Webサイトに多くのアクセスを集めて商品販売や問い合わせなどの成果を出すために、SEO対策は欠かせません。
SEO対策とは「GoogleやYahoo!などの検索エンジンでサイトを上位表示させるための取り組み」です。サイトが検索結果で上位に表示されれば、24時間365日サイトが訪問者を集めてくれます。
どんな施策に取り組む場合でも「費用対効果」が重要です。かける費用よりも得られる効果のほうが大きいという見込みがあれば、迷わず施策に取り組めます。そしてこの費用対効果をいかに上げるかが最大のポイントです。
SEO対策に取り組むにあたり、多くの企業は業者に依頼して対策を進めています。しかし業者に何を依頼してどれくらい費用がかかるかなど、分からないことも多いでしょう。SEO対策の費用対効果を上げるためにはこれらのことを理解し、自社に合った適切な会社選びを行う必要があります。
この記事ではSEO対策の費用対効果について徹底解説します。他のWeb施策との費用対効果の違いや外注費用の相場、会社選びのポイントをお伝えし、また費用対効果を上げるための具体的な方法を紹介します。
SEO対策の費用対効果を最大化するために、この記事の内容をぜひ参考にしてください。
目次
SEO対策について
SEO対策の費用対効果について理解するために、まずSEO対策について簡単に説明します。すでにご存知かもしれませんが、改めて基本を理解しましょう。
SEO対策とは
SEO対策とは「GoogleやYahoo!などの検索エンジンでサイトを上位表示させるための取り組み」です。普段何か調べ物をする際に、きっとあなたも検索エンジンを使うでしょう。
2023年1月にStatCounter社が行った調査によると、世界の検索エンジン市場シェア率はGoogleが「92.9%」であり、次いでbingが「3.03%」、Yahoo!が「1.22%」となっています。市場シェア率のほとんどがGoogleであるため、SEO対策ではGoogleでいかにサイトを上位表示させるかに注力するべきです。
Googleでは通常、1ページあたり10件の検索結果が表示されます。そしてサイトが検索結果でより上位に表示されるほど、多くのアクセスを集められます。例えば「革製品 おすすめ」のキーワードの検索結果は以下です。
上位に表示されるほど、検索ユーザーからのクリック率は高くなります。2021年にseoClarity社が行った調査によると日本ではGoogleの検索結果で1位を獲得すると、検索ユーザーのうち平均して「13.94%」の人からクリックしてもらえます。これが2位になると「7.52%」、10位になると「1.32%」になります。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
このことからも、様々なキーワードで1位を獲得できれば非常に多くのアクセスを集められることが分かるかと思います。
以下、SEO対策に取り組むメリットの一例です。
- 上位表示を獲得できている間、常に一定数のアクセスを集められる
- 広告費をかけずとも集客できる
- 継続的に安定して集客できる
- コンバージョンにつながる質の高い見込み客を集客できる
- 自社のブランディングになる
SEO対策は取り組み始めてから十分な成果を得られるまでに早くて半年から1年、場合によってはそれ以上の期間を要します。しかし継続的に取り組むことで大きな果実を得られます。まだ取り組んでいない場合はできるだけ早めに取り組むべきです。
SEO対策について、本記事では概要の説明だけに留めますが、以下の記事で網羅的に基礎を解説しているため、しっかり知識をインプットしたい場合はぜひお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
弊社シンプリックは、SEO支援に特化した会社です。現在、SEO対策で成果を出したいWeb担当者様向けに「SEO対策の無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「SEO対策で成果を出すために重要なこと」などSEOのノウハウを伝授しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
SEO対策の種類
一口にSEO対策といっても、大きく分けて3つの種類があります。種類ごとに取り組み方やかかる工数、外注費用に大きく違いあるためここで理解しておきましょう。
SEO対策において特に重要なのは「コンテンツSEO」です。コンテンツSEOを軸にSEO対策に取り組むべきです。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは「検索意図を満たす質の高いコンテンツを継続的に制作して、Googleからの検索流入を獲得するための施策」です。後ほど紹介する内部SEOや外部SEOと比べても、コンテンツSEOは最重要といえます。
コンテンツとは多くの場合「ブログ記事」を指します。コンテンツSEOにおいて重要なのは「いかに検索ユーザーの検索意図を満たすか」です。あるキーワードを入力して検索を行うユーザーには、必ず何かしらの検索意図(目的)があります。キーワードを元に検索意図を明確にし、その検索意図を最大限満たす記事を継続的に制作すればSEO対策の成功確率は大幅に上がります。
