「SEO対策をしてもアクセス数が増えない」
「時間と費用をかけてSEO対策をしても検索順位が上がらない」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
Webサイトオーナーやマーケターにとって、アクセスアップにつながるSEO対策は欠かせません。しかし、間違えた方向性で対策をし続けても検索順位を上げるのは困難です。
本記事では、「SEO対策をしてもアクセスアップしない理由」や「アクセスアップに欠かせない必須対策」などについて詳しく解説します。
Webサイトの見直すべきポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「そもそもSEO対策についてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
目次
SEO対策をしてもアクセスアップしない理由
SEO対策をしてもアクセスアップしない理由は、次の3つです。
- SEO対策の内容がアップデートされていない
- クリック率が低い
- コンテンツの質が低い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
SEO対策の内容がアップデートされていない
掲載順位を決める検索エンジンのアルゴリズム(Webサイトの評価指標)は、ユーザーニーズを満たすために不定期にアップデートされています。「過去にSEOコンサルティングを受けたから大丈夫」と思っていても、最新のアップデートに対応していなければ上位表示は難しくなります。
また、コンテンツ評価のアルゴリズムはアップデートを繰り返す度に複雑になっています。複数の側面からコンテンツの質を評価しているため、SEO対策の成果が出るまでに時間がかかることもあります。さらに、様々な企業が自社サイトでのSEO対策を行うようになったため、競合の多い業界や人気の高いキーワードでのコンテンツはそのぶん上位表示の難易度が上がります。
SEO対策でアクセスアップを狙うには、何より制作したページを上位表示させることが必要です。ただ、上位表示の難易度が年々上がっているという背景があるため、検索上位を維持するには継続的に最新の対策を行うことが求められます。言い換えれば、検索エンジンのアルゴリズムに沿った一貫性のある戦略的な施策を展開することで、成功の可能性は高まります。
クリック率が低い
クリック率は、検索結果に表示されたコンテンツがユーザーにどれだけクリックされたかを示す数値です。サイトへのトラフィックを測るために欠かせない指標となります。
SEO対策をしてコンテンツが上位表示されるようになっても、クリックされなければ当然アクセスアップにはつながりません。また、クリック率は検索結果のランキングにも影響を与えます。そのため検索結果の上位に表示されてもクリック率が低ければ、すぐに順位が下落する恐れもあります。
SEO対策を行う際は、クリック率を高める施策も必ずセットで行うようにしましょう。
コンテンツの質が低い
質の低いコンテンツはユーザーエクスペリエンスを損なうため、検索エンジンの評価も低くなります。ユーザーが満足できないと離脱率が高まり、コンテンツの評価がさらに下がるので注意が必要です。
コンテンツの質はサイトのデザインや見やすさだけで決まるものではありません。過不足のない情報を提供し、正確で読みやすいコンテンツを用意することで、検索エンジンに「高品質」と評価されるサイトを作りましょう。
質の高いコンテンツの作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
SEOライティング基礎 | 初心者が最高の一記事を作り上げるために
アクセスアップに欠かせないSEO対策
アクセスアップに欠かせないSEO対策は、大きく分けて「内部SEO」「外部SEO」「コンテンツSEO」の3つです
内部SEO
内部SEOとは、Webサイトやブログなどの内部要素を最適化する施策です。検索結果の順位を向上させ、アクセスアップを目指します。具体的には、HTMLタグの構造化やパンくずリスト、サイトマップの整備など、サイト内部の構造を検索エンジンに対して分かりやすく整えることです。
なお、内部SEOはWebサイト全体の最適化だけではなく、ユーザーエクスペリエンスの向上も含まれます。
利便性の高いサイトは検索エンジンから質が高いと判断されるので、積極的に取り組みたい施策のひとつです。
内部SEOについては、以下の記事で網羅的に解説しています。
外部SEO
外部SEOとは、外部からの要因を最適化する施策です。バックリンク(被リンク)の獲得やSNSでの共有・拡散などが含まれます。
外部からの被リンクが多いサイトは信頼性や権威性が高いとみなされるため、検索結果の順位向上に欠かせない施策です。
外部SEOについては、以下の記事で網羅的に解説しています。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、主に潜在顧客へ向けて認知拡大を目指す施策です。ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを継続的に発信して検索結果の上位表示を狙います。
