記事執筆の外部依頼を成功させるためには、優秀なライターと出会えるかがカギとなります。
クラウドソーシングサービスで募集依頼を出しているだけで十分と考えていないでしょうか?
ライターとの出会いを、「運」任せにしていてはいけません。準備を行い自ら行動することで、優秀なライターと出会える確率は高まります。
本記事では、まず優秀なライターとはどのようなタイプを指すかを明らかにし、どこでどのように依頼ライターを見つけるか、また外注時に依頼主が行うべき準備について解説していきます。
優秀なライターに依頼できるよう、この機会に外注のための備えを進めていきましょう。
依頼に値する外注ライターの定義

そもそも、「優秀なライター」とは、どのような人材を意味するのでしょうか。
一般的には「ライターとしての基本姿勢が整っている」「ライティングスキルが高い」という2点が優秀なライターの条件と言われています。 したがって、この2点を軸に優秀なライターを見つけていくことが、優秀なライターと出会える近道になります。
外注ライターとしての基本姿勢
優秀なライターを定義する「基本姿勢」には、以下のような要素が挙げられます。
・依頼主とのコミュニケーションを欠かさない
・ライターとして当然のNG行動(コピペなど)を行わない
・納期を守る
・不明点を事前に確認し執筆を進めることができる(思い込みで執筆しない)
・修正にも柔軟に対応してくれる ※契約条件による
これらいずれの要素も押さえているライターは、依頼パートナーとして検討に値する魅力あるライターといえるでしょう。一方、仕事を始めたばかりのライターや、空き時間に片手間で執筆を行なっているライターの場合、このような意識が欠けていることがあります。
まずは、メッセージや対面でのやりとりを見て、基本姿勢を理解しているかどうかを見極めることが大切です。
ライティングのスキル
ライターのライティングスキルを確認する際は、以下の点について確認しましょう。
・基本的な文章力がある
・SEOを意識した執筆が行える
・リサーチ力が備わっている
・得意な専門分野を持っている
これらはいずれもWebライティングを依頼する上で必要となる要素です。依頼前に、これまでの実績や保有資格をチェックしましょう。
【おさらい】優秀なライターか判断するための4つのステップ
優秀なライターか確認するためのステップを整理します。
(1)プロフィールや実績、職務経歴書を確認する
(2)本人が執筆した実績記事を確認する
(3)テストライティングを実施する
(4)「ライターとしての基本要素が備わっているか」「テスト記事の品質」を確認する
優秀な外注ライターの見つけ方

前章で紹介した「優秀」なライターは、なかなか出会えないという存在ではありません。
ただし、”探す場所”に応じた”探し方”を把握してからアクションを起こさないと、多くの時間を費やしてしまう可能性があります。
本章では外注ライターを探す場所を以下4つのパターンに分類して紹介していきたいと思います。
・クラウドソーシング
・検索エンジン
・勉強会・イベント
どこで依頼ライターを探すかによって、アプローチ方法は変わってくるので、それぞれの特徴を捉えながら整理していきましょう。
クラウドソーシングで見つける場合
多くのライターが登録しているクラウドソーシングサービスには、優秀なライターが多くいます。
外注を考えている場合、まずは各クラウドソーシングに登録し、ライターへのアプローチを進めてみるといいでしょう。クラウドソーシングには、フリーランスや副業として働くライターが多数登録していますが、そのスキルは初心者からプロフェッショナルまで様々です。
このような玉石混交の中から優秀な人材を見つけるには、「プロフィール・実績の確認」と「テストライティング」を行うことが必須となります。
プロフィールは、クラウドソーシングサービスに登録する際に入力するものです。その人のスキルや経歴を記載して依頼主にアピールするために使われ、依頼主はこのプロフィールを参考にライターの力量を測ることが可能です。「ライター歴○年」「〇〇という媒体で執筆実績あり」などの表記を参考に、優秀なライターをプロフィールから探してみましょう。
また、ランサーズやクラウドワークスなどの大手サービスでは、過去の実績や評価が数字で確認可能です。執筆実績が10件以下など少ないライターや5点満点の評価で評価が4点以下のライターには、注意が必要です。
プロフィールや実績の確認を行ったら、ライターの能力や自社との相性を見るためにテストライティングを実施することがおすすめです。
テストライティングとは、本採用に進む前に課題を出し、それに沿ってお試しで記事を執筆してもらうことです。実際に納品された記事を基に優秀なライターを選定することが可能なため有効な手段です。
注意点として、無償のテストライティングは嫌がられるケースが多く、本依頼の際の費用ではなくても構わないので有償で相談をしましょう。本採用した場合、どれくらいの本数や金額を発注できるか、ライターに伝えることも重要です。前向きに取り組んでもらえるように工夫しましょう。
検索エンジンで見つける場合
Webから検索できる記事コンテンツを参考に依頼ライターを探す方法も有効です。
どのような記事が検索エンジンに評価されているかというリサーチにもなるので、定期的に検索エンジンを使ってライターを探してみましょう。
Web検索の際は、検索エンジンでただ「ライター」と調べるのではなく、依頼したい記事の内容にあった言葉と一緒に検索をするのがポイント。関連した記事が表示されるので、記事のクレジットに記載されているライター情報で名前やプロフィールを確認します。その名前を検索すれば、そのライターがこれまで執筆してきた記事やプロフィールを閲覧することができます。 ライター名からクラウドソーシングの活動情報や、情報を発信しているTwitterにたどり着くこともあるので、さらに詳しい情報を知ることができるでしょう。
公開されている記事を基にライターを探す場合、アプローチの方法を考える必要があります。
すべてのライターが専用ブログやツイッターなどのSNSを利用しているわけではないので、連絡が取れないケースもあります。 また、記事には必ずしもライター名が記載されているわけではないため、魅力的なコンテンツを見つけても作者が不明というパターンもあります。
以上を踏まえ、検索エンジンを使って依頼ライターを探す場合は、なるべく時間に余裕があるタイミングで行いましょう。
Twitterを使って見つける場合
ライターは、自身の仕事内容や実績を発表するためにTwitterを利用していることがあります。
そのためTwitter内で「ライター 〇〇(ジャンル)」と検索すると、執筆依頼したい分野に強いライターを見つけられる可能性があります。
基本的にTwitterで情報発信を行なっているライターは、得意な執筆ジャンルや連絡方法をプロフィールなどに記載しています。 また、ツイート内容からも、そのライターが普段どのような仕事を受注していて、どれくらいのペースで執筆をしているのかがわかります。ツイート内容から、その人のライターとしてのスタンスやこだわりが伺えるので、判断ポイントになります。
また、フォロワー数が多いライターに外注依頼を行えば、執筆した記事を拡散してもらえる可能性があります。もちろん有償の場合もあるので、まずは相談を試みましょう。
ライター向けの勉強会やイベントなどで見つける場合
近年はプロライターの需要が高まっているため、ライター向けの勉強会やイベントが各地で行われています。
このようなイベントでライターと交流し、仕事の相談をしてみるというのも1つの手段です。イベントでは、受講ライターだけではなく、講師として登壇しているライターと接触することもできます。ライターを教える立場にあるライターであれば、ライターとして経験が豊富であると考えられますので、高品質な記事を依頼したい場合は、有効な手段になります。
まずはライティングに関連するセミナーや勉強会の情報をチェックし、優秀なライターが参加しそうなイベントをピックアップしてみてください。
イベントではライターと直接会って話をできるので、相性の良い人かどうか判断できるのが魅力。 自社メディアの方針や、記事の方向性にピッタリと合った人を見つけたいのなら、実際にセミナーや勉強会に足を運んでみるのもいいでしょう。
しかし一方で、実際に依頼を受けてもらうための交渉は、難しくなる可能性も高いと言えます。名前が売れて活躍しているライターの場合、新規の仕事を引き受けていない、原稿料が高額で折り合わないなどが発生することを想定しておきましょう。
優秀な外注ライターに依頼するなら相応の準備が必要