検索意図には大きく以下の3つの種類があります。
- Know:知りたい・・・腰痛の治し方を知りたい、近くでおすすめの居酒屋を知りたいなど
- Do:したい・・・商品を買いたい、無料漫画を読みたいなど
- Go:行きたい・・・amazonの通販ページに行きたい、YouTubeのサイトに行きたいなど
検索するキーワードによって検索意図は異なります。例えば「革製品 おすすめ」というキーワードであれば「おすすめの革製品が知りたい(Know)」という検索意図があるでしょうし、「Zoom ダウンロード」というキーワードであれば「Zoomをダウンロードしたい(Do)」という検索意図があるでしょう。
検索意図が分かれば、その検索意図を満たすために質の高いコンテンツ(記事)を制作することで検索ユーザーから満足され、その結果検索結果で記事が上位表示されるようになります。
コンテンツSEOについて詳しくは以下の記事で解説しています。
またコンテンツSEOは、弊社シンプリックが特に実績のある施策です。質の高いコンテンツをサイト内に蓄積し、さまざまなキーワードで検索上位表示を獲得できればビジネスを飛躍的に成長させられます。弊社のSEO記事制作サービスでは、プロのSEOコンサルタント・ディレクター・ライターがお客様のサイトの記事を「プロ基準の高品質」に仕上げます。プロのノウハウを伝授しますので、ぜひまずは資料をご確認ください。
内部SEO
内部SEOとは「Googleで上位表示されやすいようにサイトの内部構造を整理すること」です。
Googleはサイトの内部構造をロボットで自動的に確認して、どのサイトを上位表示させるかの判断基準としています。内部SEOでは以下2点の対策が必要です。
- より訪問者が見やすく使いやすく、目的とする情報にたどり着きやすいサイトにする
- Googleのロボットが確認しやすい内部構造にする
例えばPC画面では正常に表示されていたとしても、スマホ画面で見たときに表示が崩れていればそれは訪問者が見やすい状態とはいえません。また以下のように「パンくずリスト」を設置することで訪問者にとっての利便性が上がります。
パンくずリストを設置することで、Googleのロボットからもサイトの内部構造を把握してもらいやすくなります。
内部SEOの取り組みは多少テクニカルなものが多いですが、全てを網羅的に対策する必要はありません。内部SEOに取り組まずともコンテンツSEOに真剣に取り組めば十分に効果は得られます。しかし内部SEOに取り組むことでコンテンツSEOの効果を引き上げられる可能性があるため、余裕があれば取り組みましょう。
内部SEOについて、より詳しくは以下の記事で解説しています。
弊社シンプリックのWebコンテンツ診断サービスは、リーズナブルな価格でご利用いただける、主に内部SEOに特化したサービスです。正しい方向性の元SEOに取り組めるよう、現状の課題を分析して最適な戦略を構築しますので、まずは資料をダウンロードしてサービス内容をご確認ください。
外部SEO
外部SEOとは「他のサイトから自社のサイトを紹介してもらう(被リンクを獲得する)ことで、Googleからのサイトの評価を高める施策」です。
被リンクとは「他のサイトに貼られた自社サイトへのリンク」のことです。被リンク数が増えると、Googleから「このサイトは多くのサイトからリンクを貼られている(紹介されている)から、質が高いサイトなのだろう」と評価される可能性があります。
被リンク数は「増やす」というよりは「自然に増えた」という状態を目指すのが望ましいです。被リンク数を増やすために、SEO対策会社などが用意したサイトにお願いして自社サイトへのリンクを貼ってもらう方法もありますが、これは絶対に避けるべきです。なぜなら恣意的に被リンク数を増やしていることがGoogleにバレるとペナルティを受け、サイト内のあらゆるページが検索のランキング外に飛ばされる可能性があるからです。
外部SEOでは被リンク数が「自然に増えた」状態を目指して、自社サイト内に質の高いコンテンツを継続的に作成することが重要です。質の高いコンテンツが充実しているサイトは自然と他のサイトから紹介され、被リンク数が増えていきます。
「外部SEOで成果を出す!」と意気込むと、Googleからのペナルティを受けるような取り組みをしてしまう可能性があるため注意しましょう。あくまで重要なのはコンテンツSEOであり、その効果を高めるために取り組むのが内部SEOです。
外部SEOについて、より詳しくは以下の記事で解説しています。
SEO対策の費用対効果について
「SEO対策は他のWeb施策と比較して費用対効果が高いのか」
SEO対策に取り組みたいと思っても、費用対効果が分からず取り組むべき根拠を会社の上長などに説明できなかったり、自分自身でも心の底から取り組むべきと納得できずに悩んでいるWeb担当者は多いでしょう。
ここではSEO対策の費用対効果を他のWeb施策と比較しながら説明します。
SEO対策の費用対効果を正確に出すのは難しい!
