re-writing

【具体例有】ブログ記事のリライトのやり方を徹底解説

ブログのリライト(書き直し)は、コンテンツの価値を高めてユーザーの関心を引きつけるための手法のひとつです。検索順位が上がらない際のSEO対策としても有効です。

古くなった情報のアップデートや新しい視点の追加、読みやすさの向上など様々な要素を改善することで、検索結果の順位向上やアクセス数の増加が見込めます。

そこで今回は、リライトすべきブログの選定方法や、リライトの際に気を付けるべきポイントなどについて詳しく解説していきます。

「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。

【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!

またリライトに限らず、質の高い記事を作る方法について、以下の記事で網羅的に解説しているためぜひ併せてお読みください。

SEOライティング基礎 | 初心者が最高の一記事を作り上げるために

プログをリライトすべき4つの理由

まずは、ブログのリライトが必要な理由の確認です。リライトの目的にも繋がっていきますので、ぜひ押さえておきましょう。

内容の改善のため

ブログ記事には、必ず競合が存在します。競合ブログも日々コンテンツの改善や新規コンテンツの公開を行っていると考え、自社ブログ内容も常に改善していく必要があります。

現時点で自社ブログが検索結果の上位に表示されているとしても、掲載順位は永続的なものではありません。順位はGoogleの検索アルゴリズムによる相対評価で決まるため、競合他社のブログのほうが高品質だと評価された場合には、順位が入れ替わってしまいます。またそのアルゴリズム自体も、検索のクオリティを上げるためにGoogleが定期的に見直しを行っています。そのため、ある日突然順位が下落するおそれもあります。

ユーザーニーズに合ったコンテンツを提供するために、一度公開したブログも内容を定期的に改善する必要があるのです。

情報の最新化のため

ブログの内容は時間の経過ととともに陳腐化する傾向にあります。そのため、最新の情報や洞察を提供するためのリライトは欠かせません。

過去の記事を見直して新しいデータや知識を追記すれば、ユーザーに価値のある情報を提供し続けることが可能です。ユーザーニーズやトレンドの変化に合わせてブログを最新化していくことで、信頼性と高い品質を維持できます。

読みやすさの向上のため

文章の構造や表現方法の見直しも重要です。ユーザーが内容をスムーズに理解できるように改善すれば、途中離脱を防げます。

適切な見出しや段落、簡潔な表現を用いて情報を整理し、ユーザーの興味を引きつける工夫をすることで伝達効果を高めることも可能です。

読み手の視点に立った言葉選びをする、専門用語にはわかりやすい説明を補足するなどの点に気を付けるだけでも、情報がスムーズに伝わるようになり、ブログの品質と価値が向上します。

新しい視点の追加のため

過去の記事に新たな視点を加えれば、ユーザーに最新の情報を提供でき、内容の幅を広げられます。

他のブログには書かれていないような専門性、革新性、独自性をアピールするためにも、変化するトレンドや市場の状況に合わせてテーマの切り口を見直し、アップデートすることが大切です。

ブログリライトのやり方

では、実際にブログリライトを行う際の流れを見ていきましょう。ブログリライトのやり方は、次のとおりです。

  1. リライトする記事を決める
  2. 記事の内容を分析する
  3. リライトの目的を決める
  4. リライトをする
  5. インデックスをリクエストする
  6. 効果を測定する

それぞれについて、詳しく説明します。

ブログのリライトや新規記事の執筆を質高く行い、SEOで成果を出すのは簡単ではありません。弊社シンプリックではリライトや新規記事の執筆、またSEOで成果を出すための無料相談を実施中です。プロのSEOコンサルタントがノウハウを伝授しますので、SEOで成果を出したいとお考えのWeb担当者様はぜひお申し込みください。

1.リライトする記事を決める

リライトする記事を決めるには、まず検索結果の順位とクリック率をチェックします。

STEP1.検索結果の順位を確認する

始めに、自社ブログの検索順位を把握して、改善の余地がある記事を特定しましょう。

具体的には「検索順位20位~50位のブログ」が対象です。この順位であれば、リライトすることによって検索結果1ページ目に入れる可能性があります。

50位以下のブログは検索エンジンからの評価が低いため、新規に記事を作成したほうが効率がいいケースもあります。また、50位以下の場合は、そもそものキーワード自体が適切ではないケースも少なくありません。まずは競合サイトを調査し、上位表示できる可能性があるキーワードか改めて確認をしましょう。

