「SEO」と「リスティング広告」は、ネットからの集客を活性化させるために多くの企業が取り組んでいる施策です。
Googleなどの検索エンジンでサイト内のページを上位表示させる「SEO」と、お金を払って検索結果に広告ページを表示させる「リスティング広告」はどちらも集客において非常に重要です。
これらの施策を適切に実施することで、ビジネスを大きく成長させられます。
もしSEOとリスティング広告の特徴、そして違いについて説明できないのであれば、必ずこの記事をお読みください。この記事の内容を理解することで、ビジネスを成長させるための重大なヒントが得られます。
まずはじめに、「SEOとは何か」から理解しましょう。
目次
SEOとは
「SEO(Search Engine Optimization)」とは、Googleなどの検索エンジンでサイトを上位表示させるための対策です。日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれ、多くの企業がサイトのアクセス数を増やすためにSEOに取り組んでいます。
普段、何か調べ物をする際に多くの方が検索エンジン(GoogleやYahoo!など)を使います。検索窓に文字を入力して検索し、検索結果の中から興味のあるページをクリックします。
【検索窓に文字を入力して検索する】
【検索結果の中から興味のあるページをクリックする】
この際、検索結果の上のほうに表示されているページのほうがたくさんクリックされます。Googleでは検索結果が1ページにつき10件表示されますが、2ページ目以降はほとんど見られません。
そのためSEOに取り組んでサイトのアクセス数を増やすためには、以下の2点が重要です。
- 検索結果の1ページ目に表示されること
- 1ページ目の中でも、上のほうに表示されること
検索結果の一番上に表示されるのと一番下(10番目)に表示されるのでは、クリックされる率が全然違います。2021年にseoClarityという調査会社が発表した結果によると、日本においてGoogleで検索結果の一番上にページが表示された場合、クリック率が平均「13.94%」であるのに対し、一番下(10番目)だと「1.32%」になります。
例えば2023年1月現在、「ダイエット」というキーワードは月に約800,000回検索されています(推定)。
(調査ツール:https://aramakijake.jp/)
クリック率を13.94%とした場合、このキーワードで検索結果の一番上に表示されるとサイトに「111,520件」アクセスが入ってくる計算になります。
運営しているサイトにこれだけ多くのアクセスが入ってくると、嬉しいですよね。
実際、「ダイエット」という一般的なキーワードで検索結果の一位を獲得するのは非常に難しいです。そのため「どのキーワードであれば検索結果で上位表示できそうか」を調査し、狙ったキーワードで上位表示されるように対策する必要があります。
様々なキーワードで検索結果の上位表示を獲得できれば、サイトに多くのアクセスが入ってきます。そのため多くの企業がSEOに取り組み、サイトへのアクセス数を増やそうとしています。
SEOについては以下の記事でより詳しく解説しています。SEOで成果を出すためには「正確な理解」が欠かせないため、SEOを網羅的に理解できる以下の記事をぜひお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
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リスティング広告とは
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでキーワードを入力して検索した際に検索結果に表示される広告のことです。日本語で「検索連動型広告」と呼ばれ、多くの企業がリスティング広告を活用してネットからの集客活性化に取り組んでいます。
例えば「パーソナルジム おすすめ」というキーワードをGoogleで検索すると、検索結果は以下のようになります。
画像には検索結果が4件表示されていますが、上の2つには「広告」の文字が付いています。これがリスティング広告です。お金を払いリスティング広告を出すと、このように検索結果にテキストの広告を表示させられます。
リスティング広告を出す際は、「どのキーワードで検索された際に広告を表示させるか」を決める必要があります。上の例では「パーソナルジム おすすめ」というキーワードで検索された際に広告を表示させるよう設定しています。このキーワードで検索する人はパーソナルジムを探しているため、パーソナルジムの紹介ページに誘導する広告が出されています。
このように、あるキーワードで検索してきた人にピンポイントで広告を出せるのが特徴です。検索者は、何かしらの目的を持って検索します。そのため、その目的を満たす内容の広告を表示させたり、その目的を持った人が興味を持つ広告を表示させることにより、誘導先のページに多くのアクセスを集められます。
