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SEOキーワードの選定方法をどこよりもわかりやすく解説!

SEOを成功させるために、キーワード選定は最重要といっても過言ではありません。キーワード選定をどれだけ質高く行えるかで、SEOにかけた労力・時間が報われるかどうかが決まります。

しかし以下のような理由で、キーワード選定を行わずSEOに取り組み、多くの企業が失敗しています。

  • キーワード選定の方法がわからない
  • キーワード選定がSEOの成功可否を左右する重要なものであることを理解していない
  • 「時間がかかるし、面倒だから」という理由で、記事の質にこだわれていない

本記事では、SEOキーワードの重要性や具体的な選定方法、成果を出すコツなどを解説しています。正しくキーワード選定を行いSEOで成果を出したいのであれば、必ず本記事を読み理解を深めるべきです。

SEOとは

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」を意味するもので、より具体的に「GoogleやYahoo!などの検索エンジンでサイト内のページを検索上位表示させるための施策の総称」です。世界中に膨大な数の利用者がいる検索エンジンにおいて、サイト内のページがさまざまなキーワードで検索上位表示されれば多くの流入を獲得できるため、多くの企業がWeb集客の中心施策として取り組んでいます。

【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!

目次

SEOキーワードとは


SEOを成功させるための鍵であるキーワード選定ですが、まずはこのキーワード(SEOキーワード)が何かを理解するところから始めましょう。

SEOキーワードとは「検索エンジンで検索上位表示を狙う検索キーワード」のことです。SEOでは多くの流入を集めるために、検索上位表示を目指してブログ・コラム記事などを作成するのが一般的ですが、「どのキーワードで検索された際に、記事を検索上位表示させるか」を決める必要があり、この時に決めるキーワードが「SEOキーワード」です。

例えば本記事はSEOにおけるキーワード選定の重要性や具体的な方法などを紹介する記事ですが、「SEO キーワード」というキーワードで検索された際に上位表示されることを目指して作っています。

SEOにおいてキーワード選定が重要な3つの理由

SEOで成果を出したいのであれば、キーワード選定は必須です。「成果が出やすくなるから、上位表示を狙うキーワードを選定しておいたほうがいい」というレベルのものではありません。キーワード選定を行わないのは、論外です。キーワード選定を行わずに記事を作るのは「成果が出ないよう失敗を計画しているようなもの」であると理解しておきましょう。

ここでは具体的に、SEOにおいてキーワード選定が重要な理由を3つ紹介します。

【理由1】多くの流入を集められるから

適切にキーワード選定を行うことで、サイトに多くの流入(アクセス)を集められます。サイトを運営している企業のほぼ全てが「一人でも多くの人にサイトに訪れてほしい」と思っており、またサイトにアクセスを集めた結果として「売上・利益を向上させたい」と思っています。

サイト経由で商品・サービスを販売したり、問い合わせを獲得するためにはまずサイトに流入を集めなくてはいけません。どのキーワードで検索された際に記事・サイトを上位表示させるかという目標を決め、選定したキーワードで上位表示させるためにいくつかのテクニックを使うことで、上位表示を実現しやすくなります。

【理由2】多くのコンバージョンを獲得できるから

適切にキーワード選定を行うことにより、サイト経由で多くのコンバージョンを獲得できます。コンバージョンとは「商品・サービスの購入、問い合わせや資料請求の獲得など、売上・利益に直結する行動」のことです。

狙ったキーワードで実際にサイトが検索上位表示されるようになれば、多くの流入が集まります。基本的にコンバージョン数はサイトのアクセス数に比例して増えるため、結果的に多くのコンバージョンの獲得につながります。

またキーワード選定の際、「コンバージョンの獲得につながりやすいキーワード」を選定し、そのキーワードで上位表示を獲得できれば、高いコンバージョン率(サイトへの流入数のうち、コンバージョン数の割合)を実現できます。

コンバージョンの獲得につながりやすいキーワードとは、例えば以下のようなものです。

  • 「吉祥寺 居酒屋 1000円以内」
  • 「革財布 レディース おすすめ」
  • 「パーソナルジム 東京 おすすめ」
  • 「キャンプ用テント 人気」

これらのキーワードは、購入ニーズがあることが明確です。例えば「吉祥寺 居酒屋 1000円以内」のキーワードで検索する人は、「吉祥寺の居酒屋で1,000円以内で飲食できる安いお店を知りたい」というニーズを持っているでしょう。

この「吉祥寺 居酒屋 1000円以内」のキーワードに対して、例えば「吉祥寺で1,000円以内で飲食できるおすすめの居酒屋10選を紹介した記事」が検索結果で上位表示されれば、記事内で紹介した居酒屋を選ぶ可能性が高いです。また自社で運営している居酒屋のホームページが上位表示されれば、多くの人にお店に足を運んでもらえるかもしれません。

しかし、選定するキーワードの全てをコンバージョンの獲得につながりやすいキーワードとする必要はありません。実際に本記事で上位表示を狙っているキーワードは「SEO キーワード」ですが、企業向けにSEO・Webマーケティングの支援を行っている弊社シンプリックにとって、決してコンバージョンの獲得につながりやすいキーワードとはいえないでしょう。

ただし「SEOのキーワード選定方法が知りたい」というニーズを持つ多くの人に記事を読んでもらい、記事を通じて十分に満足してもらえれば、一定数の人が「SEOについて相談したい」「SEOキーワードの具体的な選定方法が知りたい、任せたい」と弊社に問い合わせてくれるかもしれません。

キーワード選定の際は、「コンバージョンの獲得につながりやすいキーワード」と「記事を通じて満足してもらう(好意的な印象を抱いてもらう)ことで、いずれコンバージョンにつながる可能性があるキーワード」についてバランスをとって選定していくのが効果的です。

