サイトがGoogleなどの検索エンジンで上位表示されれば、多くのアクセスを集められます。検索エンジンでサイトを上位表示させるための施策を「SEO」と呼び、SEOはサイトへのアクセスを増やすために欠かせない施策です。
しかしサイトを検索エンジンで上位表示させるためには、いくつかの工夫が必要です。多くのサイト運営者が「記事の本数さえ増やせばサイト内の記事が上位表示されやすくなり、多くのアクセスを集められる」と考えひたすら記事本数を増やすことに注力していますが、これは必ずしも正しいとは限りません。
SEOに取り組みサイトを上位表示させて多くのアクセスを集めるためには、正しい手順・方法で施策を進める必要があります。間違った手順・方法で取り組んでしまうと、どれだけ時間・労力をかけても「全く」成果が出ないという悲惨な結果になる可能性が高いです。
本記事では、コンテンツマーケティングの一手法である「コンテンツSEO」について解説し、上位表示されやすい記事を作るための手順・方法を紹介します。またサイト内で作成した記事が上位表示されやすくなるよう、サイト自体の改善方法も紹介しますので、Web集客に興味がある方はぜひお読みください。
目次
コンテンツマーケティング成功の鍵は、コンテンツSEOにあり
近年、多くのサイト運営者が「コンテンツマーケティング」に取り組んでいます。コンテンツマーケティングはネットからの売上を増やすために非常に重要であり、その中でも特に重要なのが「コンテンツSEO」です。
ここではコンテンツマーケティングとコンテンツSEOの関係性の理解をゴールとし、それぞれの概要を解説します。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは「コンテンツを通じて見込み客を獲得し、自社商品に興味を持ってもらい顧客化し、ファン化させるまでの一連のマーケティング手法」のことです。
「見込み客」とは自社商品を購入してくれる見込みがある人のことであり、これにはまだ自社商品の存在を知らない「潜在顧客」と、すでに自社商品の存在を知っており購入を検討している「顕在顧客」が含まれます。商品を販売するためにはまず、潜在顧客に自社のことを見つけてもらう必要があります。
そして潜在顧客の興味関心を引きつけて購入検討段階まで進んでもらいます。つまり「潜在顧客を顕在顧客に変換する」必要があります。さらに顕在顧客に商品を購入してもらい「顧客」となってもらい、その後ファン・リピーター化させます。
コンテンツマーケティングでは「潜在顧客に見つけてもらう」段階から「自社のファンになってもらう」段階までをコンテンツにより実現します。コンテンツとは単純に「情報」のことであり、これにはブログ記事やSNS投稿、メルマガ、動画、商品紹介ページなど様々なものがあります。
実際、多くの企業が意識せずともコンテンツマーケティングを何らかの形で行っています。潜在顧客に見つけてもらうためには必ず「コンテンツ」が必要です。コンテンツにはオンライン上で発信される情報だけでなく、リアル店舗なども含まれます。コンテンツを通じて利益を最大化させることは、あらゆる企業において欠かせません。
コンテンツマーケティングについて、難しく考えすぎる必要はありません。単純に「ブログ記事やメルマガ、お店などのコンテンツ(接点)により自社の利益を向上させる幅広い取り組み」と理解してください。コンテンツマーケティングについてより詳しく理解したい方は、以下の記事で解説していますのでぜひお読みください。
コンテンツマーケティングとは?基礎から実践までわかりやすく解説
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとはコンテンツマーケティングの一手法です。「コンテンツマーケティング成功の鍵はコンテンツSEOにある」といっても過言ではないくらい重要な施策であり、Web集客を成功させているあらゆる企業がコンテンツSEOに取り組んでいます。
そもそも「SEO」とは日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれるもので、「Googleなどの検索エンジンでサイト内のページを検索結果の上位に表示させるための施策」です。あるキーワードで検索した際に、検索結果の上のほうに表示されたサイトが優先的にクリックされることは直感的にお分かりでしょう。
