SEO対策に取り組むことは、WEB集客をする上で欠かせません。もしSEO対策に取り組まない場合、どれだけ長くサイト運営を行ってもWEB集客を成功させられません。
しかし、どのようにすればSEO対策を成功させられるのか分からない方もいるでしょう。
成功事例からSEOのノウハウを学ぶことも大切ですが、失敗事例からでもSEOを成功に導くための様々なヒントが得られます。
この記事では、SEOのよくある失敗事例を段階別にいくつか紹介し、失敗事例を元にSEOの適した対策について解説します。
そもそもSEOとは何かが十分に理解できていないという方は、以下の記事も併せてお読みください。
【2023年最新・完全版】SEO対策とは?初心者向けに「どこよりも」わかりやすく解説!
目次
SEOで失敗する原因は、「意識」にあり!
ここから、SEOのよくある失敗事例をいくつか紹介します。しかしその前に、SEOでの失敗を避けて期待した効果を出すために、SEOに取り組む際の「意識」が重要であることを理解しておきましょう。
SEOで失敗しないためには、「ユーザーファースト」の意識を常に持つことが大切です。SEOには効果を出すための様々なノウハウ・テクニックがありますが、「ユーザーファースト」の意識を持つことに勝るものはありません。
ここでいうユーザーとは、「サイトやブログの記事ページを訪れる読者」のことを指します。多くの場合、ユーザーはGoogleなどで検索窓にキーワードを入力して検索し、興味のあるサイトを見ます。
ユーザーがサイトに訪れる理由は、何か知りたいことや買いたいものがあったり、また何かしらの悩み・課題を抱えているからです。サイトに訪れてくれたユーザーを最大限満足させるために対策するのが、SEOの本質です。これが、「ユーザーファースト(ユーザー第一)」ということです。
訪れてくれたユーザーを最大限満足させるためにどうすれば良いかを考え、試行錯誤しながら改善を繰り返せば、中長期的に間違いなくSEO・WEB集客を成功させられます。
例えば、SEO対策の一環で多くの方がブログ記事の制作に取り組んでいます。制作した記事が検索結果の上位に表示されれば、サイトへのアクセス数が上がります。この記事制作においても、やはり「ユーザーファースト」の意識を持つことが大切です。記事を通してユーザーを最大限満足させることにこだわり、質の高い記事を制作することで、検索結果の上位を獲得できる可能性が高くなります。
また一度制作した記事をそのままにせず、時代の変化・ユーザーニーズの移り変わりによってリライト(更新)をしたり、サイト内のある記事を読んだユーザーに対して別の関連性の高い記事を紹介するなど、「ユーザーファースト」にこだわることで自然とSEO対策に取り組めます。
「ユーザーファーストで、ユーザーを最大限満足させることにこだわれば、中長期的にSEO対策は成功する」という意識をまず何よりも大切にしましょう。
SEOで失敗する原因:「事前準備」編
それではここから、SEOの段階別によくある失敗事例を順に紹介します。SEOの段階は、大きく以下の3つに分けられます。
・事前準備 ・記事執筆 ・改善 |
SEO対策では、「質の高い記事を増やすこと」が大切です。これにより、多くのユーザーがサイトに訪れてくれるようになります。
SEOで、ブログ記事の制作に取り組まれている方は多いです。
しかし、SEO対策に必要なのはブログ記事の制作だけではありません。そもそもサイト自体がGoogleなどの検索エンジンで上位表示されやすいつくりになっているかも大切です。
また自社でノウハウや人員が足りないため、SEO対策を外部の会社に外注する場合もあるでしょう。その際の注意点など、SEO対策の取り組み方においても失敗の種は転がっています。
上記3つの段階に当てはまらない「その他」の失敗事例についても、合わせて網羅的に紹介します。
記事制作の目的が不明確
「SEOを成功させるためにはブログ記事を増やすのが良いと聞いたから、とりあえずブログ記事を増やしていこう」
このような考えで記事制作に取り組む場合、成果が出ず失敗する可能性が高いです。
そもそもなぜ、記事制作に取り組む必要があるのでしょうか。なぜ、SEO対策に取り組む必要があるのでしょうか。
質の高い記事を増やすことで、「サイトへのアクセス数向上」が期待できます。しかし多くの場合、目的は「アクセス数向上」ではなく、「自社商品・サービスの購入やお問い合わせ、予約の獲得(コンバージョン)」ではないでしょうか。
