Web集客に欠かせない「記事制作」ですが、多くの企業が「ノウハウ(知識やスキル)」と「リソース(かけられる時間・人手)」の不足に悩まされています。
このノウハウとリソース不足を解消してくれるのが「ライティングの外注」ですが、外注を検討している人の多くが以下のような疑問・悩みを抱えています。
- ライティングを外注すると、どれくらい費用がかかるか
- ライティングの外注にあたり、注意点はあるか
- ライティング外注の費用対効果を上げるための方法はあるか
ライティングを外注する前に、「何にいくら費用がかかるか」を知っておくべきです。それにより適正価格で外注ができ、高い費用対効果を実現できます。ライティング外注の費用相場を知ることは、Web集客成功への大きな一歩となるでしょう。
本記事ではライティング外注の費用相場を解説しています。報酬形式や、作業・記事形式・ライターレベルごとの費用相場、また費用の変動要因についても網羅的に解説しているため、ぜひ本記事をライティング外注時のガイドラインとしてご活用ください。
各見出しごとに情報を表形式でわかりやすくまとめているため、まずは表の内容に目を通し、小見出しでの表の補足説明を通じてライティング外注の費用相場の理解を深めましょう。
また記事作成のライティングと関係が深い「SEO」について、以下の記事で網羅的に基礎を解説しているため、興味があればぜひお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
弊社シンプリックは、リーズナブルな価格で高品質な記事の制作を強みとする記事制作会社です。本記事ではライティングを外注した際の費用相場などをお伝えしますが、詳しくはぜひ弊社に直接お問い合わせください。現在プロの記事制作コンサルタントが無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
目次
ライティング費用の報酬形式
ライティングにかかる費用について、報酬形式は主に以下の3つです。
- 文字単価
- 記事単価
- 時間単価
各報酬形式について、以下表にまとめてあります。小見出しで補足説明を行っていますので、まずは報酬形式についてしっかり理解しましょう。
文字単価 | 記事単価 | 時間単価 | |
概要 | 「1文字〇円」で費用発生 | 「1記事〇円」で費用発生 | 「1時間〇円」で費用発生 |
計算式 | (文字数 × 文字単価)× 記事数 = 費用 | 記事数 × 記事単価 = 費用 | 記事作成にかけた時間 × 時間単価 = 費用 |
例 | 文字単価2.0円で5,000文字の記事作成を1つ依頼した場合、費用は1万円 | 1記事2万円の記事を3つ依頼した場合、費用は6万円 | 1記事の作成に20時間かかり、時給が3,000円の場合、費用は6万円 |
こんな場合におすすめ | ・相場から大きく外れた費用での発注を防ぎたい ・依頼したライターに間違いなく納得して引き受けてもらい、しっかり質高く仕事をしてもらいたい | ・執筆以外の業務もまとめて依頼したい ・ライターには、文字数を意識しすぎず、読者ファーストな質の高い記事制作を確実に行ってほしい ・予算管理にかかる工数を最小化したい | ・個人への業務委託を時給で統一している ・ライターに自社常駐で記事制作に取り組んでもらいたい ・ライターの生産性を最大限高めたい |
相場 | ・初心者ライター/制作難易度の低い記事 →文字単価0.5〜2.0円 ・中級者ライター/制作にある程度のリサーチや専門知識が必要な記事 →文字単価2.0〜5.0円 ・上級者ライター/制作にあたり高いリサーチ・文章作成スキル、高度な専門知識が必要な記事 →文字単価5.0〜12.0円 | ・簡単なブログ・コラム記事 →1記事1,000円〜1万円 ・SEO記事(検索上位表示を意図的に狙う記事) →1記事1〜5万円 ・取材記事 →1記事3〜10万円 | ・初心者ライター/経験1年未満 →時給1,500〜3,500円 ・中級者ライター/経験1〜5年 →時給3,000〜6,000円 ・上級者ライター/経験5〜20年 →時給5,000〜1万円 |