【画像の一番上の広告ページ表示画面】
(引用:bodyke広告ページ)
また、リスティング広告は「クリック課金型」と呼ばれる課金形式をとっています。これは「1クリックごとに費用が発生する形式」であり、キーワードによって1クリックごとに発生する費用は異なります。クリックされてはじめて費用が発生するため、検索結果に表示されただけでは課金されません。
自社の商品・サービスに興味を持ってくれそうな人にアプローチするため適切なキーワードを選び、そのキーワードで検索した人がページを訪問した際に興味を惹くコンテンツを用意することが重要です。リスティング広告を効率的に活用すれば、費用対効果の高い集客ができます。
SEOとリスティング広告の違い
SEOとリスティング広告の特徴を説明しましたが、ネットからの集客を活性化させるためにどちらが良い悪いというものではありません。それぞれに強みがあり、弱みがあります。
どちらも「検索エンジンからの集客を増やすこと」が目的です。あるキーワードで検索する人には何かしらの目的があり、その目的を満たす、もしくはその目的を持った人が興味を持つページを用意し、アクセスを集めます。
SEOとリスティング広告の違いを理解できれば、自社ではどちらに取り組むべきか、またどちらも取り組むべきかといった判断ができるようになります。
以下表に、SEOとリスティング広告の違いを分かりやすくまとめました。
| SEO | リスティング広告 |
費用 |
無料 |
有料 |
効果が出るまでの期間 |
長い |
短い |
効果が出る可能性 |
適切に取り組まないと全く検索結果に表示されない可能性あり |
お金さえ払えばほぼ確実に検索結果に表示される |
効果の継続性 |
一度効果が出れば中長期的にアクセスが入り続ける可能性が高い |
広告を止めれば集客も止まる |
クリック率 |
高い (上位表示された場合) |
低い |
各項目について、具体的に説明します。
違い1:費用
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SEO |
リスティング広告 |
費用 |
無料 |
有料 |
SEOには費用がかかりませんが、リスティング広告には費用がかかります。これがSEOとリスティング広告の一番の違いです。
SEOでは、狙ったキーワードで上位表示を獲得するためにサイトにコンテンツを用意します。コンテンツとは、ブログ記事や商品紹介ページのことです。
しかし、コンテンツを作成するのには当然ながら時間がかかります。時間をコスト(費用)と捉えた場合は間接的に費用がかかるともいえますが、「Googleにお金を払って検索結果に表示させてもらう」というものではないため基本的に費用はかからないといって問題ないでしょう。
ただし当然ながら、外注すると費用が発生します。多くの企業がプロの力を借りてSEOに取り組んでいますが、SEOを外注した際の具体的な費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
リスティング広告は、検索結果の広告枠に広告を表示するためにお金を払う必要があります。そのため、広告予算を確保できない場合はリスティング広告を出すことはできません。
違い2:効果が出るまでの期間
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SEO |
リスティング広告 |
効果が出るまでの期間 |
長い |
短い |
SEOは狙ったキーワードでページを上位表示させるために対策を開始してから、実際に上位表示されるまでに早くても3〜6ヶ月程度の期間を要します。そのため効果が出るまでの期間は「長い」といえます。
しかしリスティング広告はお金を払ってから検索結果に表示されるまでが非常に早いです。リスティング広告を出すためには「Google広告」で設定を行う必要があります。広告予算や検索キーワードを設定し、Googleの審査が完了したらすぐ広告が検索結果に表示されます。
【広告設定画面】
審査は最短1日で終わります。お金を払えばすぐ検索結果に表示されるため、効果が出るまでの期間は「短い」といえます。
そのため、すぐに検索結果にコンテンツを表示させてアクセスを集めたい場合はリスティング広告が適しています。
違い3:効果が出る可能性
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SEO |
リスティング広告 |
効果が出る可能性 |
適切に取り組まないと全く検索結果に表示されない可能性あり |
お金さえ払えばほぼ確実に検索結果に表示される |
SEOは、取り組んだからといって必ずサイト内のページが検索結果に表示されるわけではありません。取り組み方が間違っていた場合、全く検索結果に表示されない可能性があります。
リスティング広告は、お金さえ払えばほぼ確実に検索結果に表示されます。もちろん検索結果に広告が表示されたからといって必ず多くの人にクリックしてもらえるとは限りませんが、広告を表示させるキーワードさえ適切に設定すればアクセスは集まります。
