コンテンツマーケティングを推し進めるために、記事の執筆を外部ライターに依頼するケースは多くあります。
しかし、ライターのスキルを正確に把握できなければ、良質なコンテンツを作ることはできませんし、コンテンツを適切なペースで公開することもできません。
そこで本記事では、発注側がコンテンツマーケティングライターに求めるべきスキルと、企業側がライターを選考する際のポイントについて解説します。コンテンツマーケティングに適したライターの特徴や、ライターの探し方なども紹介していますので、ライター探しに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
コンテンツマーケティングに適したライターの特徴
コンテンツの執筆を外部に委託するなら、下記のような特徴のあるライターを選びたいところです。
- メディアを運営する目的とコンテンツの価値を理解している
- 常にユーザーファーストの視点で執筆できる
- SEOに強い
- 専門分野の知見がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴1:メディアの目的やコンテンツの価値が理解できる
メディアの目的やコンテンツの価値が理解できなければ、検索ニーズに合ったライティングはできません。
ライターが運営元について以下の点を把握しているのか確認しましょう。
- 会社の概要
- 商品、サービスの特徴
- 競合他社と差別化している点
メディアの目的から逸脱しないためにも、発注側は依頼前にライターがメディアについて、どれだけ理解しているかを確認することが大切です。
理解度を把握したうえで、自社商品やサービスの詳細な情報をライターに提供し、メディアの目的や価値を具体的に知ってもらうのもひとつの方法です。
特徴2:常にユーザーファーストの視点を持っている
メディアを目にするユーザーを第一に考えた文章を書くことは、SEOの観点では重要なことです。読み手の状況や心理が想像できるライターの文章は、ユーザーの満足度と検索エンジンの評価を高めます。
ユーザーへの配慮が行き届かず、記事が自己満足的な内容に終始しているライターも散見されますが、コンテンツの作成で求められるのは、ユーザーファーストの視点です。メディアやライター視点の情報ではありません。
特徴3:SEOに強いコンテンツ記事が書ける
検索エンジンを意識したコンテンツの作成能力も不可欠です。SEOに関する基本的な知識だけではなく、キーワードの設計やHTMLの構文に関する知識も必要でしょう。どんなに優れた文章でも、検索エンジンで上位に表示されなければユーザーの目に留まりません。ユーザーに読まれる可能性の高い記事は、成約率にも大きな影響を与えます。
特徴4:専門分野に対する知見がある
ユーザーが満足できるような知見を備えたライターを見定めることも重要です。
インターネット上で専門分野に関する情報を探すユーザーは曖昧な内容を嫌います。メディア全体の信頼性を損なうことのないよう、具体的な情報を提供しなければいけません。特に下記の分野では、専門知識を持つライターの確保が必須です。
- 金融
- 保険
- 医療
- 法律
- IT専門分野(プログラミング、セキュリティなど)
ユーザーだけではなく、検索エンジンもWebサイトの専門性、権威性、信頼性を重視します。信憑性が低い記事は上位表示されにくいので、専門分野に関する記事のライターは慎重に選びましょう。
コンテンツライターの選考は「テストライティング」で必ずチェック

ライターの選考にテストライティングは欠かせません。求めているクオリティを満たさないライターをアサインする(仕事を割り当てる)と、校正やリライトに多大な時間を要します。コンテンツを効率的に更新するためにも、ここでテスト記事のチェックポイントを確認しておきましょう。
テストライティングをチェックするときの4つのポイント
テストライティングで納品された記事のチェックポイントを4つご紹介します。
- 独自性の高さ
- 納期の厳守
- 記事作成能力
- リサーチ力
各項目を詳しく解説します。
ポイント1:記事のオリジナリティ
検索エンジンはオリジナリティが高い記事を評価します。テストライティングでライターから納品された記事に、独自の着眼点や経験が盛り込まれているかをチェックします。コピペは論外ですが、類似率の高い記事や引用の多い記事も評価されにくいので注意します。
ポイント2:指定した納期までに納品されたか