このあたりの具体的なキーワード選定方法については、後ほど「SEOキーワードの選定手順」で詳しく解説します。

またコンバージョンの獲得につながりやすいキーワードについて理解するために、以下の記事もぜひ併せてお読みください。

コンバージョン獲得のために なぜ“検索需要の少ない”キーワードに注力すべきなのか

【理由3】「深い」記事が作れるようになり、読者の人生をより良くできるから

キーワード選定を行うことで、「このキーワードで検索する人は、このような検索ニーズ(検索意図)を持って検索したのだろう」といったように、検索ニーズを深く推測できます。その結果、検索エンジン経由で記事に訪れてくれた読者に対して、より検索ニーズを満たす、満足してもらえる「深い」記事が作れるようになります。

読者の検索ニーズを満たすことを通じて、読者の人生をより良くできるかもしれません。例えば弊社はSEO・Webマーケティングについて幅広くさまざまな情報をサイトから発信しています。一つ一つの記事作成に多くの労力・時間を投下し、本気で作っており、記事を読んだ読者のニーズをいかにして満たすかを考えています。

このような「読者の人生をより良くするために、良質な情報を提供する」という姿勢は、結果的に自社の売上・利益の向上につながります。なぜならサイトから発信した情報に満足してもらえれば、自社に好意的な印象を持ってもらえたり、サイト内のさまざまな記事を読んでもらえたりして、どこかのタイミングで商品購入や問い合わせなどのアクションを起こしてもらえる可能性があるからです。

読者の人生をより良くするような「深い」記事を作るために、検索ニーズを深く推測するための判断材料となるキーワード選定は欠かせません。

SEOキーワード選定を行わない場合に起きうる、悲惨な出来事


SEOにおいてキーワード選定が重要な理由をお伝えしましたが、逆にキーワード選定を行わずに記事作成を行った場合、悲惨な出来事が高い確率で起きるため、「絶対に」キーワード選定を行いましょう。

ここではSEOキーワード選定を行わない場合に起きうる悲惨な出来事を2つ紹介します。

  • どれだけ労力・時間をかけても全く成果が出ない
  • 質の低い記事が乱立し、かえってマイナス効果となる

どれだけ労力・時間をかけても全く成果が出ない

キーワード選定を行わずに記事作成を行っても、記事・サイトにアクセスが集まることはありません。その結果、どれだけ労力・時間をかけても全く成果が出ないという悲惨な出来事が起こり得ます。

広告などと違い、SEOの記事作成に直接的な費用はかかりませんが、当然ながら人件費がかかります。かけたリソースを無駄にしないためにも、必ずキーワード選定を行いましょう。

質の低い記事が乱立し、かえってマイナス効果となる

キーワード選定を行わないと、検索意図がわからないため、どんな検索意図を満たすかが曖昧な状態で記事作成を行うことになります。そうしてできあがった記事は、ほとんどの場合質が低いものとなるでしょう。

そしてサイト内に質の低い記事が乱立することで、Googleなどの検索エンジンから「このサイトは質の低い情報を発信している。検索エンジンのユーザーにとって好ましくないため、検索結果に表示させないようにしよう」と措置を取られる可能性があります。これを「ペナルティ」といいます。

一時的に作成した記事にアクセスが集まったとしても、キーワード選定を行わずに作成した記事が検索上位に表示され続けることはほとんどないです。検索エンジンからのペナルティを受けないためにも、必ずキーワード選定を行ってから記事作成を行いましょう。

SEOの基本は「ロングテールSEO」


ここまでの解説を通じて、「キーワード選定は必ず行わなければいけない」と理解できたでしょう。ここではSEOキーワードの具体的な選定手順を解説する前に、SEOの基本である「ロングテールSEO」について解説します。ロングテールSEOがどんなものであるかを理解することで、次のパートで解説する「SEOキーワードの選定手順」をより深く理解できます。

ロングテールSEOとは「さまざまなロングテールキーワードでの検索上位表示獲得を目標として行うSEO施策」です。ロングテールSEOは、莫大な数の流入を集めている大規模サイトを運営している企業でない場合、どの企業にも適したSEO施策です。

ロングテールSEOについて理解するためには、以下2点を理解する必要があります。

  • ロングテールキーワードとは何か
  • なぜさまざまなロングテールキーワードでの検索上位表示を目標とするのか

それぞれについて、順に解説します。

ロングテールキーワードとは何か

ロングテールキーワードとは「複合語から構成され、検索ボリュームがある程度の数で、上位表示を獲得しやすいキーワード」です。

複合語とは、以下のように複数の語句から成るキーワードです。

  • 「SEO キーワード」
  • 「革製品 メンズ おすすめ」
  • 「歯の痛み 解消方法」

通常、ロングテールキーワードは2〜3つの語句により成り立ちます。一方、1つの語句のみで成り立っているキーワードを「単一語」と呼びます。以下、単一語の例です。

  • 「SEOとは」
  • 「革財布」
  • 「ダイエット方法」

記事を作成する際に選定するキーワードは、ある程度の検索ボリュームがないといけません。検索ボリュームとは「実際にそのキーワードで検索されている回数」のことであり、当然ながら全く検索されていないキーワードで上位表示されたとしても、ほぼアクセスが入ってこないため意味がありません。

この検索ボリュームですが、小さすぎるのはもちろん、大きすぎてもいけないことを理解しておきましょうなぜなら、検索ボリュームの大きすぎるキーワードは検索上位表示を獲得できればたくさんの流入を集められるため、多くの企業が上位表示を獲得するために対策しているからです。このようなキーワードを「ビッグキーワード」といいます。一方、検索数が少なすぎるキーワードを「スモールキーワード」といいます。

検索ボリュームが大きすぎず小さすぎないロングテールキーワードは、サイトを立ち上げてから間もない場合でも比較的上位表示を獲得しやすいです。検索ボリュームの大きすぎるキーワードを狙っても全く上位表示されなければ意味がないですし、小さすぎるキーワードで上位表示されても流入が入ってこないため意味がありません。

以下、ロングテールキーワードとビッグキーワード、スモールキーワードの比較表です。

ビッグキーワードロングテールキーワードスモールキーワード
検索ボリューム大きい中間小さい
検索数目安5,000以上/月100〜5,000/月100未満/月
競合性(上位化難易度)高い中間低い
特徴単一語が多い複合語が多い複合語が多い
検索ニーズの明確度低い高い高い
コンバージョン率低い高い高い

