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SEOキーワードの選び方を9ステップで解説!効果的な選定方法とは

SEOを成功させるために、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示を狙うキーワードを選定することは欠かせません。キーワード選定を行うことで、狙ったキーワードでの上位表示を獲得しやすくなり、サイトにアクセスを集められます。

しかしすでにSEOに取り組んでいる企業のWeb担当者でも、適切な方法でキーワード選定ができている人は少ないです。また一切キーワード選定を行わずSEO、いや「SEOもどき」に取り組んでいる人も多く、そのような人たちは要した時間・労力に見合った成果を得られていません。

本記事ではSEOを成功させるために欠かせないキーワード選定の方法を9ステップで解説しています。またキーワード選定前にやっておくべきことやキーワード選定時の注意点なども解説しているため、まだキーワード選定を行ったことがないSEO初心者でも本記事を読めば適切なキーワード選定の方法を理解し、実践できるようになります。

キーワード選定の方法をどこよりも丁寧にわかりやすく解説しているため、ぜひ本記事を通じてキーワード選定の方法を理解して実践し、SEOを成功させてもらえればと思います。

キーワード選定の具体的な方法を解説する前に、キーワード選定の概要や重要性などをお伝えしますが、「とにかくキーワード選定の方法が知りたい!」という場合は「【9ステップ】SEOキーワードの選び方」からお読みください。

また「そもそもSEOについてあまり理解できていない」という方は、以下の記事も併せてお読みください。

【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!

※弊社シンプリックでは、企業向けにキーワード選定をはじめ、SEO・Webマーケティングに関するあらゆる支援を行っています。15年以上のSEO支援実績を元に、お客様のビジネス成長をWebの側面からご支援いたしますので、「SEOについてプロに聞きたいことがある」「SEOの支援をお願いしたい」といった要望をお持ちであればぜひ弊社の無料相談をご活用ください。

SEOのキーワード選定とは?

GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、日々世界中の人々に使われています。そんな検索エンジンにおいてサイト・ページを上位表示させるための取り組みが「SEO」ですが、「どのキーワードで検索された際に上位表示させるか」を決めるのが「キーワード選定」です。

上位表示を目指すキーワードを選定し、選定したキーワードでの上位表示獲得に最適化したページを作ることにより、上位表示を実現できます。

このキーワード選定ですが、多くの人が重要性を理解していません。キーワード選定の重要性を理解していない人の多くが、以下のような姿勢・方法でSEOに取り組んでしまい、結果的にSEOで成果を出せずに終わっています。

  • キーワード選定を行わなくてもSEOで成果を出せると思い込み、キーワード選定を行わない
  • 「キーワード選定なんかに時間をかけてられない」との思いから、適当にキーワード選定を行う
  • 自己流の間違った方法でキーワード選定を行う

キーワード選定の重要性を理解できていれば、上記のような姿勢・方法でSEOに取り組むことはないでしょう。キーワード選定の概要が理解できたところで、次にキーワード選定の重要性について解説します。

SEOのキーワード選定が重要な理由


SEOに取り組むのなら、キーワード選定は必ず行わなくてはなりません。なぜなら、キーワード選定をしないとサイト・ページを検索上位表示させられず、アクセスを集められないからです。サイトにアクセスを集められない、つまり集客できない施策に時間・労力をかけるわけにはいかないため、集客を成功させたいのならキーワード選定は必須です。

検索エンジン経由でサイトにアクセスを集めたいのであれば、まずはサイト・ページを検索エンジンの検索結果で上位表示させる必要があります。この際、「何のキーワードで検索された際に上位表示させるか」が重要です。

当然ながら誰も検索しないようなキーワードで上位表示されてもサイトにアクセスは入ってきませんし、逆に上位表示を獲得するのが困難なキーワードで上位表示を狙っても、結局上位表示を獲得できずに終わり、同じくアクセスは入ってきません。

「上位表示させること」、そして「アクセスを集めること」の2つを実現するために、どのキーワードでの上位表示を狙うかというキーワード選定が重要なわけですが、キーワード選定を行うことによりこれら2つを実現できる理由は、以下の3点です。

  • 検索エンジンは、あるキーワードで検索した人の目的(検索意図・ニーズ)を満たす、質の高いページを上位表示させるから
  • 自社の運営しているサイトが上位表示を獲得しやすいキーワードを選ぶことにより、実際に上位表示を獲得しやすくなるから
  • 選定したキーワードで上位表示を獲得できた結果、一定数以上のアクセスが入ってくるようになるから

特に重要なのは、「検索エンジンが検索者の目的を満たす、質の高いページを上位表示させるから」です。あるキーワードで検索する人は必ず何かしらの目的を持っており、Googleなどの検索エンジンはその目的を満たす、質の高いページから順に上位表示させようとします。