もしくは、会社のブランディング(共感や信頼の獲得)が目的かもしれません。いずれにせよ、ただブログ記事をたくさん作ってアクセス数を増やすことが目的ではなく、その先に自社の利益につなげるための何かしらの目的があるはずです。
記事制作に取り組む前に、「なぜ記事制作を行うのか」「なぜSEO対策に取り組むのか」を精査し、目的を明確にしましょう。
キーワード選定をしていない
記事の制作に取り掛かる前に、「キーワード選定」を行うことは必須です。
何か調べ物などをする際に、Googleの検索窓に入力するキーワードのことを「検索キーワード」といいます。キーワードを選定するということは、つまり「何のキーワードで検索した時に、検索結果の一番上に記事を表示させたいか」を決めることです。
SEO対策で記事制作を行なっている多くの方が、キーワード選定を行っていません。これでは、どれだけ記事の数を増やしても期待した成果は出ないでしょう。
逆にキーワード選定を行うだけで、SEO対策の成功確率は大きく上がります。現在サイトを運営していてSEO対策に取り組んでいるが、キーワード選定はできていない場合、これからは確実に取り組むことをおすすめします。
キーワード選定については、以下の記事で網羅的に詳しく解説しています。
キーワード選定の方法が間違っている
キーワード選定は、当然ながら適当に行えば良いというものではありません。正しい方法があり、適切な手順に沿って行う必要があります。
少しSEO対策について勉強した方であれば、「記事制作の前にキーワード選定が必須」であることは分かっています。それでも記事を制作して効果を出せないのは、キーワード選定の重要性を理解できていないか、間違った方法で行っているからです。
例えば、サイトの運用経験の少ないSEO初心者の方が「ダイエット」というキーワードで検索結果の上位表示を狙っても、間違いなく失敗します。「ダイエット」など、単一語でかつ一般的で、多くのユーザーが検索するキーワードのことを「ビッグキーワード」といいますが、ビッグキーワードを狙うことはおすすめしません。なぜなら、多くのサイトがビッグキーワードで上位表示されるように対策をしているからです。
選定するキーワードのおすすめは、「ロングテールキーワード」です。これは「ダイエット サプリ 比較」など、複数の語句からなり、かつ「そこそこ」検索されているキーワードのことです。ロングテールキーワードであれば比較的上位表示を狙いやすく、複数本の記事を制作することで様々な検索キーワードからサイトにアクセスを集められる可能性が高いです。
ロングテールキーワードの探し方・選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。
ロングテールキーワードの探し方を解説|成果目標に合わせてどうキーワードをしぼり込むか
検索ユーザーのことを理解できていない
記事制作では、何よりも「ユーザーファースト」を意識することが大切です。検索ユーザーのことを第一に考え、検索ユーザーに最大限満足してもらえる記事を制作します。
検索ユーザーのことを十分に理解していなければ、ユーザーに最大限満足してもらえる記事は制作できません。
SEO対策における記事制作では、ユーザーのニーズ(欲求)を満たす必要があります。どのようなキーワードで検索し、どのような悩み・課題、興味を持って記事に訪れているのか。
このユーザーニーズが理解できていない場合、当然ながらユーザーニーズを満たす記事を制作することはできません。
検索キーワードを元に、そのキーワードで検索するユーザーはどんなニーズを持っているのかを考えることが大切です。
競合調査をしていない
キーワード選定を行い、キーワードを元に検索ユーザーのニーズを理解できたとしても、「競合調査」が不十分であれば狙ったキーワードでの上位表示は実現できない可能性が高いです。
競合調査とは、「選定したキーワードで検索して、すでに上位表示されている記事・サイトを調査すること」です。上位表示されている記事を見れば、どんな記事を制作すれば上位表示が実現できるかを高い精度で予測できます。
また、検索結果の順位は「相対評価」により決まります。狙ったキーワードで上位表示を実現するためには、すでに上位表示されている記事よりもGoogleから評価される、よりユーザーニーズを満たす記事を制作する必要があります。
競合記事には、上位表示のためのヒントが豊富にあります。競合記事を確認して、「この記事より質の高い記事は作れない」と判断したら、選定キーワードを別のものに変えるのも一つの手です。記事制作の前に、確実に競合調査を行うようにしましょう。
コンバージョンに対する意識が低い