まず前提として、SEO対策の費用対効果を正確に出すのは難しいです。そもそも費用対効果とは「かけた費用に対して、効果がどれくらいか」を示すものです。ここでいう効果とは基本的に「売上」を指します。
費用よりも売上のほうが高くなる見込みが高いのなら取り組むべきですが、実際のところSEO対策では「費用対効果が絶対に高いから、取り組むべき!」と断言することはできません。これは全てのWeb施策に共通していることです。
SEO対策の費用対効果を正確に出すのが難しい理由は、以下の3点です。
- Googleはどのサイトを上位表示させるか決めるための具体的なロジックを公開していない
- Googleは頻繁に検索順位を決めるロジックを更新している
- 検索順位やアクセス数などに影響する要素が非常に多く、なおかつ各要素が複雑に絡み合っている
「こうすれば絶対にこのキーワードで1位を獲得できる」という必勝法は存在しません。なぜならGoogleはどのサイトを1位に表示させるかを決める具体的なロジック(プログラム/アルゴリズム)を公開していないからです。世の中に出回っている「この手順・方法で取り組めば1位を獲得できる!」という情報はあくまで仮説に過ぎません。
一応Googleは公式サイトで「こうすればSEO対策に成功するかもね!」という情報を公開しています。
Googleが公開している様々な情報を元に成果を得るための仮説を立てて、検証を繰り返すのがSEO対策で成果を出すためのコツです。またGoogleは検索順位を決めるロジックを頻繁に更新しているため、以前効果的だった施策が今では効果的でないということが多々あります。
しかしだからといって悲観的になる必要はありません。検索ユーザーの検索意図を最大限満たす質の高いコンテンツを継続的に制作し、SEO対策に真剣に取り組み続ければ徐々に成果が出る可能性は高いです。これは今までSEO対策に取り組んできた多くのサイト運営者が証明していることです。
SEO対策と他のWeb施策の費用対効果を比較!
SEO対策の費用対効果を正確に出すのは難しいですが、他のWeb施策と比較することで費用対効果をある程度想定できます。以下表は、SEO対策と代表的なWeb施策である「広告」と「SNS」を様々な項目で比較したものです。
SEO対策 | 広告 | SNS | |
費用 | 無料 | 有料 | 無料 |
かかる工数 | 大きい | 比較的小さい | 比較的小さい |
効果が出るまでの期間 | 長い | 短い | 場合によっては短い |
効果が出る可能性 | 取り組み方を間違えると全く効果が出ない可能性あり | ほぼ必ずアクセスを得られる (売上につながるかは別) | 取り組み方を間違えなければ、多くの場合効果を得られる |
効果の継続性 | 上位表示されている間、継続的にアクセスが入り続ける | 広告を止めればアクセスも止まる | フォロワーが多い影響力のあるアカウントを構築できれば、発信を多くの人に届けられる |
リピート顧客(ファン)の作りやすさ | 作りやすい | 作りにくい | 作りやすい |
アプローチ層 | 潜在層 + 顕在層 | 顕在層 | 潜在層 |
拡散の可能性 | 拡散されやすい | 拡散されにくい | 拡散されやすい |
費用対効果が高い低いという話をするためには、「何と比較して」高い低いのかを示す必要があります。上記表の比較内容を元に、SEO対策の費用対効果について考察します。
まず「費用」と「かかる工数」、「効果が出るまでの期間」、「効果が出る可能性」についてです。
費用 | かかる工数 | 効果が出るまでの期間 | 効果が出る可能性 |
無料 | 大きい | 長い | 取り組み方を間違えると全く効果が出ない可能性あり |
SEO対策では金銭的な費用は発生しませんが、かかる工数が大きいです。SEO対策に自社内のメンバーだけで取り組む場合は工数分の人件費が発生しますし、外注する場合は外注費用がかかります。
また効果が出るまでの期間が長いため、短期的に見ると費用対効果は必ずマイナスになります。SEO対策は効果が出るまでに早くて半年から1年程度の期間を要するため、短期的に目に見える効果が欲しいのであればSEO対策は向いていません。
効果が出る可能性についてですが、取り組み方を間違えると全く効果が出ないかもしれません。逆に適切な手順・方法で継続的に取り組めば大きな効果を得られる可能性が高いです。
