conversion-rate

コンバージョン率の平均値とは?ビジネス成功の指標を理解しよう

コンバージョン率とは、Webサイトや広告などからアクセスしたユーザーが、マーケティングの目標を達成した割合のことを指します。オンラインビジネスにおいて、コンバージョン率は重要な指標のひとつです。

そこで今回は、コンバージョン率の平均値について解説します。平均的なコンバージョン率や業界別の傾向が理解できれば、戦略立案や広告展開のヒントになります。コンバージョン率を平均以上にする方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

施策別コンバージョン率(CVR)の平均

まずは、施策別のコンバージョン率の平均から見ていきましょう。

SEO(検索エンジン最適化)

Googleなどの検索エンジンの検索結果上位を狙った施策であるSEO対策、商材や販売価格によりコンバージョン率はさまざまです。

弊社、株式会社シンプリックのクライアント実績では、以下のような数値となっています。

事業形態CVR
BtoB(対企業向け)1-5%
BtoC(対消費者向け)※商材単価5000円以下0.5-3%

検索広告とGDN(Google Display Network)

検索広告とは、特定のキーワードやフレーズを検索した際に表示される広告です。ユーザーニーズに直結する広告が表示されるため、コンバージョン率が高くなる傾向にあります。

GDN(Google Display Network)は、Googleが提供するディスプレイ広告ネットワークです。Webサイトやモバイルアプリなどのパートナーサイトに広告が表示されます。

各広告の業種別コンバージョン率平均は、以下のとおりです。

業種検索広告GDN
自動車6.03%1.19%
B2B3.04%0.80%
消費者サービス6.64%0.98%
電子商取引2.81%0.59%
金融と保険5.10%1.19%
教育3.39%0.50%
健康と医療3.36%0.82%
法律6.98%1.84%
不動産2.47%0.80%
テクノロジー2.92%0.86%
旅行・観光3.55%0.51%

出典:WordStream Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

業種を問わず、GDNよりも検索広告の平均値の方が高くなっています。

動画広告

動画広告は、YouTubeの再生前後・再生中に表示される広告です。コンバージョン率の平均値は2.06%となっています。

出典:Word Stream Google Mobile Benchmarks – by Ad Type! [DATA]

検索広告よりもコンバージョン率の平均は低くなっていますが、商材や業種によって大きく異なるので「目安」として考えるといいでしょう。

メールマガジン

メールマガジンとは、電子メールの形式で提供される情報やコンテンツです。メールマガジンのコンバージョン率も戦略によって異なりますが、ここでは「クリック」と「開封」をコンバージョンとした場合の平均値を業種別に見てみます。

業種平均開封率平均クリック率
マーケティング、メディアなど21.94%3.35%
建築・建設26.00%4.54%
観光、エンターテインメントなど26.86%3.36%
教育(大学、社会人)29.02%3.54%
コンサルタント、HR、人材25.92%3.23%
ファイナンス23.16%2.94%
医療25.92%3.32%
保険21.38%2.58%
不動産25.23%2.91%
小売、消費サービス27.29%3.42%

出典:BENCHMARK EMAIL「平均メール開封率レポート 【2022年版】 業種別・地域別(国別)の最新情報」

コンバージョン率の平均値を見るときの注意点

コンバージョンの定義は、商材や戦略によって異なります。たとえば、コンバージョンが「商品の購入」と「新規会員獲得」では、コンバージョン率に大きな違いが生じます。

商品価格も平均値を左右する大きな要因です。100円の商品と10万円の商品では、コンバージョン率がまったく異なります。

いずれにしても、コンバージョン率の平均値は「目安・参考程度」にしたほうがいいでしょう。

コンバージョン率を平均以上にする方法

コンバージョン率を平均以上にする主な方法は、次の4つです。

  • ターゲットを明確にする
  • コンバージョンポイントを変える
  • ランディングページを最適化(LPO)する
  • 入力フォーム最適化(EFO)を行なう

ターゲットを明確にする

コンバージョン率を上げるために、ターゲットを明確化して効果的なマーケティング戦略を立案しましょう

具体的な顧客層や需要を明確にできなければ、ニーズに合ったメッセージや提案が行なえず、コンバージョンにもつながりません。

ターゲットを明確にすれば、ニーズや悩みに対する解決策や利点を的確に伝えられるようになります。

ランディングページを最適化(LPO)する

ランディングページは、コンバージョンに直結する重要なコンテンツです。導線設計視覚的なデザイン読みやすい文章などを意識して、ユーザーが求める情報にストレスなくアクセスできるようにしましょう。