メリット | ・Webライターの経験年数やレベルごとに費用相場がある程度固定化しており、発注側の経験が浅くても適正費用で発注できる ・あらかじめ文字数を決めてから発注する場合が多く、事前に費用対効果を予測しやすい | ・ライターが文字数にこだわらず執筆に取り組めるため、「本来この情報を入れたい(もしくはこの情報は省きたい)と思っているが、依頼された文字数を満たすために調整しよう」といった、読者ファーストでない意識を取り除ける。 ・「1記事〇円」と決めて発注するため、予算管理がしやすい ・「執筆」以外に、企画・構成案作成や校正、リライトなど周辺業務もまとめて依頼しやすい | ・生産性の高いライターに依頼した場合、文字単価や記事単価と比べて低い費用で記事を作れる可能性がある ・ライターを自社に常駐とし、直接指示を出しながら記事作成に取り組んでもらうといったことが可能である ・ライターに「働いている時間、常に時給が発生している」と意識してもらうことで、より集中して記事作成に取り組んでもらえる可能性がある |
デメリット | ・文字数が増えるほど費用も増えるため、多い文字数での発注がしづらい場合がある ・本来記事の読者にとってあまり興味がない「文字数」にこだわることにより、記事の質が落ちる可能性がある | ・ライターに「丸投げ」のような方式で依頼した場合、文字数が極端に少なくてもあらかじめ指定した記事単価分の費用が発生する | ・生産性・スキルの低いライターであった場合、費用対効果が低くなる ・「作業時間を〇時間以内に収めよう」とライターが意識することにより、質の低い状態で記事を納品される可能性がある ・かけた時間に対してどれくらいの効果を得られるかが読みづらく、予算管理がしづらい |
文字単価
記事制作を外注するにあたり、「1文字〇円」といった報酬形式が「文字単価」です。文字単価では、最終的な費用が以下の計算式によって決まります。
例えば文字単価2.0円で5,000文字の記事を3本依頼すると、費用は3万円となります。
文字単価の報酬形式は最も一般的であり、あらかじめ記事の文字数を決めてから発注することで、事前に費用対効果が予測しやすくなります。多くのライターが文字単価でライティング案件を受注しており、ライターたちも自分の文字単価を自覚しているため、ライターが希望する文字単価で依頼すればしっかり仕事に取り組んでもらえるでしょう。
文字単価では、発注者もライターも「文字数」を意識して企画・執筆を行うことになります。しかし読者ファーストが重要な記事において、読者は「文字数がどれくらいか」なんて気にしていません。そのため文字数へのこだわりにより読者ファーストの意識が薄れ、ライターが本来省きたい情報を入れることになったり、入れたい情報を省かざるを得ないことになったりする可能性があります。
文字単価でライティングを依頼するにあたり「文字数」を意識するのは当然ですが、文字数の制限をつけることにより記事の質が落ちることがないよう、発注者からライターに対して的確な指示出しを行うことが求められます。
以下、文字単価の費用相場例です。
・初心者ライター ・制作難易度の低い記事 | 文字単価「0.5〜2.0円」 |
・中級者ライター ・制作にある程度のリサーチや専門知識が必要な記事 | 文字単価「2.0〜5.0円」 |
・上級者ライター ・制作にあたり高いリサーチ・文章作成スキル、高度な専門知識が必要な記事 | 文字単価「5.0〜12.0円」 |
記事単価
「1記事〇円」で費用が発生する報酬形式が「記事単価」です。記事単価では、最終的な費用が以下の計算式によって決まります。
例えば記事単価が3万円で2本依頼すると、費用は6万円となります。
「1記事〇円」と決まっており、文字数によって1記事あたりの費用が変わるといったことがないため、文字単価よりも予算管理がしやすいです。また文字数による制限がないため、文字数に縛られず読者ファーストの記事制作に取り組める可能性が高いでしょう。
さらに記事単価であればライティング以外の作業、例えば企画や構成案の作成、リライトなど、文字単価による報酬設定がしづらい作業も依頼しやすいです。
しかし文字数の指定を行わずに依頼した場合、極端に文字数が少なくてもあらかじめ決めておいた記事単価の費用が発生するため、文字数についてライターに完全お任せとするのは避けるべきです。ライターに文字数の大まかな目安を伝えて、ある程度の幅はライター側に持たせたうえでライティングを行ってもらうのがいいでしょう。
以下、記事単価の費用相場例です。
簡単なブログ・コラム記事 | 1記事「1,000円〜1万円」 |