この3項目から分かることは、「SEO対策は短期的に見ると必ず費用対効果がマイナスになるが、適切な手順・方法で取り組むことを前提に中長期的に取り組めば費用対効果が大きくプラスになる」ということです。
他の4項目についても確認してみましょう。
効果の継続性 | リピート顧客(ファン)の作りやすさ | アプローチ層 | 拡散の可能性 |
上位表示されている間、継続的にアクセスが入り続ける | 作りやすい | 潜在層 + 顕在層 | 拡散されやすい |
SEO対策では一度狙ったキーワードで上位表示を獲得できれば、継続的にサイトにアクセスが入り続けます。広告の場合はお金の支払いを止めれば集客も止まるため、SEO対策は効果の継続性に大きなメリットがあります。
またSEO対策はリピート顧客(ファン)が作りやすいです。発信する情報を自由にコントロールできるため、見込み客から既存客までそれぞれにとって有益な情報提供を行うことで関係構築がしやすいです。
SEO対策のアプローチ層は「潜在層 + 顕在層」です。まだ自社商品に対して興味を持ってくれる可能性があまり高くない見込み客に対しても検索エンジン経由で情報を届けられます。また自社商品に対する購入意欲が高い見込み客に対して事例資料やお客様の声などの情報を届けることで、新規客の獲得も狙えます。
そしてコンテンツSEOに真剣に取り組み質の高いコンテンツ(記事)を制作すれば、SNSなどで拡散されるかもしれません。
SEO対策と広告とSNSについては、どれが良くて悪いというものではありません。それぞれに一長一短があり、リソースに余裕があれば全て並行して活用するのが良いです。
改めて、SEO対策は「短期的に見ると必ず費用対効果がマイナスになるが、適切な手順・方法で取り組むことを前提に中長期的に取り組めば費用対効果が大きくプラスになる」ものです。SEO対策に成功し、多くのアクセスがサイトに入り続ける状態を作れた場合に得られる恩恵は特大です。中長期的な成功を目指し、SEO対策に取り組みましょう。
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外注時の料金体系
SEO対策はかかる工数が大きく、中長期的に継続して取り組む必要があります。SEO対策で重要なのはコンテンツSEOですが、検索意図を満たす質の高いコンテンツ(記事)を制作するのは簡単ではありません。
またSEO対策は、取り組み方を間違えるとどれだけ費用をかけても全く効果を得られない可能性があります。質の高いコンテンツ作成にも内部SEOにもある程度の専門的な知識・スキルが必要であり、自社内のメンバーだけで適切な手順・方法で取り組むのは難しい会社がほとんどでしょう。
適切な手順・方法でSEO対策に取り組むために、外注を活用しましょう。ここでは外注時の料金体系を紹介します。費用対効果を上げるために、それぞれの特徴を理解して自社に合った支払い方法を選ぶようにしましょう。
月額固定型
月額固定型では、対策内容やかかった工数、得られた成果にかかわらず毎月一定額の費用を支払います。
専任コンサルタントがつき、一緒に施策の方向性や戦略を考えながらSEO対策全般について幅広くサポートしてくれる場合が多いです。
実際に多くの企業が月額固定型でのサービス提供を行っており、密に連携しながらSEO対策を進めていくため社内にノウハウが溜まりやすいというメリットがあります。
後ほど紹介する成果報酬型と比べて予算の管理がしやすく、SEO対策を中長期的に継続して取り組むのなら月額固定型を選ぶのがおすすめです。
SEO対策に取り組む目的やサイトの規模、求める施策内容に応じて費用には大きく上下幅があり、月額10〜50万円、場合によっては100万円以上かかります。
一括払い型
一括払い型では、SEO対策の内容に応じて最初に一括で支払いを行います。
サイトの現状分析や方向性決め、制作するコンテンツのキーワード選定など戦略や企画に関する対策内容の場合は一括払い型が多いです。
SEO対策では、コンテンツ制作や内部SEOなど実際に手を動かして取り組む前の「戦略や企画、現状分析」が非常に重要です。ここを適当にしてしまうと、どれだけ時間をかけて質の高いコンテンツを作り続けたとしても期待した成果を得られない可能性が高いです。
