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文章の校正と校閲の違いとは?依頼できる外注先の種類や費用相場について

Webサイト用の記事制作を自社で済ませようとすると、文章の修正に大幅な時間がかかり、作業が効率的に進まない可能性があります。人的リソースに限りがある場合は、校正や校閲業務を外注するといいでしょう。

そこで今回は、校正、校閲にまつわる以下のような疑問に答えていきます。

  • 校正、校閲、推敲、編集の内容や違い
  • 文章の修正を依頼できる外注先の種類
  • 外注利用の費用感や注意点

制作した文章の修正、校正・校閲に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

校正と校閲の違いについて

校正と校閲は混同されがちですが、その意味と内容は全く異なります。

校正は「誤字脱字などを修正して文章を整える作業」校閲は「内容や参考資料の事実確認をする作業」です。なお、書籍制作の過程で「校正」と「校閲」は区別されますが、ネットメディアで利用する記事では、校正者が校閲を兼ねるケースが一般的です。

誤字や脱字を訂正する「校正」

校正とは「文章の誤りを正す」ことを指します。具体的な内容は主に3つです。

  • 誤字脱字の訂正
  • 文法、文体の誤りを正す
  • 不適切な表現の修正

たとえば、「夏は厚い」という誤った表現を「夏は暑い」と直すのが校正です。一つでも文字や文法に誤りがあると、それだけで記事全体の信ぴょう性が低下する可能性があります。

また、ネットメディアの記事に不適切な内容があると、いわゆる「炎上」を引き起こす可能性があることから、適切で正確な校正が求められます。校正は単なる確認作業ではなく、文章の質を上げるために欠かせない工程なのです。

エビデンスを確認する「校閲」

校閲は「文章表現や事実関係の誤りを正す」ことを指します。人名や地名などの固有名詞や歴史的事実、専門用語の正確性の確認や、参考文献が信頼性のあるものかチェックするのも校閲の仕事です。正確でない記事はメディアそのものの信用を失墜させます。内容によっては訴訟問題に発展することもあるでしょう。

事実関係確認の精度を高めるには、安易にインターネット上の情報を利用するのではなく、書籍や文献などの一次資料を確認しなければなりません。

読みやすさを追求する「推敲」

推敲は文章を書いた後に、内容を繰り返し練り直す作業です。基本的に推敲は執筆者が行います。

具体例を見てみましょう。

推敲前:「客のいない空いている店だった。誰にも邪魔をされることもなかった。私はその店で、ひとりで食事をしたりお茶を飲んだりしながら夕食を楽しむことができた」

推敲後:「空席が目立つ静かな店で、ひとり夕食を楽しんだ」

推敲前の文章は3つの文から成りますがやや冗長で、読みづらさがあります。この場合は余計な部分を取り、一文にまとめて読みやすくします。同じ表現や同じ語尾を繰り返すと読者を飽きさせてしまうことにも注意が必要です。

推敲は文章の表現を磨き、情景や情報をより分かりやすく伝える大切な作業で、ある程度のセンスが求められるでしょう。センスのない文章は分かりにくいだけではなく、読者の興味が薄れるデメリットがあります。

なお、推敲は校正・校閲とは異なるスキルが求められ、自社内で完結させる難易度は極めて高くなります。社内に推敲のスキルとセンスを持つ人材がいなければ、推敲された文章が正しいのかどうか誰も判断できません。

見込み顧客へのブランディングやPRを目的に、記事で情報発信する場合、文章レベルによって自社のイメージは大きく変わります。文章は、企業のマーケティング活動に大きな影響を与えるもので、推敲を繰り返して質を高める必要があります。

校正・校閲・推敲を管理する「編集」

推敲や校正・校閲とは別に、「編集」の工程も存在します。

編集者は記事を直接書くことはないものの、全体像をイメージしながら校正や校閲、推敲を管理する人を管理する重要な役割を持ちます。記事作成の流れを確認しながら、編集者の仕事内容を詳しく見ていきましょう。