商品サービスの利点特徴ユーザーへの価値を的確に伝えられれば、コンバージョンへと導きやすくなります。

ユーザーのアクションにつながるCTAのデザイン文言配置場所も十分に検討したいところです。

入力フォーム最適化(EFO)を行なう

入力フォームは、必要最低限の項目や情報だけを求めるように設計しましょう。入力時間や労力がかかるフォームは、離脱率が高くなります。

エラーが発生した際のメッセージも、わかりやすく表示することが大切です。エラーの具体的な内容や修正方法を伝えて、ユーザーが解消できるようにサポートします。

近年ではモバイル端末からアクセスしているユーザーも多いため、モバイルフレンドリーなデザインも意識しましょうタッチ操作に最適化されたフォームを提供すれば、スマホやタブレットからアクセスしているユーザーのコンバージョン率向上が期待できます。

コンバージョン率を平均よりも上げたいときに役立つツール6選

コンバージョン率を平均値よりも上げたいときには、以下のようなツールを活用してみるのも、ひとつの方法です。

  • Google Analytics
  • Optimizely
  • EFO CUBE
  • Ptengine
  • User Heat
  • hachidori

Google Analytics

Google Analyticsは、Webサイトのトラフィックやユーザーの行動に関する詳細な情報を収集・分析できる無料の解析ツールです。サイトのパフォーマンスや改善策の検討に広く活用されています。さまざまなデータが視覚的に表示されるため、初心者でも扱いやすいでしょう。

Optimizely

Optimizelyは、A/Bテストやマルチバリアントテストを実行できるプラットフォームです。デザインの異なるコンテンツをユーザーに提示して、コンバージョン率の高さを比較できます。

効果的なデザインやコピー、CTAなどを特定することも可能です。パーソナライゼーション機能も充実しているため、ユーザーの特性や行動に基づいた最適化が実現します。

EFO CUBE

EFO CUBEは、初心者でも簡単に入力フォームを最適化できるツールです。多彩な自動入力機能が搭載されているため、ユーザーの手間と時間を省いた入力フォームを作成してコンバージョンに導くことができます。

離脱数や発生したエラーの内容を確認できるデータ分析機能を活用すれば、改善すべきポイントも明確になるでしょう。

Ptengine

Ptengineは、Webサイトの解析やヒートマップ、A/Bテストなどを行なえる多機能ツールです。ユーザーの行動パターンも簡単に把握でき、改善策の立案に役立ちます。セグメントの比較や離脱原因の分析にも対応しているため、コンバージョン率の向上にもつなげられるでしょう。

User Heat

User Heatは、ユーザーの行動解析に役立つヒートマップツールです。ヒートマップを通じてユーザーが注目している箇所や要素を視覚的に把握できます。

デザインやコンテンツの改善点も特定しやすくなるため、コンバージョン率の向上にも活用できるでしょう。モバイル向けサイトの分析も可能です。

hachidori

hachidoriは、プログラミング不要で利用できるチャットボットです。24時間365日稼働するチャットボットは、コンバージョンのチャンスを逃しません。

ユーザーからの質問に答えるだけではなく、「在庫に連動したLINE内決済」や「チャット上での見積もり」などにも対応しているため、幅広い業種で活用できます。

コンバージョン率の平均値を確認して目標を達成に役立てよう

コンバージョン率の平均は戦略や業界によって異なりますが、目標の基準や達成率を評価する基準にはなります。平均値を把握できれば改善の判断材料にもなるでしょう。

データに基づいた改善施策の立案には、ツールを利用すると効率的です。A/Bテストやヒートマップなども活用して、コンバージョン率の向上を目指しましょう

コンバージョン率に関することなど、マーケティングの相談に興味のある方は、ぜひ弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。お客様の現在抱えている課題や今後取り組もうとしていることなどをヒアリングしたうえで、弊社クライアントおよび弊社自身の成功事例をもとに、お客様が今取り組むべきことをお伝えし、弊社がどのような支援をできるかご説明させていただきます。

関連記事

  1. Web集客の依頼はどこにするべき?おすすめ会社や費用相場、外注先の選び…

  2. デジタルマーケティングとSEOの関係性とは?SEOのメリットや実践ポイ…

  3. way-to-reduce-bounce-rate-TOP

    直帰率を改善するために押さえておきたいポイントを解説

  4. Webマーケティング代行会社を利用するメリットや選び方を解説!おすすめ…

  5. デジタルマーケティングの重要なKPIとは?成果を導くGA4の設定方法も…

  6. ワイヤーフレーム活用術!LP制作の流れとポイントを解説

  7. なぜドメインパワーが上がらない?上げるための6つの方法を解説

  8. howtostart-digitalmarketing

    【初心者必見】Webマーケティングの始め方と成果を上げる方法

PAGE TOP