あらゆるキーワードにおいてサイト内のページが検索上位に表示されるようになれば、サイトに多くのアクセスが入ってくるようになります。作成したページが次の日に検索上位に表示されるようなことはなく、上位表示されるまでにはどれだけ早くても一ヶ月以上はかかります。
しかし検索結果で上位表示されている間は安定的にサイトにアクセスが入ってくるため、広告を出さずとも集客できる施策として多くの企業がSEOに取り組んでいます。
そしてSEOには大きく以下3つの種類があります。
- コンテンツSEO
- 内部SEO
- 外部SEO
「内部SEO」とはサイトの内部構造を操作することであり、これには多少の技術的な専門知識が必要になります。また「外部SEO」とは他のサイトから自社のサイトを紹介してもらう手法です。実際のところ、内部SEOと外部SEOはコンテンツSEOと比べると、重要度はかなり低いです。
コンテンツSEOのみに注力して取り組めば、SEOで十分な成果を得られます。コンテンツSEOとは「サイト内でコンテンツを作成して検索結果の上位表示を狙う施策」であり、ここでいうコンテンツとは「サイト内のWebページ(ブログ記事や商品紹介ページなど)」のことです。
基本的には「コンテンツ = ブログ記事」の認識で問題ありません。この記事でも「コンテンツ = ブログ記事」の前提で話を進めていきます。
コンテンツSEOは、コンテンツマーケティングの一手法です。コンテンツマーケティングがブログ記事やSNS投稿、動画、メルマガやプレスリリース、お店などのあらゆるコンテンツを通じて利益獲得を狙うのに対して、コンテンツSEOはあくまで「サイト内のページを検索上位表示させるもの」です。つまりコンテンツマーケティングの小さな一つの要素に過ぎません。
しかし小さな一つの要素とはいえ、実際のところコンテンツマーケティングで成果を出している企業の多くが、コンテンツSEOを中心にサイトにアクセスを集めています。だからこそ、「コンテンツマーケティング成功の鍵はコンテンツSEOにある」といえるのです。
最初からコンテンツマーケティングとコンテンツSEOの関係性を正確に理解することが難しいと感じる方もいると思いますが、そのような方は以下の認識だけお持ちいただければ問題ありません。
コンテンツSEOについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
弊社シンプリックは、コンテンツSEOのスペシャリスト集団です。SEOコンサルティングサービスでは、サイトから発信する記事を検索結果で上位表示させ、莫大な数の流入を獲得するご支援を行います。現在、プロのSEOコンサルタントによる無料相談を受け付けておりますので、興味があればまずはぜひ資料をダウンロードしてサービス内容をご確認ください。
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上位表示させるには「質の高い記事」を「作り続ける」ことが重要
それではここから、コンテンツSEOに取り組み、サイト内のページを上位表示させるための方法・手順などを解説します。まずサイト内で作成したコンテンツ(ブログ記事)をGoogleで上位表示させるためには、「質の高い記事を作り続けることが重要」と理解しておきましょう。
この「質の高い記事を作り続ける」という一文に、コンテンツSEOの本質が詰まっています。質の高い記事を作り続けるためには、そもそも「質の高い記事とは何か」が理解できてないといけません。
質の高い記事とは
質の高い記事とは、一言でいうと「検索ユーザーのニーズを満たす記事」のことです。以下のような記事は、どれだけ時間をかけて入念に作成したものだったとしても質が高いとはいえません。
- 自分の伝えたいことだけを伝えている、自己満足の記事
- 検索ユーザー(ターゲット)が誰かを意識せずに書いた記事
- 検索ユーザーのニーズを満たせていない記事
「検索ユーザーのニーズを満たす記事とは何か」を自分の言葉で適切に説明できるようになれば、コンテンツSEOで上位表示を獲得できる可能性が大幅に上がります。
まず「検索ユーザー」とは、「検索エンジンであるキーワードを入力して、検索結果を表示させた人」のことであり、単純に「検索者」です。