SEO記事(検索上位表示を意図的に狙う記事) | 1記事「1〜5万円」 |
取材記事 | 1記事「3〜10万円」 |
時間単価
「1時間〇円」といった、いわゆる「時給」で費用が発生する報酬形式が「時間単価」です。時間単価では、最終的な費用が以下の計算式によって決まります。
例えば時給3,000円で20時間かけると、費用は6万円となります。
ライターの中には、文字単価や記事単価ではなく時給での稼働を希望する人もいるかもしれません。時給で依頼することにより、記事制作を行っている間「この時間も費用が発生している」と緊張感を持ってライティングに取り組んでもらえる可能性が高くなります。
ライターの能力が高かったり、集中して取り組んでもらうことで高い生産性を発揮してもらえれば、文字単価や記事単価で依頼するよりも費用対効果が高くなるかもしれません。
しかし逆に、生産性の低いライターであれば時給に見合った働きをしてもらえず、また「作業時間を〇時間で収めよう」とライターが意識することにより、完成度が不十分な状態で原稿を納品される可能性がゼロではありません。時給稼働のライターの生産性を上げるために、発注前に納品物の質、納品前のセルフチェック方法などについて認識合わせを行うために打ち合わせを実施するなど、時間単価で依頼する場合は工夫が必要といえます。
以下、時間単価の費用相場例です。
・初心者ライター:経験1年未満 | 時給「1,500〜3,500円」 |
・中級者ライター:経験1〜5年 | 時給「3,000〜6,000円」 |
・上級者ライター:経験5〜20年 | 時給「5,000〜1万円」 |
ライティング費用相場の要因
各報酬形式について費用相場例を紹介しましたが、ライティング費用はさまざまな要因によって大幅に変わります。以下、要因の一例です。
- 記事の種類
- ライターの経験・実績
- 記事制作の難易度
- 想定工数
- 業務範囲
- 納期
- 個人か法人か
ライティング費用を決める各要因について、以下表でまとめてあります。小見出しで補足説明を行っていますので、「費用が何によって決まるか」をしっかり理解しましょう。
概要 | 発注時のポイント・留意点 | |
記事の種類 | 以下にあるような記事の種類によって、制作難易度やかかる工数、求められるスキルが大きく異なる ・ブログ・コラム記事 ・モニター記事 ・SEO記事 ・取材記事 | 各記事形式の特徴を理解し、自社に合った記事形式で制作を依頼する |
ライターの経験・実績 | ライティングの界隈では、ライターの経験・実績に応じて費用相場が2倍、3倍、10倍と大きく異なる | ・基本的には経験・実績が豊富なライターに依頼するべき ・記事の質・費用対効果を上げるために、「どのライターに依頼するか」が最重要であると理解しておく |
記事制作の難易度 | 記事の種類や分野によって記事制作の難易度が異なり、難易度が高いほど対応できるライターの数も限られるため、費用が高くなる | 以下のようなYMYLと呼ばれる領域(お金や生活、健康に大きく影響するジャンル)の記事制作には、特に大きな金額が発生する ・医療 ・金融 ・法律 ・健康 |
想定工数 | 記事の種類や難易度、業務範囲、文章量などにより、かかる工数は大きく異なる | 時間単価で依頼する場合、想定工数を見誤ると大きな損失となる可能性がある |
業務範囲 | 記事制作には執筆以外に、以下のような作業が発生する。どこまでの範囲をライターが対応するかにより、費用は大きく異なる ・キーワード選定 ・制作する記事の企画 ・構成案(見出し案)の作成 ・校正・校閲 ・記事の公開作業 | ・発注費を抑えたい場合、何も考えず全て丸投げするのではなく、自社で巻き取れる作業がないか考えると良い ・記事制作の中で執筆だけを依頼する場合、自社メンバーが想定以上に周辺作業にリソースをかける必要があるかもしれない |
納期 | 短い納期で依頼する場合、費用は割高となる。場合によっては1.3〜2倍程度まで割高となる可能性あり | 費用を抑えること、また納品される記事の質を上げることを考慮して、基本的に余裕・ゆとりのある納期で依頼する |