成果報酬型
成果報酬型では、指定のキーワードで上位表示できた日数分費用が発生します。キーワードや狙う順位によって費用は異なり、例えば以下の条件を満たした場合に「」で費用が発生します。
- 「パーソナルジム おすすめ」のキーワードで検索順位が3位以上
- キーワードの月額費用が50,000円
- 1ヶ月間のうち10日間、3位以上に表示された
目標とする順位を達成できている日数分だけ費用が発生するため、かけた費用が無駄にならずお得に感じるかもしれません。しかし目標順位を達成できたとしても問い合わせや商品購入などのコンバージョンが発生しなければ全く意味がありません。キーワードによっては上位表示を獲得できてもコンバージョンに全くつながらない場合もあります。
成果報酬型のSEO対策サービスにより、狙ったキーワードで上位表示できると嬉しく感じるかもしれませんが、1ヶ月間毎日上位表示されると結構な費用になることが多いです。
また成果報酬型のサービスではサポートが手厚くない場合が多いです。さらにSEO会社が用意したサイトから恣意的に自社サイトへのリンクを貼って被リンク数を増やす施策が行われる場合が多く、これはGoogleから禁止されている行為であるため自社サイトがペナルティを受け、検索圏外に飛ばされるかもしれません。
成果報酬型のサービスはSEO対策についての理解が乏しかったり、Web施策を外注した経験が少ない人からすると魅力的に感じるかもしれません。しかし注意するべき点が多いため、特にSEO対策をはじめて外注する場合は避けたほうが無難です。
SEO対策の外注パターンと費用相場
SEO対策を外注するにあたりどのような外注パターンがあるか、またパターンごとの費用相場を理解しておくことで定められた予算の範囲内で自社に合った適切な外注ができるようになります。
以下、外注パターンと費用相場を一覧表でまとめました。費用はあくまで目安であり、サイトの規模や具体的な対策内容、求める品質レベルなどによってかなり上下幅があります。
実際に外注する際は相見積もりを取り、料金設定が適切で予算の範囲内に収まる品質レベルが高い会社を選びましょう。
外注パターン | 対策内容 | 課金形式 | 費用目安 | 活用場面 |
総合的なSEOコンサルティング | SEO対策全般※戦略設計から実践まで全て | 月額費用 | 30〜50万円/月※サイト規模によって異なる | SEO対策に関すること全般を任せたい |
サイト分析とSEOの戦略設計 | SEO対策の戦略設計全般※実践は自社が行う | 一括払い | 30〜50万円 | 間違った方法で実践しないよう、成果が出る戦略を立ててほしい |
内部対策 | 検索エンジンから評価されやすいサイトのつくりに変更 | 一括払い | 5〜10万円※対策内容によっては月額払いで総額が100万円程度になる可能性あり | 検索結果で上位表示されやすいように、サイトを最適化してほしい |
コンテンツSEO | 記事の制作 | 月額費用一括払い | 記事数 x 単価※単価は2〜5万円が相場 | 質の高い記事を制作してほしい |
キーワード選定 | 記事の対策キーワードを選定 | 一括払い | 5〜30万円 | 記事は自社で制作するので、適切な対策キーワードを選んでほしい |
外部対策 | 被リンクの獲得支援 | 月額費用 | 5〜20万円/月 | 被リンクを増やすための支援をしてほしい |
月次打ち合わせ・レポーティング | 定期的な現状報告、改善施策の提案 | 月額払い | 打ち合わせ:1〜3万円/回レポーティング:3〜5万円/回 | 定期的にサイトの現状(検索順位やアクセス数など)を調査し、改善施策を一緒に考えてほしい |
各外注パターンについては以下の記事で詳しく解説しています。SEO対策の外注を検討している場合、ぜひお目通しください。
SEO対策の費用対効果を上げるための方法
SEO対策に取り組むにあたり、費用対効果をいかに上げるかが当然ながら重要です。費用対効果を上げるためには以下2つのいずれか、もしくは両方を実現する必要があります。
- 費用を下げる
- 効果を上げる
ここではSEO対策の費用対効果を上げるための方法をいくつか紹介します。
費用を下げるために
まずはSEO対策にかかる費用を下げるための方法を2つ紹介します。