適切にキーワード選定を行い、質の高い記事を増やしていくことで、多くのアクセスを獲得できます。しかし、記事制作の目的は「アクセス数の向上」ではなく、多くの場合「コンバージョンの獲得」です。
コンバージョンとは、商品・サービスの購入や資料請求、問い合わせ、予約など、「成果に直結する具体的なアクション」のことです。例えば野菜の通販サイトを運営している場合、サイトに訪れたユーザーが野菜を購入してくれれば、それがコンバージョンの獲得になります。
質の高い記事を増やしてアクセス数が向上すると、SEO対策に成功した気になります。しかし、アクセス数がどれだけ増えてもコンバージョンが獲得できていなければ、SEO対策に成功したとはいえません。
例えば記事を通してユーザーニーズを満たした後、記事の下部でさらなるユーザー満足につなげるために自社商品を紹介したり、サイトの目立つところに購入や資料請求、予約用のボタンを配置するといった対策を取ることで、コンバージョンを獲得できる可能性が高くなります。
記事制作の目的・ゴールを意識できていないと、利益につながらない自己満足のSEO対策になってしまいます。
構成案を作成せず、すぐ執筆に入る
キーワード選定を行い、ユーザーニーズを理解し、競合調査ができたら、さすがに記事の執筆に進みたいと思うでしょう。しかし、記事の執筆前にもう一つ準備しておくべきものがあります。それは、「構成案(見出し案)の作成」です。
記事の執筆前に「どのような順番で、何を伝えるか」を整理することで、執筆をスムーズに進められます。
構成案(見出し案)を作ることで、ユーザーニーズを満たすための情報を網羅的に伝えられるようになります。この記事も、まず構成案を用意してから執筆を行なっています。構成案作成時は、「見出しの階層化」を意識しましょう。
例えば、今あなたは「構成案を作成せず、すぐ執筆に入る」という見出しの中にいます。この見出しは、「SEOで失敗する原因:「事前準備」編」という見出しの中に入っています。このように、見出しを並列ではなく、階層化して整理しています。こうすることで、ユーザー(読者)が読みやすい記事になります。
構成案(見出し案)の作成に取り組んだことがない方は、ぜひこの記事の見出しを参考に構成案を作成してみてください。
構成案の具体的な作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
Webライティングの構成(見出し)の作り方を公開!ユーザーの理解から興味を引き出す6ステップ
SEOで失敗する原因:「記事執筆」編
SEOで失敗する原因の多くが、記事執筆前の「事前準備」にあることを紹介しました。キーワード選定や競合調査、構成案の作成など、事前準備を入念に行うことで記事の執筆をスムーズに進められます。
事前準備が完了したら、記事制作の半分は完了したようなものです。作成した構成案に沿って、記事を執筆していきましょう。
ここでは、記事執筆の際によくあるSEOの失敗事例を3つ紹介します。
ユーザーファーストの意識が低い
記事の執筆にあたり、やはり何よりも「ユーザーファースト」の意識を持つことが大切です。記事を読んでくれる検索ユーザーのことを考え、検索ユーザーに最大限満足してもらえるよう記事執筆することを心掛けましょう。
記事執筆においてユーザーファーストの意識が低く、「求められている情報」ではなく「自分の伝えたい情報」を伝える方が多くいます。それでは、ユーザー満足度は高くなりません。
ユーザーファーストの意識があれば、より分かりやすく読みやすく、ユーザーのニーズを満たす質の高い記事の執筆ができます。
Googleのガイドラインを無視している
検索結果で上位を獲得できる記事というのは、つまり「Googleから評価される記事」ということです。検索順位を決めるのはGoogleであるため、Googleから「このページは検索結果の上位に表示されるのにふさわしい」と判断されるような記事を制作する必要があります。
ここで気になるのが、「Googleは、どんな記事・サイトを高く評価するのか」ということです。これについて、Googleは公式に「ガイドライン」を用意しています。ガイドラインに準拠した記事を制作し、それが他の競合記事よりも質が高いものであれば、検索結果で上位に表示されるようになります。
「ぜひ一通り読んでみてください!」と言いたいところですが、ガイドラインを開くと分かるように、一定以上の知識を持った方でないと理解しながら読み進めるのが難しい内容になっています。
基本的にはユーザーファーストを意識して、ユーザーニーズを満たす質の高い記事を制作することに注力すれば、自ずとGoogleのガイドラインに準拠した記事になるはずです。