検索順位の確認手順は次のとおりです。

1.Google サーチコンソールにログインして「検索パフォーマンス」の「検索結果」をクリックします。


2.クエリ(検索エンジンに入力されたキーワード)が表示されるので、調べたいキーワードをクリックし、そのワードで検索した場合の「平均掲載順位」を確認します。


この例ではクエリ「Webライター 主婦」が平均検索順位26位なので、リライトの対象になりそうです。


3.また、記事ごとの平均検索順位を調べたい場合は「ページ」をクリックします。


この例では「優秀なライターに依頼・外注したい!探し方や選び方を徹底解説!」が平均検索順位27位なので、リライトの対象となりそうです。

STEP2.クリック率をチェックする

クリック率は、ユーザーがブログにどれだけ関心を示しているかを示す重要な指標です。クリック率が低いブログは、タイトルや内容がユーザーの関心を引けていないので改善の余地があります。

クリック率の高低を判断する基準は、検索結果の順位と平均クリック率の関係を示す下表が参考になるでしょう。

検索結果の順位平均クリック率
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%
データ引用元:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO

クリック率が各平均を下回っているブログはリライトを検討したほうがいいでしょう。
一般的には、クリック率が1%を下回っている記事はリライト対象と考えてください。

クリック率の確認手順は次のとおりです。

1.Google サーチコンソールにログインして「検索パフォーマンス」の「検索結果」を選択します。


2.クエリが表示されるので、調べたいキーワードをクリックして各クエリの「平均CTR(平均クリック率)」と「平均掲載順位」を確認します。


この例では、「Webライター 依頼」が平均検索順位4~5位に対して平均CTR1.5%です。先ほどの表では、平均検索順位5位の場合の平均クリック率は2.98%でしたがこれを下回っているため、リライトの対象として検討できます。


3.各URLのCTRを調べたい場合は「ページ」を選択しましょう。

この例では「優秀なライターに依頼・外注したい!探し方や選び方を徹底解説!」が平均検索順位4~5位に対して平均CTRが1.4%でしたので、リライトの対象として検討できます。

(参考)コンバージョン率も重要

コンバージョン率は購入や登録、問い合わせなどのアクションにつながった割合を示す重要な指標です。そのため、掲載順位とクリック率に問題がなくても、コンバージョン率が低いブログは収益につながらないのでリライトの対象となります。

コンバージョン率を調べたい場合は、Google アナリティクスにログイン後「レポート→エンゲージメント→コンバージョン」の順にクリックします。

2.記事の内容を分析する

リライトの対象とするブログを決めたら内容を分析します。古い情報があれば必ず更新しましょう。ユーザーが不利益を被る可能性があるため、情報の鮮度は定期的に確認してください。

分析をする際には、上位表示されている競合のブログを確認することも大切です。特に下記は必ず確認しましょう。

・自社のブログにはない情報
・記事タイトル
・導入文(書き出し)
・見出し(Hタグ)

