ディスクリプションは、検索結果のタイトルの下に表示されるテキストです。検索結果に表示されるため、SEO効果との関係性が気になる方は多いことと思います。そこで本記事では、ディスクリプションとSEOの関係や記述方法・どのような書き方が効果的かをお伝えします。
「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
またディスクリプションを調整することは、SEOの中で「内部SEO」に該当する施策です。以下の記事で網羅的に内部SEOについて解説しているため、こちらも興味があればぜひお読みください。
目次
ディスクリプションとは
ディスクリプションとは「メタディスクリプション(meta description)」とも呼ばれます。Webページを生成するHTMLファイル内に記述され、ページの概要や要約を意味します。
ディスクリプションはHTMLファイル内の記述であるため、ユーザーが閲覧する実際のページには表示されません。ディスクリプション(description)が「説明」を意味するように、Google等の検索エンジンや検索ユーザーにページの内容を簡潔に説明することを目的としています。
HTMLファイル内における <meta name=”description” content=”〜〜〜”/> の「〜〜〜」の部分がディスクリプションに該当します。多くの方にとっては、検索結果画面の表示がイメージしやすいかと思います。以下画像をご覧ください。
画像の赤枠部分がディスクリプションの表示画面です。このように、ページのHTMLファイル内に記述したディスクリプションは、検索結果画面のタイトル下に表示されます。
ディスクリプションの記述箇所
ディスクリプションの記述は、該当ページのHTMLファイル内のメタタグに記述します。先ほどもご説明しましたが、以下メタタグ内の「〜〜〜」が記述箇所となります。
<meta name=”description” content=”〜〜〜”/>
Webサイトの構築でよく使われるWordPress等のCMSを導入している場合は、管理画面から簡単にディスクリプションを設定することができます。
インストールしているプラグインによって設定のUIは異なりますが、基本的にはページを投稿する管理画面下に設定箇所がありますので確認してみてください。
SEOとディスクリプションの関係とは?
では、ディスクリプションはSEO効果と関係があるのでしょうか。
実はGoogleの公式ブログであるGoogle 検索セントラルによると、SEO効果とディスクリプションには直接的な関係はないことが発信されています。
Even though we sometimes use the description meta tag for the snippets we show, we still don’t use the description meta tag in our ranking. 時々スニペットにデスクリプションメタタグを使用することはあっても、未だランキング要因としては用いていません。 |
このように、強調スニペットにディスクリプションが用いられることはあったとしても、ディスクリプションの記述内容が検索順位に直接影響を与えることはありません。
※ 引用元:Google 検索セントラルブログ「Google does not use the keywords meta tag in web ranking」
ディスクリプションはクリック率向上に効果あり
ディスクリプションはSEOに直接影響しませんが、クリック率をアップさせるには効果的です。検索結果画面に表示され、タイトルを補足するかたちでページ情報を伝える効果があるため、ディスクリプションの内容はクリック率を左右します。
高度なSEO技術を解説するブログ「Backlinko」では、ディスクリプションとクリック率(CTR)の関係性についての調査結果が報告されています。500万件のGoogle検索結果をもとに、874,929ページと5,079,491件の検索クエリ別データを分析した結果、ディスクリプションを設定したページのほうが5.8%クリック率が高い傾向がみられました。
Writing meta descriptions for your pages may result in a higher CTR. Pages with a meta description get 5.8% more clicks than those without a description. |
サイトへのクリック率が高くなるということは、サイトの流入数が増えるということです。サイトの流入数が増えると、ドメイン全体が検索エンジンに評価されやすくなり、サイトのSEO効果を後押しします。つまりディスクリプションは、直接的にはSEOに影響しませんが、間接的にSEO効果を高める働きがあるのです。
※ 引用元:Backlinko「Here’s What We Learned About Organic Click Through Rate」
ディスクリプションを設定しないとどうなる?
