専門的なWeb技術がなくても、誰でも簡単にWebサイトを構築できるWordPress(ワードプレス)。日本のみならず、世界的なシェアを誇るCMS(コンテンツ・マネジメント・システム:Contents Management System)として幅広く親しまれています。
そんなWordPress(ワードプレス)は、SEO対策に強いことでも有名です。しかし、いくつかの基本的な設定に関する事項を抑えていないとSEO効果が現れにくくなります。そこで本記事では、WordPressでサイト運営を行なう際に抑えておくべき7つのポイントをご紹介します。
「そもそもSEOについての理解が浅い」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
また現在、WordPressでサイトを運用しており、集客力を強化したい企業のWeb担当者様向けに「SEO対策の無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「SEO対策で成果を出すために重要なこと」をお伝えしますので、ぜひお気軽にお申込みください。
目次
SEO対策で行うWordPressの設定
Webサイトは、リリースしただけではユーザーは集まりません。SEO対策をはじめとする集客施策をコツコツと続けていく必要があります。WordPressで構築したWebサイトのSEO効果を高めるにはどうすればいいのでしょうか。
1. SEO対策に適したWordPressテーマを選ぶ
WordPressでサイト構築を行なう場合、初心者の多くは既存のテーマから選び作成します。テーマは無料と有料に分かれており、一般的には有料のほうがデザインや機能性は優れています。
有料・無料をあわせると無数のテーマが存在しますが、それぞれのSEO内部施策の網羅性やコンテンツSEOの運用がしやすいかどうか、しっかり調べてから選ぶようにしてください。選んだWordPressテーマがSEOに強いかどうかは、中長期的なSEO効果に大きな影響を与えます。
一概には言えませんが、基本的には有料のテーマのほうがSEO対策は充実しています。一部ではありますが、SEOに強いとされるテーマをあげると「JIN」「SANGO」「Xeory」「Cocoon」「STINGER」などがあります。
2. SEO対策に特化したプラグインをインストールする
WordPressのテーマでサイト構築を行なった後は、「All in One SEO Pack」というSEO対策に特化したプラグインをインストールしましょう。「All in One SEO Pack」を導入することで、サイトの内部対策の多くを自動化させることができます。
「All in One SEO Pack」では、以下のSEO内部対策に関する設定を管理画面上でできるようになります。
- タイトル・ディスクリプションの設定
- Twitter・FacebookのOGPの指定
- noindex・nofollowの指定
- Google Analytics・Google Search Consoleとの連携
- XMLサイトマップの作成
3. XMLサイトマップを定期的に作成・送信する
XMLサイトマップとは、XML形式で記述されたサイト全体の構成を示したファイルのことです。先ほど紹介した「All in One SEO Pack」をインストールすることで、WordPressの管理画面より簡単に設定することができます。
XMLサイトマップをGoogleの検索エンジンに定期的に送信すると、検索エンジンはサイトの構造や新たに追加されたページの内容を把握しやすくなります。
「All in One SEO Pack」の管理画面上では、XMLサイトマップの更新頻度を「毎日/毎週/毎月」のなかから選択することが可能です。加えて、「サイトマップを動的に生成」にチェックを入れることで、XMLサイトマップは自動的に作成・送信されるようになります。
4. モバイルフレンドリーにする
モバイルフレンドリーとは、モバイル(スマートフォン)に最適化された表示にすることです。Googleでは現在モバイルフレンドリーなサイトを評価し、対応されていないサイトを評価しない仕組みを導入しています。そのため、中長期的なSEO効果を考えた場合、サイトがモバイルフレンドリーであるかは重要なポイントとなります。
サイトをモバイルフレンドリーにするには、モバイルフレンドリーに対応しているWordPressテーマを選ぶか、サイト構築後に専用のプラグインをインストールする必要があります。モバイルフレンドリーなサイトに切り替えてくれるプラグインには、以下があります。
- MobilePress
- JETPACK
- WPtouch
- MOBILE SMART
- WP Mobile Detector
5. インデックスする必要のないページをnoindex設定にする
サイト内のページ情報が検索エンジンのデータベースに格納されることを「インデックス」と呼びます。検索エンジンに対して高品質なページがインデックスされると高く評価され、SEO効果も高くなります。
一方で、サイト内に低品質なページや検索エンジンに評価されることを目的としていないページがインデックスされると、サイト全体のSEO効果を引き下げてしまう恐れがあります。
そのようなページをインデックスさせないようにするためには「noindex設定」が必要です。先ほど紹介した「All in One SEO Pack」をインストールすると、WordPressの管理画面より簡単にページ単位のnoindex設定ができますので、必要なページは対応を行なうようにしてください。
6. パンくずリストを設定する
パンくずリストとは、ユーザーがサイト内のどの場所にいるかを階層的に示してくれる表示のことです。パンくずリストは、あくまでユーザーのためという印象が強いですが、実は検索エンジンがサイト構造を理解する際にも役立っています。そのため、パンくずリストは忘れずに設定するようにしましょう。
パンくずリストを設定するには、プラグインの利用が便利です。プラグインの「Yoast SEO」を利用すると、パンくずリストの他にも便利な機能を実行できます。その他では、「Breadcrumb NavXT」や「Flexy Breadcrumb」「Really Simple Breadcrumb」「Breadcrumb Trail」などのプラグインが人気です。
7. キャッシュ系プラグインをインストールする
WordPressはユーザーのアクセスやページの更新ごとにデータベースからコンテンツを動的に生成して表示しています。そのため、一度に多くのユーザーがアクセスしたり、プラグインの数が多くなり処理が複雑化するとページの表示が遅くなってしまいます。
このようなユーザビリティのマイナスを防ぐためにはキャッシュの技術を用います。キャッシュによって、データベースへの呼び出し回数を減らし動的生成を静的生成に変えることで、ページの表示速度を一定に保つことができるのです。
キャッシュ機能を実装するには、WordPressのプラグインが便利です。「WP Super Cache」などのプラグインをインストールし、サイトのキャッシュ化を行ないましょう。
WordPressのSEO対策はプラグインを上手に使おう
記事では、WordPressのSEO対策で行なうべき基本的な設定について解説してきました。
本文中に何度も出てきたように、WordPressは便利なプラグインがとても充実しています。そして、それはSEO対策においても同じです。
自らコーディングして機能を実装する技術をお持ちでない場合は、SEO対策において便利なプラグインを積極的に活用されることを推奨します。インストールさえすれば設定はとても簡単ですので、ぜひ実践されてみてください。
2005年よりSEOに従事、年間3000本以上のSEOコンテンツを制作しているシンプリックコンテンツマーケティング事業部の監修記事です。