個人か法人か | 個人のライターに依頼する場合と記事制作会社に依頼する場合で、費用や納品される記事の質が大きく異なる | ・記事の「質」を追求してSEOで成果を出したいのなら、多少費用が高くても記事制作会社に依頼するべき ・記事制作会社は執筆以外の周辺作業についても対応してくれるため、自社メンバーがかけるリソースを最小化できるかもしれない。場合によっては、個人のライターに依頼するよりもトータルで見たときに費用が安くなることもある ・自社内に「SEO」と「ライター管理」に精通したメンバーがいる場合、個人に依頼して適切な管理・指示出しにより、費用対効果を最大化できる可能性がある |
記事の種類
記事の種類によって、制作費用は大きく異なります。例えば商品の使用レビューなどを自分の主観ベースで書く「モニター記事」と、事前の入念な準備のうえで対象者に取材を行い、取材内容を元に制作する「取材記事」では、かかる工数も求められるライターレベルも異なるのが想像できるでしょう。
記事形式ごとの費用相場については、後ほど紹介します。
ライターの経験・実績
「誰にライティングを依頼するか」によって、費用は大きく異なります。経験・実績が豊富なライターは発注者の要求に的確に応えてくれますし、特に個人のライターに依頼する場合は予期せぬトラブルを防ぐためにも、経験・実績が豊富な中級者〜上級者のライターに依頼するべきです。
記事の質や費用対効果を上げるためには、「どのライターに依頼するか」が最重要です。安いからといった理由で決めずに、経験・実績が豊富なライターに依頼しましょう。
記事制作の難易度
記事制作の難易度が高いほど、対応できるライターの数は限られますし、かかる工数は多くなります。ライティングの費用が決まる要因として大きいのは「どれだけ希少価値の高いライターに依頼するか」と「どれだけ工数がかかるか」であり、難易度の高い記事制作の場合は費用が割高となります。
特に医療や金融、法律、健康など「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれる領域(お金や生活、健康に大きく影響するジャンル)では難易度の高い記事制作となることが多いです。
想定工数
想定工数が大きいほど、当然ながら費用は高くなります。工数は記事の難易度や文字数、図表や画像作成の有無、また作業範囲などによって大きく異なります。
この想定工数について、特に注意が必要なのが時間単価で記事制作を依頼する場合です。例えば時給3,000円で1記事あたり制作に10時間かかると想定したとしましょう。
この場合1記事あたり3万円の費用が発生する想定ですが、かかった時間が10時間を大幅に超過し、25時間かかった場合、費用は7万5千円となります。
想定工数を見誤ることで大きな損失を被る可能性があるため、十分に注意しましょう。
作業範囲
ここまで記事の「ライティング」に焦点を当てて解説していますが、実際のところ記事制作にあたり発生する作業はライティングだけではありません。
例えばライティングの前段階として、以下の作業が必要となります。
- キーワード選定
- 企画
- 競合記事の調査
- 構成案(見出し案)の作成
さらにライティングが終わった後に、以下の作業が必要となります。
- 記事の装飾や画像選定
- 校正・校閲
- 記事の公開作業
場合によってはライターにキーワード選定や企画などの、いわゆる上流工程から対応してほしいことがあるかもしれません。ライティングだけを依頼する場合、それ以外の作業は全て自社内のメンバーで対応しなくてはいけないため、想像以上に工数を要します。せっかく外注を活用するのであれば、自社内のメンバーがかける工数をできるだけ抑えたいと思うのは普通でしょう。
しかし当然ながら作業範囲が増えるほど費用が高くなるため、発注費を抑えるためにも「どこまでを外注し、どこまでを自社内のメンバーで対応するか」を入念に考えるべきです。
納期
短い納期で依頼をすると、費用が割高となる場合があります。例えば個人のライターに1万文字の記事制作を2日後の納期で依頼するような場合、通常費用よりも2倍程度の費用が発生するかもしれません。
さまざまな事情により短い納期で依頼せざるを得ない状況もあるかもしれませんが、短い納期で依頼すると費用が高くなるだけでなく、質の低い執筆原稿が納品されるかもしれないため、基本的には納期に余裕を持って依頼しましょう。
個人か法人か
記事制作の外注先として、大きく「個人のライター」と「記事制作会社」があります。
まず「個人のライター」に依頼するメリットは、以下の2点です。
- 安い費用で依頼できる
- すぐに依頼できる
対して「記事制作会社」に依頼するメリットは、以下の3点です。