逆にユーザーファーストを意識せず、「記事数さえ増やせば成果が出る」と考えてユーザーニーズを満たさない質の低い記事を量産した場合、それはガイドラインに準拠していないためGoogleからの評価は受けられません。場合によっては、ガイドライン違反としてサイト全体の記事が検索結果の圏外に飛ばされるなどのペナルティを受ける可能性があります。
選定したキーワードをうまく活用できていない
「ユーザーファーストの意識を持って記事を制作すれば、自ずと結果は付いてくる」とこの記事の中で何度もお伝えしていますが、キーワードに関する部分は多少SEOのテクニックを使う必要があります。
事前準備の段階で適切なキーワードを選定したとしても、そのキーワードを記事の中でうまく活用できなければ、選定したキーワードで上位表示される可能性は低くなります。
例えば、この記事は「SEO 失敗」というキーワードで上位表示されるように制作しています。ここで、この記事のタイトルや各見出しを確認してみてください。「SEO 失敗」のキーワードが多くの箇所で使われていることに気付くはずです。
また、記事の文中でも「SEO」と「失敗」というワードがいたるところで使われています。これらは全て、「SEO 失敗」というキーワードで上位表示させることを狙ったものです。
SEOを意識した記事制作に慣れてない方の中には、事前にキーワード選定をしたにもかかわらず、見出しや文中でキーワードがほとんど使えていないという方が多くいます。
最低限、タイトルには必ずキーワードを入れるようにしましょう。また、見出しにもできるだけキーワードを入れて、文中でも意識的に使うことをおすすめします。
ここで注意すべきことは、「使いすぎも良くない」ということです。あまりにも対策キーワードを使いすぎると、検索順位を決めるGoogleのロボットから「恣意的に上位表示を狙っている(悪質な)記事」と判断され、上位表示されなくなります。また、ユーザーからしても同じキーワードが何度も不自然に連発されていると、読みづらさを感じることでしょう。
ユーザーに不自然な印象を持たれないことを大前提とし、キーワードの使用は適度に行うことがおすすめです。
選定したキーワードの活用方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。
SEO検索キーワードの設定方法を解説!「入れ方」と「選び方」を理解しよう
ここまで、検索ユーザーに対しての理解やキーワード選定、またキーワードを活用することの重要性をお伝えしましたが、これらが重要であることがわかったからといって正しい方法でSEOに取り組めるとは限りません。ノウハウ不足を補いSEOの成功確率を上げたいのであれば、ぜひ弊社シンプリックにご相談ください。
現在、SEOで成果を出したいWeb担当者様向けに「SEOの無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「SEOで成果を出すために重要なこと」などSEOのノウハウを伝授いたします。
SEOで失敗する原因:「改善」編
SEOに取り組んでいるサイト運営者の多くが、「改善」を前提に記事制作を行っていません。しかし、一度制作した記事をそのままにせず、適宜改善することで期待した成果を得られる可能性が高くなります。
ここでは、「改善」に関するSEOの失敗事例を2つ紹介します。
順位確認など、効果測定を行なっていない
SEOに取り組むにあたり、「効果測定」は必須です。効果測定とは、「施策の効果を測定・確認すること」です。多くの方が、この効果測定を行っていません。効果測定を行っていない場合、適切な改善策を講じることができません。
例えば、「ダイエット サプリ 比較」というキーワードでの上位表示を狙い、記事を制作したとします。この場合、当然ながら「狙ったキーワードで、上位表示されているか」という順位確認を行う必要があります。また、仮に検索結果の一番上に表示された場合、「ダイエット サプリ 比較」のキーワードで検索したユーザーがどれくらい記事にアクセスしてきたかを確認するべきです。
このように順位やアクセス数を確認することで、「記事制作(施策)の効果が出なかったから、原因を分析して改善しよう」というように、結果を元に適切な改善策を講じることができます。
順位やアクセス数の確認は、「サーチコンソール」や「Googleアナリティクス」、「SEOチェキ」などのツールを活用して行えます。どのツールも、順位やアクセス数であれば簡単な操作で確認できます。