だからといってリスティング広告がSEOよりも優れているというわけではありません。大前提、リスティング広告には費用がかかります。検索結果に表示されたとしても、誘導先のページから商品購入や問い合わせなどのアクションを起こしてもらえなければ赤字になります。
そのため、「リスティング広告に取り組めば確実に検索結果に表示させられるから、とりあえずリスティング広告に取り組もう!」と考えるのは危険です。
SEOの「正しい取り組み方」については、以下の記事で詳しく解説しています。
違い4:効果の継続性
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SEO |
リスティング広告 |
効果の継続性 |
一度効果が出れば中長期的にアクセスが入り続ける可能性が高い |
広告を止めれば集客も止まる |
SEOではサイト内のページが検索結果で上位表示されれば、中長期的にアクセスが入り続ける可能性が高いです。例えば検索結果の一位に表示されれば毎月「3,000」のアクセスが見込めるキーワードで実際に一位を獲得できた場合、一位に表示され続ければ年間で「36,000」のアクセスが見込めます。またその次の年も「36,000」のアクセスが見込めます。
SEOは検索結果で上位表示されるまでの期間が長く、また取り組んだからといって必ず期待した効果が出るとは限りません。しかし一度効果が出れば中長期的にアクセスが入り続けます。この「効果の継続性」に魅力があるからこそ、多くの企業がSEOに取り組んでいるのです。
対してリスティング広告は、広告を止めれば広告経由でのアクセスも止まります。例えば毎月50万円をかけてリスティング広告を出し、広告経由で指定のページにアクセスしてもらい毎月10個の商品を販売できているとします。
しかしリスティング広告に予算を出せなくなり広告を止めれば、広告経由での商品販売数は「0」になります。広告に依存した集客を行なっている場合は、この危険性があります。広告費を払えている間は良いかもしれませんが、広告費が払えなくなったら集客がストップし、事業に大打撃となる可能性があります。
短期的な効果を獲得するためにリスティング広告は有効ですが、中長期的に安定した集客を実現したいのならSEOに取り組むべきです。
SEOで得られる効果については、以下の記事で詳しく解説しています。
違い5:クリック率
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SEO |
リスティング広告 |
クリック率 |
高い (上位表示された場合) |
低い |
検索結果にページが表示された際のクリック率も、SEOとリスティング広告では違います。
SEOに取り組みサイト内のページが検索結果で一番上に表示された場合のクリック率は高く、10〜20%程度のクリック率となります。しかし、リスティング広告が検索結果に表示された場合のクリック率は2〜6%程度です。
リスティング広告には「広告」や「スポンサー」などの文字が表示されます。そのため、検索ユーザーに広告であることが伝わります。
多くの人は広告を避けるため、その結果リスティング広告のクリック率が低くなっています。しかし広告であることを理解したうえで広告ページに訪れる人は、広告ページのコンテンツや紹介している商品に興味を持ってくれる可能性が高い場合もあります。
またSEOに取り組み検索結果で上位表示されたとしても、一位でなければリスティング広告とクリック率がほとんど変わらない場合もあります。
そのため、一位に表示された際のクリック率が高いからという理由だけでSEOに取り組むことはおすすめしません。
どちらが自社に合っているか判断するための、3つの質問
ここまで、SEOとリスティング広告の特徴と違いを解説しました。SEOはGoogleなどの検索エンジンでサイトのページが上位表示されるよう対策し、中長期的に安定したアクセスを集められるものです。一方リスティング広告はお金を払い、指定のキーワードで検索された際に広告枠にページを表示させるものです。
「あるキーワードで検索してきた人の目的を満たすページを用意し、検索結果で上位表示されるようにする」のがSEOで、「お金を払って検索結果にページを表示させる」のがリスティング広告です。そもそも性質が全く違います。
SEOとリスティング広告の概要は理解できたかと思いますが、「SEOとリスティング広告の使い分け方」はまだ理解できていないかもしれませんね。使い分け方が理解できていなければ、ネットからの集客を増やすためにどちらに取り組むべきかの判断ができないでしょう。
そこで、SEOとリスティング広告のどちらが自社に合っているかを判断するための「3つの質問」をここで紹介します。この3つの質問に答えていけば、どちらが自社に合っているかを判断できます。
質問1:1ヶ月以内などの短期的な成果を求めますか?