自社でも可能な限り取り組む
適切な手順・方法で取り組まないとどれだけリソースをかけても成果が出ない可能性があるSEO対策において、専門的な知識・スキルを有しているSEO対策会社に外注するのは効果的です。
しかしSEO対策の全てを外注するのではなく、自社でも積極的にSEO対策に関わり協力して進めていくことが重要です。密に情報連携を行うことで戦略・施策の精度を高められ、また社内にSEO対策に関するノウハウが蓄積されていきます。
自社でも可能な限りSEO対策に取り組むことで、短期的には外注費用を削減できます。そして中長期的にはSEO対策のほとんどを自社で行えるようになり、外注費の大幅削減が可能です。
外注の依頼内容を明確にし、不必要な作業を省く
SEO対策を外注する際に発生する費用のほとんどは、SEO対策会社の「人件費」です。そのため外注先の工数を減らして人件費を抑えられれば外注費用を削減できます。
自社の現状やSEO対策に取り組む目的を定め、外注の依頼内容が明確になれば外注先の不必要な作業を省けます。多くの場合、最初にSEO対策会社から提示される見積もり額には不必要な作業が入っています。
対策内容を具体的に確認して不必要な作業があれば省いてもらい、また自社で取り組んでもあまり工数がかからなそうな作業については自社で取り組み、外注費用を削減できないか検討してみましょう。
効果を上げるために
次にSEO対策で得られる効果を上げるための方法を3つ紹介します。
最初の戦略設計の精度を上げる
「SEO対策で重要なのはコンテンツSEOだから、とにかく質の高いコンテンツを継続的に発信すれば良いだろう」
この考えは間違ってはいませんが、コンテンツSEOでは特に最初の戦略設計が重要です。そもそもSEO対策に取り組む目的は明確でしょうか。また達成したい目標は設定済みでしょうか。目的・目標が明確でないと戦略設計はできません。またサイトのテーマやコンセプトは明確でしょうか。
「誰にどんな情報を届ける、何を目的としたサイトですか?」
この質問に答えられないようであれば、まだコンテンツ制作に取り掛かるのは早いかもしれません。コンテンツ制作前の戦略設計などの準備については、以下の記事で詳しく解説しています。
質の高いコンテンツ制作に取り組む
検索意図を満たせない質の低いコンテンツをいくら量産しても、期待した効果は得られないでしょう。コンテンツSEOの取り組みを成功させるためには大前提、質の高いコンテンツを継続的に制作する必要があります。
質の高いコンテンツ制作のために「絶対必要」であるにもかかわらず、多くの会社が取り組んでいないことに「キーワード選定」があります。「どのキーワードで検索された際にコンテンツ(記事)を上位表示させるか」を決めなければ、検索意図を満たすコンテンツは制作できません。なぜなら検索意図はキーワードを元に考える必要があるからです。
キーワード選定の具体的な方法については以下の記事で詳しく解説しています。
キーワード選定をSEO対策会社に任せる場合でも、キーワード選定の適切な手順・方法は理解しておくべきです。それによりSEO対策会社が提示してきたキーワードの妥当性を判断できるようになります。
質の高いコンテンツの具体的な制作手順は以下の記事で詳しく解説しています。そもそも「質の高いコンテンツとは何か」をしっかり理解できていない人には非常に有益な内容となっておりますので、ぜひお読みください。
SEOと記事数は関係ある?SEO効果の高い記事の増やし方も解説
効果を元に、改善を繰り返す
中長期的な施策であるSEO対策において効果を上げ続けるためには、効果を元に改善を繰り返すことが重要です。改善するためには、SEO対策に取り組んだ結果が良かったのか悪かったのかを数値で確認する必要があります。
例えばあるキーワードで「半年以内に検索順位3位以内を獲得する」という目標を設定していたが検索結果の1ページ目にすら表示されなかった場合、それは結果が悪かった、つまり何かが間違っていたということを意味します。
「何が間違っていたのか」「どうすれば目標を達成できたのか」を考え、「こうすればうまくいくのでは!」という仮説を立てて改善施策を実施(検証)します。このように「仮説 → 検証 → 結果確認 → 考察」を繰り返すことで、中長期的にSEO対策の成功確率を上げていけます。