- 質の高い記事を納品してもらえる
- 納期までに確実に納品してもらえる
- 大量本数を継続的に依頼した場合でも、問題なく対応してもらえる
ほとんどの企業にとって、記事制作の目的は「Web集客の強化」です。個人のライターに依頼したほうが安い費用で多くの記事を制作できる場合もあるかもしれませんが、制作した記事が質の低いものであれば目的であるWeb集客の強化にはつながりません。
もしGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索上位表示を獲得するために記事制作を依頼するのであれば、多少費用が高くても記事制作会社に依頼するべきです。
「質の高い記事を」「納期までに確実に」「継続的に」納品してくれるのは、記事制作会社に依頼する大きなメリットです。ただし自社内にSEOとライター管理に精通したメンバーが在籍しており、そのメンバーが記事の質を高めるための執筆ルールづくり・ディレクション体制の構築などに十分なリソースを割ける場合は、個人へのライターに依頼することで高い費用対効果を実現できることもあります。
どちらが絶対的に良いというわけではありませんが、基本的には質を重視して記事制作会社に依頼するべきといえるでしょう。
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記事制作のオプション作業における費用相場
記事制作にはライティングだけでなく、さまざまな作業が発生します。以下表でどのような作業が発生するか、また作業ごとの費用相場についてまとめてあります。
基本的には上から順に作業を進めていき、最終的に記事を公開して完了です。この中で特に重要な作業は、最初の3つです。
- キーワード選定
- 企画
- 構成案(見出し案)の作成
この3つの作業をいかに入念に質高く行えるかが、最終的にできあがる記事の質を決めます。ノウハウ・リソース不足により自社内での作業実施が難しければ、外注を検討しましょう。
概要 | 費用相場 | |
キーワード選定 | どのキーワードで検索順位上位を狙うか決める | 1キーワードあたり「5,000円〜3万円」 |
企画 | ペルソナ(検索ユーザーの具体像)の作成や検索意図の洗い出し、記事読了後のゴールイメージの作成 | 1記事あたり「3,000円〜2万円」 |
構成案(見出し案)の作成 | 「何をどんな順番で、どのように伝えるか」を見出しベースで決める | 1記事あたり「3,000円〜2万円」 |
打ち合わせ費 | 発注者とライター間での認識合わせ、記事のブラッシュアップ等のために、打ち合わせを実施 | 30分の打ち合わせ1回あたり「2,000円〜1万円」 |
取材費 | 取材が必要な記事の制作にあたり、取材費が発生する。交通費や宿泊費等を含めて想定する | 1時間あたり「5,000円〜1万円」 (交通費・宿泊費等を除く) |
画像選定 | 記事のアイキャッチ画像や本文中に挿入する、読者の理解を助けるための画像選定・挿入作業 | 1記事あたり「1,000〜5,000円」 |
画像作成 | 画像編集ソフトなどを用いて、読者の理解を助けるための画像を編集・作成する | 1画像あたり「500〜8,000円」 |
記事の装飾 | 記事を読みやすくするため、太字や文字色、背景色、下線などによる装飾 | 1記事あたり「1,000円〜1万円」 |
SEOコーディング | SEOに最適化したHTMLコードの調整 | 1記事あたり「5,000円〜1万円」 |
校正・校閲 | 記事内の不備調整(校正)や、トラブル回避のためのファクトチェックなど(校閲)) | 1記事あたり「5,000円〜3万円」 |
クライアントチェック後の修正 | 記事の原稿納品後に発生した修正依頼への対応 | 1記事あたり「3,000円〜2万円」 |
記事公開・CMSアップ費 | 原稿をCMS(Webサイトを管理するシステム)にアップロードし、各種設定を行ったうえで後悔する | 1記事あたり「3,000円〜2万円」 |
どの検索キーワードにおいて上位表示の獲得を目指すか決める「キーワード選定」について、具体的な方法を以下の記事で詳しく解説しています。
またSEOで成果を出すための記事制作方法について以下の記事でも詳しく解説しているため、「記事制作を外注するにあたり、発注者である自分自身が記事制作の全体像を理解したい」とお考えであれば、ぜひお読みください。