この質問への回答が「はい」であれば、リスティング広告に取り組むべきです。
先ほども説明したように、リスティング広告は検索キーワードや予算を設定して広告審査に通ると、すぐに検索結果に表示されます。審査は最短1日で完了するため、今日広告を出す設定をしたら明日にでも早速検索結果に表示され、指定のページにアクセスが入ってくるようになります。
リスティング広告は、この「即効性の高さ」が魅力です。1ヶ月以内などの短期的な成果を求めるのであれば、リスティング広告を活用しましょう。
短期的な成果を求める場面としては、例えば以下のようなものがあります。
- 一度限りの期間限定キャンペーンを実施するため、早急に多くの人に告知したい
- 新しく事業を立ち上げたばかりだが、早急に顧客を獲得して売上を立てたい
- 既存事業について、広告費をかけてでも何とかして月間の売上目標を達成したい
逆に、SEOは短期的な成果を求める場面では効果を発揮しません。SEOは中長期的にコツコツとブログ記事などのページを用意して、狙ったキーワードでの上位表示を目指す施策です。ページが上位表示されるまでには早くても3〜6ヶ月程度かかります。
検索結果で上位表示されてアクセスが集まるまでには期間を要しますが、その分一度上位表示されるようになれば中長期的にアクセスが入り続けます。SEOには中長期的な視点で取り組む必要があるため、取り組む場合は短期的な成果を求めないようにしましょう。
質問2:リソース(時間や費用)は十分にかけられますか?
この質問への回答が「はい」であれば、SEOに取り組むべきです。
中長期的に安定してアクセスを獲得するためには、検索ユーザーにとって有益なページをサイト内に複数用意する必要があります。ブログ記事などで有益なものを作るには多くの時間を要するため、SEOに取り組む際は十分にリソースを確保する必要があります。
新たにSEOに取り組んでも、しばらくは成果が出ません。かけたリソースに見合った成果が出ず、不安になることもあるでしょう。しかし、検索ユーザーのことを第一に考えて有益なコンテンツ(ブログ記事など)を作成することに注力すれば、短期的には成果が出なくても中長期的に成果が出るはずです。SEOには、成果が出るまでの「我慢の時間」が必ず存在します。
基本的に、リソースを十分にかけられるのであればSEOには早いうちに取り組んでおきましょう。
費用を十分にかけられる場合、外注を活用してプロの知見を元にSEOに取り組むのもおすすめです。自社に合ったSEO会社の選び方を以下の記事で詳しく解説していますで、外注を検討している場合はぜひお読みください。
「自社に合った」SEO対策会社の選び方を徹底解説!費用相場とおすすめ会社も紹介
また以下の記事では、SEO対策に外注する際にかかる費用をどこよりも詳しく解説しています。
質問3:目に見える成果が出やすい手段を望みますか?
この質問への回答が「はい」であれば、リスティング広告に取り組むべきです。
リスティング広告は、お金さえ払えば検索結果に指定のページを表示させることができるため、すぐにアクセスを集められます。アクセスが多く集まれば、広告ページで紹介している商品・サービスの販売数が増えます。
リスティング広告の強みは、何といっても「即効性」です。すぐに目に見える成果が出るため、短期的に集客を活性化させられる点がポイントです。
逆に、SEOは十分にリソースをかけて取り組んだからといって必ずしも目に見える成果が出るとは限りません。これは短期的にだけでなく、中長期的にもいえます。
Web担当者としてネットからの集客を増やすための施策に取り組み、何としてでも目に見える成果を出したい場合もあるでしょう。もちろん中長期的にアクセスを獲得するためにSEOにも取り組みたいところですが、状況によってはまずはリスティング広告から始めるのも一つの手です。
【実践編】成果を出すために大切なこと
※このパートは、SEOもしくはリスティング広告に直近で取り組むことを検討している方のみお読みください。実践にあたって、成果を出すために本当に大切なことをまとめています。SEOとリスティング広告の特徴・違いのみを知りたい方は次の見出しへスキップしてください。
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SEOとリスティング広告どちらに取り組む場合でも、当然ながら「成果」を出したいですよね。ここでいう成果とは商品販売数だったり、問い合わせや資料請求の数、またサイトへのアクセス数なども含みます。
成果を出すためには、共通して大切なことが5点あります。この5点を意識して実践することで、成果が出る可能性は格段に上がります。
訪問者を満足させることにこだわる
SEOでもリスティング広告でも、とにかく「検索ユーザー第一」で訪問者を満足させることにこだわりましょう。