各キーワードの検索数は「aramakijake」や「Googleキーワードプランナー」などのツールを活用して簡単に調べられます。ツールの活用方法については、後ほど「SEOキーワードの選定手順」で解説します。

表に記載の検索数はあくまで目安であり、明確な基準はありません。業界などによって検索数の多い少ないの目安は大きく異なるため注意しましょう。

また上記のロングテールキーワードとビッグキーワード、スモールキーワードの比較表には、「検索ニーズの明確度」と「コンバージョン率」という項目があります。検索ニーズの明確度について理解するために、まずは以下2つのキーワードをご覧ください。

  • 「パーソナルジム」
  • 「パーソナルジム 東京 おすすめ」

「パーソナルジム」のキーワードで検索する人には、「パーソナルジムがどんなものか知りたい」というニーズもあれば、「自分がパーソナルジムに通うべきか判断したい」、「近くでおすすめのパーソナルジムが知りたい」というニーズもあるかもしれません。このようにさまざまな検索ニーズが想定でき、このキーワードで記事に訪れる人が具体的にどんな検索ニーズを持っているかがわかりづらいです。

一方、「パーソナルジム 東京 おすすめ」のキーワードで検索する人は、「東京でおすすめのパーソナルジムが知りたい」という明確なニーズを持っています。検索ニーズが明確であるほど、検索ニーズをピンポイントで満たす「深い」記事を作ることができ、その結果読者から満足してもらえ、コンバージョンにつながりやすくなります。

ロングテールキーワードでの上位表示獲得を目標とする理由


ロングテールSEOにおいて重要なのは、「さまざまなキーワードで」上位表示を獲得することです。ある一つのロングテールキーワードで記事が上位表示されたとしても、ビッグキーワードで上位表示されるほどの大きな効果は得られないため、あくまで複数のさまざまなキーワードで上位表示を獲得する必要があります。

例えば検索数が1万のビッグキーワード2個で上位表示を獲得した場合と、検索数が1,000のロングテールキーワード30個で上位表示を獲得できた場合を考えましょう。ビッグキーワードで2個だと検索数の総計は「2万」ですが、ロングテールキーワードで30個だと検索数の総計は「3万」となります。

SEOに長年本気で取り組み続けておらず、サイトに多くのアクセスが入ってきていない状態で、2個のビッグキーワードで上位表示を獲得できる可能性は極めて低いです。しかしロングテールキーワード30個であれば、上位表示を獲得できる可能性は十分にあります。

またさまざまなロングテールキーワードで記事が上位表示されれば、サイトから発信するあらゆる記事が狙ったキーワードで上位表示を獲得しやすくなります。これは検索エンジンが、どの記事・ページを上位表示させるかを決める際に記事単体だけでなく、運営元のサイトも評価対象としているからです。

さまざまなロングテールキーワードで上位表示を獲得すれば、ゆくゆくはビッグキーワードでの上位表示も狙えるようになり、実際にビッグキーワードで上位表示されるようなサイトに育て上げられればに強いWeb集客力を持つこととなり、ビジネスを飛躍的に成長させられるでしょう。

集客力の弱いサイトから発信する記事でも上位表示獲得の可能性が高いこと、また検索ニーズが明確でコンバージョンにつながりやすく、さまざまなキーワードで上位表示を獲得できればサイトが検索エンジンから高く評価され、ビッグキーワードでの上位表示も狙えることから、ロングテールSEOに取り組むのは非常におすすめです。

SEOキーワードの選定手順

さまざまなロングテールキーワードでの上位表示獲得を目標に行うロングテールSEOに取り組むことにより、SEOで成果を得られる可能性を高められます。そしてロングテールSEOにおいても、やはり最も重要なのはキーワード選定です。

ここではSEOキーワードの選定方法を7つの手順で解説します。各手順に入念に取り組むことで、はじめてキーワード選定を行う場合でも適切にキーワード選定ができ、狙ったキーワードでの上位表示獲得を実現できます。


ロングテールSEOにおけるキーワード選定など、SEOには絶対に外せない重要な項目がいくつか存在します。継続的に「正しく」SEOに取り組み、Web集客の成功確率を上げたいとお考えであれば弊社シンプリックのSEOコンサルティングサービスをご活用ください。長年のSEO経験・実績に裏付けされた高度なSEOの知見を駆使し、成功法則に基づいた本質的なSEO支援をいたします。少しでもご興味があれば、まずは資料をダウンロードしてサービス内容をご確認ください。

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【手順1】軸キーワードの選定


まず一番はじめに行うべきことは、軸キーワードの選定です。軸キーワードとはその名の通り「サイトの軸となるキーワード」であり、サイトやビジネスを象徴する重要なキーワードを1〜5個程度選定します。キーワード選定に慣れていない場合、まずは軸キーワードを1つだけ選定すると良いです。

例えば弊社シンプリックは企業向けにSEO・Webマーケティングの支援を行っている会社であり、問い合わせ獲得のためにサイトに訪れてほしい人は、企業のWeb担当者です。そのため軸キーワードとして「SEO」や「Webマーケティング」、さらに「オウンドメディア」や「コンテンツマーケティング」といったキーワードが適しています。

軸キーワードを選定することで、「今後どんなテーマで情報発信を行っていくか」が明確になります。またこの後の手順で選定候補となるキーワードを大量に洗い出す作業を行いますが、軸キーワードが決まっていれば、軸キーワードを元にブレることなくキーワードを大量に洗い出しやすくなります。

基本的に、軸キーワードには検索ボリュームの大きい「ビッグキーワード」を選びましょう。選定したビッグキーワードを元にキーワードを大量に洗い出し、その中で記事作成の対象となるロングテールキーワードを選定し、記事を作ります。さまざまなロングテールキーワードで上位表示を獲得し、サイトが育ってくれば、ゆくゆくは軸キーワードであるビッグキーワードでの上位表示獲得も期待できます。