キーワード選定を行うことにより、「このキーワードで検索する人は、どんな目的を持って、またどんな悩み・課題を持っているのか」といったことを深く考えられます。逆にキーワード選定を行わないと、作ったページに検索エンジン経由で訪れる人がどんな目的を持っているかわからないため、どんな内容の記事に仕上げらればいいかがわかりません。

キーワード選定を行い、選定したキーワードで検索する人の目的、悩みや課題を深く考えられたら、ニーズを満たす質の高い記事・ページを作ります。これにより、検索エンジンからページが評価されて検索上位表示されるという流れとなるため、そもそもの「誰のどんなニーズを満たすために、どんな記事を作る必要があるのか」という入り口であるキーワード選定は行わないのは、論外です。

検索上位表示を獲得してサイト・ページにアクセスを集めるために、キーワード選定は必須であると理解しておきましょう。

【9ステップ】SEOキーワードの選び方

それでは本記事の主題である、SEOキーワードの選び方を9ステップで解説します。ここで解説する各ステップの内容を理解し、入念に取り組むことができたら、SEOのプロ顔負けの質の高いキーワード選定ができます。

SEO成功の鍵は、質の高いキーワード選定です。各ステップに入念に取り組むのにはある程度の時間・労力を要しますが、一度一通り対応すれば、以降は比較的少ない時間・労力でキーワード選定ができるようになるため、一つ一つのステップに妥協せず取り組んでもらえればと思います。


キーワード選定をはじめとして、継続的に「正しく」SEOに取り組み、Web集客の成功確率を上げたいとお考えであれば弊社シンプリックのSEOコンサルティングサービスをご活用ください。長年のSEO経験・実績に裏付けされた高度なSEOの知見を駆使し、成功法則に基づいた本質的なSEO支援をいたします。少しでもご興味があれば、まずは資料をダウンロードしてサービス内容をご確認ください。

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【ステップ1】自社を象徴するキーワード(軸キーワード)の洗い出し


キーワード選定の第一ステップは、「軸キーワード」の洗い出しです。軸キーワードとは「SEOの軸となる、特に重要なキーワード」であり、以下5つの要素を満たしたものです。

  • 自社を象徴するキーワードである
  • 自社の見込み客・顧客が興味を持つキーワードである
  • 検索ボリュームが大きく、上位表示を獲得できるとサイトに大量のアクセスを集められ、ビジネスインパクトが大きいキーワードである
  • 「〇〇(軸キーワード)といえば、弊社」という状態を作りたいキーワードである
  • 「単一語」である(一部例外あり)

例えば弊社シンプリックは企業向けにSEO・Webマーケティングの支援を行っており、本サイトはSEO・Webマーケティング関連の情報発信を行うサイトであるため、軸キーワードとして以下のようなものが適していると考えられます。

  • SEO
  • Webマーケティング
  • オウンドメディア
  • コンテンツマーケティング
  • 集客

これらのキーワードは、弊社シンプリックにとって自社を象徴するキーワードであり、弊社の見込み客・顧客が興味を持つキーワードです。また多くの人がたくさん検索しているキーワードであり、「SEOといえば、シンプリック」という状態を作れるとかなり良いブランディングとなります。

またこれらのキーワードは一つの語句から成り立つ「単一語」ですが、軸キーワードは多くの場合単一語を選ぶことになります。対して複数の語句から成り立つキーワードを「複合語」といい、これは例えば「SEO コツ」や「キーワード選定 方法」といったキーワードです。

単一語は複合語と比べて、基本的に検索ボリューム(検索される回数)が大きいです。軸キーワードはSEOをはじめてすぐに上位表示を獲得できるキーワードではないですが、中長期的に質高くSEOに取り組むことで上位表示を獲得できる可能性があり、上位表示を獲得できたら非常に多くのアクセスがサイトに入ってくるようになります。

このような軸キーワードを、まず第一ステップとして洗い出しましょう。洗い出すといっても、おそらく5〜10個程度に収まるかと思います。

ここで軸キーワードを洗い出す理由は、以下の2点です。

  • 後のステップで上位表示を狙うキーワードを大量に洗い出すが、軸キーワードが決まればキーワードの洗い出しがしやすくなるため
  • 中長期的に軸キーワードでの上位表示を目指して、ぶれることなくキーワード選定ができるようになるため

SEOに取り組みはじめてからすぐに軸キーワードでの上位表示を獲得できることは、基本的にありません。なぜなら検索ボリュームが大きく、上位表示を獲得できればビジネスインパクトが大きい軸キーワードは、多くの競合も上位表示を狙っているからです。