コンテンツSEOで重要なのは、ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成です。良質なコンテンツを提供しながら、キーワードの最適化とユーザーエクスペリエンスの向上も意識してアクセスアップにつなげましょう。
コンテンツSEOについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
弊社シンプリックは特に、コンテンツSEOに強みを持っている会社です。コンテンツSEOはSEOで成果を出すための最重要施策であり、ユーザーニーズを満たすコンテンツを継続的に作成することでサイトに多くのアクセスを集められます。現在、弊社のプロのSEOコンサルタントによるSEO無料相談を実施中ですので、SEOで成果を出したいとお考えのWeb担当者様はぜひお気軽にお申し込みください。
SEO対策におけるアクセスアップで見直すべきポイント7つ
SEO対策におけるアクセスアップで見直すべきポイントは、次の7つです。
- クローラビリティの向上
- 適切なタイトルの設定
- わかりやすいディスクリプションの作成
- alt属性の設定
- 構造化マークアップの設定
- 表示速度の改善
- モバイルフレンドリーへの対応
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.クローラビリティの向上
クローラビリティの向上とは、検索エンジンのクローラーがサイトの内容を理解しやすい状態にすることです。
具体的な方法を詳しく見ていきましょう。
内部リンクの最適化
内部リンクを最適化すると、クローラーがサイト内をスムーズに移動できるようになります。すべての重要なコンテンツにアクセスさせるためにも必要です。サイト全体のクロール効率が向上すれば、検索結果の順位にもプラスの影響を与えます。
サイト内の関連ページには、必ずリンクを貼りましょう。関連ページへのリンクはクローラーだけではなく、ユーザーも誘導しやすくなります。アンカーテキストを使ってリンク先のコンテンツがどんな内容かわかるようにすることも大切です。
サイト内のすべてのページにアクセスできるHTMLサイトマップもページのフッター部分などに作成しておくようにしましょう。
robots.txtの設定
robots.txtファイルは、クローラーに対してWebページやディレクトリへのアクセスを許可・制限するファイルです。robots.txtファイルを使用するとクロールさせたいページだけを指定でき、不必要なページのクロールを削減できるため、クロールさせたいページに効率よくクローラーを呼び込むことができます。
記述例は下記となります。
User-agent: Googlebot
Disallow: /aabb/
Allow:/aabb/nnn.html
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
この例ではGoogleの検索エンジンのクローラーから「aabb」というディレクトリへのアクセスを制限していますが、「aabb」内の「nnn.html」にはアクセスを許可しています。
robots.txtファイルは誤って設定すると、必要なページも検索エンジンから除外される可能性があるので注意しましょう。ファイルの設置後は、重要なページが誤って制限されていないかどうかを確認することも大切です。
URLの正規化
同じコンテンツが複数のURLに載っている状態を改善することをURLの正規化と言います。URLを正規化することで、クローラビリティとユーザーの利便性が高まります。
複数の異なるURLから同じコンテンツにアクセスできる場合、検索エンジンはどれがインデックス(検索エンジンデータベースへのWebページ情報の登録)すべきURLなのかを判断できず、検索結果にうまく反映されない可能性があります。しかし、URLの正規化を行えば正しいURLが選択されるため、重複コンテンツの問題を回避することが可能です。
URLが複数存在すると、リンクジュース(検索エンジンの評価値)が分散されてサイトの評価に悪影響を及ぼす恐れもあるので注意しましょう。
正規化が必要なURLの例は次のとおりです。
・「www」の有無
・大文字小文字の混在
・URL末尾の「/」スラッシュの有無
・「https」と「http」
・PCとスマートフォンで異なるURL など
URLを正規化する主な方法は次の2つです。
方法1:htaccessファイルを使って301リダイレクトを行う
「.htaccess」ファイルは、Webサーバーの挙動をディレクトリ単位で制御するファイルです。リダイレクトを設定すると、別のURLへ自動転送できます。具体的な手順は次のとおりです。
step1.htaccessファイルをテキストエディタで開く。
step2.リダイレクトのルールを追加する。
step3. htaccessファイルを設置する。
下記は「http」から「https」にリダイレクトする際の例です。
RewriteEngine on