もしディスクリプションを設定しなかった場合、検索結果画面に何も表示されないかというとそうではありません。設定しなかった場合は、Googleがページから自動で情報を読み解き、ページを説明する文章を表示してくれます。
しかし、あくまでGoogleが自動設定したテキストに過ぎませんので、ディスクリプションは自ら1ページずつ設定するようにしてください。
ディスクリプションの最適な文字数
では、実際にディスクリプションを設定する際には、何文字程度で記述すればいいのでしょうか。ディスクリプションは、ユーザーが閲覧するデバイスによって表示文字数が異なるため、事前に抑えておく必要があります。
PCでディスクリプションを閲覧した場合 | 120文字前後が表示される |
スマホ(モバイル)でディスクリプションを閲覧した場合 | 50文字前後が表示される |
PCとスマホ(モバイル)のディスクリプションの表示文字数は上記の通りです。PCと比べスマホ(モバイル)は表示文字数が半分以下となります。
そのため、両デバイスでバランスをとってディスクリプションを表示させるには、50文字以内にもっとも伝えたい内容を含めることが重要です。
ユーザーのクリックを誘う言葉を簡潔に50文字以内にまとめましょう。そして、スマホ(モバイル)では途切れてしまいますが、PC向けに全体が110文字ほどになるようにディスクリプションを生成します。
ディスクリプションの書き方のポイント
ここからは、実践的なディスクリプションの書き方をお伝えします。ご紹介するポイントを抑えて、各ページのディスクリプションを丁寧に設定されてみてください。
独自のディスクリプションを設定する
ディスクリプションは1ページずつオリジナルな文章を記述するようにしてください。
サイト内で同じディスクリプションを使いまわしてしまうと、該当ページの内容を表す「説明」ではなくなってしまうためです。検索ユーザーにページ内容を的確に伝え、検索ニーズを満たすページであると感じてもらうためにディスクリプションはそれぞれ独自に作成しましょう。
Ubersuggest等のSEO分析ツールでサイトを調査すると、サイト内で重複しているディスクリプションを一覧で表示してくれます。すでに掲載されているページのディスクリプションの質をチェックしたい場合は、ぜひ活用されてみてください。
SEOキーワードを含める
ディスクリプションにはSEOキーワードを含めるようにしてください。
ディスクリプションはSEO効果と直接関係はありませんが、GoogleではSEOキーワードが検索された際、ディスクリプション内のSEOキーワードが太字で表示されます。太字で表示されることで、検索ユーザーは「自分の検索ニーズが解決する情報がこのページに含まれているのではないか」と捉え、クリックへと促されていくのです。
SEOキーワードを含める際には、スマホ(モバイル)でも表示されるように前半の50文字以内に含めるようにします。
キーワードの羅列は避ける
ディスクリプションをキーワードの羅列で記述するのは避けてください。
ディスクリプションは検索ユーザーにページ情報を伝えることを目的とした”文章”で記述します。SEOとは直接関係がないという点を誤解し、SEOキーワードを無理に箇条書きで含めるのはやめるようにしましょう。
検索ユーザーへのベネフィットを含める
検索ユーザーへのベネフィットが伝わらない文章は避けるようにしてください。
ベネフィットとは、検索ユーザー(読み手)が求めている価値を意味します。検索ユーザーは検索を通じて解決したい課題を持っており、その答えを探しています。ディスクリプションを記述する際は、対象のSEOキーワードを調べるユーザーがどんな課題を抱えているのか、そしてどんな答えを求めているのかを想像し、ベネフィットを含めるようにしましょう。
ディスクリプションは一つひとつ丁寧に
ディスクリプションはわずか110文字程度ではありますが、検索ユーザーのクリック率に深く影響を与えます。SEO記事の本文を執筆するときと同じように、検索ユーザーに届ける意識をもって丁寧に作成しましょう。
一つひとつ設定していくのは地道な作業ではありますが、その地道な作業が積み重なってあなたのサイトの資産となるのです。
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2005年よりSEOに従事、年間3000本以上のSEOコンテンツを制作しているシンプリックコンテンツマーケティング事業部の監修記事です。