検索順位は他のサイト・ページとの相対評価(AのページとBのページ、どっちのほうが上位表示されるにふさわしいかといったもの)で決まるため、競合が多いほどその分上位表示を獲得する難易度が高くなります。

例えば「ダイエット」のキーワードで検索順位1位を獲得できればサイトに多くのアクセスが入ってくるようになりますが、このキーワードでの上位表示が簡単でないことは想像できるでしょう。

しかし軸キーワードと関連した複数のキーワードで上位表示を獲得できれば、中長期的に軸キーワードでもサイト・ページが上位表示される可能性は十分にあります。「このキーワードで上位表示を獲得できれば、サイトに大量のアクセスを集められ、ビジネスを飛躍的に成長させられる」といったキーワード(軸キーワード)を、まずは洗い出しましょう。

【ステップ2】軸キーワードの選定


軸キーワードの洗い出しができたら、その中から軸キーワードを選定します。通常、軸キーワードは1〜3個程度選定しますが、SEO初心者であれば軸キーワードの選定は1個だけとしておきましょう。軸キーワードの数が増えるほどキーワード選定にかかる工数が増え、また難易度が上がるためです。

洗い出したキーワードの中から以下3つの要素を元に、軸キーワードを選定しましょう。

  • 自社のビジネスと特に関連性が高い
  • 検索ボリュームが特に大きい
  • 「〇〇(軸キーワード)といえば、弊社」という状態を作れると、特に嬉しい

弊社シンプリックが軸キーワードを1個だけに絞るとしたら、「SEO」が適しているでしょう。なぜなら検索ボリュームが大きく、自社のビジネスと特に関連性が高いからです。

弊社にとって、「SEOといえば、シンプリック」という状態を作ることはあらゆるブランディング施策において最も重要であるといえます。このように自社が特に第一想起を獲得したくて、検索ボリュームが大きいキーワードを軸キーワードとして選定しましょう。

検索ボリュームの大きさは「Googleキーワードプランナー」や「aramakijake」などの無料ツールを使って簡単に確認できます。Google広告を出稿している場合は「Googleキーワードプランナー」で、出稿していない場合は「aramakijake」か、もしくは「ruri-co(るりこ)」を使って確認するのがおすすめです。

【ステップ3】「ツールで」関連キーワードの洗い出し


軸キーワードの選定ができたら、軸キーワードを元に関連キーワードを洗い出します。関連キーワードとは、文字通り「あるキーワードに関連するキーワード」です。例えば軸キーワードとして「ダイエット」を選定した場合、関連キーワードは以下のようなものです。

  • ダイエット 食事
  • ダイエット 運動
  • ダイエット 朝ごはん
  • ダイエット レシピ
  • ダイエット 食事 おすすめ
  • 運動 アプリ

「ダイエット」というキーワードで検索する人の中には、「ダイエット 食事」で検索する人もいれば、「ダイエット運動」で検索する人もいるでしょう。また「運動 アプリ」のような、「ダイエット」というキーワードを含まないキーワードでも検索しそうです。

関連キーワードは、必ずしも軸キーワードを含むものである必要はありません。そのため「運動 アプリ」のような、軸キーワードで検索する人が検索しそうなキーワードも洗い出します。

最終的に記事を作成する際は、上位表示を狙うキーワードを通常一つ選定します。しかしいきなり「このキーワードが良さそうだな」とキーワードを一つ選定してすぐに記事を作成するのは、間違ったキーワード選定方法といえます。

まずは選定候補となるキーワードを大量に洗い出し、その中から検索ボリュームや競合性、自社との関連性などを元にキーワードを絞り込み、最終的に「上位表示を獲得できる可能性が高い、かつ検索ボリュームが一定数以上ある」キーワードを選定します。

最終的に選定するキーワードの質を上げるためには、このステップと次のステップで、可能な限り多くの関連キーワードを洗い出すことが重要です。そして関連キーワードの洗い出しは、まず「ツールを活用して」行います。

ツールを活用して関連キーワードを洗い出す際におすすめなのが「ラッコキーワード」です。サイトにアクセスして軸キーワードを入力して検索すれば、大量に自動で関連キーワードを洗い出してくれるため、まずはラッコキーワードを使って関連キーワードを洗い出しましょう。


ラッコキーワードで洗い出した関連キーワードの中でも特に重要なのが、キーワード一覧の左上に表示されている「〇〇のサジェストとそのサジェスト」です。ここに表示されているキーワードを「サジェストキーワード」といいますが、これはGoogleの検索窓にキーワードを入力した際、候補として表示されるキーワードです。