そして「ニーズ」とは欲求のことであり、検索ユーザーは必ず何かしらのニーズを持って検索という行動を起こします。例えば「彼女 プレゼント おすすめ」というキーワードで検索するユーザーには、「彼女にプレゼントを贈りたいが、失敗しないためにおすすめのプレゼントを知りたい」というニーズがあるでしょう。また大前提として「彼女を喜ばせたい」というニーズを持っているはずです。
つまり「検索ユーザーのニーズを満たす記事」を作るためには、以下の3点が明確になっている必要があります。
- 検索ユーザー(ターゲット)
- 検索キーワード
- ニーズ(検索意図)
「誰がどのキーワードで検索して、そのキーワードで検索した人はどんなニーズを持っているか」が明確になれば、作成するべき記事も明確になります。
「うちは化粧品を販売している会社だから、とりあえず化粧品関連で思いついたテーマの記事をさっと作ろう」というような考え方では、上位表示される記事は作れません。「自社の見込み客はどんな人で、その人はどんな悩み・課題を抱えていて、それを解消するためにどんなキーワードで検索するか」といった「課題解決」を出発点に記事を作る必要があります。
改めて、質の高い記事とは「検索ユーザーのニーズを満たす記事」です。そして質の高い記事を作ることがコンテンツSEOで上位表示を獲得するために最重要であり、これが本記事で一番伝えたいことです。
質の高い記事は「作り続ける」ことが重要
そして質の高い記事は、「作り続ける」ことが重要です。コンテンツSEOで上位表示を獲得するためには、サイト内にいかに質の高い記事を増やせるかが肝です。
世界中の多くの人が使っている検索エンジンの「Google」は、検索ユーザーのニーズを満たす記事を検索結果の上位に表示させようとします。またGoogleは記事単体だけでなく、運営元がどんなサイトかも見たうえで記事の検索順位を決定します。
例えば全く同じ記事を全く同じタイミングで以下2つのサイトから発信した場合は、一般的に「B」のサイトから発信した記事のほうが高い確率で上位表示されます。
B:質の高い記事が100本あるサイト
質の高い記事が豊富にあるサイトは、Googleから「検索ユーザーのニーズを幅広く満たす、信頼性の高いサイトである」と判断される可能性が高いです。それでは以下2つのサイトは、どちらのほうがGoogleから高い評価を得られるでしょうか。
B:質の高い記事が10本あるサイト
実際のところは、この情報だけで「どちらのサイトのほうがGoogleから高い評価を得られるか」を判断することはできません。しかし一般的に、記事の本数が少なくてもしっかり質の高い記事が揃っているサイトは、Googleから高い評価を得られます。質の低い記事が大量に存在するサイトは、場合によってはGoogleからサイト内のあらゆるページの検索順位を下げられる「ペナルティ」を受ける可能性があります。
そのためコンテンツSEOに取り組むにあたり、作成する記事は全て「質が高い記事」であることが大前提です。そのうえで継続的に記事を発信し、サイト内にコンテンツを蓄積していくことでサイトがGoogleから高く評価されるようになり、発信した記事が検索上位に表示されやすくなります。
上位表示される質の高い記事を作る手順
コンテンツSEOは、間違った手順で取り組んでしまうと高い確率で失敗します。ここでは上位表示される質の高い記事を作るための正しい手順を紹介します。
コンテンツSEOで様々なキーワードでの上位表示を獲得している多くのサイト運営者がこれから紹介する手順で取り組んでいますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. キーワード選定
「しっかり時間をかけて入念に記事を数多く作成しているのに、全然上位表示されない」
多くのサイト運営者がこのような悩みを抱き、コンテンツSEOの取り組みを途中で止めてしまいます。しかしこのような悩みを抱くサイト運営者の多くが、記事作成において最も重要な「キーワード選定」を行っていません。
キーワード選定とは「どのキーワードで検索された際に記事を上位表示させるかを決めること」です。自社の見込み客がどのようなキーワードで検索するかを考えたうえで、上位表示させられそうなキーワードを一つ選定し、そのキーワードでの上位表示を狙って記事を作成します。