リライト(書き直し)を一切しない
一度制作した記事をそのままにし、一切リライト(書き直し)をしない方は多いです。しかし、効果測定を行い必要に応じてリライトすることで、成果を出せる可能性が高くなります。
「リライト」と「効果測定」は、セットです。最初に記事を制作した後に効果測定を行い、期待した結果が出なかった場合は原因を分析し、リライトします。リライトをした後、また効果測定を行い、必要に応じてさらにリライトします。
このサイクル、つまり「改善」を繰り返すことで、ユーザーニーズを満たす質の高い記事に仕上がります。また、質の高い記事は当然Googleからも評価されるようになります。
リライトをするとは、つまり「記事の更新」を行うということです。Googleは更新頻度が高いサイトを評価するため、リライトすることで対象の記事だけでなく、サイト全体にプラスの効果をもたらすことができます。
SEOにおけるリライトの具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
リライトでSEOを強化する!リライトの手順・ポイントを徹底解説
その他のSEOで失敗する原因
ここまで、記事制作の「事前準備」「執筆」「改善」の各段階ごとによくある失敗事例を紹介しました。記事制作以外の部分でも、SEOに失敗する原因は存在します。
ここでは、記事制作以外の部分でよくあるSEOの失敗事例を3つ紹介します。
SEO効果が出づらいサイトのつくりになっている
実は制作した記事に対するGoogleからの評価は、記事単体だけで決まるわけではありません。記事の掲載元であるサイトによって、記事の評価は大きく変わります。
SEOの効果を得られにくいサイトのつくりになっている場合、どれだけ質の高い記事を制作してもGoogleから適切に評価されず、上位表示を実現できない可能性があります。
例えば、「スマホで表示した時に見た目が悪いWebサイト」などです。多くの方がスマホからサイトを閲覧する現代において、パソコンから見た時のみ表示が整っており、スマホで見ると表示が崩れているサイトはGoogleからの評価が低くなります。
2015年から、Googleは「モバイルフレンドリー」を重視するようになりました。モバイルフレンドリーとは、「モバイル端末(スマホなど)からでも見やすいサイト」のことを指し、このようなサイトが高く評価されるようになっています。
サイトがモバイルフレンドリーなつくりになっているかどうかは、「モバイルフレンドリーテスト」というツールで確認できます。調べたいサイトのURLを入力するだけで簡単に確認できるため、現在運営しているサイトがあればぜひ一度確認してみてください。
【検索画面:モバイルフレンドリーテスト】
【テスト結果:モバイルフレンドリーテスト】
他にも、例えば「パンくずリスト」が設置されていれば、サイト内の記事がGoogleから評価される可能性が高くなります。
【パンくずリスト】
SEO効果の出やすいサイトになっていれば、そのサイト内で制作した質の高い記事が評価されやすくなります。
被リンクの重要性を一切無視している
SEOに取り組んでいる方の中には、「SEO対策 = 被リンクの獲得」と考えている方もいるでしょう。被リンクとは、「他のサイトに設置された自社サイトへのリンク」のことです。他のサイトの記事で、「この記事良いので、ぜひ読んでみて!」と弊社シンプリックの記事がリンク付きで紹介された場合、これは弊社が「被リンクを獲得した」ということです。
被リンクを獲得したということは、つまり「他のサイトで紹介されたり、取り扱われたりした」ということです。被リンクの獲得数が多いサイトは、「他の多くのサイトで紹介されている、有益で質の高いサイト」であると考えることもできます。
一昔前まで、この被リンクの獲得には絶大な効果がありました。しかし、被リンクの獲得数がSEOの効果に直接結びつくという仕組みを悪用し、多くのサイトが「被リンクの購入」や「関係のないサイトに自社サイトへのリンクを大量に設置する」ということを行い、質の低いサイトが数多く検索結果の上位に表示されるようになりました。
このような状況をGoogleが黙っているはずもなく、現在ではそのような悪いことをしているサイトは評価されないだけでなく、サイト全体が検索結果の圏外に飛ばされたりなどのペナルティ対象となっています。
以前と比べて被リンクの重要性は低くなりましたが、今でも全く効果がないわけではありません。「健全な」被リンクを複数獲得できれば、サイトの評価が高くなる可能性があります。