RewriteCond %{ HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{ HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
記述内容はアップロードしたディレクトリ下の全ファイルに有効です。例えば、サイト全体が対象範囲になる場合は、最上位のルートディレクトリに設置します。
方法2:canonicalタグを記述する
「link rel=”canonical” href=”正規化したいURL” 」の形式で、href属性に正規化したいURLを指定します。canonicalタグはウェブページの <head> セクション内に配置するのが一般的です。
記述例は下記となります。
<html>
<head>
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/aaa.html”>
</head>
<body>
</body>
</html>
このタグを使えば検索エンジンが正規化されたURLを優先的にインデックスするため、重複コンテンツの問題を回避できます。
2.適切なタイトルの設定
コンテンツのタイトルは、ユーザーの第一印象を大きく左右する要素です。タイトルが魅力的で関心を引くものであれば、アクセスアップしやすくなります。
タイトルは検索エンジンの評価対象にもなるため、検索結果の順位にも影響を与えます。適切なキーワードを含み、コンテンツの主題を明確に示すタイトルを付ければ、関連する検索結果で上位に表示される可能性が高まるでしょう。
適切なタイトルの設定方法は、以下の記事で解説しています。
3.わかりやすいディスクリプションの作成
記事が検索結果に表示された際に、記事の内容を伝える役割を果たすのがディスクリプションです。記事タイトルの下に表示される部分が該当します。
わかりやすく魅力的なディスクリプションを作成すれば、ユーザーの関心を引き、記事へのアクセスを増やすことができます。なお、クリック率は検索エンジンの評価指標となるため、検索結果の順位にも影響します。
ディスクリプションの付け方については、以下の記事で詳しく解説しています。
ディスクリプションとは? SEO効果との関係性や記述方法・CTRを高める書き方を解説!
4.alt属性の設定
alt属性は、主に画像に対して設定する属性です。これによって画像を表示できない場合やスクリーンリーダーを使用しているユーザーがいた場合にも、画像の内容がどんなものであるのかを説明することができます。また、画像の読み込みが遅いときも、alt属性によって画像の説明が提供され、ユーザーがコンテンツを理解できるようになります。
alt属性は、クローラーが画像を理解する際にも有用です。画像に関連するキーワードやコンテンツの要点を含めれば、画像検索結果に表示される可能性が高まります。
なお、ソーシャルメディアプラットフォームで記事が共有される際に、記事内の画像とalt属性はプレビューとして表示されることがあります。適切なalt属性を設定すれば、ソーシャルメディア上でも記事の魅力を適切に伝えられるため、共有されやすくなるでしょう。
5.構造化マークアップの設定
検索エンジンにHTMLの情報を理解してもらいやすくするための構造化マークアップの設定も必要です。構造化マークアップをすることで検索エンジンに「どんな情報が載っているか」を伝えることができるため、リッチリザルトと呼ばれる検索結果への表示もされやすくなるメリットがあります。
アクセスアップに役立つ主な構造化タグを見ていきましょう。
「パンくずリスト」
パンくずリストはWebサイト内の階層を視覚的に表示したものです。検索結果ではタイトル上部に表示されます。
ユーザーが階層理解を深めるために必要な要素にもなるため、全ページで構造化マークアップをしておきましょう。
「よくある質問」
事前に用意した質問と回答がリッチリザルトに表示されます。
Q&Aコンテンツはクリック率の向上につなげやすいので、該当するコンテンツがある場合には必ず設定しましょう。
「商品」
商品の画像や価格、在庫状況などがリッチリザルトに表示されます。
ECサイトを運営している場合は必ず設定しておきましょう。
「求人情報」
求人情報が専用枠内に表示されます。
求人サイトの情報だけではなく、コーポレートサイトの求人もマークアップすることが可能です。求人情報や採用情報は多くの人の興味を惹く部分なので、積極的に活用してアクセスアップを目指しましょう。
構造化マークアップの書き方
構造化マークアップの書き方は次の3つです。
方法1.HTMLファイルに直接記述する
HTML上に直接手打ちで入力してマークアップする方法です。Googleでサポートされているのは以下の形式となります。
・JSON-LD(推奨)
・Microdata
・RDFa
方法2.支援ツールを利用する
Googleの「構造化データ マークアップ支援ツール」を使う方法です。専門的な知識がなくても簡単に構造化データを活用できます。
方法3.データハイライターを使う
ウェブマスターツールの「データハイライター」を使えば、HTMLの知識がなくてもGoogleに構造化データを伝えることができます。