このキーワード選定ですが、適当に行ってしまうと高い確率で以下のような事態を招きます。
- どれだけ充実した質の高い記事を作成しても、上位表示されない
- 上位表示されたとしても、サイトにアクセスがほとんど入ってこない
- コンバージョンに全くつながらない
このような事態を招かないために、キーワード選定では以下の3つが重要です。
- 自社の見込み客が検索しそうなキーワードを選定する
- すでに上位表示されている記事に「勝てそうな」キーワードを選定する
- 実際の検索回数が一定数あるキーワードを選定する
それぞれについて、詳しく解説します。
自社の見込み客が検索しそうなキーワードを選定する
自社商品を購入してくれる見込みがある人が検索しそうなキーワードを選定しましょう。例えば整骨院を運営している企業の見込み客が「腰痛で困っている人」だったとします。この場合、見込み客は「腰痛 治し方」や「腰痛 緩和 ストレッチ」といったキーワードで検索することが予想できます。おそらく「腰部脊柱管狭窄症」といった専門的な用語を使って検索することは基本的にないでしょう。
また当然ながら、自社商品・サービスの販売につながるキーワードを選定する必要があります。例えば整骨院を運営している企業が「彼女 プレゼント おすすめ」といったキーワードを選定して記事を作成しても意味がありません。
自社商品・サービスと関連性があり、なおかつ見込み客が検索しそうなキーワードを選定することが重要です。
すでに上位表示されている記事に「勝てそうな」キーワードを選定する
あるキーワードで検索された際に記事を上位表示させたい場合、すでにそのキーワードで上位表示されている記事に「勝つ」必要があります。ここでいう「勝つ」とは「より上位に表示されること」です。
検索順位は主に「記事の評価」と「運営元のサイトの評価」によって決まります。すでに上位表示されている記事の質が高すぎたり、運営元のサイトの評価が高すぎる場合は、そのキーワードでの上位表示を目指すべきではありません。
改めて、質の高い記事とは「検索ユーザーのニーズを満たす記事」のことです。そしてGoogleは検索ユーザーのニーズを満たす記事・ページから順に検索上位に表示させようとします。例えば「バッグ 通販」というキーワードで検索すると、以下のように通販サイトのページが検索結果の上位に表示されます。
「バッグ 通販」というキーワードで検索する人には「バッグを販売している通販サイトに行きたい」という明確なニーズがあります。ほぼ全てのサイト運営者にとって、ベルメゾンやZOZOTOWN、楽天市場よりもこのニーズを満たす記事を作成することは「不可能」です。
またSEO対策を始めて間もないサイト運営者が、「SEO」というキーワードで上位表示を獲得することもほぼ不可能です。なぜなら、日本中の多くのサイト運営者がこの「SEO」というキーワードで上位表示を目指しており、すでに上位表示されている記事・サイトよりも高い評価を得られる可能性は限りなく低いからです。
【「SEO」の検索結果】
実際、「勝てそうかどうか」の判断は運営元のサイトによって異なります。サイトを作ったばかり、またSEOに取り組み始めたばかりであれば、競合記事が強いキーワードでの上位表示をすぐに獲得することは難しいです。しかしサイト運営歴が長く、十分な数の記事がサイトに蓄積されているような場合は、競合記事が強いキーワードでも上位表示を獲得できるかもしれません。
実際の検索回数が一定数あるキーワードを選定する
キーワード選定の際は、検索回数があまりにも少ないキーワードを選ぶべきではありません。なぜならそのようなキーワードで検索結果の一番上に表示されたとしても、そもそも検索回数が少ないキーワードであるためアクセスがほとんど入ってこないからです。
そのため、実際の検索回数が一定数あるキーワードを選ぶようにしましょう。サイト運営歴が浅かったり、SEOに取り組み始めて間もない場合は「ロングテールキーワード」を選ぶのがおすすめです。