サジェストキーワードはGoogleでのユーザー行動を元に表示されているものであり、検索ボリュームが比較的大きい、つまり多くの人がニーズを持っている検索キーワードであるため、積極的に上位表示を狙っていくべきキーワード群です。


ラッコキーワードのサジェストエリアには、検索キーワードのサジェストだけでなく、サジェストのさらにサジェストのキーワードも表示されています。軸キーワードで検索した際、このエリアに表示されたキーワードは特に重要なキーワードであるため、これらのキーワードを元にさらに関連キーワードを洗い出しましょう。

例えば上の画像では「ダイエット」の軸キーワードで検索した結果として、サジェストエリアに「ダイエット 食事」のキーワードが表示されています。このキーワードで検索すると、以下の関連キーワードが取得できました。


このように、洗い出した関連キーワードの中からキーワードを選び、さらに検索することで大量の関連キーワードを洗い出せます。ツールを活用して関連キーワードを洗い出すこのステップにおいてはまずは質よりも量が重要であるため、さまざまなキーワードで検索して関連キーワードを洗い出しておくといいでしょう。

キーワード選定は、このようにツールを活用して行うのが普通です。SEOのプロでもツールを活用して効率的にキーワード選定を行っているため、特にキーワードの洗い出しにおいては自分の頭だけで考えずに、必ずツールを活用しましょう。

ラッコキーワードはキーワード選定のみならず、SEOにおけるさまざまな場面で役立ちます。以下の記事でラッコキーワードの各機能について詳しく解説しているため、ぜひお読みください。

無料・有料のSEOキーワード調査ツール11選!中でも特におすすめのツールを紹介

【ステップ4】「ツール以外で」関連キーワードの洗い出し


軸キーワードを元に、ラッコキーワードなどのツールを活用して関連キーワードの洗い出しができたら、次に「ツール以外で」関連キーワードを洗い出します。ツール以外で関連キーワードを洗い出す方法として、例えば以下のようなものがあります。

  • 自分の頭で、自社の見込み客が検索しそうなキーワードを考える
  • 自社の営業に顧客が抱えている課題を聞き出し、実際の課題を元にキーワードを考える
  • 「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などのQ&Aサイトに掲載されている情報からインスピレーションを受けて、キーワードを考える
  • SNSや口コミサイトに載っているリアルな声を元に、キーワードを考える
  • 競合サイトが書いている記事や、上位表示を獲得しているキーワードを元に考える

ツールを活用することで大量に関連キーワード、つまり選定候補となるキーワードの洗い出しができますが、ツールを活用して機械的にキーワードを洗い出すだけでは不十分です。キーワード選定においては、いかに「競合が少なく、一定数以上の検索ボリュームがある狙い目のキーワード」を選定できるかが重要ですが、ツールだけでこのような狙い目のキーワードを見つけるのはなかなか難しいです。

ツールによるキーワードの洗い出しは多くの競合が行っているため、ツールだけで洗い出したキーワードから選定する場合、どうしても競合と上位表示を狙うキーワードが被ってしまいます。そのため自社の営業に直接話を聞いたり、Q&AサイトやSNS、口コミサイトなどから自社の見込み客・顧客の悩み・課題を抽出することで、悩み・課題を元に狙い目のキーワードを見つけられます。

また競合サイトの分析も重要です。自社の競合サイトがどんな記事を発信しているか確認し、それが効果的な記事だと判断すれば、その記事を見るのはどんな人で、どんなキーワードで検索するかを考えたうえで自社でも選定候補のキーワードとして洗い出せます。

さらに多くの競合サイトが上位表示を獲得しているにもかかわらず、自社サイトが上位表示を獲得できていないキーワードは積極的に上位表示を狙うべきです。自社と同じ分野の商材・サービスを扱っている他社が上位表示を獲得できているということは、自社でも上位表示を獲得できる可能性が十分にあります。

前のステップではツールを活用して機械的にキーワードを洗い出したため、そこまで頭を使う必要はありませんでした。しかしこのステップではよく頭を使って選定候補となるキーワードを考える必要があります。それにより狙い目のキーワードを見つけられる可能性が高いため、このステップには十分に時間をかけて念入りに取り組みましょう。

【ステップ5】キーワードの一次絞り込み


選定候補となるキーワードの洗い出しができたら、キーワードの絞り込みを行っていきます。このキーワードの絞り込みですが、二段階に分けて行うのがおすすめです。まずこのステップではキーワードの一次絞り込みを行いますが、次のステップでキーワードのカテゴリ分けを行った後にキーワードの二次絞り込みを行うことで、より精度の高いキーワードの絞り込みができます。