SEOライティング基礎 | 初心者が最高の一記事を作り上げるために
ライティング記事形式ごとの費用相場
ここまで、報酬形態や費用が決まる要因、記事制作にあたり発生する作業について解説してきました。ライティング外注の費用相場についてより深く理解するために、ここでは記事形式ごとの費用相場を解説します。
ライティングを外注するにあたり、記事形式が以下5つのどれに当てはまるかを確認し、費用相場を押さえておきましょう。
- ブログ記事
- コラム記事
- モニター記事
- SEO記事
- 取材記事
費用相場 | 概要 | |
ブログ記事 | 文字単価「0.5〜2.0円」 | 企業が主観ベースで、発信したい情報を発信する。企業が発信するブログ記事には、以下のようなものがある ・日記形式で、その日会社の中であったことなどを社員が発信する ・採用目的で、会社の中の様子がわかる情報を発信する ・受託開発の会社が、技術系の記事を発信する |
コラム記事 | 文字単価「2.0〜5.0円」 | ある特定の分野に関する専門知識を元に、読者に役立つ情報発信を行う。SEO目的で制作することが多い。 |
モニター記事 | 文字単価「0.5〜1.5円」 | 企業の商品を使ってみての感想・レビューを書く。特別な知識・スキルや経験を必要としないため、ライター入門者でも書ける場合がほとんど。 |
SEO記事 | 文字単価「3.0〜12.0円」 | ある特定の検索キーワードにおいて、検索上位表示の獲得を目的として制作する記事。SEOのテクニックを施し、検索ユーザーに最大限寄り添った記事を制作する必要があるため、単純に主観ベースで執筆を行うブログ記事などと比べて費用は割高となる |
取材記事 | 文字単価「15.0円〜」 | 対象者に取材し、取材内容を文字起こししたり、取材内容・結果を元に主張を述べるなどするため、他の形式の記事と比べてかかる工数や制作難易度が高い。 的確な取材をするため、対象者に関する情報を事前にリサーチしてヒアリング内容を決めたり、取材相手との関係を構築し情報を引き出すコミュニケーション力・ヒアリング力など、単純な執筆以外のさまざまなスキルが必要である。 取材費や執筆費など記事制作に直接関わる費用だけでなく、交通費や宿泊費、写真撮影費などの費用も発生する |
ブログ記事
企業が自社のWebサイトなどから発信するブログ記事は、Web集客に効果的です。実際のところ、このあと紹介するコラム記事やSEO記事、取材記事などもブログ記事の一種ですが、ここでは企業が主観ベースで制作する、以下のような記事をブログ記事としています。
- 日記形式でその日、会社の中であったことなどを社員が発信する
- 採用目的で、会社の中の様子がわかる情報を発信する
- 受託開発の会社が、技術系の記事を発信する
このようなブログ記事は、「自分たちが伝えたいことを伝えている」といった特徴を持っています。入念にリサーチを行い情報を整理してわかりやすく伝えたり、高度な専門知識・スキルを有していないと制作できなかったりするわけではありません。そのためライティングの文字単価の相場は「0.5〜2.0円」と、比較的低いです。
コラム記事
自社が運営しているWebサイトやWebメディアなどから、ある特定の分野に関する専門知識を元に、読者に役立つ情報提供を行うために制作するのがコラム記事です。
日記形式など、自分たちが伝えたいことを伝えるブログ記事との違いは、「読者ファーストである」という点にあります。読者に役立つ情報提供を行い、読者の悩みや課題の解決につながる記事であることから、SEO目的で制作することが多いです。
ある特定の分野に関する専門知識が必要なこと、また執筆にあたり入念にリサーチを行い、ファクトに基づいて執筆を進める必要があります。制作難易度の高さや多くの工数がかかることに伴い、文字単価の相場は「2.0〜5.0円」あたりで設定されることが多いです。
モニター記事
ライターがクライアント企業のモニターとなり、企業の商品やサービスを使ってみた感想などを伝えるのがモニター記事です。実際に商品やサービスを使ってみてリアルに感じたこと、良いと思ったことなどを記事形式で伝えることにより、読者から愛着を持ってもらえて、商品・サービスの購入(コンバージョン)につなげやすくなります。