3.リライトの目的を決める

次にリライトの目的を明確にします。

リライトの主な目的としては下記が考えられます。

・検索結果の表示順位改善
・検索結果からのクリック率改善
・コンバージョン率改善

目的と併せて具体的な目標数値も決めておきましょう。表示順位の改善であれば、「リライト後2ヵ月以内に40位から8位に改善する」のようなイメージです。

4.リライトをする

決めた目的に沿ってリライトを行います。目的に合わないリライトは逆効果になる恐れがあるので注意が必要です。

目的に応じたリライトのやり方を確認しておきましょう。

(1)検索結果の表示順位を改善する場合

検索結果の表示順位改善で重要なのは「検索ニーズに適した情報の追加」です。過不足のないようにリライトを行いましょう。

リライトする際のチェックポイントは次のとおりです。

  1. 上位記事の内容は含まれているか
  2. ユーザーニーズに適したスタイルで解説しているか
  3. 記事の内容に独自性はあるか

基本的には「上位記事の内容+α」を目指します。

(2)クリック率を改善する場合

クリック率を改善したい場合は、タイトルとメタディスクリプションに注目しましょう。

記事タイトル

記事タイトルの改善ポイントは次のとおりです。

・キーワードを含める(可能であれば前半に持ってくる)
・ユーザーニーズに合わせる
・30文字前後にする
・ブログを読むことで得られるベネフィットを提示する

競合のブログも分析して「クリックしたくなるようなタイトル」を目指しましょう。

例えば、キーワードが「おすすめ 化粧水」の場合を考えてみます。

タイトルA「おすすめの化粧水を解説!使いやすい商品を紹介」
タイトルB「おすすめの化粧水と肌が輝く秘訣を解説!使いたくなる理由とは?」

この場合は「タイトルB」のほうが「どんなベネフィット(利益。金銭的、心理的、機能的な意味も含む)が得られるのか」が伝わりやすいためクリック率が高くなるでしょう。

メタディスクリプション

メタディスクリプションとは、その記事の概要をまとめた説明文のことで、検索結果のタイトル直下に表示されます。


メタディスクリプションの内容は、ユーザーが検索結果の記事を選ぶ際に重要な役割を果たします。

魅力的なメタディスクリプションを作成するためには、次のポイントに注意しましょう。

・キーワードを含める
・70~100文字程度で書く
・独自性をアピールする
・ベネフィットを含める

メタディスクリプションのリライト例文は、下記のとおりです。

「チャットGPTをSEO記事制作に活用する際の具体的な方法とアイデアを紹介します。また、AIツールを利用した品質の高め方や、生成記事に対するGoogleの評価基準なども含めて詳しく解説します」

(3)コンバージョン率を改善する場合

アクセス数が多いブログからコンバージョンに導く方法は、キーワードの種類によって異なります。

商品の購入が目的のキーワード

「化粧水 おすすめ」のように、具体的に購入すべき商品の情報を求めている検索キーワードを狙って書かれたブログの場合は、次のポイントを意識してみましょう。

・ベネフィットを明確にする
・競合商品との違いを明示する
・ユーザーニーズを意識して商品の特徴を伝える
・商品のデメリットも伝える
・その商品を「今買うべき理由」を提示する

本文の内容だけではなく、記事の途中や終わりなど適切な箇所に行動を促すCTA(Call To Action。「購入はこちら」など行動を喚起するためのリンクボタン)を配置することも大切です。

集客目的のキーワード

集客目的のキーワードはコンバージョンに直結しないものであるケースが多いため、内部リンクへの誘導を主目的にしましょう。例えば、「ウォーキング カロリー」で検索しているユーザーは「消費カロリー」が知りたいだけなので、ウォーキングに役立つグッズを購入する可能性は低くなります。

このような場合は、購入につながりそうな記事へ誘導するリンクを貼って導線を用意しておくのが効果的です。例えば、「ウォーキングのカロリーを計測できる自社アプリの紹介記事」にリンクを貼れば、「アプリのダウンロード」というコンバージョンが発生する可能性が高まるでしょう。

わかりやすい見出しにすることも忘れないようにしましょう。コンテンツの要点やテーマを簡潔に伝え、ユーザーがどのような情報を得られるのかを明確に示す見出しを作成してください。見出しがわかりやすいとユーザーの満足度と理解度も高まり、読了率が向上します。

その他リライトの際に考慮しておきたいポイント

適切な導入文を用意する

記事の冒頭にある導入文(リード文)は、ユーザーの注意を引き、ブログの続きを読む動機を喚起する役割を果たします。問題や課題の提示、驚きや疑問の投げかけ、ユーザーの悩みに対する共感などを含めて、ユーザーがスムーズに本文に進めるように工夫しましょう。

適切な箇所に図表も加える

図表を使うと、文章だけでは伝えきれない概念や関係性などの情報を視覚的に補完できます。イメージ図があればユーザーの理解が深まり、記憶にも残りやすくなるでしょう。

図表は統計データ、グラフ、チャート、インフォグラフィックなどの形で挿入します。複雑なデータをわかりやすく整理したり、トピックの要点を強調したりする際にも役立つので積極的に利用しましょう。