被リンクの獲得には、SNSの活用などが有効です。制作した記事をSNSで紹介すれば、まず被リンクが「1」付きます。そしてSNSで紹介した記事がシェア(拡散)されれば、多くの被リンクを獲得できます。実際、サイトとSNSを組み合わせてSEO対策を行い、成功している事例は多くあります。
しかし大切なのは、被リンク獲得のための小手先のテクニックではなく、「ユーザーニーズを満たす質の高い記事を制作すること」です。質の高い記事でないと、SNSで拡散されることもありません。
被リンクを恣意的に獲得するような行為はNGですが、質の高い記事を制作することは健全な被リンクの獲得につながり、結果としてサイトや記事の評価が高くなります。
質の低いSEO会社に依頼している
ここまで紹介してきたように、質の高い記事を一本制作するだけでも多くの作業が必要になります。質の高い記事を増やすことでWeb集客・SEOを成功させられる可能性が高くなりますが、記事制作等のリソースが足りず、場合によっては外注することもあるでしょう。
その際の失敗事例として多いのが、「質の低いSEO会社に依頼してしまうこと」です。質の低いSEO会社は、SEOに関する専門的な知見が不足しているため適切な施策を取れなかったり、適当に質の低い記事を制作して納品することがあります。
外注する場合は、具体的にどのような記事を制作してくれるかの確認で過去の制作物を見せてもらったり、どのようにして質の高い記事を制作するのか(キーワード選定の方法や構成案の作り方、誰が執筆を担当するかなど)を確認し、質の低いSEO会社に依頼しないよう気を付けましょう。
自社に合ったSEO会社の選び方を以下の記事で解説していますので、ぜひお読みください。
「自社に合った」SEO対策会社の選び方を徹底解説!費用相場とおすすめ会社も紹介
また以下の記事では、SEO対策を外注した際にかかる費用をどこよりも詳しく解説しています。
SEO対策の3つの種類
ここまで、SEO対策でよくある失敗事例を網羅的に紹介しました。失敗事例を参考にして適切にSEO対策を進めていくにあたり、「自分がSEO対策の全体の中で、今どこに取り組んでいるのか」を理解することが大切です。
そのために、SEO対策の3つの種類を理解しておきましょう。ここまで紹介したSEOの失敗事例が、それぞれどの種類に該当するかも解説します。
重要度は、「コンテンツSEO > 内部SEO > 外部SEO」となっています。重要度の高い対策から、順に解説します。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、「質の高い記事を継続的に制作することで、検索エンジンからの流入を獲得する対策」です。
検索キーワードを選定し、そのキーワードで検索するユーザーがどのようなニーズを持っているか理解し、ユーザーニーズを満たす記事を制作することで、質の高い記事ができあがります。
コンテンツSEOは、SEO対策のいわば「王道中の王道」です。この後に紹介する内部SEOと外部SEOにも適切に取り組むことで効果を期待できますが、最も大きな効果が期待できるのはコンテンツSEOです。
「ユーザーファースト」を常に意識し、質の高い記事を継続的に制作することで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから多くの流入(アクセス)を得られます。
先ほど紹介した失敗事例のうち、「事前準備」「記事執筆」「改善」に関する失敗事例の全てがこのコンテンツSEOに関するものです。
コンテンツSEOについては、以下の記事で詳しく解説しています。
内部SEO
内部SEOとは、「Googleから評価されやすいようにサイト内部の構造を整理する対策」です。
対策内容は多岐に渡りますが、全てを網羅的に対策する必要はありません。SEOにおいて最重要なのはコンテンツSEOであり、コンテンツSEOに本気で取り組んでいれば成果を出すことが可能です。
しかし、コンテンツSEOに加えて内部SEOにも取り組むことで、コンテンツSEOの効果を大きく引き上げられる可能性があります。
紹介した失敗事例の中で、「SEO効果が出づらいサイトのつくりになっている」が、この内部SEOに関わるところです。
対策内容として、例えば以下のようなものがあります。
・サイトマップを用意する ・パンくずリストを設置する ・ページの表示速度を上げる ・モバイル端末でも正常表示されるようにする ・URLを分かりやすくする |