構造化マークアップの検証方法
構造化マークアップができているかどうかを検証する方法はいくつかありますが、Googleが提供しているツールである「リッチリザルトテスト」を利用するのが簡単です。
テストしたいURLを入力し、「URLをテスト」をクリックすると、検証結果が表示されます。
6.表示速度の改善
ページの表示速度が遅いWebサイトやブログは、ユーザーの利便性を低下させるだけではなく、検索エンジンからの評価も下げることになります。主要な検索エンジンは、表示速度をランキングの要因として考慮しているので必ず対策しましょう。
高速サーバーを選択しておくことは大前提ですが、その他にも下記のような対応が欠かせません。
・適切なファイル形式の画像選択
・画像の圧縮による読み込み速度の改善
・不要なCSSとJavaScriptコードの削除 など
改善点を特定したい場合には「PageSpeed Insights」や「GTmetrix」などのツールを使用してパフォーマンスをモニタリングしましょう。
7.モバイルフレンドリーへの対応
2023年1月の調査によると、日本の携帯電話所有者のスマートフォン比率は96.3%となっています(出典:【モバイル】スマートフォン比率96.3%に(2023年4月10日))。また、デスクトップ検索とモバイル検索の比率は日本では約1対3と、モバイル検索が圧倒的に多いという調査もあります(出典:The proportion of mobile searches is more than you think – What you need to know – SISTRIX)。
スマートフォンの普及に伴いモバイルデバイスからの閲覧は増加しているため、モバイルフレンドリーなWebサイトはトラフィックを取り込む重要な手段となります。
レスポンシブデザインやモバイル最適化されたコンテンツはユーザーがストレスなく記事を読むことができ、ユーザーエクスペリエンスの向上にも貢献します。
記事の公開後も定期的に順位を確認する
アクセスアップを実現させるためにも、記事の公開後も定期的に順位を確認しましょう。
検索ランキングの変動を定期的にモニタリングすれば、SEO戦略の効果を正しく評価できるようになります。戦略の最適化にも有効です。
競合他社とキーワードが重複している場合は、競合の動向も注視しましょう。競合他社の順位や戦略を追跡すれば、競争力を維持しながら自社の戦略を強化できます。
順位が低下した場合はリライトも考える
検索順位が低下した場合はリライトも検討しましょう。検索順位は、コンテンツの内容を変えていなくても、検索エンジンのアルゴリズム変更やトレンドの変化、競合他社との相対評価など様々な外部要因によって上下します。
そのため、リライトをする際には情報の正確性や読みやすさ、信頼性、付加価値など、ユーザーに新たな価値を提供するコンテンツの作成を意識することが重要です。キーワードやトピックに関連する新情報や最新のトレンドも追加しましょう。
競合他社のコンテンツを分析して差別化できる要因を見つけることも大切です。競合が提供していない情報や視点を強調すれば、ユーザーの関心と検索エンジンの評価を上げることができます。
具体的なリライトの進め方については「【具体例有】ブログ記事のリライトのやり方を徹底解説」で詳しく解説しています。
ターゲットとキーワードの見直しも検討する
検索順位のモニタリングと合わせて、ターゲットの市場やキーワードの競争度を再評価することも大切です。競合他社の動向や新たな競合の登場などによって、状況が大きく変化している可能性もあります。
ターゲットのニーズや行動の変化も考えられるでしょう。そのため、新たなトピックやキーワードに対応しながら新規ユーザーからのアクセスを集める必要もあります。
いずれにしても、SEO戦略の成功には、常に変化するデジタル環境に適応した改善策が欠かせません。
アクセスアップはコンテンツの質とテクニカルSEOが重要
良質なコンテンツを提供しなければアクセスアップは期待できません。ユーザーニーズに適した価値ある情報の提供が、コンテンツ品質向上の大きなポイントになります。
また、Webページの速度やクローラビリティ、モバイルフレンドリーといったテクニカルな側面を改善することで、検索エンジンによるサイト全体の評価も向上するでしょう。
コンテンツの質とSEOは相互に補完し合う関係と考える必要があります。良質なコンテンツを作成しても、テクニカルな問題があると検索エンジンから適切に評価されません。また反対に、テクニカルな最適化が行われていても、魅力的なコンテンツがなければユーザーは離れていきます。
アクセスアップを実現するために、コンテンツの質向上とSEOの両面からバランスよく強化して、ユーザーエクスペリエンスを向上させていきましょう。
「質的にもSEO的にも価値の高いコンテンツを用意してアクセスアップを図りたい」とお考えの方は、ぜひ弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。弊社クライアントおよび弊社自身の成功事例をもとに、お客様が今取り組むべきことをお伝えし、弊社がどのような支援をできるかご説明させていただきます。