【手順2】ペルソナの設定


軸キーワードが決まったら、次にペルソナを設定しましょう。ペルソナとは「理想の顧客像」のことです。自社のサイトに訪れ、商品・サービスの購入や問い合わせなどのアクションを起こしてくれる人がどんな人なのかを、できる限り明確に言語化します。

ペルソナと似た言葉に「ターゲット」がありますが、これはあくまで「東京在住の運動習慣がある30代女性」といったような属性情報に過ぎません。ターゲットを決めることでビジネスの対象者を抽象的に捉えられますが、ペルソナはターゲットよりも明確に、ビジネスの対象者の趣味やライフスタイル、日々の行動特性など、ある一人を明確にイメージできるレベルまで言語化したものです。

このペルソナですが、選定した軸キーワードごとに設定しましょう。軸キーワードごとにペルソナを設定することで、より精度高くキーワードの洗い出しと選定ができます。しかし先ほどもお伝えしましたが、キーワード選定に慣れていないうちから複数の軸キーワードを選定することはおすすめしません。

軸キーワードの数が多いほどキーワード選定の難易度は高くなりますし、キーワード選定にかかる工数も増えます。そのためまずは1つの軸キーワードを選定し、そのキーワードに対して1人のペルソナを設定しましょう。

例えば以下は、ある健康食材の通販サイトが設定するペルソナ例です。


ペルソナの設定はキーワード選定だけでなく、あらゆるビジネスの施策において効果的です。「ビジネスの対象者をできる限り明確にイメージし、言語化して会社・チーム内で共通認識として持っておくこと」は、どんなビジネスにおいても成果を出すための基本です。

ペルソナ設定の具体的な方法については以下の記事で詳しく解説しているため、実際にペルソナ設定を行うタイミングでぜひご覧ください。

ペルソナの書き方をマスター!実例と活用方法で理解を深める

【手順3】ニーズの洗い出しとグループ分け


ペルソナを設定できたら、次にペルソナが持っている、自社のビジネスに関連するニーズをひたすら洗い出しましょう。ここで洗い出すニーズは、とにかく数が多ければ多いほど良いです。50〜100個、さらにそれ以上を目標に、思いつく限り洗い出しましょう。

とはいえ自分の頭の中だけで洗い出せるニーズの数には限りがあります。可能であれば企業のWebマーケティングに取り組むチーム内で協力してニーズを洗い出したり、顧客から直接声を聞く機会が多い営業の方などにヒアリングしたりするのも良いでしょう。

ニーズを精度高く洗い出すにあたり最も役に立つのが、顧客の声です。自社の商品・サービスを購入した顧客が、実際にどのようなニーズを解決するために購入したかを「顧客の声で」吸い上げることにより、重要なニーズがわかります。

しかし顧客の声を直接聞ける環境ではない場合もあるでしょう。そんな時におすすめなのがネットの活用です。ネット上にはニーズが表面化している、膨大な数の情報があります。軸キーワードをGoogleやYahoo!などの検索エンジンで直接検索するだけでもペルソナの抱えているニーズがわかりますし、SNSやYahoo!知恵袋などから生々しいリアルな声・ニーズを吸い上げることもできます。

他にも、ニーズの洗い出しに役立つさまざまなツールを活用する方法があります。検索エンジンやSNS、Yahoo!知恵袋などもツールの一つですが、「ラッコキーワード」というツールを活用することで、軸キーワードに関連するニーズを大量に洗い出せます。

使い方ですが、まずラッコキーワードのサイトにアクセスし、入力フォームに軸キーワードを入力します。そして入力フォーム横の選択欄から「サジェスト(Google)」を選択し、検索します。


すると以下のように、軸キーワードに関連するキーワードが大量に表示されます。


これは「キーワードから逆算してニーズを推測する方法」です。軸キーワードが「SEO」の場合、上の画像では関連キーワードとして「seoとは」とありますが、このキーワードから「ペルソナの多くは、そもそもSEOとは何かを理解していないため、『SEOの基礎を知りたい』といったニーズを持っているだろう」と推測できます。

キーワードの数だけさまざまな角度からニーズを推測できるため、ペルソナのニーズを洗い出すにあたりラッコキーワードの活用はおすすめです。

またニーズを洗い出せたら、次にニーズをグループ分けします。例えばパーソナルジムを運営している企業が、ジムへの来店数を増やすためにSEOに取り組むとしましょう。軸キーワードを「筋トレ」とした場合、まず以下のようにニーズを洗い出せます。

  • 自宅でできる効果的な筋トレの方法が知りたい
  • 筋肉量を増やすのに適した食事の摂り方が知りたい
  • 最近体重が増えてきたので、ダイエットの一環で筋トレに取り組みたい
  • 睡眠の質が悪く快眠できておらず、仕事に支障が出ているため、どうにかしたい
  • 年をとり、階段の昇り降りが辛くなってきたので、健康的な身体を作りたい
  • 二の腕のたるみを引き締めたい
  • 筋肉増強のために、食事を摂る効果的なタイミングが知りたい
  • お腹が出ているので、夏までに脂肪を燃焼したい

そしてこれらのニーズについて、以下のようにグループ分けができます。

●筋力向上系

・自宅でできる効果的な筋トレの方法が知りたい
・年をとり、階段の昇り降りが辛くなってきたので、健康的な身体を作りたい

●ダイエット系

・お腹が出ているので、夏までに脂肪を燃焼したい
・二の腕のたるみを引き締めたい
・最近体重が増えてきたので、ダイエットの一環で筋トレに取り組みたい

●食事系

・筋肉量を増やすのに適した食事の摂り方が知りたい
・筋肉増強のために、食事を摂る効果的なタイミングが知りたい

●睡眠系

・睡眠の質が悪く快眠できておらず、仕事に支障が出ているため、どうにかしたい

洗い出したニーズをグループ分けすることで、ペルソナがどんな種類のニーズを持っているかがよりわかりやすくなります。例えば上記のグループ分けにより、「ペルソナは筋力向上、ダイエット、食事、睡眠系のニーズを持っているのだな」と推測できます。