まずSEOを成功させるには、訪問者を満足させることが重要です。「訪問者」とは、検索エンジンで指定のキーワードで検索を行い、ページを訪問してくれる人のことです。誰しもが検索を行う際は、何かしらの目的(検索意図)を持っています。例えば「防犯グッズ ベランダ」というキーワードで検索する人は、ベランダに付ける、もしくは置いておく防犯グッズを探しているはずです。
そのため、ベランダの防犯に効果的な防犯グッズを紹介する記事を書けば検索ユーザーの目的を満たせる可能性が高いです。また訪問者を満足させることにこだわるのであれば、ただネット上に転がっている情報を寄せ集めて記事を書くのではなく、防犯グッズを実際に使ってみた感想や使用時の注意点なども伝えると良いかもしれません。
訪問者を満足させることにこだわれば、狙ったキーワードで検索結果の上位表示を実現しやすくなります。
またリスティング広告で成果を出すためにも、訪問者を満足させることが重要です。あるキーワードで検索してきたユーザーの目的を満たす、また興味の惹く広告ページを用意することで、多くのアクセスを集められるだけでなく商品販売などの売上に直結する成果も出せます。
検索キーワードと合致する広告ページを用意すれば、クリック率や広告ページの熟読度合いが高くなります。これにより、リスティング広告で成果を出せる可能性が上がります。
訪問者を満足させること、つまり「検索ユーザー第一」の意識で取り組めば、きっと期待した通りの成果を出せるでしょう。
SEOで成果を出すためには、検索ユーザーの「検索意図」への理解が欠かせません。検索意図については以下の記事で詳しく解説しています。
SEOにおける検索意図の重要性|キーワード選定からUX最適化まで詳しく解説
目的・目標・計画を決める
SEO対策とリスティング広告どちらに取り組む場合でも、目的・目標・計画を決めましょう。
そもそも、これらの施策への取り組みを検討する時点で必ず何かしらの目的があるはずです。目的とは「何を実現したくて施策に取り組むのか?」という質問への答えです。この答えが不明瞭である場合、継続的に取り組めない可能性が高くなります。
また、目標を明確にしましょう。ここでいう目標とは「期限が決められた数値の目標」です。例えばSEOに取り組む場合は「毎月15本の記事を作成する」「半年以内にこのキーワードで検索順位3位以内を獲得する」といった目標を立てます。リスティング広告であれば「指定のページに今月中に1,000件のアクセス、そして5件の問い合わせを獲得する」といった目標を立てます。
目標が明確になれば、計画を立てられます。その目標を達成するために「いつまでに誰が何に取り組むか」を決めることで、目標の達成確率が上がります。
実際、この目的・目標・計画を決めるというのはSEOとリスティング広告にのみ重要なことではありません。何か成果を出したいと思った時に、汎用的に重要なことです。施策に取り組む前に確実に決めておきましょう。
成果が出たかどうかを定期的に確認する
SEOとリスティング広告のどちらに取り組む場合でも、取り組みの成果を定期的に確認しましょう。
SEOであれば、例えば以下の項目について確認するべきです。
- 記事を公開して3〜6ヶ月経過後、狙ったキーワードでの上位表示ができているか
- サイト全体のアクセス数(PV数)は上がっているか
リスティング広告であれば、以下の項目について確認しましょう。
- 広告の表示回数とクリック率
- 広告経由でのアクセス数(PV数)とコンバージョン数
「コンバージョン」とは、商品購入や問い合わせ、資料請求などの「成果」のことです。売上に直結する成果がどれくらい出たかは、必ず定期的に確認しましょう。
また広告運用に慣れてきたら、「CPA(顧客獲得単価)」も確認するべきです。これは、「1件のコンバージョンの獲得にかかった費用」のことです。CPAは以下の計算式で求められます。
例えばリスティング広告に「200,000円」をかけてコンバージョン数が「10件」だった場合、CPAは「20,000円」になります。
広告で成果を出すためには、CPAをいかに抑えるかが重要です。
これらの成果を定期的に確認し、期待した成果が出なかった場合は原因を考えましょう。
改善を繰り返す
成果を確認して期待した成果が出なかった場合は原因を考え、改善策を立案し、実行しましょう。改善を繰り返すことで、中長期的に成果を出せるようになる可能性が上がります。
リスティング広告は即効性に優れた集客方法ですが、最初から期待した成果を出せるとは限りません。費用をかけて広告を出したにもかかわらず売上に一切結び付かなかったり、売上が出たとしても費用のほうが高く赤字になるかもしれません。
SEOも同じく、改善を繰り返すことで作成した記事・ページが検索結果で上位表示されるようになります。