キーワードの洗い出しでは「量より質」を重視して、とにかくたくさんのキーワードを洗い出しました。当然ながら洗い出したキーワードの中には、早い段階で選定候補から外しても良さそうな質の低いキーワードも含まれています。

ここではまず以下2つの要素を元にキーワードを絞り込みますが、あくまで「一次」の絞り込みであるため、ある程度機械的にサッと、明らかに選定候補から外すべきキーワードのみを除外していきましょう。

  • 検索ボリュームが小さすぎる、もしくは大きすぎる
  • 自社の見込み客・顧客が検索しなさそう

ステップ3とステップ4で洗い出したキーワードの数が1,000以上など多い場合、このステップでの絞り込みは「検索ボリューム」の要素のみで問題ありません。

「ラッコキーワード」と「Googleキーワードプランナー」の無料ツールを組み合わせて使うことで「関連キーワードの洗い出し」と「各キーワードの検索ボリュームの調査」ができますが、キーワードの一覧は通常、ExcelやGoogleスプレッドシートなどで管理します。

ExcelやGoogleスプレッドシートには絞り込み検索(フィルター検索)の機能があるため、この機能を活用して検索ボリュームが小さすぎるもの、また大きすぎるものを除外します。検索ボリュームの「小さすぎる」と「大きすぎる」については、サイトのテーマや自社のサイト状況(運営歴など)によって異なるため明確な数値の基準はありません。

しかし通常、月間の検索ボリュームが1万を超えるようなキーワードは検索ボリュームが「大きすぎる」と判断し、100未満のキーワードは「小さすぎる」と判断します。検索ボリュームが大きすぎるキーワードを「ビッグキーワード」といい、反対に小さすぎるキーワードを「スモールキーワード」といいますが、これらのキーワードは除外するべきです。

なぜなら、ビッグキーワードは上位表示を狙っている競合が多いため上位表示獲得の難易度が高く、スモールキーワードは上位表示を獲得できてもほとんどサイトにアクセスが入ってこないためです。

ビッグキーワードとスモールキーワードの間の、ちょうどいい検索ボリュームのキーワードを「ロングテールキーワード」といいますが、SEO成功の鍵は複数のロングテールキーワードで上位表示を獲得することです。

ExcelやGoogleスプレッドシートの機能を活用してフィルター検索を行い、検索ボリュームを元に機械的にキーワードを絞り込みましょう。さらに余裕があれば、ざっとキーワードを眺めて「このキーワードは自社の見込み客・顧客が検索しなさそうだな」というものを見つけて、選定候補から除外しておきましょう。

複数のロングテールキーワードで上位表示を獲得するSEOの施策を「ロングテールSEO」といいますが、ロングテールSEOの詳しい説明は以下の記事で行っています。

SEOの基本は「ロングテールSEO」

また「ラッコキーワード」と「Googleキーワードプランナー」の無料ツールを組み合わせて活用する方法は以下の記事で解説しているため、ぜひ併せてお読みください。

SEO対策のやり方を徹底解説!基本を網羅的に理解しよう!

【ステップ6】検索意図を元にキーワードをカテゴリ分け


選定候補となるキーワードを洗い出し、その中から検索ボリュームなどの要素を元にキーワードの一次絞り込みができたら、次に検索意図を元にキーワードをカテゴリ分けします。

「検索意図を元にキーワードをカテゴリ分けする」といっても、いまいち理解できない人もいるでしょう。まず検索意図とは、「なぜそのキーワードで検索したか」というものです。検索の意図(理由)を想像し、検索意図を満たす記事を作成することで検索上位表示を獲得できます。

例えばダイエット器具を販売している企業が「ダイエット」の軸キーワードを元に、選定候補として以下のキーワードを洗い出したとします。

  • ダイエット アプリ 無料
  • ダイエット 食事 レシピ
  • ダイエット 朝ごはん 食べない
  • ダイエット プロテイン
  • ダイエット 運動
  • ダイエット 豚肉
  • ダイエット 食事 メニュー
  • ダイエット アプリ 運動
  • ダイエット バナナ
  • ダイエット 運動 時間

これらのキーワードについて検索意図を元にカテゴリ分けを行うと、例えば以下のようになります。

●ダイエットに効果的な食事について知りたい
ダイエット 食事 レシピ
ダイエット 朝ごはん 食べない
ダイエット 豚肉
ダイエット 食事 メニュー
ダイエット バナナ

●ダイエットに効果的な運動方法について知りたい
ダイエット 運動
ダイエット 運動 時間
ダイエット プロテイン

●ダイエットに効果的なアプリが知りたい
ダイエット アプリ 無料
ダイエット アプリ 運動

「ダイエットに効果的な食事について知りたい」や「ダイエットに効果的な運動方法について知りたい」といったものは、Googleなどの検索エンジンで検索する理由、つまり「検索意図」です。