内部SEOは、少しテクニカルな部分になります。苦手意識を持つ方も多いでしょう。改めて、対策内容は多岐に渡りますが全てを網羅的に対策する必要はありません。内部SEOにあまり取り組めていない場合でも、コンテンツSEOにしっかり取り組めていれば効果を得られる可能性は十分にあります。
また、もしWordPressなどの利用者の多いCMSを使ってサイトを運営している場合は、多くの内部SEOに関する対策がCMS側であらかじめ行われています。そのため、テクニカルな部分の対策については不要なことも多いです。
当然、余裕があれば一通り対策するに越したことはありません。
内部SEOについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
外部SEO
外部SEOとは、主に「被リンクの獲得」を指します。
被リンクの獲得数は、他の多くのWebサイトから紹介・評価されている証明になります。有名な企業のWebサイトやWebメディアなどは、基本的に多くの被リンクを獲得しており、サイト全体がGoogleから高く評価されています。そのため、記事を公開すれば比較的早く、上位表示が実現できます。
紹介した失敗事例の中で、「被リンクの重要性を一切無視している」がこの外部SEOに関わるところです。
注意すべきなのは、「恣意的な被リンクの獲得はしない」ということです。外部SEOの重要性は、コンテンツSEOはもちろん、内部SEOと比べても低いです。一昔前は外部SEOへの取り組みが非常に大切でしたが、今ではその重要度が落ちています。
ユーザーファーストの意識を持ち、質の高い記事を継続的に制作していれば、自然と他のサイトから紹介・引用され、被リンクの獲得数は向上します。そのため、コンテンツSEOに真剣に取り組むことが、結果的に外部SEOの対策にもつながります。
外部SEOについては、以下の記事で詳しく解説しています。
SEOの失敗事例から考える、適した対策
記事制作の「事前準備」「執筆」「改善」の各段階において、またそれ以外でもSEOに失敗する要因は様々なところにあることが分かります。
SEOでの失敗を避けるためには、ユーザーのニーズを理解し、適切なキーワードを選定して、「ユーザーファースト」な記事を制作することが大切です。
ここまでに紹介したSEOの失敗事例を踏まえて、ここでは適した対策について簡潔に紹介します。
記事執筆前にしっかり事前準備をする
事前準備をほとんど行わずいきなり記事の執筆を始めても、質の高い記事を制作することは難しいです。キーワードの選定やユーザーニーズの理解、競合調査と、それらを元に構成案を作成するなど、記事の執筆前に入念に事前準備を行う必要があります。
執筆前にこれらの作業を行うことで、執筆をスムーズに進められます。事前準備の質で、最終的にできあがる記事の質が決まります。
キーワード選定の方法やキーワードの使い方など、特にキーワード周りでSEOのノウハウが必要になる部分もありますが、事前準備の段階から「ユーザーファースト」を常に意識すれば、ユーザーニーズを最大限満たせる構成案が作成できるはずです。
とにかく「ユーザーファースト」な記事を制作する
入念に事前準備を行ったら、あとはとにかく「ユーザーファースト」の意識を持ち、質の高い記事を制作することに努めましょう。
記事の先には、「人」がいます。記事を通してユーザーニーズを満たすということは、その人の人生がより良くなるということです。そのような記事であれば、必然的に検索順位も上がります。
記事執筆時は、ユーザーの「読みやすさ」と「分かりやすさ」を強く意識しましょう。ユーザーによっては、専門用語を使わずに平易な言葉で説明するようにし、また必要に応じてイメージ画像や図表を活用して、記事全体を読みやすく、テキストの内容をより分かりやすく伝えるようにしましょう。
また、ユーザーの悩み・課題解決に役立つ自社の商品・サービスなども必要に応じて紹介しましょう。記事を読んでくれる方は、サイトの運営元が販売している商品やサービスに興味を持ってくれる可能性が高いです。ユーザーニーズを満たす有益な情報提供に努めたうえで、さらなる価値提供のために自社の商品・サービスを紹介し、「購入や予約、問い合わせ(コンバージョン)」につなげます。
「ユーザーニーズを満たす有益な情報提供」を行い、かつ「コンバージョンにつながる」記事を増やすことで、サイトが直接利益を生んでくれるようになります。
ユーザーファーストな質の高い記事の作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
SEOコンテンツで重要な「質」とは?質の高いコンテンツの作り方を完全公開!