最初から期待した通りの成果が出せることは少ないです。そのため短期的な成果に一喜一憂せず、常に改善を繰り返して成果が出る可能性を上げることに努めましょう。
継続して取り組む
SEOでもリスティング広告でも、成果を出すためには継続して取り組むことが重要です。
SEOに継続して取り組むことで、検索上位を獲得できる記事を作成するためのコツがつかめます。またサイト内にブログ記事などのコンテンツが蓄積されることにより、サイト内のあらゆるページが検索上位に表示されやすくなります。多くのアクセスが集まるようになり、サイトが中長期的に安定したアクセスを生み出す「資産」になります。
リスティング広告に継続して取り組むことで、「どのキーワードにおいてどんな内容の広告を出せばCPA(顧客獲得単価)が最大化するか」が分かってきます。お金を払い広告を出して広告ページにアクセスが集まったとしても、コンバージョンに結びつかなければ利益にはなりません。改善しながら継続して取り組むことで、成果を出せる可能性が上がります。
どんな施策に取り組む場合でも、楽に大きな成果を出せることはありません。成果が出ずに我慢の時期もあるかと思いますが、成果が出ていない原因を冷静に考え、改善しながら継続的に取り組んでいきましょう。
SEOとリスティング広告は、併用もおすすめ
SEOとリスティング広告の特徴と違い、また使い分け方について解説しましたが、SEOとリスティング広告は可能であれば併用することがおすすめです。実際、多くの企業が併用して取り組んでいます。
例えばSEOには効果が出るまでに長い期間がかかるという「弱み」がありますが、これはリスティング広告の即効性が高いという「強み」によって補えます。併用することで、短期的にアクセスを集めて成果を出しながら、中長期的に安定して成果を出すための準備を進められます。
SEOとリスティング広告には、それぞれに強み・弱みがあります。そして一見真逆のような性質を持つ施策だからこそ、併用することで弱みを補い合い、短期的・中期的・長期的に成果を出し続けられる可能性があります。
もちろん、施策に時間や費用が十分にかけられない、また施策を成功させるためのノウハウを持っている人が社内に一人もいないなどの様々な理由により、現実的には併用が難しい企業も多いでしょう。しかし可能であれば、併用するべきです。
実はSEOとリスティング広告には、リーチできる顧客層にも違いがあります。リスティング広告は購買意欲が高い層の集客に向いており、SEOは購買意欲がまだ高いとはいえない層の集客に向いています。つまり併用することで、幅広い層の集客が可能になります。
SEOとリスティング広告を併用すれば、期待した成果を出せる可能性が上がるといえます。
自社に合ったベストな選択をしよう
この記事を通じて、SEOとリスティング広告の特徴・違いが理解できたかと思います。SEOとリスティング広告はどちらが優れているというものではなく、それぞれに強み・弱みがあり、状況によってどちらに取り組むべきかが変わります。
SEOとリスティング広告の特徴・違いが理解できていれば、ネットからの集客を活性化させてビジネスを成長させるための短期的・中期的・長期的なビジョンが描けるようになります。これからSEOもしくはリスティング広告に取り組む方はこの記事を何度も読み直し、理解を深めることをおすすめします。
リスティング広告は即効性がありますが、SEOには即効性がありません。しかし、中長期的に安定してアクセスが集まる状態を作るために早めにSEOに取り組むべきです。
SEOで成果が出るようになるまでには、多くの時間を要します。また適切な方法で取り組まないと、全く成果が出ずに終わることもあります。自社内で取り組むことに不安を感じる場合は、プロの力を借りることも検討してみてください。
弊社シンプリックは、SEO支援における実績を持つ企業です。長年にわたり多くの企業のSEO支援に取り組んできました。そのため、SEOで成果を出すための高度な専門知識・スキルを保有しています。
「SEOについてもう少し理解を深めたい」
「自社でSEOに取り組む場合、具体的にどのように進めるべきか相談したい」
このような思いをお持ちであれば、ぜひ弊社にお声がけください。SEOを成功させるために、弊社が最大限の支援をいたします。
シンプリックのSEO事業全体を監修。海外のマーケティングカンファレンスにも足を運び、最新のSEOおよびコンテンツマーケティング動向に精通。「競合が少なくコンバージョンを生み出せるキーワードの選定」「読みやすくロジカルな記事コンテンツの監修」を得意としています。
【実績】2005年に設立した株式会社ブルトア(サクラサクマーケティング株式会社)では、多数のクライアント、パートナー企業の検索エンジン集客に貢献し、SEO事業を年商7億規模に伸張させる。その後、設立した株式会社シンプリックでは、自社の海外通販事業を検索エンジンからの集客により2年で月商3000万規模に拡大。