検索意図ごとにキーワードをグループ分けすることには、以下のメリットがあります。

  • 次のステップで、キーワードの二次絞り込みがしやすくなる
  • 各検索意図ごとに、どのキーワードを優先的に対策するかの優先順位づけがしやすくなる
  • キーワードの管理がしやすくなる

前のステップで洗い出したキーワードから一次絞り込みを行いましたが、このステップでキーワードのカテゴリ分けを行うことで、キーワードの二次絞り込みがしやすくなります。また検索意図ごとにキーワードが整理されて並んでいる状態を作ることで、「どのキーワードから優先的に対策していくか」といった優先順位づけがしやすくなります。

さらにキーワードの管理がしやすくなるといったメリットもあります。本記事で紹介しているキーワードの洗い出しと絞り込みですが、最初の一回だけ行えばそれで終わりというものではありません。今後定期的にキーワードを見直し、除外したり追加したりする必要がありますが、カテゴリごとにキーワードが並んでいると除外や追加の判断がしやすくなります。

【ステップ7】キーワードの二次絞り込み


検索意図を元にキーワードのカテゴリ分けができたら、次にキーワードの二次絞り込みを行います。検索ボリュームによる絞り込みはすでにできていますが、まだ「自社の顧客・見込み客が検索しなさそうなキーワードの除外」は行っていない人もいるでしょう。一つ一つキーワードを確認し、そのようなキーワードはまず除外します。

現在残っているキーワードはどれも選定の可能性が高いキーワードであるため、ここでは一つ一つのキーワードについてじっくり絞り込んでいきます。検索ボリュームによる絞り込みはある程度機械的にできましたが、ここではよく頭を使い、時間をかけて入念に取り組んでいきます。

以下が、キーワードの二次絞り込みを行う方法です。

  • 上位表示されているページは記事形式のものが多いか
  • 上位表示されている他の記事に勝てそうか
  • 検索意図がほぼ完全に重複しているキーワードについて、どれか一つを残す

キーワードの二次絞り込みにおいては、一つ一つのキーワードを実際に検索し、作成した記事が上位表示を獲得できそうか判断します。もし上位表示されているページに記事形式のものが少ない場合、そのキーワードは除外するべきです。なぜなら、記事形式以外のページが上位表示されているということは、そもそもそのキーワードで検索する人は記事形式のページを求めていない可能性が高いからです。

例えば「化粧品 通販」のキーワードで検索すると、化粧品の通販サイト、つまり商品購入ページが検索上位表示を占めていることがわかります。


このキーワードで検索する人は「化粧品の通販サイトに行きたい」というニーズを持っていますが、化粧品の使い方やアレルギーに関する情報を伝える記事は求められていません。

また上位表示されているページの多くが記事形式のものである場合、上位表示されている他の記事に勝てそうかを確認しましょう。検索順位は他の記事との相対評価で決まるため、競合記事よりも質の低い記事を作成しても勝てません。さらに自社サイトの運用歴が浅い場合、上位表示されている記事のサイトが運用歴の長いものであれば、不利です。

競合記事に勝てそうかどうかを判断するための絶対的な基準はありませんが、例えば大企業や公的機関が運営しているサイトの記事が上位表示されている場合、自社サイトの運用歴が長くなければ勝てる可能性は低いといえます。

さらに実際に検索して上位表示されているページを確認する以外にも重要なことがあります。それは「検索意図がほぼ完全に重複しているキーワードの除外」です。例えば先ほど、検索意図を元に以下のようにキーワードのカテゴリ分けを行いました。

●ダイエットに効果的な食事について知りたい
ダイエット 食事 レシピ
ダイエット 朝ごはん 食べない
ダイエット 豚肉
ダイエット 食事 メニュー
ダイエット バナナ

●ダイエットに効果的な運動方法について知りたい
ダイエット 運動
ダイエット 運動 時間
ダイエット プロテイン

●ダイエットに効果的なアプリが知りたい
ダイエット アプリ 無料
ダイエット アプリ 運動

「ダイエット 食事 レシピ」と「ダイエット 食事 メニュー」は、検索意図がほぼ完全に重複していることがわかるでしょう。基本的に同じサイトから、検索意図が重複した複数のキーワードで上位表示を狙うのはNG行為です。なぜなら、検索意図が重複したキーワードについてそれぞれ記事を作成すると、検索エンジンはどちらの記事を上位表示させればいいかわからなくなり、結果的にどちらも上位表示されなくなってしまう可能性があるからです。