記事の内容が優れていても、納期を守れなければ継続的な依頼が難しくなります。近年、ライターとの取引や連絡はネットで完結させるケースが増えました。直接対面せずに取引が進みがちな昨今は、連絡がないまま納期遅れが発生することも多く、対処は難しいものです。円滑な取引のためにも、スケジュール管理能力のチェックは欠かせません。
ポイント3:構成/タイトル/文章の作成能力
記事の構成と文章は、主に下記をチェックします。
- 読みやすくシンプルな文章になっているか
- 接続詞の多用はないか
- 多角的な考察はできているか
- 情報の整理能力はあるか
- 見出しが構造的になっているか
SEO対策を意識したキャッチーなタイトルを考えることはもちろん重要です。ただし、日本語として不自然なタイトルは読者に敬遠される傾向にあります。自然で効果的なタイトルになっているかどうかを確認しましょう。
ポイント4:キーワードに関する知識や情報のリサーチ力
記事のキーワード、テーマや分野に応じて多角的なリサーチを反映した記事になっているかをチェックします。情報源が豊富でない記事は内容が他記事と酷似するため、読者は新しい情報を入手できません。根拠となる情報が記事の中に増えればそれだけボリュームのあるコンテンツに仕上がり、ユーザーや検索エンジンの評価も高まっていきます。
コンテンツライターの探し方と依頼方法

コンテンツライターを探し、ライティングを依頼するには、主に4つの方法があります。
- コンテンツマーケティング会社に依頼する
- 編集プロダクションに依頼する
- クラウドソーシングで依頼する
- ネット検索で探す
それぞれの具体的な方法を確かめます。
1.コンテンツマーケティング会社に依頼する
コンテンツマーケティングを専門とする会社は、たいていライティングの依頼にも応じています。
コンテンツマーケティングの戦略立案とライティングを合わせて引き受けているケースが一般的です。新規に立ち上げたメディアで、戦略の立案からライティングまで一任したい場合は、コンテンツマーケティング会社に依頼してみましょう。
2.編集プロダクションに依頼する
複数人のライターをマネージメントしている「編集プロダクション」に依頼する方法です。記事の執筆だけでも発注に応じてくれるので、比較的依頼しやすいでしょう。
専門性の高い出版系のプロダクションなら、クオリティを重視した文章も期待できます。取材やインタビューを含めた独自性の高い記事を依頼する際にもおすすめです。
3.クラウドソーシングで依頼する
クラウドソーシングはネット上で仕事の発注や取引が完結するサービスで、「ランサーズ」や「クラウドワークス」、「ココナラ」などが知られています。登録しているライターの数が多く、費用を比較的低く抑えられるのが特徴です。
ただし、初心者や未経験者も含まれているので、依頼相手の選別から始める必要があります。自社でライターへの執筆指示やクオリティを判断する体制が整っている場合は、選択肢に入れてもいいでしょう。
4.ネット検索で探す
定番の方法ですが、探し方にはコツがあります。
1.まずは作成したい記事のキーワードで検索
↓
2.ヒットした記事を読み、内容が良ければライター名をチェック
↓
3.署名記事ならライター名で検索
↓
4.ライターのブログやTwitterからコンタクトを取る
ライターの名前で検索すれば、過去に書いている記事の内容や種類も分かります。求めている分野の執筆数が多いライターを選べば、専門性の高い記事も期待できるでしょう。
初めからTwitterを使って検索するのもおすすめです。ほとんどのライターはプロフィールで専門分野、得意としている記事ジャンルを明かしています。Twitterのフォロワー数が多ければ、記事の拡散によるアクセスアップも期待できるでしょう。
良いライターとのパートナーシップがコンテンツマーケ成功の秘訣
質の高いコンテンツを効率的に作成するためには、能力の高いライターとの連携が欠かせません。ライターに外部委託するとトラブルも発生しがちですが、発注側の工夫でトラブルを解決できることが多いのも事実です。
ライター探しをするのなら、選考時のチェックポイントを充実させ、「発注スキル」を磨きましょう。「外部にライティングを任せる能力」と「ライターの能力」が両輪となってうまく機能すれば、質の高いコンテンツを提供できることでしょう。
2005年よりSEOに従事、年間3000本以上のSEOコンテンツを制作しているシンプリックコンテンツマーケティング事業部の監修記事です。