ロングテールキーワードとは「複数語からなる、月間検索回数が100〜1,000程度のキーワード」です。このようなキーワードであれば多くの場合競合が少なく、上位表示を獲得できる可能性が十分にあります。一つのロングテールキーワードだけで上位表示を獲得しても多くのアクセスは得られませんが、複数のロングテールキーワードで上位表示を獲得できれば、全体として多くのアクセスを得られます。
またキーワード選定は「ツール」を活用して行うのが一般的です。自社の見込み客が検索しそうなキーワードを洗い出し、その中から検索回数などを元にキーワードを絞り込み選定する具体的な方法は、以下の記事で詳しく解説しています。実際にキーワード選定に取り組もうと考えている方は、必ずお読みください。
2. 検索ニーズの理解
キーワード選定ができたら、そのキーワードで検索する人のニーズの理解に努めましょう。
改めて、質の高い記事とは「検索ユーザーのニーズを満たす記事」のことです。すでに「自社の見込み客がどんな人で、その見込み客はどんなキーワードで検索するか」というターゲット選定とキーワード選定ができているため、あとは検索ニーズを正確に理解できれば質の高い記事が作れます。
選定したキーワードで検索するユーザーがどんなニーズを持っているかを、まずは思いつくままに洗い出してみましょう。ニーズを洗い出せたら、その中で特に重要なニーズが何かを決めます。特に重要なニーズの選定はできれば一つだけ、多くても3つ以内にします。
「特に重要なニーズ」と「ある程度重要なニーズ」、また「重要ではないニーズ」を分けて、「重要なニーズを満たすためにどんな情報を、どんな順番で伝えれば良いか」を常に意識しながら記事の内容を考えていきます。
検索ニーズの洗い出しを行うにあたり、以下3つの質問について深く考えてみましょう。
- 検索ユーザーがそのキーワードで検索する理由は何ですか?
- キーワードから表面化しているニーズは何で、表面化はしていないがおそらく抱いているであろうニーズは何ですか?
- どんなニーズが満たせれば、検索ユーザーの人生はより良くなりますか?
3. 競合記事の調査
検索ニーズを理解できたら、競合記事の調査を行いましょう。競合記事の調査は、検索ニーズを理解する前の段階で行っても問題ありません。
競合記事とは「選定したキーワードですでに上位表示されている記事」のことです。検索結果の1ページ目に表示されている記事を調査し、これから作成する記事の参考にしましょう。
競合記事は、Googleから質が高いとすでに評価されている記事です。そのため競合記事を調査することで、「どのような記事を作れば検索ニーズを満たす質の高い記事が作れるのか」が分かります。競合記事は質の高い記事を作るための宝の宝庫です。
実際に選定したキーワードで検索し、競合記事を確認してみましょう。特に見るべきポイントは、以下の5点です。
- 記事の全体像・テーマ
- 見出し構成
- 内容
- 文字数
- タイトル
まず記事の全体像・テーマを確認しましょう。これはざっくりと「どんな記事か」ということです。そして「見出し構成」と「内容」を確認し、「検索ニーズを満たすために、どんな順番で何をどうやって伝えているか」を理解します。またどれくらいのボリューム感の記事が上位表示されているかを確認するために「文字数」を見て、これから作成する記事の参考にしましょう。
競合記事の調査は、ツールを使えば効率的に行えます。ここでは「ラッコキーワード」という無料ツールを活用した競合記事の調査方法を紹介します。
まずラッコキーワード(https://related-keywords.com/)にアクセスします。そして検索窓に選定したキーワードを入力し、検索します。
検索すると以下の画面になりますので、サイドバーの「見出し抽出(上位20サイト)」をクリックします。
すると以下のように上位記事の一覧が表示されます。タイトル横の矢印ボタンをクリックすると記事の見出しが表示されるため、このツールを活用することで「何をどんな順番で伝えているか」を一目で確認できます。
改めて、競合記事は検索ニーズを満たす記事を作成するための宝の宝庫です。しっかり調査・確認し、競合記事に「勝てる」記事作成に努めましょう。
4. 構成案の作成
ここまでで、以下の3つが明確になっている状態です。
- どのキーワードで上位表示を狙うか
- そのキーワードで検索するユーザーはどんなニーズを持っているか
- 競合記事は検索ニーズを満たすために、何をどんな順番で伝えているか