検索意図を元にしたキーワードのカテゴリ分けを行うことで、このような検索意図の完全重複を見つけやすくなるため、キーワードのカテゴリ分けは必ず行いましょう。

【ステップ8】キーワードの優先順位づけ


キーワードの絞り込みができたら、その中でキーワードの優先順位づけを行います。どのキーワードから優先的に対策していくか、つまり記事を作成するか決めることでスケジュール作成や担当者決めなどができるようになるため、この段階で一通り優先順位をつけておきましょう。

優先順位をつける際、おすすめなのが「あるトピックについてまずは重点的に、対策の優先度を高くすること」です。例えば「ダイエット 食事」や「ダイエット 運動」などの大きなカテゴリがある中で、まずは「ダイエット 食事」に関連するキーワードから優先的に記事を作成することにより、比較的早い段階で「ダイエット 食事」に関連するキーワードでの上位表示を獲得しやすくなります。

Googleなどの検索エンジンはサイトの専門性を重視しており、専門性の高いサイトから発信される記事を優先的に上位表示させます。例えば投資関連のキーワードで上位表示を狙う際、同じ金融ジャンルのサイトだったとしても、「貯金」に関する記事が多いサイトよりも「投資」に関する記事が多いサイトのほうが投資のトピックにおいて専門性が高いため、上位表示されやすいです。

SEOに取り組むのなら、できる限り早く成果を出したい、つまり狙ったキーワードで記事を上位表示させたいと思うのは普通です。そのため、あるトピックについてまずは重点的に記事を作成していくといいでしょう。

【ステップ9】ある一つのキーワードを選定する


キーワードの優先順位づけができたら、実際にキーワードを一つ選定し、記事を作ります。SEOには「1記事1キーワードの原則」というものがあり、これは1つの記事で上位表示を狙うキーワードは1つに絞るべきというものです。

SEOの上級者であれば、2つ、3つのキーワードで同時に上位表示を目指して記事を作成するのもいいですが、特にSEOに慣れてないうちは必ず1つの記事で上位表示を狙うキーワードは1つだけとしましょう。

複数のキーワードで上位表示を目指して記事を作ると、記事の内容がどうしても抽象的かつ曖昧なものになってしまいます。例えば「ダイエット 食事 おすすめ」と「ダイエット アプリ おすすめ」の2つのキーワードを1つの記事で対策する場合、当然ながらダイエットにおすすめの食事とアプリを紹介することになりますが、この2つのキーワードで検索する人はそれぞれ全然違う検索意図を持っています。

複数のキーワードにおいて、それぞれの検索意図を満たす記事を作成しようとすると、どうしても1つのキーワードに特化して作成した記事と比べて検索意図を満たせない(質が低い)記事に仕上がってしまうため、必ず「1記事1キーワード」の原則を守りましょう。

SEOキーワード選定の前にやっておくべきこと


SEOにおけるキーワード選定の方法を9ステップで解説しましたが、ここではキーワード選定の前にやっておくべきことを2つ紹介します。

9ステップについて、各ステップに入念に取り組むことにより狙ったキーワードで上位表示を獲得できる可能性を大幅に上げられますが、キーワード選定の前にここで紹介する2つをやっておくことでさらに成功の可能性を上げられます。

自社の理想の顧客と、抱えているニーズの言語化

自社の理想の顧客がどんな人で、その人がどんなニーズを抱えているかを言語化しましょう。

自社の理想の顧客のことを「ペルソナ」と呼びますが、ペルソナを言語化することで「サイトを通じて、誰に情報を届けるのか」が明確になります。これが明確にすることで、常にペルソナのことを頭の片隅に置きながらキーワードの洗い出しや絞り込みなどができるため、最終的に選定するキーワードの質が高くなります。

ペルソナの設定方法は、以下の記事で解説しています。

ペルソナの書き方をマスター!実例と活用方法で理解を深める

さらにペルソナを言語化した後は、ペルソナが抱えているニーズも言語化しましょう。この際、ニーズは思いつく限り洗い出しておくといいです。可能であれば30個、50個、100個と、自社のビジネスに関連するニーズを大量に洗い出しましょう。そうすることで、より幅広くキーワードの洗い出しができます。

目標とする競合サイトの選定

キーワード選定を行う前に、目標とする競合サイトを選定しておきましょう。これにより「目指すべき理想の状態」が可視化されるため、ブレずに継続的にSEOに取り組めます。

また目標とする競合サイトが決まれば、そのサイトについて重点的に分析することで「このサイトはどんなキーワードで上位表示を獲得しているか」が見えてくるため、自社のキーワード選定に活かせます。またその後の記事作成においても、目標とする競合サイトがどんな内容・テイストの記事を発信しているか参考にすることで、より精度高く狙ったキーワードでの上位表示獲得のための戦略を立てられます。