外部リンクも設置する

他のWebサイトへのリンクである外部リンクも活用できます。信頼性の高い情報源へのリンクを貼ることによって、ユーザーにより深い洞察や深い情報を提供できます。発リンク(自社ページから外部のページへと誘導するリンクを貼ること)にはSEOの効果が期待できるというメリットもあるため、ページの価値向上にもつながります。

ただし、リンクを貼る際にはブログの内容と関連性を持たせることが重要です。ユーザーの利便性を意識しながら、バランス良く外部リンクを設置しましょう。

5.インデックスをリクエストする

ブログのリライトが完了したら、変更を検索結果に反映させるためにインデックスをリクエストしましょう。自主的にリクエストをしなくてもいずれ検索エンジンのデータベースに登録はされますが、時間がかかる可能性がありますので忘れずに行うことをおすすめします。

インデックスをリクエストするには、Google サーチコンソールにログイン後「URL検査→URL入力→インデックス登録をリクエスト」と進みます。

6.効果を測定する

リライト後は必ず効果測定を行いましょう。リライト後のアクセス数やページビュー、クリック率の改善など、目的を達成できたかどうかを定期的に確認してください。検索結果の順位も忘れずにチェックしましょう。

ブログをリライトするタイミングと注意点

ブログをリライトするタイミングと注意点も確認しておきましょう。

  • 公開から時間が経過している記事はリライトを検討する
  • 継続性を持って改善をくり返す
  • 上位表示されている記事もリライトの対象にする

それぞれ詳しく解説していきます。

公開から時間が経過している記事はリライトを検討する

情報やトレンドは絶えず変化するため、公開から時間が経つにつれてブログの内容は古くなります。情報をアップデートするためにも、公開からしばらく経過している記事は最新のデータや知識に基づいたリライトを行いましょう。

長期的なブログの成功には、ユーザーの興味を引き続けることが重要です。リライトによって新しい情報を盛り込めば、検索結果の順位が向上する可能性もあります。

継続性を持って改善を繰り返す

常に変化するユーザーのニーズに対応するためには、継続的な改善が必要です。1回のリライトでは効果が出ないケースも少なくありません。場合によっては、リライトによって順位が下がることもあります。

しかし、一度公開した記事をそのまま放置していても順位やクリック率の改善は期待できません

結果が伴わなかったときは、データをもとに成果が出なかった理由を分析して再度リライトを行いましょう。適切な方法で継続的に改善を行えば、目的を達成できる可能性は高まります。

上位表示されている記事もリライトの対象から外さない

すでに上位表示されているブログも、リライトの対象として検討しましょう。上位のブログは成功したコンテンツと言えますが、競争が激しいキーワードやトピックである可能性もあります。そのため、さらなる品質向上や差別化が求められると考えたほうがいいでしょう。

上位表示されればアクセスは増えますが、競合他社も同じキーワードでアプローチしているはずです。リライトによってブログをさらに価値あるものにアップグレードし、競合との差別化を図りましょう。

ブログ記事のリライトはSEO対策においても重要

ブログ記事のリライトは、SEO対策においても極めて重要です。リライトによって品質と情報の鮮度・内容が改善されれば、検索結果の順位を向上も期待できます。

リライトをする際には、キーワードの組み込みやタイトル・メタディスクリプションの最適化にも注意を払いましょう。目的に応じたリライトを行うことも大切です。定期的なリライトを通じて質を高めれば、Webサイト全体の評価や信頼性も高まります。

「自社ブログは定期的に書いているけれど、リライトまでは手が回っていない」という方は、ぜひ一度弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。弊社クライアントおよび弊社自身の成功事例をもとに、お客様が今取り組むべきことをお伝えし、弊社がどのような支援をできるかご説明させていただきます。

関連記事

  1. 主婦でもwebライターになれる?気になる収入やメリットを解説!

  2. blogwriting-techniques

    読者を引き込むコラムの書き方を”例文付き”で解…

  3. 集客できるSEO記事の書き方|ユーザーファーストな文章/コンテンツとは…

  4. SEOライティング基礎 | 初心者が最高の一記事を作り上げるために

  5. Webライティング

    Webライティングの構成(見出し)の作り方を公開!ユーザーの理解から興…

  6. Webライターは女性(主婦)におすすめ!在宅、副業に向いている?内容や…

  7. Webライティング上達のための書き方とは?事前準備・書き順・内容の作り…

PAGE TOP