さらに次の手順でニーズに関連したキーワードの洗い出しをする際にも、このグループ分けが役立ちます。ニーズの種類ごとに「このニーズを持っている人は、おそらくこのようなキーワードで検索するだろう」と推測できるため、より質高くキーワードの洗い出しができるのです。

【手順4】ニーズに関連したキーワードの洗い出し


ニーズの洗い出しとグループ分けができたら、次にニーズの種類(グループ)ごとにキーワードを洗い出しましょう。「このニーズを持っている人は、どんなキーワードで検索するだろう」とペルソナの気持ちになって考え、ここでもまずは「質よりも量」の意識を持ち、とにかく大量にキーワードを洗い出します。

先ほどニーズの洗い出しの際に「ラッコキーワード」の活用が効果的であることをお伝えしましたが、キーワードの洗い出しにも効果的です。軸キーワードを元に関連キーワードを洗い出し、その中からペルソナがニーズを満たすために検索しそうなキーワードを考えましょう。ラッコキーワードのサジェスト(関連)キーワードの中で、特に見るべきなのが「〇〇のサジェストとそのサジェスト」のエリアです。


これはGoogleのキーワード検索欄にキーワードを入力した際に表示されるキーワード群であり、これらのキーワードは比較的多く検索されています。


多く検索されているということはつまり、「需要があるキーワード」であり、これらのキーワードで上位表示を獲得できれば多くの流入が見込めます。

この他にも表示されているキーワードはどれも、選定候補のキーワードとなります。また軸キーワードでの検索後、表示された関連キーワードの中からキーワードを選んで再度検索すれば、検索したキーワードに関連するキーワードをさらに取得できます。

例えば上の画像では軸キーワードを「筋トレ」としており、関連キーワードとして「筋トレ 食事」が表示されているため、このキーワードで再度検索してみます。すると、以下の関連キーワードが取得できました。


先ほどは「筋トレ」という軸キーワードについての関連キーワードでしたが、今度は「筋トレ × 食事」のテーマに特化したキーワード群が表示されました。ここではさらに、表示された関連キーワードの「筋トレ 食事 レシピ」で検索してみます。


このように軸キーワードを元に取得した関連キーワードでさらに検索をかけることにより、軸キーワードに関連したキーワードを大量・網羅的に洗い出せます。他にも関連キーワードの取得ツールはいくつか存在しますが、基本的にはラッコキーワードを使えば十分に関連キーワードの洗い出しができます。

関連キーワードの洗い出しについては以下の記事でも解説しているため、理解を深めたい場合はぜひお読みください。

【関連キーワードの調べ方と活用術】代表的な3つのツールをご紹介


ニーズに関連するキーワードの洗い出しができたら、洗い出したキーワードの中からキーワードを選定します。これまでの手順でラッコキーワードを実際に使ってみた人ならわかるかと思いますが、表示されたキーワードの中には質が低いキーワードも入っています。

質が低いキーワードとは、以下のようなものです。

  • 誰も検索しないようなキーワード
  • 逆に検索者が多すぎて、上位表示の獲得が現実的でないキーワード
  • 設定したペルソナが絶対に検索しないようなキーワード
  • 自社のビジネスと関連性のないキーワード

洗い出した大量のキーワードの中から、実際に上位表示を目指すキーワードを選定します。しかし何も考えずになんとなくでキーワードを選んでしまうと、これまでの手順で取り組んだことが無駄になります。ここではキーワード選定のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

検索ボリューム

まず重要なのは、検索ボリュームです。「ロングテールキーワードとは何か」のパートでもお伝えしましたが、検索ボリュームとは「実際に検索された回数」であり、検索ボリュームは大きすぎても小さすぎてもいけません。

検索ボリュームが「5,000回/月」を超えるようなキーワードを「ビッグキーワード」といいますが、このキーワードで上位表示を獲得できると多くの流入獲得が期待できる分、多くの企業が上位表示獲得のために質の高い記事を作成しています。ビッグキーワードでの上位表示は中長期的に狙うものであり、はじめからビッグキーワードでの上位表示を目指してもほぼ確実に上位表示されないため、選定候補から除外しましょう。

また検索ボリュームが「100回/月」を下回るようなキーワードを「スモールキーワード」といいますが、このキーワードも選定候補から除外するべきです。上位表示を獲得する難易度が低く、立ち上げて間もないサイトで、かつそこまで質が高くない記事でも上位表示を獲得できるかもしれませんが、ほとんど流入が入らないため意味がありません。

選定するべきは、「ロングテールキーワード」です。検索ボリュームが「100〜5,000回/月」くらいで絞り込むと良いでしょう。この「100〜5,000」という数値はあくまで目安に過ぎず、業界によってはそもそもどのキーワードも検索ボリュームが小さく、1,000でも十分にビッグキーワードで、50くらいでもロングテールキーワードとして十分に上位表示を狙うべき場合もあります。

検索ボリュームの絞り込みですが、当然ながらそもそも各キーワードの検索ボリュームがわからないと絞り込めません。そのためここではキーワード選定の手順の中でも特に重要な、「各キーワードの検索ボリューム調査方法」をお伝えします。

検索ボリュームの調査に使えるツールにはさまざまなものがありますが、代表的なのは「Googleキーワードプランナー」です。これはGoogleが広告配信者向けに提供しているツールですが、SEOでの記事作成における検索ボリュームの調査にも使えます。

使い方ですが、まずGoogle広告のサイトにアクセスし、「キーワードプランナーを使ってみる」のボタンをクリックしてGoogleキーワードプランナーにアクセスします。


次に「検索ボリュームと予測のデータを確認する」をクリックし、検索ボリュームを確認したいキーワードを1つ以上入力して「開始する」のボタンをクリックしましょう。


すると以下のように、各キーワードについて月間平均検索ボリュームが表示されます。


「1万〜10万」といったように概算値が表示されていますが、Google広告を1円以上出稿することで細かい数値を確認できるようになります。しかし概算値だけでも大まかな検索ボリュームの確認はできるため、十分に使えるでしょう。正確な数値を確認できるに越したことはないため、本気でSEOに取り組むのであればGoogle広告を少額でも出稿するべきです。

