しやすいです。サイト運営者の多くはコンテンツ作成にあたり、何か外部の情報を参照しようと思った際に検索エンジンでキーワードを入力して検索しますが、その際に検索結果の上から順にタイトルを見て、どのページにアクセスするかを判断しています。
その際、多くの人が検索するようなキーワードで記事が上位表示されており、なおかつ読者を満足させられる質の高い記事であれば、参照・紹介してもらいやすくなる、つまり自社サイトへのリンクを張ってもらいやすくなります。
質の高い記事を作るには、記事作成を適切な手順・方法で進める必要があります。以下の記事で質の高い記事の作成方法をわかりやすく解説しているため、興味があればぜひお読みください。
SEOライティング基礎 | 初心者が最高の一記事を作り上げるために
2. 調査データなどの一次情報を盛り込んだ記事を作成する
自社独自の調査データなど、一次情報を盛り込んだ記事は、他のサイトから被リンクされやすいです。一次情報とは運営者や筆者が独自に研究・調査した内容だったり、独自の経験や考察を盛り込んだりした情報のことです。
一次情報を発信するのには時間・労力がかかるため情報価値が高く、「オリジナル性が高く、情報価値が高い記事」は被リンクされやすいです。なぜなら、一次情報はその記事ページからでしか得られない情報だからです。
例えばダイエット方法に関する記事を作成する場合、一般的によくいわれている情報のみが載っている記事よりも、筆者や顧客がダイエットを実践し、実際にどのような効果が出たかをリアルな声とともに伝える記事のほうが情報価値が高いといえます。このようなページは他のサイトからリンクを張ってもらいやすいため、記事作成の際に「いかにオリジナル性を出し、一次情報を盛り込むか」ということを意識すると良いでしょう。
3. 自社で他に運営しているサイトからリンクを張る
被リンクは自然発生的に設置されたものであることが望ましいですが、自社で他に運営しているサイトから恣意的にリンクを貼ることは、一切問題ありません。関連性の高いサイトから張られた被リンクはSEO効果が高いため、積極的にリンクを設置し、サイト同士をリンクでつなげましょう。また当然ながらリンクは自然な形で設置する必要があります。
自社で他に運営しているサイトからリンクを張る行為について問題があるとすれば、メインサイトへの被リンク提供のみの目的で立ち上げたサイト(サテライトサイト)から被リンクを提供する場合です。中身がなく、価値の低いサテライトサイトから提供した被リンクがメインサイトにプラスのSEO効果をもたらすかは不明ですし、Googleからのペナルティなど大きなマイナス効果を受ける可能性があります。
そのため、サテライトサイトを立ち上げてメインサイトへ被リンクを提供する行為は避けるのが無難です。
4. 外部サービスで積極的に配信し、露出を増やす
被リンクの獲得数を増やすためには、一人でも多くの人にサイトの存在、コンテンツ・ページの存在を認知させる必要があります。しかしサイトを立ち上げて間もない場合や、ドメインパワーが弱いサイトの場合は、サイトの認知度が低く、ただページを公開するだけでは多くの人にコンテンツを届けられません。
新たにページを公開してから、狙ったキーワードで上位表示されてアクセスを集められるようになるまでには、早くても3ヶ月から半年、通常はそれ以上かかります。そのためただページを公開して放ったらかしにするのではなく、SNSなどの外部サービスで新たに公開したページ情報などを配信し、露出を増やす努力をしましょう。
SNSに限らず、サイトやページ・コンテンツの露出を増やすための努力はなんでもするべきです。多くの外部サービスには「フォロワー」と呼ばれる機能があり、フォロワーが増えるほど多くの人にコンテンツを届けられるようになるため、日頃から外部サービスのアカウントを運用して積極的に情報を発信し、フォロワーをコツコツ増やしましょう。露出を増やし、認知度が上がれば、自然と被リンク獲得数も増えていく可能性が高いです。
5. ページ内に外部サービスへのシェアボタンを設置する
SNSなどの外部サービスで積極的にページをシェアしてもらうことで認知度を上げ、それにより被リンク獲得数が増えていきます。多くのサイトでは以下のようにページ内に外部サービスへのシェアボタンが設置されているため、同じように設置しましょう。
WordPressなどのサイト運用ツールを使っている場合、エンジニアでなくても調べればシェアボタンの設置を案外簡単にできます。