質の高い記事を作るのは大変ですので、記事制作の専門会社に外注するのも一つの手です。以下の記事ではSEO対策で成果の出る記事制作を得意としている会社をご紹介しています。
SEO記事制作のおすすめ代行会社6選!会社選びのポイントや制作手順を解説
効果測定を行い、改善を繰り返す
SEO対策に取り組む場合、必ず「効果測定」を実施しましょう。効果測定を行うことで、記事制作などの効果(成果)を確認でき、それが適切な改善施策の実施につながります。
改善も、一度行えば良いというわけではありません。成果は、全て「数値」になって表れます。数値が良ければ改善する必要はないかもしれませんが、悪ければ原因を分析し、何度も改善を行いましょう。
改善を繰り返すことでよりユーザーニーズを満たす充実したサイト・記事になり、検索順位も徐々に上がっていきます。
SEO対策で失敗しないためには「中長期的な視点」が大切!
SEO対策に取り組むにあたって、誰もができるだけ早く成果を得たいと考えます。しかし、SEO対策では短期的な成果を追い求めすぎないようにしましょう。
SEO対策は、広告とは違います。広告であれば、お金を支払えばすぐに成果を得られます。しかしSEO対策の場合は、地道にコツコツと、継続的に取り組まないと成果を得ることは難しいです。
最初のうちは取り組んでもなかなか成果が出ず、「自分のやっていることが間違っているのではないか」「SEO対策に取り組んでも成果が出ないし、諦めて別の方法を探ろう」というようにネガティブな気持ちになるかもしれません。実際、SEO対策に取り組み始めた初期段階では、多くの方がこのような気持ちになります。
しかし、SEO対策の成果は「じわじわ」出てきます。最初の半年間はほとんどサイトにアクセスがなかったのに、それ以降急激にアクセスが伸びるといったことがあります。SEO対策に即効性はありませんが、継続的に取り組むことでWebサイトが「集客資産」になり、中長期的に多くのアクセスを獲得できます。
集客を広告に頼っている場合、広告を止めてしまったら集客が止まります。近年、多くの広告において費用の高騰が続いているため、継続的に広告を出せなくなるかもしれません。
早いうちにSEO対策によるサイトの資産化を進め、中長期的に大きな成果を得られるように備えておきましょう。「中長期的な視点」で継続的に質の高い記事を制作し、なかなか成果が出ない時期も冷静に原因を分析し、「ユーザーファースト」を常に意識して対策を行いましょう。それが、SEO対策で大きな成果を得るための最短ルートです。
SEO対策で失敗しないために、プロに外注しよう
この記事では、SEOのよくある失敗事例を段階別にいくつか紹介し、失敗事例を元に適したSEO対策について解説しました。
記事制作をはじめとしたSEO対策で失敗を防ぎたい方は、プロに外注することをおすすめします。
プロに任せることでSEOの失敗を防ぎ、検索上位につながる質の高い記事を制作できます。
シンプリックはSEO15年以上の実績とノウハウがあり、SEO対策に深く精通しています。
SEO対策に精通しているスタッフとライター、校正者、編集者が協力して記事を制作しており、品質向上の要である「企画構成力」と「編集校正力」に強みがあります。
SEOで失敗しないための記事を制作したい方は、ぜひシンプリックにご相談ください。現在、SEOを成功させたいWeb担当者様向けに「SEOの無料相談」を実施中です。プロのSEOコンサルタントが「SEOで成果を出すために重要なこと」などSEOのノウハウを伝授いたします。