しかし検索ボリュームを調べたいキーワードを一つ一つ検索して確認するのは面倒でしょう。そこで効果的なのが、ラッコキーワードと組み合わせて活用することです。ラッコキーワードで取得した関連キーワードは、画面右上の「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックしてコピーできます。

コピーしたキーワード群をGoogleキーワードプランナーの入力フォームに貼り付けて「開始する」のボタンをクリックすれば、一気に大量のキーワードについて検索ボリュームが確認可能です。


各キーワードの検索ボリュームを表示した後、Googleキーワードプランナーの画面右上のダウンロードボタンからCSV形式もしくはGoogleスプレッドシートでダウンロードできます。そのためダウンロードし、検索ボリュームでフィルターをかけて絞り込みましょう。


先ほどもお伝えしたように、Googleキーワードプランナーは広告を出稿していない場合、検索ボリュームの概算値しか表示されません。もし指定のキーワードについて検索ボリュームの細かい数値を確認したい場合、「aramakijake」というツールがおすすめです。

Googleキーワードプランナーのように複数のキーワードで同時に検索することはできませんが、入力フォームにキーワードを入力して検索すると、GoogleとYahoo!のそれぞれで簡単に検索ボリュームを確認できます。

【検索画面】


【検索結果】


ある一つのキーワードについて検索ボリュームを調べようと思った際にGoogleキーワードプランナーよりも手軽に調べられるため、検索ボリュームの確認におすすめのツールです。

上位ページの強さ

検索ボリュームによる絞り込みができたら、絞り込んだ各キーワードで実際に検索してみて、上位(検索結果1ページ目(上位10位以内))に表示されているページを確認しましょう。もし「すでに上位表示されているこれらのページよりも質の高い記事を作成するのは難しい」と判断すれば、選定候補から外してもいいです。

基本的に検索ボリュームが大きくなるほど、上位ページは検索キーワードにおける検索ニーズをよく満たすものである場合がほとんどです。上位表示された際の効果を考えると、可能な限り検索ボリュームが大きいものを選定したいところですが、ロングテールキーワードの中でも上位ページが強く、上位表示獲得の難易度が高いものは多いです。

作成した記事を上位表示させられそうかを判断するための要素としては、例えば以下のようなものがあります。

  • 記事形式のページが多く上位表示されている
  • 上位表示されている記事が、検索キーワードから想定される検索ニーズを十分に満たした内容となっていない
  • キーワードに対して筆者が卓越した専門知識、また高いライティングスキルを有しており、上位表示されている記事も十分に質が高いが、それよりも質の高い記事を作れる自信がある
  • 運用歴が浅かったり、質の低い記事が多く掲載されていたりするサイトの記事が上位表示されている

まず上位表示されているページの多くが記事形式のものでないと、記事を上位表示させることは難しいです。検索エンジンは検索キーワードに対して、検索意図をより満たすページから順に検索結果に表示させます。例えば上位表示されている記事がどれも通販サイトの商品ページだった場合、そもそもそのキーワードにおいては記事形式のページが求められていません。

例えば「ハンドメイド雑貨 ネット」と検索すると、以下のように検索結果の上位3ページに通販サイトがヒットしました。


「ハンドメイド雑貨 ネット」で検索する人は「ハンドメイド雑貨をネットで購入したい」といった検索ニーズを持っているでしょうから、このキーワードで記事形式のページを上位表示させるのは難しいと判断できます。そのため基本的には上位表示されている記事、特に検索順位1位のページが記事形式であるキーワードを選ぶべきです。

また上位表示されている記事の質が低かったり、運用歴の浅いサイトだったりした場合も上位表示獲得の難易度は比較的低いです。逆に上位表示されているページの運営サイトが公的機関や大企業のものだと、上位表示の獲得はかなり難しくなります。

上位ページのタイトルにキーワードが含まれているか

選定候補のキーワードで実際に検索してみて、上位表示されているページの多くで記事タイトルに検索キーワードが含まれていない場合、上位表示獲得の可能性は十分に高いといえます。

なぜなら、狙ったキーワードで検索上位表示を獲得するためにキーワードをタイトルに含めるのはセオリーであり、タイトルにキーワードが含まれていないということはそのキーワードで上位表示を狙っている競合が少ないといえるからです。

Googleなどの検索エンジンは検索キーワードに対してどのページを上位表示させるか決める際に、タイトルにキーワードが含まれているかを一つの判断材料としています。タイトルにキーワードが含まれていれば検索エンジンはページとキーワードに関連性があると判断できるため、上位表示されやすくなります。

タイトルにキーワードさえ含めれば質の低い記事でも上位表示させられるといったことは「一切」ありませんが、タイトルにキーワードを含めることは上位表示獲得のために間違いなく重要です。そのため上位ページのタイトルに検索キーワードが含まれていない場合は、「穴場」と捉えて積極的に上位表示を狙って記事を作るといいでしょう。

自社との関連性

検索キーワードと自社のビジネスとの関連性が低いキーワードは除外しましょう。例えばパーソナルジムを運営している企業が軸キーワードとして「筋トレ」を選定し、ラッコキーワードで関連キーワードを洗い出した中に「筋トレ 中学生」というキーワードが含まれていました。

中学生をターゲットの一つとして運営しているパーソナルジムもあるでしょうが、自社の運営しているパーソナルジムが値段が比較的高く、30代以上の人をターゲットとしているような場合は、自社との関連性が低いキーワードであるといえます。

仮にこのような自社との関連性が低いキーワードで上位表示でき、サイトにいくらかの流入が入ってきたとしてもコンバージョンにつながらないため、あまり意味がありません。

ロングテールキーワードの探し方については、以下の記事でも解説しています。理解を深めるためにぜひお読みください。

ロングテールキーワードの探し方を解説|成果目標に合わせてどうキーワードをしぼり込むか

【手順6】キーワードの優先順位付け


上位表示を目指すキーワードの選定ができたら、キーワードの優先順位付けを行いましょう。「どのキーワードから優先して記事を作成するか」を決めることで、記事作成のスケジュールを立てられます。