1.記事内容の決定や企画立案

まずは記事の内容や特集、全体的な流れを企画します。

2.ライターの選出

記事のジャンル、内容に適したライターを選び、執筆を依頼します。写真が必要な場合はカメラマンも手配します。

編集意図や構成に沿って書いてもらうために必要な「執筆マニュアル」や「レギュレーション」の構築も大切な仕事です。

3.仕事の進捗状況をチェック

仕事の進捗状況をチェックし、問題が生じた場合には適切に対応しながら、スケジュールが滞らないようにします。編集者が直接的に、写真撮影やライティングに関わることはありません。その代わり編集者にはライターやカメラマンに適切に執筆、撮影してもらうためのコミュニケーションスキルが求められます

4.記事や写真が納品されたら内容を改めて確認する

編集者は、ライターから渡された記事の企画意図を確認し、記事に不足している部分を見て追記、修正をします。がかりになる場合はライターに差し戻しします。

文章を仕上げるだけが編集者の仕事ではありません。記事の見やすさや情報の分かりやすさも考慮しなければいけません。適度に改行を入れ、画像を入れる位置に注意し、デバイスによる見え方の違いにも気を配りましょう。

5.最終チェックを行う

最終チェックで肝心なのは、主に3つです。

  • 記事内容が事実関係と異なっていないか
  • 各法律に則した内容になっているか
  • 論理展開に矛盾が生じていないか

校正や校閲担当者に丸投げして内容をチェックさせるのではなく、編集者自身も目視で確認する必要があります。

校正や校閲業務を委託できる外注先の種類と費用相場

校正・校閲には専門的な知識やスキルが必要で、社内の人手が足りなければ外注するのもひとつの方法です。校正・校閲業務の依頼先は主に3つ考えられます。

  • 校正専門会社
  • クラウドソーシングサービス
  • 記事制作代行会社

それぞれの業務内容や費用相場を詳しく見ていきましょう。

校正専門会社に依頼する

記事やパンフレットなどの校正を専門に扱う専門の会社に依頼すれば、プロが確実な校正をして質の高い記事に仕上げてくれます。

校正の料金は会社によって異なりますが、誤字脱字の修正で1文字たり2円前後、文法の修正も任せる場合は1文字5円前後が相場です。

なお、医療や美容、法律に関わる分野は事実確認が難しく、法律に基づいた監修が必要になり、1文字当たりの料金が10円程度に達するケースもあります。いずれにしても、校正の内容が頻雑になるほど料金も上がると考えた方がいいでしょう。

クラウドソーシングサービスで校正・校閲者を募集する

校正にクラウドソーシングサービスを利用する方法もあります。

料金は1文字当たり0.5円から10円前後と幅広く、依頼する相手によって大きく異なります。

ただし、料金が高いほど校正の質が上がるわけではありません。クラウドソーシングサービスには、経験の浅いセミプロから校正の経験・実績が豊富なプロまで登録しているため、どうしてもクオリティに差が生じます。

また、料金設定にも明確な基準がありません。クラウドソーシングを利用する場合は、まず複数人に1記事ずつ校正・校閲業務を依頼して、仕上がりを確認し付き合う方を見極めましょう

記事制作の代行会社にリライトを依頼する

簡単な校正・校閲業務ではなく、大幅な書き直しが必要で「リライト」を依頼したい場合は、記事制作会社を活用するのがおすすめです。

また、検索エンジンでなかなか上位表示できない記事をリライトし、トップ10にランクインさせたい場合は、SEOに強い記事制作会社に依頼するといいでしょう。

リライトでは、まず記事内容に合わせてキーワードを再設定し、記事全体の構成を直しながら、内容を加筆、修正します。SEOに関する知見を持ち、編集に強い記事制作会社であれば、読みやすい文章に直すだけではなく、アクセス数の増加も見込めます。

ただし、リライトの質は代行会社によって大きな差があります。事前に各社が持つ「制作記事の上位表示実績」と「リライト後の文章の質」をチェックしておきたいところです。

適切な校正・校閲によりコンテンツマーケティングの質を高める

記事で情報発信してマーケティング活動をするには、内容を充実させることはもちろん、コンテンツの「質」を高める校正や推敲が必要です。わずかであっても誤字がある文章や、構成が稚拙で論理に基づかない文章は、読者が記事を読む途中でサイトを離れる確率、すなわち「離脱率」を高める原因になるからです。

校正・校閲、推敲することの真の目的は、Webコンテンツとして成果が出る記事に仕上げることです。狙い通りの成果につなげるために、自社と外注先の編集チームが連携し、制作意図や記事の方向性に関して共通認識を持ちながら、記事コンテンツの制作を進めていきましょう。

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