このようなモニター記事ですが、多くの場合専門知識・スキルがなくても書けるため、ライター入門者が対応する場合が多いです。そのため文字単価の相場は「0.5〜1.5円」と低めです。
SEO記事
SEO記事とは、「ある特定の検索キーワードにおいて、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示の獲得を目的に制作する記事」です。SEO記事には、以下3つの特徴があります。
- 必ず検索上位表示を目指すキーワードを決めてから、決めたキーワードでの上位表示獲得に特化した記事を制作する
- SEOのテクニックを施すことで、検索上位表示を獲得しやすくなる
- 検索上位表示を獲得した後のコンバージョン獲得を目標にする場合が多い
SEO記事の制作には、いくつかの専門的なテクニックが必要です。また検索上位表示を目指すキーワードに応じて読者の課題・悩みを解決する読者ファーストの記事制作に注力する必要があるため、制作難易度やかかる工数、対応できるライターの希少性などを理由に、文字単価の相場は「3.0〜12.0円」と少し高くなります。
求める記事の品質レベル、それを実現してくれる経験・実績豊富なライターへの依頼が必要です。また医療や法律、金融などの、記事制作に高度な専門知識を要する分野の場合、国家資格保有者に依頼することも多く、文字単価は高くなります。
SEOのスペシャリスト集団である弊社シンプリックでは現在、質の高いSEO記事を作り集客を成功させたいWeb担当者様向けに「SEOの無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「成果の出るSEO記事の作り方」や「SEOで成果を出すためのポイント」を伝授しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
取材記事
取材記事とは、対象者に取材を行い、取材内容を元に制作する記事です。制作難易度やかかる工数は格段に大きくなります。単純なライティングスキルだけでなく、取材相手から言葉を引き出すヒアリング力やコミュニケーション力なども必要になるため、対応できるライターの希少性は非常に高いです。
そのため文字単価の相場は低くても5.0円、普通は10.0円〜15.0円、それ以上となることが多いです。
記事の特徴ごとの費用相場
先ほど紹介した「ブログ記事」「コラム記事」「モニター記事」「SEO記事」「取材記事」は、メインの記事形式です。ここでは記事を特徴で分けて、それぞれの費用相場の例を紹介します。
費用相場 | 概要 | |
ネット情報のまとめ記事 | 文字単価「0.5〜1.5円」 | ある特定のテーマについて、ネット上の情報を集めて整理し、紹介する |
量産型の記事 | 文字単価「0.5〜1.5円」 | 質よりも量を重視して、とにかく記事を量産する |
主観ベースでの記事 | 文字単価「0.5〜1.5円」 | 客観的なファクト情報に基づいて論旨を展開するのではなく、主観ベースで自分の伝えたいことや思ったことを伝える記事。多くの場合リサーチの工数がほとんどかからず、ライター入門者でも対応可能である |
専門性の高い記事 | 文字単価「5.0〜8.0円、それ以上」 | 医療や法律、金融、健康などのYMYL領域(お金や生活、健康に大きく影響する領域)については、記事制作に高い専門性を要する。対応可能者の多くはライター中級者・上級者であり、国家資格を有しているライターが多い。専門知識を持っているライターが多くの時間をかけてリサーチし、執筆を行うことになるため、その分費用は割高となる |
企業向けの記事 | 文字単価「3.0円〜」 | BtoBの企業向けの商材を扱っている企業が、企業向けに商材紹介やSEO記事の制作を行う場合、質の高い記事であることが求められる |
ネット情報のまとめ記事や量産型の記事、主観ベースでの記事など、とにかく制作難易度が低く、リサーチ・執筆の工数があまりかからない記事は文字単価が低くなります。
またBtoBの企業が制作する記事では、ほとんどの場合高い専門性を有した信頼できる記事とする必要があるため、リサーチ・執筆の工数や専門知識が必要となり、文字単価は比較的高くなります。
ライターレベルごとの費用相場
ここまで何度もお伝えしてきた通り、ライターの経験・実績によってライティング外注の費用相場は大きく異なります。