SEOキーワード選定を行う際の注意点

ここではキーワード選定を行う際の注意点を2つ紹介します。特に1つ目に紹介する「キーワードのカニバリゼーション」は、多くの企業がSEOに失敗する共通要因となっています。どんなものか理解し、キーワード選定の段階で十分に気をつけるようにしましょう。


キーワードのカニバリゼーションに注意する

カニバリゼーションとは日本語で「共喰い」を意味する言葉であり、キーワードのカニバリゼーションとは「検索意図が重複しているキーワードでそれぞれ記事を作成した結果、いずれかの記事、もしくは全ての記事が上位表示されなくなってしまうこと」を意味します。

例えば以下のキーワードは、キーワードこそ異なりますが、どちらも検索意図はほぼ完全に同じです。どちらか一つのキーワードを選定して記事を作成するのならいいですが、どちらのキーワードも選定するとキーワードのカニバリゼーションが起きてしまうため避けるべきです。

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SEOキーワード 選定
SEOキーワード 選び方

キーワードのカニバリゼーションについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

SEOの肝であるキーワードカニバリゼーションとは?問題点や対処法を解説

定期的にキーワードを見直す

一度キーワードを洗い出して絞り込んだら、その後一切キーワードの追加や削除を行わない人は多いですが、キーワード選定は一度行ったらそれで終わりではありません。世の中のトレンドの変化やターゲットユーザーのニーズの変化、また選定したキーワードで記事を作成しての結果などに応じて、定期的にキーワードの見直しを行う必要があります。

特に重要なのは、選定したキーワードで記事を作成し、検索順位やアクセス数などの結果に応じてキーワードの見直しを行うことです。例えば期待通りの結果を得られた、つまり狙ったキーワードで上位表示を獲得してアクセスを集められたのであれば、結果が出たキーワードと関連するキーワードを重点的に選定し、記事を作っていくべきです。

あるキーワードで上位表示を獲得できた場合、検索エンジンからそのキーワードのトピックについてサイトに専門性があると評価されているということであるため、上位表示を獲得できたキーワードと関連性が高いキーワードで重点的に記事を作るのはSEOの王道施策です。

逆に一向に狙ったキーワードで上位表示を獲得できないのであれば、そもそも選定しているキーワードの質が低い可能性が高いです。改めてキーワードの洗い出しや検索ボリューム、競合性、自社との関連性を元にしたキーワードの絞り込みを行ったり、重点的に狙うトピックを変えたりなどしながら、キーワード選定の方法を改善していく必要があります。

【まとめ】適切にキーワードを選定して、SEOを成功させよう

本記事ではSEOにおけるキーワード選定の方法を9ステップで解説しました。各ステップに入念に取り組むことにより狙ったキーワードで上位表示を獲得できる可能性を大幅に上げられます。

以下3点は、本記事の要約です。

  • SEOにおいて、キーワード選定を行わずに記事を作成するのは論外である
  • 9ステップに沿ってキーワード選定を行うことで、狙ったキーワードでの上位表示獲得を実現できる
  • キーワード選定の前にペルソナと抱えているニーズを言語化し、また目標とする競合サイトを必ず決めておく

弊社シンプリックは、SEOのスペシャリスト集団です。Webマーケティングの中でも特にSEOに特化して企業のWeb集客を支援しており、これまでにあらゆる業界の、数多くの企業のSEOを成功に導いてきました。

本記事でキーワード選定の9ステップを解説しましたが、各ステップに入念に取り組むのは実際のところ難しいだけでなく、キーワード選定を行った後は検索者のニーズを最大限満たす、SEOライティングを施した質の高い記事を作る必要があります。

さらに適切に効果測定を行い、検索順位やアクセス数などの結果に応じて改善をし続ける必要もあります。社内にSEOのプロが在籍しており、十分にリソースをかけられる場合は問題ないかもしれませんが、ノウハウやリソース不足により十分に満足のいくキーワード選定、またSEOができない企業が多いでしょう。

弊社にお声がけをいただければ、貴社のノウハウ・リソース不足をカバーできます。SEOのスペシャリストがSEOを戦略策定の段階から徹底的に支援するため、間違いなくSEOの成功確率を上げられます。

もし以下のような悩み・要望を抱えている場合、ぜひ弊社シンプリックの無料相談をご活用ください。

  • SEOのプロが行うキーワード選定について、具体的に教えてほしい
  • キーワード選定を手伝ってほしい
  • キーワード選定に限らず、SEOを全般的に手伝ってほしい

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