自社でコンテンツマーケティングを始めようにも、何から手をつければいいか分からない、と思うことは多いのではないでしょうか。
コンテンツマーケティングの概要を学ぶには、まず本を読むといいでしょう。書籍にはプロが培ってきた知識が詰め込まれており、1冊読むだけでも知識は大いに深まります。
世には多くのコンテンツマーケティングの本があふれていますが、その中でも特におすすめできる5冊を紹介します。
本記事では「コンテンツマーケティングの基礎や仕組み」を知りたい方におすすめの解説本を3冊、コンテンツマーケティングには欠かせない「SEO(検索エンジン最適化)」や「SEOライティング」を深掘りできる2冊を紹介します。
コンテンツマーケティングをこれから学び始める方や、業務で関わっているものの、改めておさらいしたいという方は、興味を持てる本がないかチェックしてみましょう。
目次
コンテンツマーケティングの基礎や仕組みの理解が進む本3選
コンテンツマーケティングとは、「有益なコンテンツを情報価値として届けることでWebサイトのファンや読者を増やし、サービスの購入や自社への問い合わせを増やす施策」を意味します。
広告費が高騰している背景から、安価で長期的な「集客資産」を確保する施策としてコンテンツマーケティングに年々、注目が集まっています。学習本を選ぶときは、基礎をしっかり網羅していることはもちろん「顧客との関係性を強化しサービス購入や問い合わせを増やす方法論」を解説したものを選ぶことが理想です。
基本を解説しつつ、応用も利くコンテンツマーケティングの本を3冊ご紹介します。
『Webコンテンツマーケティング』-サイトを成功に導く現場の教科書-

「現場の教科書」とのタイトル通り、コンテンツマーケティングの概念や作り方を解説したほか、成功事例やQ&Aも盛り込んだ一冊です。
マーケティングの世界では、自社サイトに記事を載せて終わりではありません。本書では「制作・拡散・チューニング」の手法を説き、作ったコンテンツをどのように読者に届けるかをアドバイスしています。
PVを上げるだけでなく、コンバージョン(成果)につなげる方法も挙げ、購買や問い合わせにつなげる方法も紹介。コンテンツマーケティングを幅広く学びたい方におすすめの一冊です。
『商品を売るな』-コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる-

「商品を売るな」というキャッチーなコピーが目に留まる良本です。
「売る」のではなく「見つけてもらう」ことを重視したコンテンツを作り、マーケティングを成功に導くためのノウハウが詰まっています。
現在は、単に広告や文章をただ流すだけではアクセスが取れない時代です。従来のマーケティング手法が通用しない情報過多の時代に、あえて「売る」のではなく、コミュニケーションを生むコンテンツマーケティングの重要性を強調し、そのための手法を解説しています。
具体的には、サイトを通して商品を売るべきではない8つの理由を説きながら、ソニー、NEC、SAPなど国内外の有名企業が取り入れるコンテンツマーケティングの優良事例を解説しています。ゴール・ペルソナ設定、コンテンツ設計の例も学ぶことができる、実践しやすい本といえます。
『オウンドメディアのやさしい教科書。』-ブランド力・業績を向上させるための戦略・制作・改善メソッド-

コンテンツマーケティングの中でも、「オウンドメディア」に特化して解説した本が『オウンドメディアのやさしい教科書』です。
多くの企業がオウンドメディアを制作・運用していますが、ブランディングやユーザーとのコミュニケーションに苦労している企業が多いのが現実です。
また、オウンドメディアを新規プロジェクトとして始めたいが社内の理解が得られない、メディアを作ったものの効果測定の方法が分からないなど、各企業が抱える課題を解決するためのアクションを解説しています。
オウンドメディア構築において失敗しがちなことや成功事例、Google Analyticsを用いた効果測定など、実践的な内容に仕上がっています。
SEOやコンテンツライティングまで深掘りできる本2選
次に紹介するのは、SEOやライティングの手法が学べる本です。
コンテンツマーケティングでは、検索エンジンを経由した集客が欠かせません。良いコンテンツを用意したとしても、見込み顧客に読んでもらわなければ記事は効果をもたらさないのです。
SEOにまつわる知識があいまいなままでマーケティング施策を進めるのではなく、正しいSEOの知識やライティングの技術を学び実践すれば、コンテンツマーケティングを成功に近づけることができます。SEOとWebライティングを学ぶことができるおすすめの本を2冊紹介します。
『沈黙のWebライティング』-Webマーケッター ボーンの激闘-

SEOライティングの書籍として、定番なのが『沈黙のWebライティング』です。
2016年の本書はSEOやライティングを学ぶ入門書として多くの読者から評価されているベストセラー。集客に悩む旅館を舞台にしたストーリー調の構成に仕上げ、会話形式でSEOやライティングが理解できる本です。
SEOを意識しながら、読み手に理解されやすい文章を書くコツを解説したほか、ライターの育て方など自社サイトを成長させるためのノウハウを包括的にまとめました。オウンドメディアなどWebサイトでのライティングに限らず、ビジネス文書にも活用できる内容が網羅されています。
『10年つかえるSEOの基本』

アルゴリズムの変化に左右されない良い記事を作り、集客につなげるための「SEOの基本」が学べる本です。
検索エンジンが検索順位を決定する仕組みを紹介しながら、特定のキーワードを上位表示させるためのポイントを説くことを重視しています。
変わることが多いトレンドの情報はあえて紹介せず、初心者でも分かりやすいようにSEOの普遍的な考え方を解説した一冊。コンテンツマーケティングで行き詰まっている方やSEOで成果が出ていない方にとっては、基本に立ち返り解決策を考える一助になることでしょう。
コンテンツマーケティングの理解を深めよう

コンテンツマーケティングには欠かせない、メディア運営のコツやSEOの基本を学べる書籍を紹介してきました。
コンテンツマーケティングは、ユーザーみずからが行動するように促す「プル型」の集客施策として有効な手法です。しかし基礎や仕組みを理解して記事を投下しなければ集客につながらず、また自社商材に合った読者が流入しない可能性もあります。コンバージョンにつなげるための手法も知らなければなりません。
コンテンツマーケティングの理解度を高める本、自社商材のタイプ、ニーズに合わせた本を読めば、自社ならではの進め方が見えてくるでしょう。
まずは前半に紹介した3冊の内容を理解しコンテンツマーケティングの基礎を固めてから、SEOやライティングを学ぶことができる『沈黙のWebライティング』で具体的な書き方を学びましょう。自社のマーケティングを成功に導く一手段として書籍は欠かせません。複数の本を読み進め、コンテンツマーケティングへの理解を深めましょう。
2005年よりSEOに従事、年間3000本以上のSEOコンテンツを制作しているシンプリックコンテンツマーケティング事業部の監修記事です。