優秀なライターの見つけ方と並行して、実際に依頼をする際に心がけておきたいことも確認しておきましょう。
ライターが仕事を引き受けてくれるかは、依頼主の準備や心がけ次第と考えておきましょう。優秀なライターと出会うことができたのなら、機会を活かせるように信頼関係を構築していきましょう。
発注書は必ず準備する
ライターに発注依頼を行う際には、発注書の準備が不可欠となります。
契約後にトラブルが起きないよう依頼側・受託側の要望を発注書には明記しましょう。ライターが安心して業務に取りかかれるように、外注が決定した段階ですぐに発注書の用意を進めましょう。
クラウドソーシングなどのプラットフォームを利用する場合は、サービス内で契約や発注を執り行うことができるため、特段発注書の用意は必要ありません。
レギュレーション(執筆ルール)を用意する
記事の依頼にあたっては、表記ルールや文体、納品形式などを明記したレギュレーション(執筆ルール)を用意しましょう。
どのように記事を書くべきなのか、NGとなる記載内容はどういったものか、ライターに理解してもらってから執筆に入ってもらうことで、求める納品物に近いものを納めてもらえます。できるだけ詳細まで記載をして、ライターとの間での修正や手戻りを減らしていきましょう。
依頼単価は将来的な値上げを前提にスタートする
外注でライティングを依頼する場合、依頼単価は値上げを前提に設定しておくことがおすすめです。
優秀なライターだからといって、最初から自社の求めるレベルに合致する記事を納品してくれるとは限りません。実際に仕事を始め、習熟度を確認しながら、徐々に単価を上げていくとスムーズに仕事が進みます。
値上げの条件は事前に考えておき、必要に応じてライターに提示をしておくのも良い方法です。契約時に依頼単価アップの詳細を伝えることで、前向きに改善に取り組んでもらえます。
ただし、せっかく出会った優秀なライターとの縁を無駄にしないように、スタート単価を低く設定しすぎないように注意しましょう。ライターの要望を聞き、相場を確認しながら、両者納得感のある単価設定を行いましょう。
ライターを配慮した積極的なアプローチが良い出会いにつながる!
ライター業を営んでいる多くの人たちの中から、自社と相性の良い優秀な方を見つけるには、依頼主がライターの立場に立ち行動することが何よりも重要です。
クラウドソーシングをはじめとした出会いの場所と方法を紹介してきましたので、まずはアプローチを試してみてください。
外注には多くのメリットがある一方で、良いパートナーを見つけることができなければメリットを享受できません。適切なアクションを重ね、自社なりの優秀なライターとの出会い方を確立してください。