読者の中には「このページ、シェアしよう!」と思った時に、シェアボタンを探す人もいます。その際、シェアボタンが設置されていなければシェアの行動を起こすのを止めるかもしれません。読者の行動誘発において阻害要因を一切なくするためにも、シェアボタンはできれば設置しておきましょう。
6. 関係性のある事業者の運営サイトに、相互リンクを依頼する
取引先や顧客、その他知り合いなど、すでに関係性がある事業者の運営サイトに相互リンクを依頼するのも、被リンク獲得方法の一つです。
相互リンクとは「サイト同士でリンクを張り合うこと」であり、依頼先のサイトから自社のサイトに対してリンクを張ってもらう代わりに、自社のサイトからも依頼先のサイトに対してリンクを張ります。当然ながらお互いにリンクを張る際は、リンク周りのテキスト含めて自然な形式で張るようにしましょう。
全く関係性のないサイト運営者に「相互リンクしませんか!」と片っ端から相互リンクを依頼する行為は好ましくありませんが、すでに関係性のあるサイト運営者・事業者であれば比較的スムーズに対応してくれるかもしれません。
被リンク数を増やすために悪質な施策を行うのは絶対にダメですが、関係性のある仲の良い事業者に相互リンクを依頼し、お互いに自然な形でリンクを張ることが悪質な施策であるとはいえません。もちろんこのような泥臭い方法を取るよりも、質の高い記事作りに注力して自然発生的に被リンクを獲得することのほうが好ましいですが、良質な被リンクのSEO効果は今でも確かにあるため、獲得数を増やすために一つの選択肢として持っておくと良いでしょう。
【参考】「外部対策で被リンクを増やす効果的な方法10選をSEO会社が解説」|チャレンジSEO(ウェブココル)
【まとめ】良質な被リンクの獲得方法を実践してみよう
本記事では被リンクの定義や獲得することのメリットをはじめ、「良質な」被リンクと「悪質な」被リンクとはどんなもので、良質な被リンクは具体的にどのようにして獲得すればいいかを解説しました。
以下3点は、本記事の要約です。
- 被リンクとは「他のサイトから自社(自分)の運営サイトに対して張られたリンク」であり、多くのサイトから良質な被リンクを獲得することでドメインパワーを強化でき、検索上位表示を獲得しやすくなる
- 質の高いページや、ドメインパワーの強い「関連性の高い」サイトから張られたリンクが良質な被リンクであるが、悪質な被リンクをいくら獲得してもSEO効果を得られないだけでなく、Googleからペナルティを受けて検索圏外に飛ばされるといったマイナス効果を受ける可能性がある
- 良質な被リンクを獲得するためには「質の高いコンテンツを作成すること」が最も重要であるが、他にも悪質な施策でない限り、良質な被リンク獲得のためにできることは何でもするべきである
質の高い記事を継続的に作成し、さまざまな検索キーワードにおいて上位表示を獲得できれば、露出・認知度が上がり、必然的に良質な被リンクを獲得できる可能性が上がります。
SEOで重要なのは質の高い記事を継続的に作成する「コンテンツSEO」であり、被リンク獲得施策は意識的に取り組む必要がないといった声もありますが、多くのサイトから良質な被リンクを獲得することのSEO効果は今でも十分に高いため、可能な限り取り組むべきです。今まで取り組んだことがなかった場合、ぜひ取り組めそうなところから取り組んでみてください。
弊社シンプリックでは現在、SEOのスペシャリストによる「SEO無料相談サービス」を提供しています。SEOで成果を出すためには、本記事で解説した被リンク獲得施策などの「外部対策」だけでなく、質の高い記事を作成する「コンテンツSEO」や、サイト内部の構造を調整して検索エンジンからの評価を上げる「内部対策」にも適切な方法で取り組む必要があります。
SEOに関するあらゆる施策において、弊社シンプリックは長年のSEOサービス提供実績、また成功実績を元に、プロフェッショナルとしてアドバイス・サポートができます。
もし以下のような悩み・要望を抱えている場合、ぜひまずは弊社シンプリックのSEO無料相談サービスをご活用ください。
- 被リンク獲得施策などの「外部対策」について、自社でどんな方法で取り組むべきか教えてほしい
- 質の高い記事を継続的に作成するだけのノウハウ・リソースを自社で有していないため、プロの力を貸してほしい
- シンプリックの具体的なサービス内容が知りたい