対策するキーワードの優先順位を付ける際は、「コンバージョンにつながりやすいキーワード」の優先順位を高くするべきです。コンバージョンにつながりやすいキーワードとは「人事管理システム 比較」や「パーソナルジム 東京 おすすめ」などのように「起こそうとしているアクションが明確であり、そのアクションが企業の商品・サービス販売につながるキーワード」です。

「人事管理システム 比較」で検索する人の多くは自社で人事管理システムの導入を検討しており、複数の人事管理システムを比較して自社に合うものを選ぼうとしているでしょう。一方「人事管理システムとは」で検索する人の多くは、自社での人事管理に関する業務を効率化したいと思っているが、まだすぐの導入を検討している段階ではないことが推測できます。

この場合、「人事管理システム 比較」はコンバージョンにつながりやすいキーワードであるため、対策の優先順位を高くするべきです。なぜなら売上・利益の向上を短期的に実現しやすいからです。どうせコンバージョンにつながりやすいキーワードも、「人事管理システムとは」などのようにコンバージョンからは少し離れたキーワードもどちらも対策する予定なのであれば、売上・利益につながりやすいキーワードから対策したほうがいいでしょう。

しかしコンバージョンにつながりやすいキーワードの優先順位を高くするべきというのは、あくまで「そういった方法もある」という程度のものであり、必ずしもその通りにする必要はありません。記事作りがしやすいキーワードから対策するでもいいですし、短期的に成果を出すために検索ボリュームの小さいキーワードから対策するのもいいです。

【手順7】一つのキーワードを選定し、そのキーワードで記事を作る


上位表示を狙うキーワードを選定し、優先順位付けができたら、いよいよその中から一つキーワードを選定し、選定したキーワードでの上位表示を目指して記事を作ります。

当然ながら選定したキーワードは、記事を作る際に使わなければいけません。ここでは選定したキーワードを使う要素について解説します。

実際のところ、キーワードを選定して使っただけで、検索ユーザーのニーズを満たす質の高い記事を作れるわけではありません。具体的にそのキーワードで検索するのはどんな人で、どんな検索ニーズを持っているか、また「何をどんな順番で、どのように伝えれば検索ニーズを最大限満たせるか」を考え、コンバージョンにつなげることを意識して記事を作る必要があります。

キーワード選定後の具体的な手順については以下の記事で詳しく解説しています。

SEO記事の書き方を【7ステップ】で完全解説!

キーワードを使う要素

選定したキーワードを使う要素は、大きく以下の3つです。

  • タイトル
  • 見出し
  • 本文

それぞれについて、順に解説します。

タイトル

まず選定したキーワードは、必ず記事のタイトルで使う必要があります。例えば本記事は「SEO キーワード」での上位表示を目指して作っていますが、タイトルで「SEO キーワード」をしっかり使っています。

SEOキーワードの選定方法をどこよりもわかりやすく解説!

タイトルに選定したキーワードを含めるべき理由は、主に以下の3つです。

  • キーワードと記事の関連性を検索エンジンに伝え、上位表示されやすくするため
  • 検索結果画面に表示された際に、検索者にクリックしてもらいやすくする(クリック率を上げる)ため
  • 記事の内容を検索者に的確に伝えるため

SEOにおける記事タイトルの付け方については、以下の記事で詳しく解説しています。

SEOに適したタイトルの文字数は?AIを活用した付け方も解説

見出し

選定したキーワードは、見出しでも積極的に使いましょう。例えば本記事でも、上位表示を狙っている「SEO キーワード」を見出しで積極的に使っています。

※大見出しのみ

SEOキーワードとは
SEOにおいてキーワード選定が重要な3つの理由
SEOキーワード選定を行わない場合に起きうる、悲惨な出来事
SEOの基本は「ロングテールSEO」
SEOキーワードの選定手順
SEOキーワード選定のポイント4選
SEOキーワードの選定が、SEO成功の鍵!

実際のところ、見出しにここまで積極的にキーワードを入れる必要はありません。しかし見出しもタイトル同様、検索エンジンにキーワードと記事の関連性を伝えられる重要な要素であり、また検索キーワードを見出しに入れることで検索ユーザー(読者)に記事の内容に興味を持ってもらえ、読み進めてもらいやすくなります。

本文

本文も見出し同様、必ずキーワードを使わなければいけないということはありませんが、積極的に使うことで上位表示されやすくなり、読者の満足度を高められるかもしれません。

検索エンジン経由で記事に訪れた人の多くは、無意識に検索したキーワードを意識しています。例えば記事の導入文など最初のほうで選定したキーワードを使うことで、記事を訪れた読者に「この記事は自分の知りたいことを教えてくれる記事かもしれない」といったように思われ、読み進めてくれる可能性が上がるかもしれません。

本文執筆中に常に意識する必要はありませんが、不自然にならない程度に積極的にキーワードを使うといいでしょう。

SEOキーワード選定のポイント3選

SEOキーワード選定の具体的な手順をお伝えしましたが、これから紹介する3つのポイントを意識することで、より効果的に「成果の出る」キーワード選定、ならびに記事作成ができます。

各ポイントを意識し、紹介した手順に沿ってキーワード選定に取り組んでみてください。


弊社シンプリックでは現在、SEOで成果を出したいWeb担当者様向けに「SEOの無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「SEOで成果を出すために重要なこと」などSEOのノウハウを伝授しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

【ポイント1】十分に時間をかけて行う

キーワード選定は、十分に時間をかけて行うべきです。ここまで記事を読み進めた人の中には、「キーワード選定の重要性は理解できたが、とはいえ記事の執筆のほうが重要なので、キーワード選定にかける時間はできるだけ抑えるべきだろう」と考えている人がいるかもしれません。

もちろん記事の執筆にも十分に時間をかけるべきですが、同じくキーワード選定にも時間をかけましょう。キーワード選定に慣れているSEOのプロでも、先ほど紹介した7つの手順(厳密には選定したキーワードの優先順位付けを行う手順6まで)の実施に数日間を要します。なぜなら、キーワード選定がSEOの成功可否を左右する重要なものだからです。