選定したキーワードで検索したユーザーのニーズを満たすために、「構成案」を作成しましょう。構成案とは「何をどんな順番で伝えるか」を決めるものであり、特に重要なのは「見出し作成」です。
見出しは階層構造で作成します。例えば本記事の見出し構造は、以下のようになっています。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツSEOとは
上位表示させるには「質の高い記事」を「作り続ける」ことが重要
質の高い記事とは
質の高い記事を作るために理解しておくべきこと
「ユーザーファースト」の意識に勝るものはない
中長期的に莫大な効果をもたらす可能性がある
質の高い記事は「作り続ける」ことが重要
上位表示される質の高い記事を作る手順
1. キーワード選定
自社の見込み客が検索しそうなキーワードを選定する
すでに上位表示されている記事に「勝てそうな」キーワードを選定する
実際の検索回数が一定数あるキーワードを選定する
2. 検索ニーズの理解
3. 競合記事の調査
4. 構成案の作成
5. 本文の作成
6. チェック・修正
上位表示を獲得するためのチェックポイント
記事単体
適切なキーワード選定ができているか
記事の内容はキーワードに沿った質の高いものになっているか
選定したキーワードがタイトルや見出しに含まれているか
サイト全体
ページの表示速度が遅くないか
見やすくて使いやすいデザイン・設計になっているか
特定テーマにおける記事本数が十分か
コンテンツマーケティングで上位表示を実現し、集客を成功させよう
見出しを作ることで、「何をどんな順番で伝えるか」が決まります。ラッコキーワードを活用して競合の見出しを確認し、それも参考にしながら検索ユーザーのニーズを満たす見出しを作りましょう。
また以下の2点について言語化を行いましょう。
- 検索ユーザーのニーズを満たすために重要なことは何か
- 記事読了後、検索ユーザーにどのような状態になっていてほしいか
これら2点について言語化を行ってから見出し作成に取り組むことで、より「説得力のある」見出しが作れます。
構成案の作成方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。
Webライティングの構成(見出し)の作り方を公開!ユーザーの理解から興味を引き出す6ステップ
5. 本文の作成
構成案ができたら、構成案に沿って本文を作成しましょう。ここまでの手順を入念に取り組んできた場合、本文の作成はスムーズに行えるはずです。
当然ながら、本文の作成を適当に行ってしまうと質の高い記事にはなりません。ライティング力も重要な点ではありますが、それよりも「検索ユーザーのニーズを満たすために、質の高い記事を作る」という姿勢が重要です。この姿勢があれば、多少ライティング力が低かったとしても質の高い記事を作れるはずです。
執筆の際は、特に以下の5点を意識しましょう。
- 読者のレベルに合わせて執筆する(専門用語は多用しないなど)
- 一文が長くなりすぎないようにし、句読点をうまく使いリズム感のある文章にする
- 全体的に読みやすく分かりやすい文章になるよう心がける
- 選定したキーワードを積極的に使う
- オリジナリティのある内容にする
質の高い記事を作成するためのライティング方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
Webライティング上達のための書き方とは?事前準備・書き順・内容の作り方を解説
6. チェック・修正
記事を公開する前に、記事の内容を一通りチェックして適宜修正しましょう。
公開前のチェックでは、ほとんどの場合何かしらの修正項目が出てきます。執筆時には気付かなかった修正するべき点を見つけて修正することにより、公開前の最終段階で記事の質を大幅に上げられる可能性があります。
チェックは、可能であれば記事の作成者とは別の人が行いましょう。記事の作成者本人がチェックをするよりも、第三者がチェックをしたほうが修正するべきポイントを見つけやすくなります。
主に以下の5点をチェックしましょう。
- 誤字脱字がないか
- 文脈がおかしい部分がないか
- 間違った情報が記載されていないか
- 検索ユーザーのニーズを満たす内容になっているか