SEO対策会社に外注する際のポイント
自社と合っていない、もしくは品質レベルが低いSEO対策会社に外注してしまうと、かけた費用に見合った効果を全く得られずSEO対策に失敗する可能性が高くなります。
外注する際のポイントを押さえ、自社に合った品質レベルの高い適切なSEO対策会社を選ぶようにしましょう。
実績は豊富か
SEO対策会社に外注するにあたり、必ずその会社の実績を確認しましょう。実績が豊富な会社は専門性の高い知識・スキルを持っており品質レベルが高い可能性が大きいです。
実績をホームページに掲載している会社もありますが、直接問い合わせて詳しく話を聞くことをおすすめします。特に自社の業界と同じ、もしくは近しい業界の実績については入念に確認するべきです。
確認するべき実績は、例えば以下のようなものです。
- 検索順位1位を獲得したキーワードの一覧
- コンサルティングによりクライアントにもたらした成果
- 内部SEOの具体的なサポート・実装経験
- 制作してきたコンテンツ(記事)の本数
- 利益向上につながったクライアントの事例
料金設定が自社に合っているか
外注先には料金設定が自社に合っているSEO対策会社を選びましょう。
ここでは「自社に合っている」ことが重要です。対策内容に応じた料金設定がいくら妥当なものだったとしても、自社の予算の範囲内に収まっていなければ当然ながら外注先として選ぶのが難しくなります。
外注先を選ぶにあたり、基本的には相見積もりを取るのがおすすめです。なぜならSEO対策会社によって費用に大幅な上下幅があるためです。全く同じ対策内容であるにもかかわらず会社によって料金が数十万円変わるようなこともあるため注意が必要です。
そして料金設定についてもう一つ、料金が安すぎる会社は選ぶべきではありません。例えば「月額3万円でSEO対策を包括的にサポートします!」と営業の人から言われても、それは間違いなく嘘です。料金が安い裏には何か罠があるかもしれません。
また料金が安すぎる会社の多くは、Googleからのペナルティ対象である「被リンクの提供」を行っています。月額3万円かけてサイトがGoogleからペナルティを受けて検索圏外に飛ばされるといった可能性も十分にあり得ます。
SEO対策においては「安い会社」ではなく、「料金設定が適切で品質レベルが高く実績のある会社」を選ぶべきです。
本質的なSEO対策を実施しているか
SEO対策では、小手先のテクニックではなく「本質」を理解してそれを実践することが何よりも重要です。SEO対策における本質とは、「サイト訪問者のニーズを満たすこと」です。
コンテンツSEOの中核はコンテンツ(記事)制作ですが、コンテンツの質が低い会社には依頼するべきではありません。また内部SEOにおいても、どうすればサイトがGoogleから評価されるようになるか、訪問者が使いやすいサイトになるかを徹底的に考えて施策を講じるのが本質です。
小手先のテクニックで無理やりサイトを上位表示させようとするのではなく、サイト訪問者のニーズを満たすことを第一に考えて本質的なSEO対策に取り組んでくれる会社に依頼しましょう。
SEO対策の費用対効果を最大化しよう!
この記事ではSEO対策の費用対効果を他のWeb施策と比較して説明し、外注時の料金形態や費用相場、自社に合った品質レベルの高いSEO対策会社を選ぶ際のポイントをお伝えしました。
SEO対策は短期的に見ると必ず費用対効果がマイナスになりますが、適切な手順・方法で取り組むことを前提に中長期的に取り組めば費用対効果が大きくプラスになる施策です。
SEO対策の王道施策は「コンテンツSEO」であり、いかに質の高いコンテンツを継続的に制作するかが重要です。しかしコンテンツ制作には多大な労力・時間を要します。さらに適切な手順・方法で取り組まないと全く成果を得られないかもしれません。そのため多くの会社が外注を活用しています。
継続的に質の高い記事を制作して成果を得たいのなら、弊社シンプリックにご相談ください。弊社はコンテンツSEOにおける本質的な施策の実施を得意としており、「検索意図を最大限満たす質の高い記事制作」を行えます。すぐの依頼を検討していないご相談の段階からでも弊社が培ってきた経験・ノウハウを惜しみなくご提供いたします。
弊社一同、ご相談やご依頼を心よりお待ちしております。