軸キーワードを決めてペルソナを設定し、ニーズとそれに関連するキーワードを洗い出し、検索ボリュームなどを元にキーワード選定を行うまでには、考えなければいけないことがたくさんあります。いきなり全ての手順を完璧にやりきることは難しいかもしれませんが、妥協せず十分に時間をかけて各手順に取り組むことで、間違いなくSEOの成功確率を上げられます。

【ポイント2】記事単体ではなく、複数記事の組み合わせで戦う


検索上位表示を目指すキーワードを一つ選定して記事を作成するにあたり、「いかにしてその記事の質を上げて上位表示獲得を実現するか」と考えるでしょう。しかし、ある一つの記事・ページ単体で上位表示を目指すよりも、複数記事・ページの組み合わせで上位表示を目指すべきです。

この考え方が理解しづらい人も多いでしょうから、具体例を用いて説明します。

例えば「パーソナルジム 東京」というキーワードで検索された際に、運営しているパーソナルジムのサイトトップページを上位表示させるためにSEOに取り組むとします。サイトトップページであるため厳密には記事形式のページではありませんが、このトップページを上位表示させるために重要なのが「サイト内のコンテンツを充実させること」です。

「パーソナルジム 東京」と検索する人は、以下のようなニーズ・要望を持っているのではと推測できます。

  • 東京都内でいいパーソナルジムを探している
  • ある程度お金をかけてでもパーソナルジムに通って、理想の体を手に入れたい
  • 一人でトレーニングを継続するのは難しいため、自分を律するためにもパーソナルジムに通うことを検討している

そしてこれらのニーズに関連する記事を作成するために、以下のキーワードで上位表示を目指すことにしました。

  • パーソナルジム 東京 おすすめ
  • パーソナルジム 東京 ダイエット
  • パーソナルジム 東京 安い
  • パーソナルジム 東京 男性
  • パーソナルジム 東京 初心者向け

最終的に上位表示を目指すキーワードは「パーソナルジム 東京」ですが、このキーワードをタイトルやページ内に盛り込んだトップページを用意しただけでは、上位表示の獲得は難しいです。

しかし「パーソナルジム 東京 おすすめ」や「パーソナルジム 東京 ダイエット」などの、「パーソナルジム 東京」に関連するキーワードで記事ページを作成することにより、検索エンジンから「このサイトは『パーソナルジム 東京』というキーワードで検索する人にとって有益なサイトである」と評価されて、結果的に「パーソナルジム 東京」での上位表示を獲得できる可能性が上がります。

記事やページ単体で上位表示を狙うのではなく、あくまで複数記事・ページの組み合わせで、つまり「記事・ページのチーム」で上位表示を狙う意識を持つことで、より効果的なSEOキーワードの選定、ならびに記事の作成ができるようになります。

【ポイント3】一度キーワードを選定したら、それで終わりではない


キーワードの洗い出しと絞り込み・選定は、一度行ったらそれで終わりで、以後行う必要がないというものではありません。選定したキーワードに対して上位表示を狙って継続的に記事を作成し、本格的にSEOに取り組み始めてから半年〜1年程度経過しても全く狙ったキーワードで上位表示を獲得できなかったり、設定した目標を達成できていなかったりする場合は、原因を突き止めて必要に応じてキーワード選定の段階から「改善」しなくてはいけません。

十分にリソースをかけて継続的に記事作成を行っているにもかかわらず成果が出ていないとしたら、原因は多くの場合キーワード選定にあります。【手順5】関連キーワードの選定」で紹介した以下の選定ポイントを確認し、入念にキーワードを選定しましょう。

  • 検索ボリューム
  • 上位ページの強さ
  • 上位ページのタイトルにキーワードが含まれているか
  • 自社との関連性

またいくつかのキーワードで上位表示を獲得できている場合は、それらのキーワードと関連性が高いキーワードの優先順位を最も高くし、記事を作りましょう。全くゼロからキーワードを選定するよりも、すでに成果が出ているキーワードをもとに関連するキーワードを考えたり、すでにある程度上位表示されているがさらに上位表示させたいキーワードに対して記事のリライト(修正)を行うほうが、成果が出る確率は圧倒的に高いです。

Googleアナリティクス」や「Google Search Console」といったサイト分析ツールなどを活用し、主観ではなく数値ベースで成果が出ていない原因を探り、改善しましょう。これらのツールについては、以下の記事で概要を解説しています。

必須のサイト分析ツール

SEOキーワードの選定が、SEO成功の鍵!

本記事では、SEOにおいてキーワード選定を行う重要性や具体的な選定方法、キーワード選定のコツ・ポイントなどを解説しました。

以下4点は、本記事の要約です。

  • SEOにおいて、キーワード選定を行わないのは論外である
  • さまざまなロングテールキーワードでの上位表示を目指す「ロングテールSEO」が基本である
  • 軸キーワードを元にペルソナのニーズと関連キーワードを洗い出し、対策キーワードを選定する必要がある
  • キーワード選定はSEOの成功可否を左右する重要なものであるため、十分に時間をかけて行う

本記事で「SEOキーワードの選定手順」を読んだ人の中には、「自社で実施できるか不安」「できることなら外部のプロに任せたい」と思った人もいるかもしれません。

弊社シンプリックはさまざまな業界の膨大な数の企業に対してSEO・Webマーケティングの支援を行っており、キーワード選定の段階から「成果の出る」記事を作れます。15年以上のSEO支援実績があり、これまでに支援先の多くの企業で、SEOによりWeb集客数の大幅な増加を実現してきました。

もし以下のような悩み・要望を抱えている場合、ぜひ弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。

  • キーワード選定について、自社でどのように取り組むべきか詳しく教えてほしい
  • キーワード選定に限らず、SEOに関するさまざまな支援をお願いしたい
  • 今まで具体的にどのようにしてSEOの支援を行い、結果を出してきたのか聞きたい

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