- 選定したキーワードを適切に使用できているか
上位表示を獲得するためのチェックポイント
ここまで、質の高い記事を作り続けることの重要性と、記事作成の正しい手順をお伝えしました。最後に、コンテンツSEOで上位表示を獲得するためのポイントを「記事単体」と「サイト全体」に分けて6つ紹介します。
記事が上位表示されるかどうかは主に「記事単体」と「サイト全体」のGoogleからの評価によって決まります。記事とサイトのそれぞれをGoogleから評価されるように最適化しましょう。
記事単体
まずは上位表示を獲得するために確認するべき「記事単体」のポイントを3つ紹介します。
適切なキーワード選定ができているか
何はともあれ、適切なキーワードを選定することが重要です。キーワードを選定していなかったり、明らかに間違ったキーワードを選定している場合は、どれだけ頑張って記事作成を行っても成果を得られません。
見込み客が検索しそうな自社商品の販売につながるキーワードで、なおかつ検索回数が一定数あり、上位表示の見込みがあるキーワードを選定しましょう。
キーワード選定は、ツールを活用して行うのが一般的です。以下、キーワード選定の際に活用するべきおすすめの無料ツールです。
- ラッコキーワード(https://related-keywords.com/)
- Googleキーワードプランナー(https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/)
ラッコキーワードは競合記事の調査ツールとして紹介しましたが、「キーワードの洗い出し」にも活用できます。またGoogleキーワードプランナーはキーワードの洗い出しに加えて、「各キーワードの月間検索回数の確認」にも使えます。
キーワード選定における各ツールの具体的な使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。
無料・有料のSEOキーワード調査ツール11選!中でも特におすすめのツールを紹介
記事の内容はキーワードに沿った質の高いものになっているか
キーワード選定により、そのキーワードで検索するユーザーがどんなニーズを持っているか推測できます。そして「検索ユーザーのニーズを満たす記事」を作成するために「何をどんな順番で伝えるか」を決めて、執筆します。
選定したキーワードにおいて検索ユーザーのニーズを満たさない記事(キーワードに沿っていない記事)では、検索上位表示を獲得できません。本記事で紹介した「上位表示される質の高い記事を作る手順」に沿って、質の高い記事の作成に努めましょう。
選定したキーワードがタイトルや見出しに含まれているか
選定したキーワードは、必ず記事のタイトルに含める必要があります。そうしないとGoogleがキーワードと記事の関連性を正確に把握できず、どれだけ質の高い記事を作っても狙ったキーワードでの上位表示が実現できません。
またキーワードは、できるだけタイトルの先頭近くに配置すると良いです。検索上位表示を獲得している多くの記事が、キーワードをタイトルの先頭近くに配置しています。例えば「コンテンツマーケティングとは」というキーワードで上位表示されている記事は、すべてタイトルの先頭近くにキーワードが配置されています。
キーワードは見出しや本文でも積極的に活用しましょう。ただしキーワードを詰め込みすぎて文章が不自然になることがないよう注意する必要があります。
サイト全体
作成した記事を狙ったキーワードで検索上位に表示させるためには、サイト自体がGoogleから高く評価される必要があります。ここでは、サイトをGoogleから高く評価してもらうためのポイントを3つ紹介します。
ページの読み込み速度が遅くないか
サイトによっては、ページの読み込み速度が遅く訪問者がストレスを抱えてしまう場合があります。ページの読み込み速度が遅い場合、検索順位が低くなるかもしれません。
以下のように、Googleの公式サイトにもページの読み込み速度が検索順位に影響することが明言されています。
読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。