ここでは「入門者」「初心者」「中級者」「上級者」の4つのレベル別に、ライターの特徴と費用相場を紹介します。以下の表を参考に、ぜひ自社に合ったライター選びをしてみてください。
経験年数 | 費用相場 | 特徴 | |
ライター入門者 | 3ヶ月未満 | 文字単価「0.5〜2.0円」 | 学生や主婦、会社員の副業などに多い。本業ライターでない人が多く、ライティングスキルには個人間で大きく差がある。適切に指示出しやスケジュール管理を行ったり、そもそもしっかり対応してくれるライターを選んだりしないと、明らかに質の低い執筆原稿が納品される可能性がある。また納期を守らず細かいところで文句ばかり言ってくるライターも紛れているため、発注には注意が必要である |
ライター初心者 | 1年未満 | 文字単価「1.5〜3.0円」 | いくつかのライティング案件をこなし、スキルはまだまだ高められるが、プロのライターとしてある程度自信を持って活動している。中級者や上級者と比べても申し分ないスキルを持っているライターも多いが、質の低いライターも多く紛れているため、やはり発注には注意が必要である |
ライター中級者 | 1〜5年程度 | 文字単価「3.0〜8.0円」 | 多くのライティング案件をこなし、多くの人がプロの専業ライターとして活動している。SEOに精通しており、ライティングだけでなくキーワード選定や構成案の作成、CMSを用いた公開作業まで経験している人が多い。納品前に質を高めるための努力を欠かさないため、納品を受けた後の確認・修正業務を減らせる。誤字脱字や表記揺れを起こしたり、明らかに読みづらい文章を作成したりといったことが少ない |
ライター上級者 | 5〜20年程度 | 文字単価「5.0〜20.0円」 | SEOに精通しており、特定分野における長年の経験を元に、非常に専門性の高い良質な記事を制作できる。企画の段階から依頼が可能であり、「ライターならではの個性」を織り交ぜた読みやすくわかりやすい記事に仕上げられる。検索エンジンでの上位表示獲得や、コンバージョン(商品購入や問い合わせなどの売上に直結する行動)を引き起こすための専門的なスキルを有している。記事制作の枠を飛び越えて、メディア運営・プロジェクト運営、またライター管理などのディレクション業務にも対応可能な人が多い。 |
記事制作会社を活用し、Web集客を成功させよう!
本記事では、ライティング外注における費用相場をさまざまな切り口で解説しました。
ライティング外注の報酬形式は、以下の3つです。
- 文字単価
- 記事単価
- 時間単価
ライティングの費用相場は記事の種類やライターレベル、記事の制作難易度や想定工数によって大きく異なります。「できるだけ安く済ませよう」と考えて低価で依頼できる個人のライターに依頼すると、期待した品質の原稿が納品されなかったり、トラブルにつながったりする可能性があります。
Web集客を目的とした記事制作で成果を出すためには「質」が何よりも重要です。質を最大限高めて成果を出したいのであれば、多少費用が高くなっても記事制作会社にライティングを外注するのがおすすめです。
弊社シンプリックにはSEO・記事制作に深く精通したプロライター・ディレクターが多数在籍しており、また膨大なライターネットワークを保有しています。どんな分野の記事でも的確にディレクターとライターをアサインし、お客様の求める品質、さらには期待を上回る記事制作を行えます。
- 記事制作により、なんとしてでもWeb集客を強化したい
- 記事制作にあたり発生する各種作業について、もっと詳しく話が聞きたい
- 自社のWeb集客について相談に乗ってほしい
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シンプリックのSEO事業全体を監修。海外のマーケティングカンファレンスにも足を運び、最新のSEOおよびコンテンツマーケティング動向に精通。「競合が少なくコンバージョンを生み出せるキーワードの選定」「読みやすくロジカルな記事コンテンツの監修」を得意としています。
【実績】2005年に設立した株式会社ブルトア(サクラサクマーケティング株式会社)では、多数のクライアント、パートナー企業の検索エンジン集客に貢献し、SEO事業を年商7億規模に伸張させる。その後、設立した株式会社シンプリックでは、自社の海外通販事業を検索エンジンからの集客により2年で月商3000万規模に拡大。