https://developers.google.com/search/blog/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search?hl=ja
ページの読み込み速度は「Page Speed Insights」というツールで簡単に確認できます。URLを入力すればすぐに測定できるため、すでに運営しているサイトがある場合はURLを入力し、読み込み速度を確認してみてください。
ページの読み込み速度を上げるためには、多少の技術的な専門知識が必要になります。特別遅いということでなければ、そこまで深く気にする必要はありません。
見やすくて使いやすいデザイン・設計になっているか
サイト全体が見やすくて使いやすいデザイン・設計になっているかどうかも重要です。これは訪問者にとっての利便性はもちろん、Googleがサイト内のページを検索結果に表示させるかどうかにもかかわってきます。
特に以下の3点について確認し、必要に応じて修正しましょう。
- サイト内の目的の情報にたどり着きやすいか
- サイト内のどこにどんな情報が掲載されているか分かりやすいか
- サイトに長く居たいと思えるようなデザインか
特定テーマにおける記事本数が十分か
記事本数があまりにも少ないと、サイトがGoogleから評価されづらいです。記事の本数が少ない場合は、質の高い記事であることを前提として継続的に十分な数の記事を作成しましょう。
質の高い記事が増えれば、訪問者の幅広いニーズを満たすサイトになります。例えば「ダイエット方法」というキーワードで検索してサイトにアクセスしたにもかかわらず、サイト内にダイエット方法に関する記事が3本程度しかなければ訪問者のニーズを幅広く満たすことはできません。
また単純に、適切なキーワード選定を行ったうえで記事本数が増えれば、あらゆるキーワードで記事が上位表示される可能性があり多くのアクセスを得られるかもしれません。サイトのテーマに沿って質の高い記事を作り続け、Googleから高く評価されるサイトを目指しましょう。
コンテンツマーケティングで上位表示を実現し、集客を成功させよう
本記事では、コンテンツマーケティングの一手法である「コンテンツSEO」について解説し、上位表示されやすい記事を作るための手順・方法を紹介しました。本記事の内容を理解することで、検索ユーザーのニーズを満たす質の高い記事を作成して上位表示を獲得するために「正しく」コンテンツSEOの施策を進められるようになります。
上位表示される記事の作成において重要なことは「ユーザーファースト」の意識を常に持ち、「どうすれば検索ユーザーのニーズを満たせるか」を深く考えて記事作成を行うことです。そもそもキーワード選定ができていない場合は、質の高い記事を作ることができません。そのためキーワード選定は「必ず」実施しましょう。
弊社シンプリックは、Googleで上位表示を獲得して多くのアクセスを集めるための「質の高い記事」の作成を得意としています。
記事作成にはどうしても多くの労力・時間がかかるため、継続的に取り組むのが難しいと感じているサイト運営者は多いです。継続的に記事作成を行いコンテンツSEOを成功させるための一つの選択肢に「外注の活用」があります。外注を検討したことがない場合は、まず「外注することでどんなメリットがあるか」を知ることから始めるのが良いかもしれません。
弊社シンプリックでは、すぐのご依頼ではなくとも相談や上位表示させるための記事作成に関する質問の段階から真剣にお客様と向き合い、価値を提供します。現時点で少しでも記事作成の外注に興味がある、また上位表示させるための記事作成について聞いてみたいことがあるという場合はぜひ一度ご相談ください。
シンプリックのSEO事業全体を監修。海外のマーケティングカンファレンスにも足を運び、最新のSEOおよびコンテンツマーケティング動向に精通。「競合が少なくコンバージョンを生み出せるキーワードの選定」「読みやすくロジカルな記事コンテンツの監修」を得意としています。
【実績】2005年に設立した株式会社ブルトア(サクラサクマーケティング株式会社)では、多数のクライアント、パートナー企業の検索エンジン集客に貢献し、SEO事業を年商7億規模に伸張させる。その後、設立した株式会社シンプリックでは、自社の海外通販事業を検索エンジンからの集客により2年で月商3000万規模に拡大。